俺たちのSAO   作:ガンサマンサ

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やっと話が進みました。


こいつは偽物!?ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇ!

 

※妹視点

「いやーーーははは参ったねどうも〜SAOがログアウトできないなんて聞いて焦ったけど、なんとかなったわ〜」

 

あれから和人と名乗る青年を家に上げたが…今和人はSAOのゲーム内にいるはずだ。つまりこいつは誰なんだ?

それにさっきからアナスもずっと考えるように押し黙っていたが、ようやく口を開いた。

 

「キリトくん、私のケツ毛の数を言えるかしら」

 

うおおおおおおいきなり偽物か疑いにかかってるじゃねえかこの女!!てか言える奴がいるかよ!いたらキモすぎるだろ!!

 

「524本」

「キモ」

 

やべ口に出ちゃった。でもテキトーに言ったんじゃないの?さすがに仲良いとは言え無理でしょ。

 

「あ、当たってる…!押忍っ!!!!」

 

もうこいつらにはついていけぬぅ!!!

するとアナスがドヤ顔でまた尋ねた。

 

「キリトくんなら…私と結婚した日にち…覚えてるよね?」

「現実には結婚してねーだろ」

 

噛み合ってなさすぎてもう何が正解なのか全くわからねえけど。

 

「……。キリトくんは妹さんの話によるとSAOを部屋内でやってたと聞いたわ。なのになんで外から来たのかしら?」

 

おお!それそれ私が聞きたかったのはそういうことなんだよ。やっと聞いたくれたなアナリスト。

 

「ログアウトの磁場の影響で周波が乱れてマイクロ波と脳粒子が漏れて時数計算が乱れた」

 

???????????

もう偽物でいいんじゃない?こいつ??

 

 

「???????????」

「???????????」

「2人揃って変な顔してんな、俺の息子に用でもあるのか?」

 

私がこいつに瞬獄殺を決めようとした瞬間、部屋の天井が光りだした。

 

「いえ、パパの言ってくることは本当です」

 

突然黒のロングの前髪パッツンの女の子が現れた。いやドラクエの真似じゃなくて本当に現れたのだ。

 

「お、ユイじゃねえか!!お前も無事ログアウト出来たんだな!」

「いえ、実はもっと複雑なことになってしまったのですが…」

 

なんか少し話の展開についていけないが、このキリトは本物のキリトでいいんだろうか。

するとユイと呼ばれる少女は淡々と喋りだした。

 

「皆さん、落ち着いて聞いてください。今ここにいるパパは本物です。ただ、今ゲーム内にいるパパも………本物です」

 

「え」

「え」

「え」

 

 

 

 

「「「えええええええええええええええええ!!????」」」

 

え?どゆこと?多重影分身の術?だってばよ?

 

「今、SAOの世界でログアウト出来ないことはわかりますね?ただこれは正確にはログアウト出来ないのではありません。ログアウトは出来るのです」

 

ただし、と続けてユイは喋る。

 

「今ログインしている自分とログアウトした自分で精神と肉体が分かれてしまうのです」

 

「「「ナンデスト!!??」」」

 

「じゃ、じゃあ今ゲーム内にも俺が!キリトが残ってるってのかよぉ!?」

「はい。そういうことになります。すみません。私がもっとちゃんと説明しておけば…」

 

どういうことなの…そして横のアバズレ女はキリトが2人の単語に終始興奮しっぱなしで話全然聞いてないし。何がダブルチョコモナカジャンボだよ。

 

「ん?待てや!なら俺がまたログインすれば別れたのを元通りに出来るんじゃね!?」

「待ってください!!!」

「オファッ!!??」

 

自分の部屋にダッシュで行こうとする和人をユイが静止した。

 

「多分今のところこの症状が見られるのはキリトさんだけみたいなんですよね…キリトさんにしか持ってないユニークスキルが色々とバグを引き起こしたのか定かではないんですが…」

 

「俺だけってこと!?じゃあ他のみんなはログアウト出来たってのかよいいなぁ〜おい」

 

「…ただ生還して戻ってこれたのもキリトさんだけなんですけどね」

 

「!!!???他にログアウトしたやつは戻ってこれてすらいねえってのか!?」

それを聞いてユイの胸ぐらを掴む和人。

 

「やめてキリトくん!やるなら私にやって!!全力で!」

「うるせえ!今シリアスなんだから別の意味で尻のアナスのアバズレは黙りやがれ!!」

 

あ、アナス殴られテーラ。これが噂に聞くDVね。

 

「俺が抜けた後シノンとキバオウのあの2人も後でログアウトすると言ってたんだぞ!つまりあの2人は戻ってこれてないってことじゃねえのか!!!!」

「いえ、あの2人はログアウトしてないですよ」

「は?」

 

咄嗟に胸ぐらを掴んでいた手を離すキリト。私いつまでここにいればいいんだろう。

 

「ゲーム内にキリトさんは残ったままて言ったじゃないですか。なので向こうのキリトさんはログアウト出来ていないと勘違いして、あの3人は旅を続けてますよ。今も」

「あ、そうなの?なんか自分が同時に動いてるのって凄え気持ち悪いな」

 

そこまで来てようやく私も会話に参加する。

 

「つまりゲーム内と現実に2人の和人がいるってことでしょ?これからどうするの」

「なかなか受け入れが早いですねあなたも…今この現状はバグみたいなものなので早急に情報を探してみます。それまではゲームにログインしないでください。何が起こるか分かりません」

「んなこと言われても…やることねえしな俺は」

 

と、その時さっきから喋らなかったアナスが急に挙手し始めた。

 

「はい!!はい!!キリトくんが2人いるなら呼び名を決めたほうがいいと思いまーーーーす!!!どちらもキリトくんじゃややこしいので!!」

 

お前楽しそうだなと心底和人は呆れていた。私も殺意が湧いた。

 

「そうですね。パパが2人いるとこちらも困るので…ゲーム内のパパは「和人」さんで現実にいるパパは「キリト」さんで固定しましょう」

「私はキリトくんで言い慣れてるから賛成でーす!」

「ええーなんかそれ現実にいる俺のほうが偽物っぽいじゃん…普通逆じゃね?…いいけどさ」

 

家族をハンドルネームで呼ばなきゃならないのか…死ぬほど嫌だな。

 

「それはそうとキリトくん」

「なに?」

「なんでその女の子にパパって呼ばれてるのかな?ん?浮気かコラ」

「え?あ」

 

その後、隣の部屋に連れ出されたキリト(クソ兄)の叫び声が聞こえてくるのであった。


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