俺たちのSAO 作:ガンサマンサ
※キリト視点
「ふぃー食った食った」
あれから色々説明して、気づいたら夕方になっていたので夕食を食べていた。みんなどっと疲れたのかアナスは横になってゴロゴロ、奈央はソファーに深く座っている。ここ俺の家だよね?あのアナリスト許さん。
「しっかし…」
ゲーム内にも俺がいるってのはどうにも落ち着かないもんだな。やっぱり他人からの視点で見てもDTぽい顔つきなんだろうか。いや俺は超絶イケメンの筈だ。
そんなことで苦悩していたら唐突にアナスから話しかけられた。
「キリトくんお風呂炊いたよ。んじゃ一緒に入ろうかしらね。正妻らしく、ね」
「お前はどこかおかしい」
俺は一年中発情期の男だが何故かアナスに対しては性欲のせの字も湧くことがない。お風呂は沸いたのにな。フッ
「じゃあ先にキリトくんから入ってい☆い☆ゾ☆」
「なぁここ俺の家だよな?」
やれやれ系主人公と言った感じで俺はやれやれだぜとアナスに言い放ち、顔面に飛び膝蹴りを食らわしてやった。うぬは許さんとかラオウみたいなこと言ってたけどスルーしといた。
「ふぃーーーー」
身体を洗った後、おっさん臭い台詞を吐いて風呂に入る。この為に生きてる!て感じだよな。
これがハーレム主人公なら風呂場に誰かが乱入しくるみたいな展開になるんだけど…。
「オンじゃあ!!!!!キリトくん!お風呂でやりたい放題しよう!!!!!!」
「イヤァァァァ!!!!!俺は誰も傷つけたくないんだ!!オラァァァァン!!!!」
やっぱり入ってきやがった。望みの展開なのに少しも嬉しくねえ。てかアナス普通に服着てるし、なんでだよ。
「おめえ風呂なんだから服脱ぎやがれ!!サービスだよサービスぅぅ!!」
「イヤァァァァ!乙女の服を脱がさないで!!出るとこ出ますよ!!」
「なんで俺が加害者なんだよ!?」
そんなこんなドッタンバッタン大騒ぎしてるとまた新たな住人が風呂に入ってきた。
「パパ…お風呂入ろ」
「シャアアアああ!!!!!!!!!入りマチョーーーネ!!!!!!!グフ!グフフ!グフイグナイテッド!」
ユイだった。ユイは風呂には入れないのを知っていたが、まさかの展開に俺氏びっくらぽんですよ兄者。
「おおぃ!雌ブタ!!キリトくんは私とお風呂に入るんだよ!一番様ご指名なんだよオラァ!」
「じゃあ、ママも一緒に入ろ…?」
「マ…ママママママママママママァン!?」
2人が騒いでるうちにさっさと出よう。本当は一緒に入りたいが俺は紳士だからな。決して湯冷めして風邪ひきそうとかそういうことではない。
ちなみにこの後服を着ずに風呂場を出たところを奈央に目撃され、俺の愛刀エリュシデータが危うく愛刀タマナシデータになるところだったとだけ言っておこう。死ぬかと思った。
「つっかれた…さすがに今日はもう寝よう。情報はユイがとってくれるだろうし今は大人しくしていよう」
あまり行動ができなく、歯がゆい自分に言い聞かせるように言った。そのまま眠りにつくことにした。
「キリトくんベッドでやりたい放題しよ!!もしくはタンスにセックス!」
眠りにつけませんでした。
「お前なんで平然と泊まってんだよ」
「今は世界が危険だからです」
「急に真顔になるなよ」
その日俺は大人になった。