kanon~冬の奇跡~   作:和泉柳斗

4 / 17
誤字脱字などがあると思いますがご了承お願いします。
取り合えず設定で紹介したキャラクターは全員出ます。
まだまだ未熟な部分もありますがごゆっくりどうぞ


第3話~学校へ~

「あ~さ~、朝だよー。朝は朝ごはん食べて学校へ行くよー」

 

 

 

気の抜けた目覚ましの音を合図に目を覚ます。

今日から学校が始まる。

転校初日となるので気を引き締めて行くこうと決意する。

カーテンを開き窓を開けて外の景色を見渡す。

今日も外の景色は白銀の世界に染まっていた。

少し見惚れていたが冬の冷たい風により現実へ引き戻される。

うぅ寒い。早く窓を閉めて学校へ行く準備をしよう。

そう思い窓を閉めた次の瞬間隣から騒音が聞こえた。

耳を塞がずにはいられない程の大音量がする。

すぐに部屋を出て騒音のする場所、名雪の部屋の前に行きドアを叩く。

 

 

「名雪!おい名雪!名雪ドア開けるぞ!」

 

 

ドアを開け名雪の部屋に入る。

部屋の中は外よりも圧倒的な音量が俺を攻めてくる。

よく見ると20個近くの目覚ましが部屋の主を起こそうと必死に鳴っているにもかかわらず、当の主である名雪はすやすやと穏やかに眠っている。

ってなんでこんな大音量の中で寝ていられるんだよ。

取り敢えず声をかけるぞ

 

 

「名雪!起きろ!朝だぞ!」

「うにゅ~」

「うにゅ~じゃない朝だぞ!」

 

 

声をかけるが案の定目覚ましの音によりかき消されて名雪には届いてないだろう。

しばらく声をかけ続けたが全く起きる気配がないのともう俺の我慢も限界に達していた。

 

 

「あぁー!もぅ、うるせー!」

 

 

まず目覚ましを全て止める。

そして次に名雪を起こすため肩を掴み揺らして起こすことにした。

 

 

「起きろってのに!こら!」

 

 

激しくゆすること数分

 

 

「ん...ん?祐一?」

「やっと起きたか...」

 

 

名雪がベットから降り

 

 

「おはようございまふぁぁ...クゥ」

「寝るなってのに」

 

 

服を着替え朝食を摂るためにリビングへ移動する。

俺が席に着いてから少しして名雪も席に着いた。

秋子さんにお茶を入れてもらい、食事を始めることにした。

朝食の内容はトーストにサラダ、目玉焼きといったものだ。

 

 

「祐一さん、今日から学校ですね」

「はい、転校初日ですね」

「祐一、ジャム付けないの?」

「俺、甘いもん苦手なんだよな」

 

 

と言って今食べていたトーストを食べ終えた。

すると秋子さんが

 

 

「甘くないジャムもありますよ」

 

 

それを聞いた名雪はさっきの眠けが一瞬で覚めたような様子で尚且つ少し焦るようにして席を立った。

そして

 

 

「御馳走様でした」

「?なんだもういいのか?」

「私お腹いっぱいだから」

「祐一さんこんなジャムなんてどうかしら」

 

 

と言って一つの瓶を持ってきた。

なんか名雪は警戒しているように見えたが普通のジャムにしか見えないぞ?

 

 

「わっ私、学校に行くしたくしなくちゃ」

 

 

と言って名雪は足早に去っていった。

残した分がもったいないので

 

 

「あいつの分貰っても大丈夫ですよね」

 

 

と言って残したトーストを手に取る

 

 

「このジャム試していただけますか?」

「甘くないのであれば」

「きっとお口に合うと思いますよ」

「ありがとうございます」

 

 

例の甘くないジャムをトーストに塗ってもらい一口食べる。

飲み込んだ後不思議な感じがした。

なんというかこう、一言で言い表せすとしたら、悪い意味で絶妙なハーモニーを奏でている。

 

 

「どうですか?」

「こっこれ何のジャムですか?」

「秘密です★」

「すごく複雑というか独創的な味なんですけど」

「特性ですからね。私にしか作れないジャムなんですよ」

 

 

ゆっくり食べていると精神的にきついので一気に食べ終わる。

 

 

「ジャムなんですよね?」

「もちろんですよ」

 

 

と言ってもう一枚あったトーストにさっきと同じジャムを塗っている。

流石にもう一枚食べるとなると無理がある。

どうにかして回避しなければ...

