俺たちのSAO 作:ガンサマンサ
※和人視点
俺らは隣町の行く途中にある草原で一休みし、ログアウト出来ないか試そうとしていた。
「よーし!じゃあお前ら、俺が先にログアウトするからログアウトが見えたらお前らもログアウトするんだぞ!」
「さすがキリト!よっ!人柱やなぁ!」
「ナイス人柱ね」
こいつらにいつか俺の呪詛がかかるように祈っています。
「よーーーし!いくぜぇ!?ライドオン!!!!!!!!!ログアウツっ!!!」
その草原には俺の言葉が乾いて響くのであった。
「はーー?ログアウト出来ないじゃん作ったやつ犯すぞ三日三晩」
「キリトの愛刀に反応してるんちゃうか?」
「ならおまえの愛刀にも反応するだろうが!!意味わかんねえぞ!」
その横でシノンはやっぱりと言った顔でため息をついていた。
「なんだよシノン、なんか言いたげだな」
「もしかしてこれ、ログアウト出来る法則があるんじゃない?例えば一度HPが0になったものだけが出られるとか」
「おお!シノンはん、それええ着眼点やと思うで!早速キリトを殺して試すか!」
人の命とはこんなにも儚いものなのか。ちなみに俺はパンツを履かない派だ。さすがにアバターにまでノーパンスタイルは反映出来なかったが。
「いや待ってほしい、本当にログアウト出来るか保証がないし、失敗したらギャグじゃすまないんだ。何より俺は死にたくない」
「死ねや!!!必殺!ボッキフゼンビームや!」
「あぶねぇっ!!!!!それほんとに男として死ぬやつ!!!!」
俺たちが遊んでるのを尻目にシノンは地面に落ちていた光る何かを拾っていた。
「何してんだシノン?生理か?野ぐそか?」
「殺すぞ。これ見てほしいんだけど」
そう言ってシノンが見せてきたのは皮一式の防具とよくある剣の装備アイテムだった。パンツなら嬉しかったのに。
「なんだよよくある装備じゃん。思わせぶりな態度は童貞を勘違いさせるぜガールミーツボーイアンビシャス」
「よく見ろってこの装備見覚えない?」
「ワイにも見せてーって、んんーーーーー?これどっかで見たような……あっ!さっきのチンピラの防具と武器やこれ!」
あーそういえばそんな装備だったかな。しかしよく2人ともそんなどうでもいいこと覚えてるな。俺男のことなんて0.1秒で消えてるぞ。
「そう、だからあのチンピラはログアウト出来たんじゃなくてこの世界から消えたんじゃないかって推測してるのよ」
「は?同じ意味じゃねえの?」
全然違うとシノンはため息をついて言葉を続ける。
「存在をアカウント毎削除されてるって言いたいの。しかもあのデスゲームという物言い。リアルでも何かあったんじゃないかしら。ーーー例えば意識不明の状態とか」
「なっ!!!!」
「なんやて工藤!!!!!!!」
そうなっちまったら大変だ。現実で待つ俺の嫁100億人が愛想を尽かしてしまう可能性が大だ。
「どうしたらいいんだ?とりあえず服を脱いどいたほうがいいのか?」
「とりあえずまずは情報収集ね。このイベントがただのイベントとは思えないし次の隣町で3人に分かれて情報を集めましょう」
「ねぇスルーしないで」
しっかし女の子をナンパしてチョメチョメしたかっただけなのにこんなことになっちまうなんてとんだゲームだぜ!!!
「ま、言うてもキリト。隣町までここから目と鼻の先やけどな」
「果たして辿り着けるかな?」
不意に後ろから声がした。重々しく緊迫感のある声、俺はこいつを知っている。まさかーー
「貴様らはここで終わりだがな!!!」
「アナスじゃねえか!!!!!!!!!」
ケツノ=アナスであった。
なんで敵の登場みたいに出てきたんだお前。
「なんやこのべっぴんさんは、この人がキリトの恋人やったっけ?」
「俺は認めてないけどな、そういうことになってる」
シノン1人だけがアナスに対して疑惑の目を向けていた。
「ああすまんシノン。こいつは俺の仲間のケツ穴ガバスのアナスってやつなんだけどーー」
「キリト!下がって!!!!」
「っっ!!!!!」
その刹那アナスからレイピアによる瞬撃が襲ってきた。シノンの声に反応した俺は紙一重で攻撃を交わした。キバオウは食らった。ザマァ。
「あら残念。避けちゃダメでしょう」
そう言いながらレイピアの手入れをするアナス。
「おい、どうしちまったんだよアナス!!俺はまだSAO内で子供を作ってねえぞ!」
「その言い訳もどうかと思うでキリト」
「さぁ、3人ともあの世に行きなさい!私の剣撃で!!!!!」
そう剣を構えるアナス。ただ1人シノンだけが訝しげにそれを眺めていた。