『ひぐらしのなく頃に』にオリキャラ二人を入れてみた   作:樹 亜斗

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零話

とある場所の部屋に資料を見て溜め息を吐いた男性がいた。

 

見た目は三十中ごろの彼は難しそうな顔をしており、もう一度溜め息を吐くとドアのノックをする音が聞こえ、彼は「入れ」と言う。

 

 

部屋に入ってきたのは二人の少年。一人は中学生くらいの歳だが背も高く、体つきも良いが、その顔はへらりと笑っているけれど、どこか眠たそうな目をしている少年。もう一人の少年は中学年くらいで背は低く、目付きも鋭くて無表情だった。

 

 

「よく来たな、二人とも」

 

「こんにちは、長(ちょう)さん。で、早速ですけど用件は何ですか?」

 

 

男性は二人の少年を見ると、先程までの難しそうな顔ではなく、とてもにこやかに言い、眠たそうな少年がのんびりと言うと、無表情の少年は眠たそうな少年を咎める様に見るが、すぐに長さんと呼ばれた男性を見る。

 

「急で悪いが明日からこの場所に行って、そこを調査してきて欲しい」

 

 

長は自分が先程まで見ていた資料を机の上に置くと二人は一緒に机の上に置かれた資料を上から覗き込む。

 

 

「……雛見沢村?」

 

「そうだ。詳しい事はその資料に載っているが、簡単に言うとその場所の空間が不安定らしいそうだ。二人にはその原因を調べて欲しい」

 

「分かりましたが、何故、僕達何ですか?」

 

 

これまで無表情だった少年は眉を寄せて不機嫌な様子で言うと、長はそれを気にしないで一言だけこう言った。

 

 

「人出不足だ」

 

眠たそうな少年はそれを聞くと思わず吹き出した。

 

 

「ぷっ、くくっ。じゃなきゃ俺等みたいなガキに頼みはしないわな」

 

「悪いな。二人とも。……ただの調査だから危険だと判断したらすぐこちらに連絡するように。後、雛見沢村には風土病があるらしく、一応予防注射を打って貰う」

 

「なら、僕はこの件には参加しませんので、注射は打ちません」

 

 

無表情の少年は注射と聞いた途端に調査を拒否をするが、長はそれを無視して話しを続ける。

 

 

「ここにその注射があるから私が打ってあげよう」

 

「あー、俺は自分で打てるんで遠慮しときます」

「そうか、それは残念だ。……腕を出しなさい」

 

 

長は本当に残念に言うと注射器を持ち、今では無表情ではなく、涙目で怖がっている少年をとても嬉しそうに注射しようとしている。少年は逃げようとしたが、もう一人の少年に捕まえられて動けない。

 

少年の腕に注射器の針が刺された瞬間、少年は恐怖で気絶し、長はどこか恍惚とした表情だった。

 

 

もう一人の少年は自分で注射を打つと、長は何故だか羨ましそうに見ていた。

 

 

「君達には雛見沢村に住んで貰う事になる。学校も村にある分校に通って貰う。……では頼むぞ」

 

「はい、善処します」

 

長は真面目な顔で言い、少年は未だに気絶している少年を脇に抱えながら軽く言い部屋から出て行った。

 

長は二人が出て行くのを見届けると、別の大量の資料を取り出してそれに目を通し始める。

 

 

 

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