ハイスクールD×D×S 悪魔×赤龍帝×ショッカー   作:END

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 案外早めに投稿できました。

 次回こそは遅れるかもしれません。


駒王学園と小猫

「……眠い」

 

 俺は机に突っ伏しながら、そんなことをつぶやいた。

 結局あの戦闘の後、ロクに眠りもしないまま学校に来ていた。

 

 ここは私立駒王学園。

 数年前までは女子高であったらしく、共学になってもその名残から女子生徒の数の方が学年を通して比率が高くいまだ女子に権力がある。この物語の舞台ともいえる重要な場所だ。

 

 一応転生者でもあり、原作には介入したかった俺は敵陣に乗り込む覚悟でこの高校に来ていた。ドライグは俺に意識の中で話しかける。

 

『なら学校を休めばよかったじゃないか。もうかれこれ2日は徹夜してるぞ』

「……そりゃそうなんだが、なんかズル休みは嫌なんだよ。前世では無遅刻無欠席だったし」

 

 流石に眠すぎて授業中は居眠りしてたけど。

 

『変なところで真面目だな。まあ別にいいことだと思うが……』

 

 ドライグはそういうと急に言葉を発しなくなる。どうした?

 

『いや、今日はあの女は来てないのか? もうとっくに挨拶ぐらいには来る時間だろう』

「あ~~、だな」

 

 それはそれでありがたい。あの子が来たらいろいろと悪目立ちするし。

 突然だが俺はこの高校でも問題を抱えていた。でも転生者関係ではない。他の転生者はここにも存在するが、俺自身の正体はまだ気づかれていないため前回のような攻撃は受けない。

 その問題は、とある人物によって起こっているものだ。

 

 

 

『……お、噂をすれば来たようだぞ。相棒』

「マジで?」

 

 俺はこれから起こることが楽々と予想できたため、また机に突っ伏しり顔を隠す。

 すると俺の目の前に一人の女子生徒が来た。

 

 雪のように白い髪に猫の髪飾りを付け、小柄な体に可愛らしい容姿をした無表情系女子。その愛くるしさで学園のマスコットキャラとして有名でもある原作キャラのヒロイン―――搭乗小猫ちゃんだ。

 

「……桐山君、次移動教室だよ」

 

 小猫ちゃんがそう話しかける。しかし俺は反応せずに寝たふりをしていた。このまま演技をつらぬいて小猫ちゃんが離れていくのを待つ。

 流石にこの状態では何もでき――――。

 

「起きてるんでしょ? 寝たふりしてどうしたの?」

 

……完全にばれてますね、はい。

 

 なぜ気づかれたのはわからなかったが、俺は観念して顔を向ける。

 

「……よ、おはよう小猫ちゃん」

「今日も授業中ずっと居眠りしてたね。夜更かしでもしてたの?」

「まあそんなところ」

「ちゃんと寝ないとダメだよ? ほら、目にクマできてる」

 

 そう言って俺の目元を触ってくる小猫ちゃん。

 この動作に教室にいた男子生徒は親の仇のような目こちらを睨み付け、号泣していた。女子生徒は女子生徒でニヤニヤしながらこちらの光景を見ている。

 

 これが俺の抱える問題、『小猫ちゃんがやたらと俺に構う件について』だ。アニメのタイトルっぽい。

 こんな感じに軽く言っているが状況はいろいろと複雑だ。

 この状態のせいで男子生徒や転生者に敵対されるということだ。体育のチーム試合などでは確実に俺を潰しにかかってくるしこの高校に通っている転生者に限っては闇討ちしようとする輩までいるほどだ。(前回の3人も、小猫ちゃんが発端で赤龍帝だとばれた)

 高校生活を送る中では非常に面倒くさい。

 

 あと疑問なのは小猫ちゃんが構ってきてるのは入学当初からだということだ。それすなわち、俺は高校が始まるまで小猫ちゃんに会っていて、フラグを回収したことになる。

 

 だが俺が小猫ちゃんと初対面したのは合格発表の時、しかも俺が一方的に目に捕えた程度だ。二次創作には猫の状態で出会って学園で再開という話もあるのだが、あいにく俺は猫を保護しても、介抱した覚えもない。戦闘員の実験体に使ったぐらいだ。(戦闘員を研究して考えた、動物を怪人に改造する実験)

 

 まさか実験体にされたことで俺に恋を………うん、そんなアブノーマルな子じゃないな。

 

 バカバカしい推理を考えながらも、俺は目元を触ってくる小猫ちゃんの手をよける。

 

「まあ、早く寝るようにする。それより俺は準備で時間かかるから」

「……一緒に行こう」

「いや、だから―――」

「いこう」

 

 ズンズンズンと顔を近づけ、半ば強制状態に誘ってくる。

 

 

……小猫ちゃんって、こんなキャラだったっけ?

