Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 妹へ送るエール   作:ハープ

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遅くなりました!

…正直、時間をかけた割にあまり量はありません。その代わり取ってつけですが試験的に新コーナーを設けてみたので、詳しい話はそちらでさせてもらいます。


第10話 チカラの胎動

〜イリヤ side 〜

 

 

「見たところもぬけの殻といったところですわね。どういう事ですの?」

 

ぱっと見誰もいない鏡面界を見回して、ルヴィアさんが疑うような声を上げる。

 

「場所間違えちゃった、とか?」

 

「いや、流石にそれはないでしょ」

 

「ええ。鏡面界はもとは単なる世界の境界……空間としては存在しないわ。それがある以上、必ずどこかに原因(カード)があるはずよ」

 

私の言葉をお姉ちゃんが否定して、リンさんが補足で説明してくれる。

 

あ、お姉ちゃんは鏡面界に入る前にカードを使ってたよ?「正直、鏡面界に入ってから夢幻召喚(インストール)する余裕があるとは思えない」…とかなんとか。

 

「にしても、回を重ねる毎に鏡面界が狭くなってる気がするんだけど…どうして?セイバーとか見たら寧ろ広くして欲しいんだけど」

 

確かに…。

 

セイバーとの戦いは、一歩間違えたら死んでてもおかしくなかった。

こうして今思い出すだけで、思わず身体が震える。

 

「仕方がありませんわ。これはカードを回収するに伴って歪みが小さくなっているという証左。それに、初めは四方数キロもあったそうですし、あり過ぎというのも困りものですわよ」

 

「……よくその条件でアーチャー倒せたね。化け物?って、今その話はいいか。取り敢えず、歩いて探しましょ」

 

私が怯えている間に、お姉ちゃんが方針を決めていた。

 

「地味ですね〜。ド派手に魔力砲ぶっ放しまくって一面焦土に変えるくらいのリリカルな探索法とかの方が魔法少女らしくて私の好みなのですが…」

 

……最近あまり喋ってないからストレスが溜まってるだけだ、と信じたい。

 

「それって探索じゃなくてはか……?」

 

「今こそ必殺のリリカルラジカルジェノサイドを〜…って、イリヤさん?」

 

我に返ってルビーの言葉に反論しようとした時、視界の端で何かが動いたような気がした。

 

「今、何か動いたよう「イリヤ!」ふぇ?」

 

カキン!

 

その事をルビーに伝えようとした瞬間、お姉ちゃんが飛び出して何かを弾き飛ばす。

 

「間に合っ…つっ!」

 

「「お姉ちゃん⁉︎」」

 

何が起きたのか理解するより早く、続けて放たれた短剣がお姉ちゃんの腕を掠める。

 

「〜っ、黒鍵!」

 

お姉ちゃんがすかさず細い剣を取り出して、短剣が飛んで来た方向に投げる。

 

「手応えなしか…!」

 

「って、『お姉ちゃん』⁉︎何故美遊(ミユ)が…(ワタクシ)ですらまだ名前呼びですのに⁉︎」

 

それ今言うこと⁉︎

 

「言ってる場合か⁉︎方陣を組むわ!全方位警戒!」

 

私の内心を代弁したリンさんが全員に指示を出す。

 

「お姉ちゃん!大丈夫⁉︎」

 

私はお姉ちゃんに駆け寄る。

 

「掠っただけよ。それより構えて!」

 

「攻撃まで気配に気付けなかった……おまけに急所狙い…!注意して!下手すりゃ即死よ!」

 

リンさんの言葉に反応して、身体がビクッと震える。

 

死……?

 

さっきまで思い出していた、セイバー戦での恐怖が戻ってくる。

 

怖い…こわい……コワイ………。

 

「敵を視認…総数、50以上!」

 

「嘘でしょう⁉︎完全に包囲されてますわ!」

 

「軍勢とか聞いてないわよこのインチキが…!」

 

暗殺者(アサシン)風情が…舐めた真似してくれる…!」

 

みんなが何か言ってるけど、殆ど私の耳に入ってこない。

 

敵がまた短剣を構える。

 

「包囲を突破するわ!イリヤ!美遊!エール!火力を一点に集中!」

 

「はい!」

 

「了か…イリヤ?」

 

「ふぇ?」

 

震えを抑えるのに精一杯だった私は、みんなが走り出す中で一人だけ身動きが出来ないでいた。

 

「っ!まずい…!全投影、(ソードバレル、)連続(フルオー)…グッ⁉︎」

 

フォローしてくれようとしたのか、私の方に駆けてきたお姉ちゃんが、突然足を止めて蹲る。

 

「エール⁉︎」

 

「っ⁉︎夢幻召喚(インストール)が…!」

 

いきなり、お姉ちゃんの身体からカードが弾き出される。

あらわになった腕は、さっき短剣が掠った辺りからお姉ちゃんの肌が毒々しい紫色に変色していた。

 

「まさか、毒⁉︎…!二人とも、逃げなさい!」

 

「⁉︎チィッ…!」

 

リンさんの声と同時に、敵が一斉に短剣を投げつけてくる中、お姉ちゃんが腕を押さえながらこっちに走ってくる。…その様子が、酷くゆっくりに見えた。

 

……私の、せい?

