投稿遅れてすいませんでした!
それでは第11話どうぞ!!
くれめうとアイリスは、ルンガという町に到着し、その町の中を歩いていた。町の規模は平均より小さいが規模が小さい分、人々の活気であふれているのが伝わる感じで、地図にも載っていない辺境の地のせいか、他の町との交流が少なく、その町独自の文化を築いていた。一番目にひくのは、
「くれめうさん。この町、建物が木で作られているのがほとんどですね。」
「ああ。俺も木材の建物を見るのは、初めてではないんだが、町でここまでのは、初めてだな。この町の文化か?おっとそうだった。アイリス、今からお前の普段着を買いに行くぞ。いつまでもそのぼろぼろのドレスっていうわけにもいかないだろう。」
「えっ!?買ってくれるんですか?」
アイリスの言葉にあきれながら
「当り前だろ。女の子にいつまでもそんな格好させてたら、男として、失格だろ。いいから服の店探しに行くぞ。
「は、はい。」
そう言ってずんずん町の中心地に向かうくれめうにアイリスも戸惑いながらも答えてくれめうの後を追いかけていった。
町の中心部に着くと、円状の広場があり、それを囲むようにして様々なお店が開かれていた。八百屋に武器屋、家具屋もあり、ひときわ目立つ大きい建物がおそらく冒険者ギルドなのだろう。そんなたくさんの店が並ぶ中、くれめうとアイリスが探していた服屋もあった。
くれめうが扉を開けて、二人は服屋の中に入る。
「さて、アイリスが拾ってくれた俺の財布には、今50万エリス入っている。おそらく服とか他にもアイリスが必要と思うものとかを買うわけだが、アイリスには悪いが、俺は今から今日泊まる宿の手続きをしてくる。」
「えっ!?一緒に見てくれないんですか?」
アイリスが寂しそうに上目づかいでお願いする。うっとくれめうは、ばつ悪そうに頭を掻いて
「え~となアイリス。今入っているお店は、服を見れば察しが付くと思うんだが、女性が主のお店なんだ。その、なんだ…」
今から言う言葉に若干ためらいながらも
「その…アイリスの下着とかも今はいてるものだけにはいかないだろ?」
その言葉の意味を理解したのか。アイリスは顔を真っ赤にし
「わ、分かりました!私が服を選んでればいいんですね!!」
「お、おう。そうだ。とりあえず、10万エリス渡しておく。服は2~3着くらいにしておけよ。じゃないと、カバンに入らなくなる。」
「えっ。くれめうさんのカバンですか?」
「そんなわけないだろ。アイリスのカバンだ」
そう言って、アイリスの前にくれめうのカバンより少し小さめのカバンを出した。
「えっいつの間に。」
「さっきアイリス広場に着く前にトイレ行ったろ。その時に近くにアイリスにちょうどいいカバンを見つけたからな。そっこう買った。」
そう言うくれめうにアイリスは、少し怒ってしまった。
「何で私が帰ってくるまで待ってくれなかったんですか!私、友人と買い物とかそういうみんなが普通にやってることしたいのに!どうしてそう先走るんですか!」
「わ、悪い!そこまで思い入れがあったなんて知らなかった。じゃあ明日の武器や装備選びは二人で一緒にやるか。」
そう提案すると
「はい!やりましょう!絶対にですよ!約束ですからね!」
何度も念押ししてくるアイリスにかわいいと思いながら、分かりましたと言わんばかりに首を縦に振った。
「じゃあアイリス。1時間後くらいにまたここに来るから、ここに出る時はドレスと買った残りの物は自分のカバンに入れて、自分が買った服を身に着けて出てきてくれ。あっ!俺のローブは忘れずにな!!あれものすごく貴重な素材使ってるから。」
「分かりました。また1時間後で!」
「ああ。ゆっくり選んでくれ」
そう言って、くれめうは1人服屋の外に出た。
「じゃあ俺も自分のやることしてきますか。」
くれめうは自分たちが泊まる宿を見つけに人ごみに紛れていった。
約一時間がたち、くれめうは、宿の部屋を取ってから街をぶらぶら歩きまわった後に服屋に戻った。そして扉を開いた。すると、
「お客様!!次はこの服を着てみましょうか!
「ダメよ!!次は私が選んだ服を着てもらうんだから。さあ!お客様!!今度はこの服を着てみてください!」
「あ、あの…そろそろ私、お店から出たいんですけど…」
アイリスは4,5人の店員に囲まれて、服を着せようと迫られていた。
(いったい、何なんだ?)
