ベルゼルグ王国が陥落したという報告は、すぐに各地方のギルドに伝わった。
どこかのギルド本部
「おいマジかよ!?あそこには高レベルの冒険者がたくさんいるのにそれでも負けたのか!?」
「これから世界はどうなってしまうんだ!?」
「ベルゼルグを落とされたら、ほぼ俺たちの負けだろ…あそこが最前線の場所であったからその周辺の国々もベルゼルグに物資を送ったり、資金援助していたんだからな」
「そうかもう終わりなのか」
「どうするこれから?」
「これからって?」
「要は冒険者を続けるかっていう話だよ。今はまだ俺たちの町には魔王軍の奴らは来ていないけれどもいずれやってきて、ベルゼルグと同じようなことが起きる。それまでに行動を決めないといけない。」
「俺は守るための家族なんていないしな。かと言ってそのまま何もしないで死ぬのもごめんだ。とりあえず長生きするためにこの町を出るよ。」
「そうか。じゃあ俺もお前についていこうかな。なんだかんだ言ってずっとお前とパーティー組んできたんだ最後まで付き合うぜ」
「でもどこ行くんだ?」
「そんなの決まっているだろ?魔王城から一番遠い町始まりの冒険者の町<アクセル>さ」
ある森で
黒い小さな鳥が一羽ある少年のもとに飛んできた。少年は手を高く上げ、鳥の目の前に手を出した。その鳥の速度はなかなかで普通なら少年の手など簡単に貫通していただろう。しかし貫通はしなかった。少年の手に触れた瞬間に一枚の大きな紙に変化した。
「ご苦労様。」
そう言って、紙に書いてある文章を読み始める
「そうかベルゼルグが…これは新たな時代の始まりだな。果たして誰がこの流れを断ち切る存在としてこの世界に現れるのか。非常に楽しみだ!願わくは、私がその世界を救う勇者としての道をエリス様が照らしてくれているのだろうか!!」
はっはっはっ!!と大声で笑う少年。世界の危機という状況でここまで大声で笑う人間などそう何人もいるまい。その少年の容姿は黒いローブに腰には黒い鞘に剣黒い長いズボンおまけに髪も黒でとにかく全身が黒でなっている分その両方の瞳の赤がひときわ目立っていた。
グルルルル
「ん?」
少年があることに気付いた無数のモンスターが少年を取り囲んでいた
「(ノ∀`)あちゃーミスったなあこんなつもりは全くなかったのに。」
誰もが慌てる状況でも少年はケロリとしていた。
「まあいいやおいしく経験値稼がせてもらうよ」
そう言うと少年は目の前のモンスターの群れに突っ込んだ。
どれくらいたったのだろうか。モンスターがすべて絶命した中心で彼は立っていた。剣についていた血を払い黒い鞘に収めた。
「さてこれからどうするか。」
少し考え、少年は自身の手から自分が紙に変えた鳥を5羽出した。
「また動きがあったら今度は飛んできて報告じゃなくて、その場で俺の家に送ってね」
そう言うと鳥は頷きベルゼルグ方面へと飛び立っていった。
「さっ歩いて帰るか!結構遠いところまで来たな10日はかかるか…」
歩みを進めようとしたとき近くでモンスターの鳴き声を聞いた
(こんな辺境の地に人が?まあ追われてる感じだし助けてお金でも貰うか。家にはあるけど、自分の財布落としたし)
そう考えると、その場から一瞬で消えた。
少し前
アイリスは無事に王宮からの脱出に成功した。しかし自分が今いる場所など当然わからず、ただ森の中をさまよって歩いていた。
(ここはどこ…?っつ痛!)
自分の足元を見ると血が流れていた
(まあそうですよね…こんな場所を裸足で歩いていたら、そうなりますよね。今はこの場所からの脱出を考えないと…)
今まで自分が体験したこともない状況にと惑っている場合じゃないとアイリスは必死に歩みを進める。しかしドレスの裾が引っ掛かり、下はぬかるんでいて、そこから転んでしまう。
「あうっ!!」
坂になっていて、そのまま転がり続けて川辺に出る。
「はあ…はあ…裾が長いと動きにくいですね」
そう言うと、アイリスはドレスの裾を破く
(川を下っていけば、森を抜けられるはず……あれは?)
アイリスが見つけたのはエリス硬貨が入っている財布だった
(こんなところに人がいる…?それに完全に濡れているわけでもないですし、まだこの近くに人がいるかもしれません!!)
そう考えるとアイリスは必死に体を奮い起こしまた川沿いを下っていく。しかし彼女が出会ったのは人ではなく無情にもモンスターだった。
(まだ気づかれていません…今のうちに)
少しずつ後ずさるがモンスターに気を取られすぎていて、近くの石を蹴ってしまった。カツーンという音に反応したモンスターはアイリスのほうに顔を向ける。
「っつ!!」
アイリスは足を引きずりながらも自分ができる最高の速度で逃げる
グオァーー!!大きな雄たけびを上げアイリスを追いかける
アイリスも必死に逃げていたがモンスターの雄たけびによって引き寄せられたモンスターに挟まれ逃げ場がなくなってしまった。
(せっかくクレアやレインたちが守ってくれたのにこんなところで終わりですか?ごめんなさい…」
そうしてアイリスも体力の限界がきて、その場で座ってしまう。何の抵抗の意思もないと感じたモンスターはそのままアイリスに口を開いて突っ込んでくる
(レイン…クレア…今そっちに行きます)
そうして目をつむった
モンスターの口がアイリスにかかろうとしたとき、突然別の方向からものすごい衝撃がモンスターに直撃し、そのまま吹き飛ばした。その吹き飛ばした衝撃でほかのモンスターも吹き飛ばされ、吹き飛ばされなかったモンスターも未知の恐怖を感じその場を逃げ出した。
(いったい何が…?)
ゆっくりと目を開けると全身真っ黒の自分と少ししか変わらないと見れるだろう少年が不思議そうにこちらを見ていた。
「お嬢さんこんなところにどうやって来たんだい?」
そう質問してくる少年に自分はとても安心してしまった。まだ人と別れてから30分も経ってないのに、何年ぶりに人にあったような感動をしてしまった。涙があふれてくる。
「ちょっ!?おい!!」
少年が呼び掛けてくるが安心してしまって力が入らないそのままアイリスは深い意識の中に落ちていった。
とりあえずここまでこれた。次回からどんな感じで話を広げていくかは、行き当たりバッタで行こうと思いますつたなすぎる文章ですがこれからよろしくお願いします