 

………そうだ。

私を庇ったから、お姉ちゃんが怪我をした。

私が怯えて動けなかったから、お姉ちゃんに無理をさせた。

 

今までに比べたら、敵だってそんなに強くはなかったはずなのに。

私が一手を遅らせたばっかりに、みんなに迷惑をかけて…挙句にまたお姉ちゃんに庇われて……庇われて?

 

またお姉ちゃんに守られるの?そのせいでお姉ちゃんまで死なせるの?

 

………そんなの、絶対ダメ。

 

『…ド派手に魔力砲をぶっ放しまくって一面焦土に……』

 

ふと、さっきのルビーの言葉が浮かんだ。

 

あぁ、そっか。それだったらこの状況でも……

 

「⁉︎美遊!広域に障壁全開!早く!」

 

何かがカチリと外れたような感覚と共に、何もかもが吹き飛ばされていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なに、コレ…」

 

一体何が……?

 

隕石でも降ってきたみたいなクレーターを、呆然と見回す。

 

「お姉ちゃん⁉︎」

 

不意に、ミユの声が聞こえた。

なんとなく声の方を見てみたら…

 

「……ぅ、ぐぅ………」

 

ボロボロになったミユに抱えられた、全身血だらけのお姉ちゃんがいた。

 

「…………え?お姉、ちゃん…?ミユも……なん……⁉︎」

 

さっき、お姉ちゃんは何をしようとしてた?

その時、私の周りで何があった?

 

……私は…何を、した?

 

「い、いやぁぁっ!こんな、こんな事…私っ……!」

 

何が起きたか理解した。理解できてしまった。

私はそれから逃げるように、いやいやと首を振って膝をつく。

 

「…ぅ……イリ、ヤ……?」

 

「あ……」

 

私の声で気がついたのか、お姉ちゃんがミユに支えられながらこちらを見る。

 

何を言われる?助けようとしてくれたのに、こんな事をして……?

 

無意識のうちに身体が震える。

お姉ちゃんの口がゆっくりと開き、告げられたのは……

 

「よか…った…。無事……で……」

 

「⁉︎」

 

私を気遣う、優しい言葉だった。

 

また、だ……。

お姉ちゃんにこんな怪我させたのに、また気遣われて……。

結局、私は足手まといにしか、なってなかった。

 

「……もう…」

 

「イリヤ?」

 

「もうイヤ!」

 

こんな自分が嫌で、いっそ何もかもが夢であって欲しくて…気が付けば私は、みんなの前から逃げ出していた。

 

 

〜イリヤ side out〜

 

 

 

 

 

 

 

〜エール side 〜

 

 

「イリヤ…追わなきゃ…うっ⁉︎」

 

イリヤの居なくなった鏡面界。私は追いかけようと立ち上がりかけたけど、傷の痛みに倒れこむ。

 

「お姉ちゃん⁉︎ルヴィアさん、早く治療を!」

 

我に返った美遊が私を助け起こし、ルヴィアに治療を頼む。

 

…って、あれ?もしかして……?

 

「え、えぇ。…しかし、(ワタクシ)は治癒魔術は……遠坂凛(トオサカリン)!貴女は⁉︎」

 

「似たり寄ったりだけどやらないよりマシでしょ!宝石ケチんじゃないわよ!」

 

「貴女こそ!」

 

言い争いながら私の治療にかかる二人。

 

…うん。気持ちは嬉しいんだけど、ね?

