ハイスクールD×D×S 悪魔×赤龍帝×ショッカー   作:END

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好きに書いてます。


第1章 旧校舎のディアボロス 
プロローグ


 理不尽、という言葉を知っているだろうか?

 

 理不尽――――道理を尽くさないこと、道理に合わないこと。また、そのさま。

 

 俺は今まで生きてきた中で、この言葉をひどく痛感された。なぜならそれは、俺の人生が苦難と戦いの連続だったからだ。それはもう濃密なほどに。

 

 例えば、そうだな……

 

 

「待てっ! 逃がすか!!」

「これ以上、好き勝手にはさせないっ!!」

「お前のせいで、いったいどれだけの人々が苦しめられると思っている!!!」

 

……こんな感じに、俺一人を何人もの奴らがミンチ状態にしてる事とかなっ!!

 

 俺は心の中でそう叫んだ。

 

 

 

 ここはハイスクールD×Dという物語の世界だ。

 悪魔や天使、堕天使。はてはドラゴンや神までもが存在し、主人公である兵藤一誠は悪魔であるリアス・グレモリーの眷属となり、数々の超常の存在と戦っていくというものだ。

 

 そんな場所に前世で死んでしまった俺―――桐山煉(きりやまれん)は新たな生と受けることとなった。俗にいう転生ってやつだ。

 

 ここまではいい、ここまでは。

 問題は俺のほかにも前世で死んで生を受けた転生者が存在し、その大半が俺に対して敵対行動をしていることだ。何でも俺が原作を脅かそうとする転生者と思われているらしい。

 

 そんな思考をしながら転生者たちの剣や拳をよけ続け、少し攻撃が弱まった隙をついて俺は後方に跳躍した。

 

 ふう、と一息を入れた俺は呆れ半分に話しかける。

 

「なあ、いい加減やめてくれよ。俺はなんにもしてねえだろうが」

「黙れっ! どんな言葉で騙そうとしても無駄だっ! どうせ原作のヒロインたちを自分のものにしようと、ろくでもない計画を立てているんだろうがっ!!」

 

 んなこと企んだこともねえよっ!!! 

 

 目の前のやつらの方が犯罪まがいのことを考えていたので、俺は攻撃してきたやつらを睨み付ける。

 

 敵対相手は3人。

 

 一人は、右手に神々しい輝きを放つ剣(おそらく聖剣の類)を構えているきんぱつの青年。だがさっきから「世界を救うんだ」とか言ってかっこつけてくるのでキザにしか見えない。

 

 二人目は武闘家のような稽古着に黒帯を巻きつけた筋肉質の男。通常の人間とは思えないくらいの肉がついている。どんな鍛錬したらああなるんだよ。

 

 最後は、中二病を具現化したような奴だ。

 まるで常闇を彷彿とさせるようなコートを身にまとい、腕からは黒い炎をたぎらせていた。そして色素が老けたような白髪に赤く染まったオッドアイズ。おまけにポーズまで決めている。

「お前のせいで、いったいどれだけの人々が苦しめられると思っている!!!」てお前が世界をどうこうしそうだろ。

 

 

 ツッコミどころが満載の転生者たちに頭を抱える。そもそも、俺がこんなにも敵だの悪だの言われているのには大きな理由があった。

 それは転生者の全員がもらえる特殊な力―――特典だ。

 

 この特典は転生する際に神を名乗るものからくじ引きを引き、引き当てた2つの特典が自分の能力となる。これが俺の問題の原因となるものだった。それは……と俺の思考を遮るかのように金髪の男が叫ぶ。

 

 

「お前のその腕にある神器が、何よりもの証拠だっ!!」

 

「……だってよ。ドライグ」

『俺に振られても困るぞ、相棒』

 

 

 そう、これが俺の襲われている主たる原因にして特典にの1つ――赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)、ドライグを宿した13種しかない神滅具(ロンギヌス)、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』だ。

 

 俺は主人公が持つはずの神器を手にしてしまったのだ。

 

 何でも神曰く「くじ引きなんだから大当たりがあってもおかしくないだろう」らしい。原作崩壊のことは考えなかったのだろうか?

