kanon~冬の奇跡~   作:和泉柳斗

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長らくお待たせしました。
内容は殆ど決まってはいたのですがどう書くのか悩んでいたら新年を迎えていました。
本当に申し訳ないです。
それと明けましておめでとうございます
今年もこの作品をよろしくお願いします
更新速度を早めていこうとは思っていますが
私事ですが学生の身なのでセンター試験が終わるまでは
更新はないかも?(そんなに根を詰めて勉強してないから更新できるかもですけど)
取り敢えず投げださない程度にのんびりと更新していく予定なのでそれでも良ければ読んでいってください。
また誤字脱字、意味不明な文章、下手な表現などあると思いますが良ければ指摘お願いします。
また、感想も受け付けておりますので気軽にしていってくだい。


番外編~昼下がりの計画~

ここ二日間祐一の様子がおかしい。

本人は出来るだけ心配掛けさせまいとして

表情には出さない様に配慮している(と思う)がそれでも時々虚空を見つめているように思う。

家にいるときも上の空な時が多い。

明らかに悩んでいる様子を感じ取ってはいるものの

どう聞きだしたら良いのか……

お節介だとしたら祐一はどう思うのか

そういうことを考えると強く出る勇気がない。

一人で考え込んでも仕方ないけどどうしたら良いのだろう。

教室でそう考えていたら不意に声を掛けられた。

 

「名雪、悩み事があるなら抱え込む前に相談して」

「え?えっとそう見えるの?」

「そうとしか見えないわね」

「だ、大丈夫だよ。確かにちょっと悩んでたけど

そう大したことじゃないから」

 

実際半分以上は本当のことなので完全に嘘は言ってない。

強いて言うならば少し「隠した」だろう。

相談するとしてもちょっと恥ずかしい内容なので

出来ればこれで納得してもらえたら良いのだが

 

「そう……ねぇ名雪、今日のお昼は久しぶりに雪乃達と食べない?」

「え?良いけどどうしたの?」

 

凛の口からあり得ない提案が出て来た。

何故なら結衣ちゃんならともかく雪乃さんの場合は

犬猿の仲と言っても良いくらいに仲がそこまで良いとは

お世辞にも言えない。

何かあるのかな?とは思うけど別段断る理由もない

 

「私は良いけど、凛は本当に良いの?」

「何がよ」

「え?だって雪乃さんを呼ぶんでしょ?喧嘩しない?」

「なんで喧嘩すると思ってんのよ」

「私が知ってる限りでは会うたびに喧嘩してるからだよ」

「あのねぇ、私と雪乃でも会うたびにはしないわよ

それで?呼んでも問題はないわね?」

「うん大丈夫だよ」

「なら昼休憩始まったら直ぐに行きましょう」

「うん、わかったよ」

 

少し不審だけど特に大きな意味はないと思う。

多分ここ最近元気がない(ように見えたと思う)からだと思う。

でなければ凛があまり仲の良くない雪乃さんを呼ぶことはないだろう。

今日の所は多分聞いてこないだろうがこの状態が長く続けば

話さないといけないようになると思う。

『思う』の理由はまだそのような段階まで行ったことがないから予想でしかない。

それはそうと、祐一のことは頭の片隅へ押しやって

今は授業に集中しよう。

 

 

 

昼休憩を告げるチャイムが鳴り凛が

待ち合わせの場所へ行くために私を呼びに来た。

そして凛に付いて行く。

凛が色々と話題を振ってくれてはいるのだが

私はずっと相槌をつくばっかり。

何故なら未だに朝悩んでたことに

頭を悩ませているからだ。

片隅に押しやると決めたのは良いのだがそうしようと

したらするほど余計気になりだして

授業どころの問題ではなくなってしまった。

いつもならこんな風に悩んで無かった筈なのに……

相手が祐一だからなのだろうか?

答えのでない悩みに捕らわれていると

待ち合わせの場所に着いたようだった。

私と凛が待ち合わせの場所、奉仕部へ着くと

既に結衣ちゃんと雪乃さんは来ていたようだった。

 

「やっはろー凛ちゃんに名雪さん」

「こんにちは名雪さんと遠坂さん」

「こんにちは、結衣ちゃんと雪乃さん」

「こんにちはって言っても私は朝に会ってるけどね」

「それにしても珍しいよね、凛ちゃんがゆきのんも呼んでるなんて」

「それ私も最初に聞いたとき思ったよ」

「あのねぇ、私と雪ノ下さんはそこまで仲悪くないわよ」

「えぇそうね。良きライバルでもあるし、普通にお喋りする位には仲が良いわよ」

「でも私が見てる限りでは私か結衣ちゃんが間に入ってやっとって感じだったと思うんだけど…」

「私もそう思うかなぁ」

「とにかく、そんなことはどうでも良いのよ。

早くご飯を食べましょ。

話なら食べながらでも良いわけだしね」

「そうね、色々と話したいこともあるわけだしね」

 

雪乃さんがそう言うと何故か悪寒がした。

なんだかいつもとは違う気がする……

もしかしてこれ逃げられない感じじゃないかな?

ここまで来たら引き返すに引き返せないし……

もうなるようになるっだよ。

ほぼ諦め同然に席に着いて昼食を摂ることにした。

昼食を食べ始めて少しすると

 

「ねぇ名雪、今度の休みに4人でどこか行かない?」

「……え?」

「どうしたのよそんなに驚いて」

「いや、えっとなんでもないよ。

えっと行くのは良いけどどこに行くの?」

「それについては私の方から話させてもらうわ。

それで良いかしら遠坂さん?」

「えぇ良いわよ。その辺はそっちに任せてるしね」

「ありがとう、それでは話をするわね。

由比ヶ浜さんと色々相談した結果プールに行きましょうってことになったわ」

「え?プール?」

「どうしてそうなったのよ……」

「それはね、この前みんなで話してたところあったじゃん?

室内だし、色んなアトラクションとかもあるしで

みんなで楽しめそうだな~って思ったからなんだけど」

「まぁそれもあるけれど一番の目的は息抜きね」

「息抜き?」

「えぇそうよ。最近名雪さんは悩み事があるようだし

それに加えて今年最後の試合もあるでしょ?

買い物をするのにデパートを回るのも良いけれど

体を動かした方が色々と発散できるものがあると思うのよ。

だからプールになったのだけどどうかしら?」

 

てっきり私が今悩んでいることを聞き出すかと思ったのにそうではない方向へ話が進んでいる。

正直に言って予想外だった。

でもだからこそ皆の優しさを感じる。

 

「ありがとう、みんな」

「どういたしましてって言いたいけどいつもはこっちが世話になってるわけだしこのくらいどうってこと無いわよ」

「えぇそうね。よく助けてもらってるからそのお礼程度に思ってくれて良いのよ」

「そうだよ、今度の休みはみんなではっちゃけよう」

「本当にありがとう」

 

涙が出そうだったがそこを堪えて計画の詳細をみんなで話し合う。

3人の優しさと気遣いに感謝して私は前に進めるよう頑張っていこうと決心した。

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