 

「……それより、離界(ジャンプ)……もう、崩れる………」

 

「「「あ」」」

 

みんな私に気を取られて忘れてたみたいだけど、ここはまだ鏡面界。アサシンを倒した以上、当然空間は保たない。その証拠に、今まさに空がひび割れ始めている。

 

「み、美遊(ミユ)!急いで離脱を!」

 

「は、はい!」

 

「境界回廊一部反転!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「大丈夫なの?お姉ちゃん」

 

間一髪で元の世界に戻ってきた私達。私は二人の必死の治療のお陰でなんとか持ち直した。

 

「うん、普通にしてる分には平気。美遊も大丈夫?障壁越しとはいえ、そこそこ衝撃あったでしょ?」

 

「これくらいなんともない。治癒促進(リジェネレーション)でもう治ってるし、まともに受けたお姉ちゃんの方が心配。暗殺者(アサシン)の毒も受けてたのに…」

 

そう言ったきり俯いてしまった美遊。

 

…思ったより心配させちゃったかな。

 

少し反省しながら、美遊の頭を撫でる。

 

「ふぇ?」

 

「大丈夫だよ。毒は概念的なものだったから暗殺者(アサシン)が消えた時に一緒に消えたし、凛とルヴィアも宝石ケチらずほとんど治してくれたし。それより…」

 

私は美遊を安心させられるように笑う。

 

「美遊が笑ってくれてた方が、私は嬉しいかな」

 

「!…うん!」

 

美遊は一瞬目を見開いた後、精一杯の笑顔を見せてくれた。

 

…うん、やっぱりこっちの方がいい。

 

「って、そうですわ!エールスフィール!何故美遊(ミユ)が貴女を『お姉ちゃん』と呼んでいますの⁉︎(ワタクシ)ですらまだ呼んでもらえてませんのに!」

 

またそれ⁉︎

 

美遊に癒されていると、ルヴィアが泣き出さんばかりの勢いで問い詰めてくる。

 

「それに今だってそんなに無防備な顔をして……!そんな美遊(ミユ)の顔は初めて見ましたわよ⁉︎」

 

「……え?…っ⁉︎あ、いや、あの…」

 

ルヴィアの言葉で今の状況を自覚したのか、顔を真っ赤にしてアワアワと弁解しようとする美遊。

 

これはこれで可愛いけど、流石に放置はかわいそうね。……どうしてお姉ちゃん呼びか、ねぇ……。

 

「……姉としての貫禄の差じゃないかしら」

 

詳細を話す訳にもいかないので、端的に答えてみる。実際問題、姉歴=今生全てである私がルヴィアに負けるとは思わない。

 

「なっ……⁉︎」

 

(これでも双子の姉ですのに……!)

 

私の答えにショックを受けたのか、何か呟きながら崩れ落ちるルヴィア。

 

「…ああっもう!今はそんなのいいでしょうが!」

 

とうとう我慢の限界といった凛が声を荒げる。

 

……流石にもう現実逃避はしてられないか。

 

「…そうね。私は一度家に帰るわ。ややこしい事になってるだろうし」

 

「…任せていいのかしら?」

 

心配そうに尋ねる凛に、私は頷く。

 

「私はあの子の姉…。これは私がすべき事よ」

 

これは、イリヤを守りきれなかった私の責任。姉として、私はあの子を支える義務があり、何よりそうしたいと思って生きてきた。

 

「………分かった。イリヤの事は、貴女に任せるわ。どっちに転んでもいいけど、支えてあげて頂戴」

 

私の目を見て一瞬哀しげな顔を浮かべた後、そう告げる凛。無理にイリヤを呼び戻すつもりはないみたいで助かる。

 

「分かってる。それじゃ美遊、また明日」

 

「あ、うん。また明日」

 

最後に美遊の頭を軽く撫でた後、私は家へと足を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉、か……。私も、ちゃんとやれたら良かったのかしらね………」

 

 

〜エール side out〜




エール「という訳で!第一回、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ〜妹へ送るエール〜後書き座談会!略してプリエ座談会を始めます!」

