DARK SOULS〜Human prise〜   作:リューラ

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ちょっと雑ですがボルド戦です。fgoでアビゲイルちゃん当たりました。テンション高めの作者です。なお混沌の爪なくて最初の再臨で躓きました


ep.8 Boldt of the Boreal Valley

直剣持ちが3体と大槌持ちの巨大騎士が1体。見るからにエンマの言っていた番犬とはあの巨大騎士のことだろう。他の騎士3倍はあろうかという体格をしている。

巨大騎士は俺の方を見ると巨体とは思えない速さで大槌を振るい下ろしながら突っ込んで来る。大槌の単純な振り下ろし。だがその破壊力は抉れた地面を見れば一目瞭然だろう。間違いなく即死ものだ。

巨体騎士が動いたからか他の騎士たちも突撃してくる。

 

「他の奴ら相手にしつつあれの相手をするのか…面倒だな」

 

 

「ほらほら、ぼやいてないで応戦しなさい!」

 

「まったくじゃな」

 

さて、殺るか。

手元のハルバードを回しながらこちらに突撃してくる直剣持ちの対処に入る。見たところ先ほど刀で腕を切り落としたやつのようだ。まっすぐ向かってくるあたり恨んでいるのだろうか?まぁ、何でも良いが…

飛び込みながらの直剣の叩きつけをサイドステップで避け、ハルバードを振るう。それは直剣持ちの頭部に命中し騎士は少し苛立つような唸り声を上げる。追撃は…出来ないよな。横から鉄塊が迫ってくる。前側に転がり持ち手の部分が頭の上を通り過ぎる。数では相手の方が多い。誰かがこの巨大騎士を1人で相手にしなければならないかもしれない。このまま乱戦を続ければどこかでこちら側に限界が来る。

 

巨体へと突っ込んでいく人影…達人だ。巨大騎士の顔へ張り付くと柄で顔面を殴打し、そのまま袈裟、逆袈裟、払い斬りへと続く流麗な連続切り。巨大騎士は堪らず引こうとするがそれを達人が見逃すはずもなく強烈な突きを放ち痛手を与えた。

 

「きょ、強烈だね…」

 

「流石だなあの人」

 

右手のハルバードで1体の騎士を牽制する。もう1体が高速で突進してくるがサイドステップで避け、左手で刀を逆手で抜きそのまま斬りつける。騎士は怯むことなく直剣を叩きつけてこようとするが大振りなため剣の軌道は見えている。ハルバードで受け流し、そのままハルバードを手放し腰の斧に持ち替え首にと叩きつける。

ずいぶんタフだな。今ので殺しきれないとは思わなかった。やはり首を落とすなら刀の方が良かったか。俺が相手をしてる騎士はどちらも死にかけ、といっても攻撃を受ければ形成逆転されるのはこちらの方だ。数とは戦いにおいて重要な要素の1つ気は抜けない。それに達人がいつまであれを引き付けていられるかもわからない。早急にこいつらを片付ける必要があるだろう。

 

 

この騎士やる!

 

特大剣の特徴は強力な一撃にあり、最悪ダメージ覚悟でもお釣りが出るほどの強烈な一撃を相手に叩き込めるのがメリットである。

だが今相手にしている騎士は自分から攻撃をしてくることは少なく、こちらの攻撃を避けてカウンターを狙ってくるのがほとんどだ。特大武器全般はそういう戦法に弱い、この騎士は獣性に狂いながらも自身の戦闘経験からか的確にこちらの弱点を突こうとしてくる。

特大剣を使っているとこういう輩ともよく戦う。もちろん対策は立ててある。特大剣を背負いソウルの中から別の武器を取り出す。赤く太い刀身を持つ剣、ただ普通の剣と違うのは柄の逆側にも同じ刀身を持っていることだ。俗にいう両刃剣というやつだ。この赤鉄の両刃剣はヴァンガルさんから頂いた私向けの筋力向けの業物だ。

さて、攻めようかやるなら徹底的だ。赤鉄の両刃剣を構え騎士に突撃する。横に一振りする。騎士は避けようとするが逃がす気はない。踏み込みつつ柄を軸に刀身を回す。逃げようとしていた騎士の頭に回転し遠心力の乗った刀身が食い込む。

「つーかまえたっ!」

両刃剣を前にと出し、両手で刀身を高速で回転させ連続切りを浴びせる。図体もそこそこ大きいからか怯まない。バックステップで距離を取られる。まぁ、久しぶりに使ったにしては良い感じか。

騎士はなりふり構わずという感じか突進からの貫手での突きから直剣を振るう。これはなかなか強烈だ。うーん、避けるので手一杯かな?

だからこそ気づけなかった。すぐ横にまで迫っていた死に…

 

 

どちらから片付けたものか…

刀を弄びつつ目の前の騎士2体を見る。こいつらはダメだな。完全に獣性に呑まれている。動きは早い、攻撃は確かに強力だ。だが、それだけ。アルシアと戦っている騎士はまだ理性が残っているのか良い動きをしている。ま、アルシアの方が上手だったか。アルシアが他の武器使ってるのも見れたしさっさとこいつらを片付けて達人の援護に行こう。

なんだ?アルシアが相手をしている騎士の動きが変わった。獣性に呑まれたか?