ってどう回避するんだよ。

どうするか考えていると

 

 

「祐一、行こう」

「お、おう」

 

 

ナイスだ名雪!今回ばかりは感謝する。

まぁ口には出さないが

 

 

「まだ残っていますよ祐一さん」

「すみません急いでますので」

「そうですか...残念です」

 

 

と言ってさっきのジャムの塗ったトーストを食べていた。

なんで食べれるのだろうと思いつつ玄関へ行く。

靴も履き準備も出来たので

 

 

「「いってきまーす」」

「あ、そうだ。祐一さん」

「な、なんですか?」

「夕飯をおでんにしようと思っているんです。帰りにおでん種を買ってきてください」

「わ、わかりました」

 

 

改めて行ってきますと言って家を出る。

これから毎日通ることになる道を通り名雪と一緒に通学路を通る。

 

 

「名雪、あれなんのジャムなんだ?」

「私も知らないの、でもあのジャムお母さんの一番のお気に入りらしいよ」

「秋子さんの旨いんだけどな」

「あのジャムまた出てくるのか?」

「うん、多分...いつかは覚悟しといた方がいいと思うよ」

「にしても、毎日こんなに寒いのか?」

「今日はまだ暖かいほうだよ」

「実家に帰らせていただきます」

「あっダメだよー」

 

 

寒いのを我慢しながら歩いていると川が流れている通りに差し掛かった。

すると名雪が

 

 

「ねぇ祐一、このあたりのこと覚えてる?」

 

 

と言ってきたので思い出そうとするが

 

 

「あんまり覚えてないな」

「そのうち思い出すと思うよ。ふぁいとっだよ」

「別に思い出せないんだったら無理に思い出そうとしなくていいんじゃないか?」

「それはちょっと悲しいと思うよ」

「まぁそうかもしれないけどな」

「祐一に一人でも思い出してほしいって人がいるなら思い出した方がいいと思うよ」

「いるのかなぁそんな奴」

「いるよ、きっと」

「だといいな」

 

 

と話しているとふと名雪が腕時計を見た。

 

 

「このままだと遅刻しちゃうかも」

「なら、のんびりしてる場合じゃないだろ。転校初日から遅刻なんてごめんだぞ」

「そうだね」

「はぁ、走るぞ名雪」

「あっ待ってよー祐一~」

 

 

転校初日から走ることになるとは思わなかったよ

走り続けること数分何とか遅刻することなく学校へ着くことができた。

 

 

「はぁはぁはぁ疲れた」

「間に合ってよかったね」

「あんなに走ったのになんで平気なんだ?」

「私陸上部の部長さん」

 

 

と言い余裕そうな顔を見せる。

俺が玄関で一休みしていると

 

 

「おはよう、水瀬に祐一」

「おはようございます、水瀬先輩に相沢先輩」

「あ、おはよう、衛宮くんに桜ちゃん」

「おう、おはよう、士郎に桜」

「珍しいね二人がこんな時間に登校してくるなんて」

「あぁそれはだな」

「今日は部活の朝練習が休みなのでゆっくり登校することにしたんですよ」

「そういうこと。水瀬はいつも通りだな」

「そのいつも通りで危うく遅刻しそうになったがな」

「朝起きれるよう努力するよ...」

「効果があるかどうかはさておきさっさと教室へ行くぞ」

「そうですね。私は別校舎なのでここで失礼しますね」

 

 

と言って桜と別れた。

 

 

「俺もこれから職員室へ行かないといけないからまた後でな」

「一緒のクラスになれたらいいね」

「あぁそうだな」

「期待して待ってるぞ」

「期待してって俺の意思では決まらないんだがな」

「それを言うなよ」

 

 

二人と別れ職員室へ入る。

 

 

「失礼します。転校してきた相沢祐一です」

「おっやっと来たか」

 

 

と言って長い黒い髪で黒目のいかにも日本人らしい風貌で何故か白衣を着ている女性の先生だった。

 

 

「今日からお前の担任になる平塚静だ。よろしくな」

「よ、よろしくお願いします」

「それでは、これから教室にいくからついて来い」

「はぁ、わかりました」

 

 

平塚先生に連れられ俺が今日から所属するクラスへ移動する。

自己紹介とかすることになるだろうが普通でいいだろう。

少しここで待ってろと言われドアの前で待つ。

少し緊張するが何とかなるだろう。

深呼吸をして心の準備が終わったところで先生に呼ばれ教室へ入る。

予想通り自己紹介をすることになったので簡単にする。

 

 

「今日からここへ転校してきました。相沢祐一です。よろしくお願いします」

 

 

自己紹介も終わり、安堵したところで

 

 

「祐一~」

 

 

と言って名雪が手を振ってくる。

 

 

「本当に一緒のクラスになったな」

「うん!」

 

 

どうやら士郎とも同じクラスになれたらしい。

転校してきた身としては知り合いがいるのはありがたい。

 

 

「席は水瀬の隣だ。うまくやれよ」

 

 

と言われ指定された席に移動する。

席に着いたところで

 

 

