俺たちのSAO   作:ガンサマンサ

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自分はSAOが本当に好きです。その上でお読みください。


青天の霹靂〜これがSAOだ

 俺の名前は桐ヶ谷和人(きりがやかずと)。ソード・アート・オンライン(略称『SAO』、通称『さお』)の世界ではかなりの知名度を誇る、いわばトッププレーヤーですぞwwww。

 今日もおなじみの俺のホームグラウンドである『さお』の世界へと向かおうと思う。俺の帰りを待つ美女たちが股を濡らして待ってるぞなもしwwwwww。

 

「オラァ!! VRヘッドセットオォォーーーン!!! 行くぜ野郎ども、出航だ!!!」

「うるせーぞクソニート!! 朝っぱらから気持ち悪ぃ声出してんじゃねぇよ!!」

 

 ちっ……っせーな。俺様が折角楽しくゲームしようとしてんのによ。ったくクソビッチな妹のくせしてよ。いちいちっせーんだよ、クソッ!

 俺は妹に聞こえないようにぶつぶつと呪詛を唱える。そして気持ちを切り替えて、いざ『さお』の世界へ!

 

 

 ぎゅおおおおおおおん!! 既に何百万回と見慣れてしまったワープの映像が流れる。視覚と聴覚が錯覚を起こす事により生まれる、チンチンが吸い込まれるようなバキューム感が癖になる。まだ始まっても無いのにイキそうだ。

 俺がガマン汁を漏らす五秒前、達する前に『さお』の世界へとたどり着いてしまったようだ。この素股(してもらったことないけど)のようにイケそうでイケないもどかしさ。既に『さお』の洗礼はここで始まっているのだ!

 初心者はこの時点で脱落者が多いが、なぁに直ぐに慣れる。俺ほどの上級者になればコかずに視姦でイクことも出来る。それ程この世界にはズリネタが多いのだ。

 

 

 俺は今、まじまりの街であるしゅがいく(漢字がわからない)にいる。ここは初心者がゲームを始めてすぐやってくる場所だ。可愛い女の子をだまくらかして暗い路地裏に誘うのに最も適している街でもある。

 

「ニャホwwwニャホwwwまだまだひ弱い可愛い子ちゃんが勢ぞろいしてまんがなwwww」

 

 あたりを見渡せば低レベルのプレイヤーだらけ。そのくせ顔だけは高レベルなオナゴだらけぞいwwww。さぁて、今日もレアアイテムで一緒にレベリングにでも誘って、その後にあんな事やこんな事をしようカナットカナット!

 勿論、一度も成功したこと無いけどwwwwww。…………。

 

「おっ!? なんやキリトはんやんけ!!」

「おぉ、お前は我が同志『キバっちゃん』ではないか!!」

「ワイは『キバオウ』や!」

「いや知ってるよ」

 

 俺が女の子たちを視姦していると前から関西弁を話す変態ふんどし野郎が現れた。彼の名前はキバオウ。ギルド『女の子と仲良くなり隊』に所属するメンバーの一人だ。

 当然、そのギルドマスターはこの俺、キリト様や!! ……おっと、キバっちゃんの口癖はすぐ人に感染する。迷惑この上ないぜ。

 

「そういやキリト、おまはん知っとるか? 何でも今日、『さお』の開発者から重大なイベント告知あるらしいで」

「MAZISUKA学園www。あれかな? 幼女を好きなだけお持ち帰りできるイベントとか??」

「ヒューwwwそりゃあいいぜヒロシwwww」

「誰だよヒロシって」

 

 しかしイベントとな。年中無休で『さお』の世界に通い詰める俺もそんな情報は一度も耳にしていない。一体何のイベントなのだろうか。そして何故キバっちゃんはそれを知っているのか。

 しばらくして、街の広場の方から拡声器でマイクテストをする声が聞こえ始める。どうやらイベントが始まったらしい。俺たち二人もチンコをギンギン・ギンガナムにおっ勃ててすぐ向かう事にした。

 

 

《あー、マイクテステス。ンオォォォォオオオオアアアアア!!!!》

「なんだなんだ。いきなり喘ぎ出したぜ」

《えー、皆様。この度はソード・アート・オンラインをご利用くださいましてありがとうございます。私、このオンラインゲーム開発者の『茅場晶彦(ちばあきひこ)』と申します。『チバちー』って読んでね(はぁと)》

 

 なんと、この素晴らしい世界を作った開発者の一人とは! これはもう祝福するしかないね!

 俺は前からこの世界に永住したいと考えていた。ウェーイwwwとかほざきながら俺に暴行を加えたり嫌がらせをしてくるカスも居なければ、クソ生意気でブスビッチな妹も居ないこの世界は、まさに俺にとっては理想郷と言える。

 何よりメチャクチャ可愛い子をタダで見放題なのでオカズの心配もない。この世界の住人に慣れればきっとメシも食わないで済む分、存分にオナニーに時間を費やせる。

 俺はまだ本気を出していないだけが、いつかこの世界から出なくて住む方法を見つけようと思っている。そして俺はこの世界中の人間に神と崇められる存在になるのだ!

 

「オイオイオイ。開発者だぜアイツ」

「ほう、開発者ですか。たいしたものですね」

「なんでもいいけどよォ。イベントはじまらねぇぜ?」

 

 

《そうでしたそうでした。皆さんをお待たせしてはいけませんよね! それでは早速、イベントの内容を発表したいと思います。……とは言ったものの、実はイベントはもう始まってるんですよねぇwww》

 

 開発者が言い終わるより先、一人のプレイヤーが突然騒ぎ始める。突然のことにみんな開発者の言葉を無視してそちらを見る。俺たちもつられてそのプレイヤーの声に耳を澄ました。

 

「あれっ、あれっ!? 『ログアウト』できねぇぞ!?」

「わ、私も出来ない!! ど、どうして!?」

「本当だ! おいみんな試してみろ!!」

 

 そこから突然、広場では誰もが慌てふためき始めた。中には「ふん。小物どもが……」と猛者の風格を醸しながら腕を組んでいるやつもいる。ただ足元は小鹿みたいに震えてやがるけどな。

 ただ俺たち二人もかなり動揺した。ログアウトが出来ないって相当ヤバイだろ!? いつも能天気なキバっちゃんもこの時ばかりは顔をぐしゃぐしゃにして大泣していた。

 

「あああああああああ!!! ママァああああああ!!! おうぢがえりだいよぉぉおおおおお!!!」

「おおお、おいおいおい泣くなよキバっちゃん。泣くならせめて俺のいないところで泣けよ恥ずかしいな!」

「うわぁあああああん!! ママぁあああああ!! パパぁあああああああ!!!」

《フォカヌポゥwwwwww喜んでいただけたカナカナ、ニシノカナ?? ちょっとしたサプライズだけど、許してね! チバちーとのお・や・く・そ・く『チュッ』》

 

 広場ではチバちーに対する怒りが爆発していた。誰もが「ここから出せ!」「悪ふざけもいい加減にしろ!」と怒鳴っている。俺は大声を出すのが恥ずかしかったので、いつも通り呪詛を唱える事にした。

 

《さぁ。『デスゲーム』の始まりザーマス!!! はふぉっはふぉっはふぉっ!!!!wwwwwwww》

 

 チバちーはその一言を皮切りに黙りこくってしまった。おそらく既に姿をくらませたのだろう。何だかよく分からないが、流石は開発者とだけ言っておこう。

 

 こうして俺たちは今日から『デスゲーム』を始める事となる。

 俺たちの明日は、北か南か、西か東か……。君は生き残れるか!?


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