違う…!?達人が相手をしている巨大騎士を見る。あの立ち位置はまずい。間に合うか?いや、間に合わせる!

アルシアの方へと駆ける。手負いの騎士たちが立ち塞がるが1体を斧を右手にスライディングしながら逆手に持ち替え斧を振るい遠心力で振り返りながら騎士の命を絶つ。騎士の死体を踏み台に加速しつつかぎ爪を左手に装備しもう1体に突撃し胸にかぎ爪を捩じ込み心臓と思わしき物を握りつぶす。

まずい…達人を無視し巨大騎士が巨体とは思えない速さで突撃を開始する。その対象はアルシア。大槌を片手に突進しながら地面に大槌を擦りながらアルシアを横殴りにしようとしている。

ギリギリ間に合った。ハルバードと斧を両手に持ちつつアルシアと大槌の間に入り込みガードする。大槌による強力な一撃をその身を犠牲に防ぐ。もともと騎士を囮に火力源のアルシアを潰すつもりだったのだろう騎士は大槌に吹き飛ばされすでにソウルに帰っている。ガードした代償として斧の刃が破砕しハルバードの持ち手がへし折れる。それだけでなく左腕が潰される。頭に衝撃が走り血管がいくつか切れる。視界が赤く染まる。

 

「なんか、前もこんな感じだったぞ俺…」

「だい…」

「大丈夫」

 

武器がまた壊れた。まぁ、生きてればその辺で拾えるからどうでもいいか。

左腕が潰れたか…斧とハルバードももう使えそうにない。あと使えるのは刀だけか…火力が足りない。

 

「あいつ…」

 

アルシアが暴走しかけている。ツヴァイヘンダーがアルシアの手元から消え溶岩の塊みたいな刀身の剣が手に現れた。それを巨大騎士…先ほど殺した騎士たちのソウルによればボルドというらしい…に叩きつける。ボルドはそれを気にもせず大槌を両手に持ち捧げるように掲げる。するとボルドの身体が仄かに光りだす。

 

「先ほどから何度も斬ってはおるんじゃがあの光…あれを纏うと途端に手応えが硬くなる。そろそろこいつの刃こぼれも酷いわい」

 

おぅ、ちょっとは心配しろよクソ師匠。

 

「アルシア。使わないならツヴァイヘンダー貸して」

 

「そんな身体で戦闘に参加するの?正気…?」

 

狂気だな。エスト瓶を一口仰ぐ。さっきの大槌の衝撃でエスト瓶の中身もだいぶ飛び散ってしまった。全身の傷は回復したが潰れた腕や視界不良は治らなかったか…

 

「ほら、回復はしたよ」

「はぁ、投げたりしないでね」

「保証はしない」

 

ツヴァイヘンダーを片手で持つ。なんとか片手でも持てるようだ。

 

「すまんの。武器の方が限界じゃ」

 

達人は戦線離脱か特大剣…か初めて持つがなんとなく手に馴染む。生前にでも扱っていたのだろうか?

まぁどうでもいい。この重さなら使い物にならなくなった斧とハルバードの火力を補って余りあるだろう。

「さて、行きますか…」

横を見るとアルシアがすごい形相になっていた。まぁ、立場が逆なら俺も頭に血が昇り今すぐにでも突撃していただろう。

 

「アルシア落ち着いて…。そんなんじゃそっちも怪我するよ」

「すでに重傷者がなに言ってんのさ!?」

 

良い感じのテンションだ。少しは冷静さを取り戻したみたいだ。

 

「俺は先に進む。使命ってのを果たすために。そのためにはボルド…とりあえず今はあんたが邪魔だ…!」

 

ツヴァイヘンダーを片手に突進する。大槌で押し潰そうとするがツヴァイヘンダーを振り払い遠心力を使い前に加速する。大槌を避わし滑りながら身体を捻りツヴァイヘンダーを振るう。確かに手応えが硬い。ボルドは身体をを少し浮かし地面にプレスする。斬った反動を使いギリギリで範囲外に退避する。

そこにアルシアが横から斬りかかる。あの剣じゃ斬るというよりは殴るなんだろうが…

ボルドは横目でアルシアを確認するとその巨大でタックルを繰り出す。アルシアは手に持つ異形の大剣を盾代わりにすることでなんとか受けきる。

 

「これだから巨体は面倒な!」

 

あんな武器を持っているくらいだ。やはりアルシアはこういうやつらとも戦い慣れているらしい。ボルドはアルシアを無視しこちらに突進してくる。満身創痍のこちらを先に潰そうということか…なめてくれる。大槌を避わすとボルドは大槌を捧げるように掲げ再び光を纏う。