イリヤ「何が『という訳』なのかな⁉︎」

エール「作者の思いつき。因みに続く保証はありません」

イリヤ「あ、いつも通りだね…。本編もそんな感じのノリで書き始めたんだもんね……」

凛「そういうことよ。ここでは今まで作者が自分で書いていた各話の裏話的な何かを紹介していくわ」

イリヤ「リンさんいたの⁉︎」

ルヴィア「(ワタクシ)も居ますわよ」

イリヤ「ルヴィアさんまで⁉︎」

美遊「あ…一応、私も」

ルビー「ルビーちゃんも忘れちゃダメですよ〜」

サファイア「私も参加します。……姉さんが(暴れ過ぎないか)心配なので」

イリヤ「ぜ、全員集合…⁉︎」

凛「捌けると思ってるのかしら作者は…。本編でさえ会話人数が増えると一部が空気化してるってのに」

ルヴィア「今回は特別らしいですわ。初回は全員揃っていた方がいい、と。次回以降は最小限と解説用のゲストで回すらしいですわ。……次回があれば、の話ですが」

エール「場合によっては一家勢揃いもあるわけね。…そうそう、ここは本編とは完全に切り離されてるから、色々とメタな発言も出るけど気にしないでね」

凛「ここの紹介はもういいでしょ。本題に入るわよ」

イリヤ「はーい。えっと、一つめのタイトルは…『アーチャー倒した前任者ってバケモノ過ぎません?』だって」

ルビー「鏡面界の話をした時のアレですね〜?」

エール「私に代弁させておいて更に引っ張るんだ」

美遊「確か、数キロ四方の空間で戦った、って…」

イリヤ「そんなに凄いことなの?」

サファイア「エール様がアーチャーを使った時はそこまで遠距離戦がなかったので、判断に困りますね」

凛「ま、『アーチャー』なんだし、弓くらい使えるでしょ?」

エール「取り敢えず、アーチャー=弓兵という考えは間違いだとだけ言わせてもらうわ。まぁアイツは弓も出来るけど。多分鏡面界全域が射程範囲だったはずよ」

イリヤ「鏡面界全部⁉︎」

ルヴィア「アーチャーの名に恥じないスペックですわね」

エール「だから鏡面界に入った瞬間狙い撃ちされるし、躱せたとしても連続層写(フルオープン)を使えば蜂の巣に出来るはずなんだけど……」

⁇⁇「数だけあっても強度は大してありませんでしたから致命傷になるものだけ破壊して突っ込みました。一度接近してしまえば私に分がありましたので。危うく貴重な蘇生のルーンを消費するところでしたが」

イリヤ「誰っ⁉︎」

ルビー「まさかの本人登場ですね〜」

凛「出てくるの早いわよ。作者の構想ではもうそこまでいってるらしいけど」

美遊「そうなんですか?」

ルヴィア「大枠は、という話ですわ。この間三ヶ月ほど投稿出来ないでいたでしょう?あれは大雑把に『こんな感じで進める』とだけ決めて細かい台詞回しを考えていなかったせいですわ」

エール「あれ、三、四回書き直してるんだよね。抱きしめた後に美遊が泣くのは確定してたんだけど、そこに自然に繋がる会話が中々ね〜。で、そういえば私ってどうしてこんなに美遊を気に掛けてるんだっけ?ってなって、ああいう形に落ち着いた訳」

イリヤ「抱きしめて…泣いて…?一体何があったの?」

美遊「………恥ずかしい」

エール「因みにその後のこと(おんぶとお姉ちゃん呼び)も決まってたらしいよ?あと一応これ書くきっかけってHFだから桜も少しは出そうと思ってたみたい」

イリヤ「一応って言っちゃったし……。っていうかこれホントに私を幸せにする話なの?話が進む度にお姉ちゃんが主役になってるような……」

エール「私はそのためにどっかから飛ばされて来たのよ?バッドエンドなんて起こさせないよ。私がイリヤ達を幸せに出来れば問題ないしね」

ルビー「おや〜、プロポーズですか〜?」

イリヤ「ブッ⁉︎」

エール「ルビーは黙ってなさい」

凛「って、話広げ過ぎよ。なんでアーチャーの話から本編そのものの設定まで逸れるのよ」

ルヴィア「貴女が『先の話も決まっている』などと言ったのが始まりでしょうに」

凛「うっさい!アンタも乗ってきたでしょうが!」

エール「はいはい。喧嘩は他所でやって頂戴。それで、次のタイトルは?」

凛「……エールについてね。『どうして全て遠き理想郷(アヴァロン)があるのに自分で回復しなかったのか?』だって」

ルヴィア「そういえばそうですわね。あれを使えば一発だったのではなくて?」

エール「あ〜、それね。実を言うと暗殺者(アサシン)の毒で魔術回路がやられちゃって、上手く魔力を回せなかったのよ。夢幻召喚(インストール)すら維持出来なかったし。それに、全て遠き理想郷(アヴァロン)の事はなるべく隠しておきたいしね。宝具と同化してる人間なんて、バレたらどうなるかは二人の方が知ってるでしょ?」