「へぇ~貴方が例の相沢君ね」

「誰だか分らんが例のってなんだよ」

「あぁごめんなさいね。私は遠坂凛。凛でいいわよ」

「お、おうそうか。で、例のってなんだよ」

「気にしなくていいわ。こっちの話」

「これからよろしくな祐一」

「こちらこそよろしくな士郎」

「よろしくね祐一」

「よろしくな名雪」

 

 

と会話してると

 

 

「おいそこ静かにしろよ。まだ先生の話は終わってないからな」

 

 

と平塚先生に注意された。

大人しく先生の言葉に従い静かにした。

先生の話も終わり授業も滞りなく終わった放課後。

帰る準備をしていると

 

 

「祐一、放課後だよ」

「分かってるよ」

「名雪、貴方この後は部活?」

 

 

と凜が名雪に声をかけた。

 

 

「うんそうだよ。雪が降ってるから多分中で柔軟中心かな」

「相変わらずね。まぁ私はすぐに帰るけど。衛宮君も部活よね?」

「ん?あぁそうだな」

「部活部活ってお前ら大変だな」

「そうだな。俺なんて強制的に入れられた上に依頼を受けたら遂行しないといけないしな」

 

 

俺の意見に賛同したのは比企谷八幡。

昼食の頃に士郎と一緒に食べることになったときに紹介された。

士郎曰く「ひねくれてはいるがかなりいい奴だぞ」とのこと

実際話してて面白いやつだったが士郎とよく一緒にいると聞いたときは驚きを隠せなかった。

タイプの違う者同士なのでよく一緒にいるというのは想像しがたいものがあったが、同時に人って不思議だなと思った。

 

 

「それじゃ、俺も帰るとしますか。また明日な。行くぞ名雪」

「うん。それじゃまたね」

「えぇ、バイバイ」

「また明日な」

「じゃあな」

 

 

クラスメイトとも別れ名雪と共に教室を出る。

 

 

「にしても部活大変そうだな。冬休み終わってからすぐにあるんだろ?」

「そうでもないよ。それに私部長さんだし」

「そんなものか。あっそうだ」

「?どうしたの?」

「俺が名雪の家に居候してることクラスの奴らには話すなよ」

「え、なんで?」

「あんまりいい噂だってたたないだろ」

「えーっと」

 

 

と言って様子が変わる

 

 

「ごめん、もうみんなに言っちゃった」

 

 

と言って走り出す

 

 

「言うなー」

 

 

と言って追いかける。

階段を早く降りていると名雪が急いでたあまり、階段を踏み外してしまい転がり落ちる。

 

 

「あぁ~」

「名雪!」

 

 

そして転がり落ちる先には二人の生徒が踊り場を曲がりこっちへ来ている。

つまり巻き込まれる。

どうやら見た感じ怪我はないようだ。

転がり落ちたとは言え段数はそこまでなかったのが救いだった。

とは言え、事故は事故だ。

どうやら状況に気づいたらしい名雪は

 

 

「あっあごめんなさい」

 

 

と謝っていた。

俺にも少なからず非はあるので

 

 

「すみません、大丈夫ですか?」

「えぇ、大丈夫よ」

「特に怪我とか無いから大丈夫だよー」

 

 

と返した。

まぁ何もないなら問題ないのだろう。

お互いに無事が確認できたところで

 

 

「雪乃さん、結衣ちゃん、ほんとうにごめんね」

「気にしないでいいわ。水瀬さんには色々迷惑かけてしまっていることも多いしね」

「そうだよ、気にしなくていいよ。怪我だってなかったんだし」

 

 

とどうやら知り合いだったらしい。

 

 

「えーっと知り合いなのか?名雪」

「あっそう言えばまだ紹介してなかったよね?」

「雪ノ下雪乃よ。よろしく」

「由比ヶ浜結衣です!よろしくね」

「お、俺は相沢祐一だ。よろしくな」

「それで質問なのだけれど水瀬さんと相沢君はどういった関係なのかしら?」

「それ私も気になる!」

「祐一は私の従弟だよ」

「貴方が『あの』従弟ね」

「あのってなんだよあのって」

「気にしなくていいわ。それじゃあ水瀬さんまた明日ね」

「バイバーイ」

「また明日ねー」

「しっかし気をつけろよ?名雪」

「うん、心配かけちゃってごめんね」

 

 

この後部活の活動場所まで名雪を送り秋子さんに頼まれたおでん種を買うために俺は昨日行った商店街へ向かった。

 




本来なら先輩でなおかつヒロインである舞と佐祐理とぶつかるはずなのですが雪ノ下をどうやって出すか悩んだ末にこうなりました。
お二方のファンが居ましたら誠に申し訳ないです。
次回についてですが今、真琴を出すか出さないか悩んでるところです。
一番の理由としてはうまく書ける気がしないといったところです。

また、感想なども募集しています。直した方がいい部分もあれば指摘も含めてお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。