あの防御力上昇、効果時間は大体30秒ほどかインターバルは無いみたいだし祈るような構え中にしかまともにダメージを与えられないみたいだな。

「アルシア、あの光纏ってる間は攻撃ほとんど効かないけど構え直してるなら…」

 

「無駄だよ。構えてから光纏うのにかかる時間ほとんどないもん。だったらあの光の上から削り続けるしかないよ」

 

「まぁ、そうなるよな。」

 

さて、なら防御上げてる分殴って殴って殴りまくって中々死ねないことを後悔してもらおうか。大槌の叩きつけが迫る。そんな大振りに当たる俺たちではない。

ダッシュしながらツヴァイヘンダーを振るいボルドの脚を払う。ボルドは振り返りながら大槌を振り払うがツヴァイヘンダーを盾代わりにして防ぐ。直撃よりマシだろう。吹き飛ばされるがツヴァイヘンダーを床に刺し無理矢理ブレーキをかける。アルシアは後ろから両手持ちの特大剣で薙ぐがやはり目立ったダメージはない。

ボルドはこちらに突進してくる。ツヴァイヘンダーを床から抜きこちらも前に走り滑りながら避ける。ボルドはこちらに振り向くと虎のような冑の口にあたる部分から膨大な冷気を吐き出してくる。

ツヴァイヘンダーでガードする。しかし、冷気が身体を蝕む。身体が途端にだるくなる。

ボルドが突撃してくる。冷気に体力を奪われているのか身体がうまく動かせない。ならばとソウルの中から火炎壺を取り出し下に投げつける。爆風で無理矢理に自分の身体を吹き飛ばし突進を回避する。ついでに身体に熱が戻る。万全ではないが戦えないこともないだろう。

いつまでたっても俺を仕留めきれないのに苛立ったのだろう。今度はアルシアに突撃する。彼女は特大剣を両手で振るい大槌の殴り付けを迎撃し、さらに顔面に一撃を入れる。だがボルドは気にした様子はない。

俺はその間に先ほど一撃入れた足にへと攻撃を入れる。ようやく鎧の一部が壊れ、その身を露にした。ボルドは俺たちから距離を取る。

 

「やらせるかよ…」

 

そう言いつつ一気に距離を詰める。ボルドが大槌を両手で構える。まだ発動はしていない。ツヴァイヘンダーを振るい遠心力で加速し一瞬でも発動を遅らせるためにツヴァイヘンダーをブーメランのように投げる。ボルドもこれには面食らい少し体勢を崩す。

 

「ナイス!」

 

アルシアが突っ込む。特大剣は背負っており両刃剣を構えている。この場合は手数で押した方がダメージが取れる。ボルドの顔面に両刃剣の刃が食い込む。それも一撃ではない。アルシアの手元で太い刀身が幾度も回転し、まるでそれは敵に死をもたらす暴風のようだ。

まだだ。アルシアと一瞬視線を交差させる。跳躍しボルドの眼前に躍り出る。アルシアはバックステップですでに離れている。

 

「はぁっ!」

 

ツヴァイヘンダーの代わりにかぎ爪を右手に装備しボルドの目に突き入れる。引き抜きつつボルドから離脱する。

「アルシア、あとよろしく」

 

アルシアは両刃剣から特大剣に持ち替え両手で前にへと突き出す。それは俺が今しがた抉ったボルドの目に突き刺さり、ボルドのその身体はソウルとなった。

 

 

「ようやく終わった。身体ボロボロだし、防具もボロボロだし。武器はほとんどが壊れたし…」

 

「篝火が出てきたね。休もうか…」

 

だからどこから生えたんだよ。アルシアはアルシアで疑問を持ってくれよ…。なんで何事もなかったように座ってんの?

 

「なんか疲れたし。俺も休も」

 

そう言いつつ横になる。篝火の火を見ていると安心する。急速に眠気が来るがなんとか抑える。

 

「結局、俺の前では本気見せなかったね」

「ん~、やっぱり気づいてた?」

「そりゃあ、ね」

 

ボルド戦の時にあんな異形の武器使ってるの見れば、ね…

 

「そこのところもっと話聞きたかったけど…無理そうだな」

 

「ん?どゆこと?もしかして、私とはもう口を訊きたくないとか!?」

 

「ん、気づいてなかったの?身体、透けてるよ。この世界は時間も空間の繋がりもめちゃくちゃなんだろ?なら、アルシアと俺の一時的に重なった世界が離れようとしてるんじゃない?」

 

「あ、ホントだ。もうお別れの時間か~」

 

ま、いつの間にか勝手に帰りやがった達人もいることだしな。

 

「じゃ、またね。アルシア」

 

「またね、か。うん、またね」

 

アルシアの身体は完全に透き通りそして消えてしまう。

 

さて、先に進むか。大扉を開け、崩落した道にでる。そこで小環旗を掲げる。

うん、なんかデーモンみたいなの出てきたね。あ、しかも1体じゃねーや。腕とか掴まれてるんだけど。

 

そしてオレの身体は空へと連れていかれるのだった。




次の話はどうしましょうか?作者の気分次第では番外編とか入れていこうと思います
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