くれめうは今、アイリスに起こってる状況がいまいち理解できていない。しかしあのままアイリスを放置するわけにもいかない。そう思い、くれめうは店員に囲まれているアイリスの方に向かった。くれめうが近づいていくと店員の隙間からくれめうを見つけたのか。新しい服を着たアイリスが他の服やくれめうのローブも入っていると思われる自分のカバンを持ってこちらに寄って来て、そしてくれめうの後ろに隠れた。アイリスを追って、服を持って店員がやってきた。
「お客様。すいませんがそちらの方をこちらに渡してもらえませんか?」
「あの。こいつ、俺の連れなんでそれはできません。なあアイリス。服はしっかり買えたか?」
「あ。はい!しっかり買いました!あの…どうでしょうか?」
アイリスの着ている服は、白を基調としたフリルに赤と青と白のチェックがある少しひざ上のスカートに黒色の靴下をはき、くれめうが作った靴を履いていた。
「すげえ似合ってる。とてもかわいいな。」
思っていたことをそのまま口に出し、それを聞いたアイリスは嬉しそうに
「ありがとうございます!!」
とお礼を言った。
「じゃあそろそろ、行くか」
「はい!」
そう言って、二人はお店の外に歩こうとしたとき
「ちょ、ちょっと待ってください!!」
くれめうの肩に店員の手が置かれていた。
「何ですか?俺たちそろそろ出たいんですが」
「あの。もう少しだけそちらの方に試着をお願いできないでしょうか?」
「できません。だってそれを許したら、あんたらずっとアイリスに着させる気だろう。アイリスは着せ替え人形じゃないんだぞ。それについさっきこの町に入ったばかりなんだ。こっちは疲れてるんだ。」
「そこをどうか…!」
「…………なあ。どうしてそんなにアイリスにこだわるんだ?」
「そんなの決まっているじゃないですか!!」
突然大きな声を出す店員にびっくりするくれめう。そのまま店員は続ける。
「そちらのお客様がものすごくかわいいからですよ!!!!」
「………………はっ?」
「いや。あなたは自分のお連れがかわいいとお思いになりませんでしたか?」
「いや。それは毎回思っているが。」
「えっ!?」
アイリスはくれめうの質問の答えにびっくりするが、そんなアイリスを無視して店員はさらに続ける。
「そうでしょう!!そうなんです!かわいいんです!かわいいは正義なんです!!ここに置いてある服の魅力を最大値いや!さらにもっと先にある究極をお客様は見せてくれました!!それならば!さらに見たいと思うのは人間の心理ではないでしょうか!!」
「「…………」」
(まあこの店員の気持ちは分からんでもない)
そうくれめうは思った。
(自分がどうしてもその神秘に触れたい、その謎を解き明かしたいとかいつも思っている。俺みたいな感じか。要は、研究バカというやつなんだろうなあ。でもな…)
「あんたの気持ちはよ~く分かった…」
「っ!!それなら…「でもな」」
「自分のために人を巻き込んじゃダメだろ。ましてや店員だ。その責任はお前にもあるがその後にその店長にも迷惑がかかる。自分がお世話になった人に迷惑なんかかけたくないだろ?」
「はい…」
「そうか。なら、今のことは忘れる。またこの町に来た時にまたお邪魔するよ。その時は、また服を着せてやってくれ。」
「はい!分かりました!またのお越しをお待ちしております!!」
「ああ」
そう言って、アイリスとくれめうは、服屋を出た。出た後にアイリスが
「あの。くれめうさん、ありがとうございました。」
「いや、いいさ。俺も人のこと言えないし。」
「くれめうさんにもそう言った経験がおありなんですか?」
「…………まあな……」
一瞬、暗い表情にくれめうは、なったが、アイリスは気づかなかった。くれめうは、明るく
「よし!アイリス!宿に向かう前に銭湯に行くぞ!あっ!ちなみに戦う方の戦闘じゃなくて、お風呂の方の銭湯だからな。」
「わ、分かってますよ!それくらい!」
「はっ。どうだか?まあそこでしっかり疲れを癒してくれ。じゃあ行くか?」
「はい!私、銭湯なんて初めてなんです!いつも王宮のお風呂でしたから。」
「まあほどほどにしとけよ。お前より年の小さい子だっているんだからな。あと、疲れていて、お風呂で寝て、おぼれるなよ」
「馬鹿にしないでください!大丈夫です!早く行きましょう!くれめうさん!早くお湯につかりたいです!」
今までの疲れが吹き飛んでいるようなアイリスの様子に
「やっぱり女の子はお風呂大好きなんだな」
と小さい声で自分の感想を言ったくれめう。
(あの人もそうだった。)
かつての自分の記憶に思いを寄せていると、アイリスに服の袖を引っ張られ現実に戻される。
「もう!聞いてるんですか?!行きましょう!」
「ああ。そうだな。」
そう言って、くれめうとアイリスはすっかり夜になった町に明かりがたくさんついてる中、銭湯を目指して歩いて行った。
お読みいただきありがとうございます!!
リアルの方でいろいろあり、書くのが遅れてしまいました。これからもこんなことがあると思いますが、応援よろしくお願いします。
自分が思ったより長くなりそうなんで、もう2話くらいおそらく続くと思われます。
それではこの辺で!次は第12話でお会いしましょう!