この王女に祝福を!   作:から納屋

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こんにちは!から納屋です!!
それでは第12話どうぞ!


一つ目の町  その3

 くれめうとアイリスは今、銭湯の前にいた。木の大きな扉が入り口で、少し視線を上に向けると、煙突から煙が出ている。

「じゃあ、アイリス。扉を開けたら、すぐ男湯、女湯に分かれるようになっているから、その中心の人に入浴代払ってくれな。ほら入浴代と新しく買ったタオル。」

「あ。ありがとうございます」

 お金とタオルを受け取り、二人は木の扉を開けた。そこにはくれめうが言った通り、すぐに分かれる感じになっていた。

「わあ。」

アイリスは、興味津々といった表情で銭湯の中を見ていた。くれめうがそんな様子のアイリスの肩をたたき、

「おい。早く行くぞ。この人にお金を渡すんだ。」

「分かりました」

そう言って、銭湯の従業員の人にお金を渡して、二人はそれぞれの風呂場に行く前にくれめうがアイリスに声をかける。

「風呂から上がったら銭湯の外にあるベンチに集合な。」

「はい。分かりました!」

「じゃあまた後で」

「はい!また後で!」

 

 

 

 

 

 

「ふ~~。いいお湯でした!!、やっぱりお風呂は欠かせないですね。あっ!ありがとうございました!いいお湯でした!」

 先ほどお金を渡した銭湯の人にお礼を言った。

「それは良かったです。また来てくださいね。そうだ。あなたのお連れの方はほんの少し前に上がられましたよ。」

「そうなんですか。ありがとうございます!また来ます!」

そう言って、アイリスは外に出た。

「え~っと。くれめうさんが言っていたベンチは……」

 探していると、横から声をかけられる。

「こっちだアイリス。」

「あっ!くれめうさん!」

「どうだった銭湯は?」

「とっても気持ちよかったです!ありがとうございます!」

「それは良かった。」

 そう笑顔で言うアイリスにつられて、くれめうも笑う。二人で笑っていると、アイリスがくれめうが手に何か持っているのに気が付く。

「あのくれめうさん。それって何ですか?」

「ああ。これか?牛乳だ。ほらアイリスの分も買ってあるから、一緒に飲もう。風呂上がりに飲むと、すごくうまいんだ。」

「へえ~そうなんですか!」

 そう言って、二人はベンチに移動し座り、

「「じゃあ、いただきます」」

 飲んだ瞬間、あったかくなっていた体に急に冷たいものが入り、その熱を和らげるように体に冷たいものが静かに浸透していく感じがとてもたまらない。アイリスもそう感じたのか。一気に牛乳を飲もうとしている。そんなアイリスの様子をくれめうは静かに見ていた。

(そろそろ来るぞ)

そうくれめうが思った瞬間、アイリスは、頭を急に抑えだした。

「あっ!頭がキンキンします!!」

「そりゃあ。いきなり冷たいものをあんなに一気に飲めば、そうなるだろうよ。」

「あっ!くれめうさん知ってて、私にわざと黙っていましたね!」

「まあそうだな。もしかしたらと思ってたけど、まさかここまで思い通りになるとは…いや~やっぱりアイリスはすごいなー。」

「また馬鹿にして!私だって怒るときは怒りますからね!」

「はいはい。悪かった。今度から気を付けるよ。」

 そのあとは仲良く二人でそれぞれ残った牛乳を飲んだ。

 

 

 

「さて。そろそろ宿に行くか。アイリスそろそろいいか?」

「ちょっと待ってください。……………はい。いいですよ」

 二人は宿に向かい、歩き出した。

 

 

「ここですか?」

「ああ。結構いいところだろ?っていうか、この町の宿はここしかなかったんだけどな。」

そう言いながら二人は宿に入り、宿の人にくれめうが声をかける。

「すいません。今日ここの宿の部屋を取ったくれめうなんだが、他の部屋は……あっそうですか。……では、あの部屋でお願いします。」

 くれめうがアイリスのところに帰ってきた。少し申し訳ないような顔をして、その表情にアイリスは気が付いて声をかけた。

「どうされました?くれめうさん」

「いや。すまん!アイリス!」

「えっ!?急にどうしたんですか!?」

「そのな……さっきこの町にはこの宿しかないって話をしたな。」

「はいそうですね。」

「だからなのかな。その…なんだ…他の冒険者のほとんどの奴がこの宿を使っているらしくてな。部屋が一つしか取れなかったんだ!」

「そうなんですか。分かりました!」

「えっ?」

「えっ?」

「いや。俺と同じ部屋で寝るんだぞ。その……嫌じゃないのか?」

「いえそんなこと全く思っていません。そもそも一回、二人で一緒に寝たじゃないですか。」

「そうなんだが、いや…しかしだな……」

 答えに煮え切らないくれめうにアイリスは

「あなたはとても誠実な方だと私は思っています。だから私はあなたと一緒に寝るのも別にいいんです。あなたと寝ると、とても安心するから…」

「さすがに女の子にそこまで言われたら、こっちも迷うのは、やめます。じゃあ行きますか。」

「はい!」

 くれめうがとった部屋は宿の2階にある角部屋だった。扉を開けると、くれめうのカバンが置いてあり、その近くに小さな机といす、そして2つのベットがあった。

(ツインのお部屋だったんですか。あそこまで渋っていたので、大きなベットの方かと思っていました)

 そう。くれめうは、旅に出た11歳から今に当たる約4年の間、女性というか人にもほとんど接しておらず、女性との距離に内心かなり戸惑っていたのであった。 

 荷物を置いて、寝られるようなラフな格好になった二人。くれめうは、真剣な表情でアイリスに声をかけた。

「なあアイリス」

「なんですか?くれめうさん」

「この世界にまた新しいことが起こったぞ。」

 彼は、今から今現在の世界各地で起こっている不思議な現象について語り始めた

 

 

 

 

 

 




第12話お読みいただきありがとうございます!!
次の話では、世界各地でダンジョンが出てきた後の各町や国の状況など書いていけたらなと思っています!
短いようですがこの辺で!
第13話でお会いしましょう!!
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