 とまあ何が何であれ、この主人公が持つべき神器を文字通り神のいたずらで俺が宿すことになった。

 さらに不運はまだ終わっていない。

 本来の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の宿主、主人公の兵藤一誠が6歳を境に行方不明になっているのだ。なのに神器は別の人間が所有している。ここから導き出される答えは………。

 

「お前はその力を主人公から奪ったんだ、殺したんだろうっ!! 主人公ポジションにつくだけにそんなことをするのかっ!!」

 

 と、こういうふうな勘違いが生まれた。

 俺は主人公の神器を奪っても、殺してもいない。主人公になるつもりもない。完全なる無罪だ。それを説明しても理解してはもらえなく、こんな状況になっているのだ。

 ドライグが話す。

 

『あきらめろ、相棒。こういう輩は消した方が早い』

「いや、待て。俺は会話ができる日本人だ。ちゃんと誠意を伝えることができれば―――」

『そういって成功したことはないはずだぞ』

「……」

 

 否定できない。俺は図星をつかれしばらく固まっていたが、すぐに乱雑に頭をかいてため息を吐く。

 

 ……やるしかない、か。

 

 こんな連中は日常茶飯事だ。別に脅威でも何でもないし、戦っても問題ないだろう。

 俺は覚悟―――いや、決断をした。すると3人の転生者たちは顔をこわばらせる。俺からあふれ出る尋常じゃないオーラを感じ取ったからだ。

 

 俺は冷徹な目で睨み付けると、淡々と告げる。

 

「―――来い、悪の戦闘員」

 

 俺がそう告げると、周りに空間の歪みが発生した。そこから出てきたのは―――『仮面ライダー』に登場する戦闘員たちだ。

 

『イーーーーーっ!!!』

『キシャーーーーーーっ!!!』

『ウーーーーーっ!!』

『ゴギャーーーーーっ!!』

 

 ショッカー、デストロン戦闘員、ドグマファイター、チャップ、魔化魍忍群、サナギ体、レオソルジャー、マスカレイド・ドーパント、ヤミー、エトセトラエトセトラ―――。

 

 戦闘員特有の声を発し、転生者たちに威嚇する。数を見ただけでも300は軽く超えている。

 

 これが俺のもう一つの特典の能力――歴代的組織の戦闘員をすべて召喚できる力だ。

「ああそれ? ネタで考えた能力なんだよな。あんま迫力ないだろう」と神は言っていたが、俺はこの能力が案外気に入っている。

 

 俺はこの能力を『S×S(ショッカー× 召喚 )』と呼んでいた。

 

 戦闘員を出した俺に対して、何も声を出せなかった転生者たちだが、はっと意識と取り戻したかと思うと言葉を発す。

 

「ついに正体を現したな……主人公の無念、俺たちが晴らしてやるっ!!」

『オオッ!!!』

「……いけ」

 

 金髪のやつの言葉と俺の命令とともに、戦いの火花が切って落とされた。戦闘員たちが3人に向かって走り出す。

 

「くらえっ! 輝く聖剣の力をっ! はああっ!!!」

 聖剣使いは剣から聖なるオーラで敵を切り裂き、

 

「吹っ飛べっ!!」

 武闘家は拳の衝撃波で敵を吹き飛ばし、

 

深淵に渦巻く罪科の飛燕(アビスゲルト・カラミティア)!!!!」

 中二病(笑)はいかにもって感じの決め技で、あたり一帯を黒炎で埋め尽くした。

 

 最後に全員で並び立ち、決め台詞。

 

『これが俺たちの力だっ!!』

 

 そんなお約束のことを叫んだ。ああ、確かに。敵を倒したら、正義の味方はそういうだろう。

 

 

 

 でも………世界はそんなに甘くない。

 

「見たかっ! お前は俺たちに勝てない。これ以上戦うな、ら………」

 

 そう中二病のやつが言いかけるが、突如膝をつき倒れる。何で倒れたんだ? と自分でもわからなかったが、自分の腹から何かがあふれてることに気付いた。それは―――自分の血だった。