 

 もしかしたら本当に実験体にして恋したのかもしれないと思いつつも、俺はしぶしぶ了承するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

『今日の体育も狙われてたな相棒。避ける歩行はまだ修行が足りんな』

「バスケやってたのにドッジボールに変わるか普通。ボール変えてねえし」

 

 放課後。

 一日の学校生活を終え、俺は帰路を歩いていた。

 

 結局今日も小猫ちゃんから絡まれ、それに嫉妬したクラスメートから集中攻撃を受ける羽目になった。

 いくら学園のマスコットと話していても殺意をもってバスケットボールを投げてくるのは如何なものだろうか。一歩間違えれば集団イジメだぞ。

 俺はクラスメートの怨恨に悩まされるばかりだった。

 

 はあ……今日は早く帰って休むか。

 

「あ、あのっ!!」

 

 俺がそんなことを考えていると、背後から声がかかる。

 何事かと思い後ろを振り向くと、そこには黒髪のロングヘアーの……うへぇ、レイナーレがいた。

 

「桐山煉君ですか?」

「……はあ、そうですけど」

「実は、あなたに言いたいことが―――」

「俺はないです。では」

 

 そういうと俺はその場から全速力で走りだした。

 へっ! 誰がお前の相手なんかするかよっ! 俺は疲れてんだ、今日は早く帰って寝るっ!!

 

『そんなんでいいのか、相棒』

「うるせぇっ! 逃げるも勝ちなんだよっ!!」

『それはいいが、このままじゃ追い付かれるぞ』

「はっ! それが、どうしたっ!!」

 

『Boost!』

 

 俺は腕に籠手を出現させると、身体能力を倍加させる。これで俺の逃げ足は格段に上がったはずだ。ふふふ、お前みたいな奴なんて散々戦ってんだよ。対処法ぐらい考えてある。

 

 俺はそのまま走り続け、近くにあった公園で一休みする。

 

 

 

「ふう、どうだドライグ。完全に巻いただろう」

 

 今レイナーレがどこにいるかわからないが、これで戦闘は避けられる。

 

『ああ、だが次は団体だぞ』

「ん? どういう――」

 

 俺はそこまで言いかけて、その場から跳躍する。するとその場に光の槍が刺さった。

 

「ふ~ん、いまのをよけるんだ」

「レイナーレ様から連絡が来たから何事かと思えば、結構やるようじゃない」

「だが所詮ただの人間だ。神器を宿していても我々の敵ではない」

 

 光の槍が向かってきた方向には、ドーナシーク、カラワーナ、ミッテルトと全員の堕天使がいた。やべ、こいつらのこと忘れてた。

 

 そこに追いついたレイナーレも加わった。レイナーレはフフフと薄ら笑いをした。

 

「残念ねえ。逃げ足だけは速かったようだけど、大人数には敵わなかったようね」

 

 その言葉で、他の堕天使たちは光の槍を創り出す。

 

「ごめんなさい。恨むなら、あなたに神器を宿した神様を恨みなさい」

「―――悪いね。神には感謝してることもあるんだよ」

『イーーーーーーーーーーーッ!!!!』

 

 俺は『S×S』でショッカーを呼び出す。こうなっては仕方がない。早めに終わらせよう。

 

「な、なんだこいつらはっ!!」

 

 ドーナシークは目を見開き、ショッカーに向けて槍を放つが軽々とよけられ、ショッカーからの攻撃に防戦一方だ。

 他の堕天使たちもショッカーの対応に精いっぱいのようだ。レイナーレは茫然と立ちすくむ。

 

「な、なぜこんな力を……」

「はい。隙あり」

「しまっ、がはっ!!」

「レ、レイナーレ様っ!!」

 

 俺はいとも簡単にレイナーレの背後に立つと、籠手を一直線に突き刺した。他の堕天使もレイナーレの状況に悲痛の声を上げるが、ショッカー達に阻まれ何もできない。

 レイナーレはかすれた声で俺に話しかけた。

 

「お、お前は、ただの、人間じゃあ………」

「いや神器を持ってる時点で普通の人間じゃねえだろ。返り討ちに会うことぐらい考えとけ」

 

 俺はそういうと背中に刺さった腕を雑に引き抜く。レイナーレは貫かれた場所から致死量をはるかに超える血を流し、そのまま動かなった。

 

 うわ、返り血浴びたな。後でクリーニングに出さねえと。

 

 

 

 そうのんきなことを考えていると、突如公園の地面に赤い魔方陣が展開され、そこからおなじみのリアス眷属がでてきた。眷属のキャラたちはこちらを見ると驚愕の表情を見せる。

 

「あなた、これはどういうことかしら」

 

 リアス・グレモリーが俺に問いかける。

 

 どういうことってなんだ?

 最初は疑問に思ったが、ふとこの光景を見てその考えを改める。

 

 まるで従えるかのように俺の周りにいる怪しい格好をした奴等。

 

 死んだと思われる堕天使の死骸。

 

 その死骸の近くで体を大量の血で汚している俺。

 

 

 

……あれ? 俺ってなんかやばいやつじゃね?

 

 どうやら今日も、面倒なことになるようだ。

 

 

 

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