凛「…まぁ間違いなく協会に捕まるわね」

ルヴィア「抜き取られて別々に研究か、同化したまま研究か…。どちらにせよロクなことになりませんわね」

美遊「そんなこと…させない」

イリヤ「カード使っても止めるからね!」

エール「ありがと、二人とも。……結構長引くねこれ。あといくつ?」

美遊「えっと…二つ?次はルヴィアさんについてです。『双子の姉ってどういうこと?』だそうです」

ルヴィア「単純な話ですわ。聞いたことくらいはあるでしょう。『エーデルフェルト家の当主は常に双子』という話を」

エール「ソースはstay night hollow……繰り返す四日間の話ね。何故か絵が凛と桜だったけど」

イリヤ「じゃあ、ホントにお姉さんなんですか?」

ルヴィア「その通りですわ!だから美遊(ミユ)、遠慮なく(ワタクシ)を『お姉ちゃん』と呼んでくれて構わな寧ろ呼びなさい!」

美遊「え、えと…その……」

エール「そんな圧力かけるから引かれるのよ。それと、そんな口車に乗らなくていいからね、美遊?」

美遊「え、そうなの?」

エール「うん。ルヴィアが姉という証拠はどこにもないからね。。少なくとも作者の知る限りではルヴィアの双子についての描写は存在しないから、原作でのアレは妹だったからこそお姉さんぶりたいという願望の表れとも取れるの」

ルヴィア「な…!何を言いますのエールスフィール!それを言うなら、(ワタクシ)が妹だという証拠もありませんわ!大体、作者が姉と書いているのですからそう思っているのは貴女だけではなくて⁉︎」

ルビー「あ、それでしたら違いますよ〜」

サファイア「アレは単純にルヴィア様が姉としてエール様に敗北した、という事実を強調するために盛り込まれた要素です。当初はエール様の言うように確証がないので、双子の設定は無視するつもりでした」

ルヴィア「そんな……バカな………」

凛「かませ犬になるためだけに姉になったのね…。流石にちょっと同情するわ」

美遊「追い打ちは止めてあげて下さい。……ところで、最後のタイトル…これどういうことなの、お姉ちゃん?」

ルヴィア「美遊(ミユ)……」

エール「美遊が一番ダメージ与えてるよ?『前回の更新から二ヶ月近くかかったのは何故か?』……要するに言い訳です」

凛「私達も不思議だったのよね〜。大部分は一、二週間で出来てたはずでしょ?」

美遊「私も。とっくにこの話が投稿されたと思っていたので、この座談会に呼ばれた時は驚きました」

イリヤ「私はこの話の最後の出番がアレだったから、最悪次回は出られないんじゃないかって思ってあまり気にならなかったけど、結構時間経っちゃってるよね」

エール「あ〜、無理もないね。事実みんなの出番は割とすぐに書き終わってたし」

ルビー「またエールさんの所で躓いたんですね〜?」

エール「またとか言わないでよ。……セラの説得に時間がかかったの!」

美遊「…?そんな描写無かったよ?」

サファイア「どうしても書けなかったのと、話の終わりとしてイマイチだ、という理由で結局やめたようです」

エール「私に散々セラへ説明させたクセにコレってホントに時間の無駄だったわね。連続層写(フルオープン)で串刺しにしてやろうかしら」

イリヤ「お、お姉ちゃん落ち着いて…」

エール「……ふぅ。大丈夫、落ち着いた。さっきの話にもあったように、事前に大枠しか決まっていないオリジナル場面は止まりやすい傾向にあります。今回と起こり得る未来の投稿の遅延に対して謝罪致します。本当にごめんなさい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


サファイア「以上で今回の座談会は終了ですが、流石に長過ぎたのではないでしょうか」

凛「本編超えてるじゃない…。やっぱ向いてなかったんじゃない?」

エール「まぁ初回だし、色々話広げちゃったし、こんなものでしょ」

ルヴィア「二度とやりませんわこんな事!(泣)」

美遊「……あまり喋れなかった」

イリヤ「私も〜」

エール「こうも人数が多いと、解説以外は殆ど喋れないよね〜。その辺りも調整しないとね。あ、じゃあ次回予告お願いしてもいい?」

イリヤ「いいの?やった!……オホン。次回はまた日常(?)編。バーサーカー戦直前までを予定してます。今回削られたお姉ちゃんとセラの会話も回想シーンで書かれる予定みたいです!…また書かなかったらホントにお姉ちゃんに怒られるからちゃんと書いてね。あ、短め過ぎたら途中までは戦闘も入れるつもりみたいだよ!」

美遊「それと、この座談会で解説して欲しいことがあれば、感想欄で書いて頂ければ解説させてもらうつもりです」

凛「疑問はなるべく先回りしてるけど、抜けはどうしても起きるからね。前にあった質問は感想で答えたけど、こっちでも返せば後で読んだ人にも分かりやすいし」

ルビー「次回があればですけどね〜。大体いつ書くんです?」

エール「次話の前書きでいいでしょう。……さて、それじゃ改めて」

イリヤ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 妹へ送るエール」

全員「次回もよろしくお願いします!」

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