 それを見て驚く。何でこんなことになっているのか、そう疑問に思ったが自分の前に影が差す。顔を見上げると銃を構えた戦闘員――ガーディアンがこちらに銃口を向けていた。

 

「や、やめ―――」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

 

 銃を連射された中二病は、そのまま動かなくなった。

 他の連中も、追い詰められていく。

 

「な、何でおれの拳が効かねえ―――ああああああああああああああああああっ!!!」

 

 自分の殴った戦闘員が何もなかったように立ち上がり、武闘家が驚きを隠せなかったが、すぐに戦闘員たちが体をつかみ始め、生き埋め状態となり、やがて声が聞こえなくなった。

 聖剣使いも、剣をショッカーが持つククリ刀でいとも簡単に受け止められ、10人の戦闘員に取り押さえられた。

 

 俺は関節が決められて動けないでいる金髪の髪を右腕でつかみ、むりやり顔をあげさせる。

 

「は、放せっ! くそ、何で戦闘員がこんなに強いんだっ!」

「……お前なぁ、戦闘員が弱いと思ってたんだろう? それは大きな間違いなんだよ」

 

 例えばショッカー戦闘員。

 仮面ライダーなどでは簡単に敗れるので雑魚と思われがちだが、それは仮面ライダーでの話。実際、身体能力は成人男性の10倍もあり、力は成人男性の1.5倍を誇る。常人に比べれば十分強い。

 

「さらに言うなら、俺は籠手の倍化と譲渡の力を使った。これって戦闘員1人1人じゃなくて能力自体にかけることができてな。俺の『S×S』に譲渡する=戦闘員の規模、力が増幅するわけだ。つまり、この世界では強敵になるんだよ。戦闘員が大量に出た時点で、お前らは逃げるべきだったな」

「そ、そんな……それってチート―――」

「まあ、すぎたことは仕方ないじゃん? それも人生だ。でも……」

 

『Boost』

『Transfer!!!』

 

 これで5回目の倍加。それを自分の左腕に譲渡すると、その腕で金髪の顔を鷲づかみにする。

 

「お前の人生は、ここで終わるんだけどな」

「……あ、ああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

 金髪の少年は、自分が何をされるのか理解し、悲鳴を上げながら暴れまわる。しかし、それは無意味。

 

 恐怖で聞こえていないだろうが俺は言葉を続ける。

 

「お前らが悪いんだよ。人の話を聞かないで攻撃してきたからな。次の人生では人の話はちゃんと訊けよ」

「ああああああああああああああああああああああああああ――」

「あ、聞いてない。ダメだこりゃ」

 

 ゴキっ

 

 何かが壊れる音が鳴りひびくと、金髪の悲鳴も聞こえなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「……俺って最近、こんな感じで返り討ちにしてるから敵が増えてるって思うんだ」

『今更気づいたのか。さっきの相棒は完全に悪役だったぞ』

「はあ……。だよなあ~」

 

 ため息を吐き、ドライグに問う。

 

「お前はこんな宿主でがっかりか?」

『いや。お前は残酷なことをするが、外道ではない。お前はただ敵を倒しただけだ』

「……そっか」

『まあ俺を宿したんだ、戦いは避けられない』

「お前の強者を引き付けるオーラって本当に面倒くさいな。いい加減女もよって来てほしいんだけど」

『寄ってきているじゃないか。あの白髪の―――』

「あの子はダメだ。好きだけど手は出せない」

『?? よくわからん。とにかく、女は相棒次第だな、頑張れとしか言えない』

「えーーーーーーーー」

 

 そんな会話をする。宿主は違くても仲は良くやっていけるようだ。

 

「さて、帰るとするか。明日も学校あるし」

『明日じゃなくて、今日だな。日が昇って来てるぞ』

「……」

 

 理不尽だ。

 

 俺は、心の中からそう思う。




ショッカー  仮面ライダー1号
ガーディアン 仮面ライダービルド

こんな感じです
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