今回、世界での設定などを主とした話になっていると自分では思っています!
タイトルでお気づき頂いた方もいるかと思いますが、今回は主人公、アイリス出ません。タイトルまんまです(笑)
それでは第6話どうぞ!!
アイリスとくれめうがともに、この世界の状況を誓い合ったそのころ、天界では上位の神々が集まり、話し合いが行われていた。
「おい!!どうするのだ!!この世界が破滅に追いやられているのではないか!!しかもよりにもよって、その現象を作った根源がもともとあの世界にいた人間ではなく、我々神が送った異世界の人間だと!!どう始末をつけるのだ!!日本を担当する女神よ!!」
それはそれは相手にするにも恐ろしい形相で下で正座している女神を睨んだ。日本の死んだ人の魂を導く女神はその怒りの形相の自分よりも上の位にいる神に震え上がっていた。
「ひっ!!…でもすいません。私が日本の支部に転属されたのはほんの少し前です!送った人たちの顔は全員私は覚えていますし、写真のリストだって作っています!その中にあんな人たちはいませんでした!」
自分が送った人間にそんなことをされて、怒られるのはまだ分かる。でも自分には何も知らないことで怒られるのは筋違いじゃないかと思う。いかにも新入社員が思うようなことを口走る日本の女神。そのことに切れた神は
「なんだ神のせいにするのか!同じ支部に働いていたんなら、責任はお前がとらんかい!!」
「そんなこと言っても送ってしまったら、後は向こうの世界の神の管轄じゃないですか!!私は何もできませんよ!!」
「お前!!先輩への口の利き方がなってないんじゃないのか!言い訳ばかりしおって」
そういって、つかみかかろうとしたとき
「黙れ」
この空間が一瞬で冷えたような感覚に二人の神は寒気を感じた。震えながらも上を見上げると、ここにいる神々よりもいやすべての神の頂点に位置する神が二人の神を冷たく見下ろしていた。
「「ゼ、ゼウス様…」」
「おぬしら少し落ち着かんか…こやつの言う通り自分が入る前に起こったものを責めても仕方ないだろう…」
「しかし…どうするのですか?このままだといずれ…」
「だからそれの方針を決めるために他の神も集まったんじゃろうが…とりあえずまずはその問題となった世界の担当をしている女神に話でも聞かなければどうにもならん。では入ってきてくれ」
そう言うと丸く囲うように座っている神々の中心にある扉が開き、その世界を統括する女神エリスがその場に降臨した。
「女神エリスただいま参上いたしました。」
その深刻な面持ちでその場に立った。そしてゼウスは
「では女神エリスよ。今回のことについての経緯の説明を頼む。」
「分かりました」そう言うと手から紙を取り出し、
「では読み上げます。最初に今回の原因になった首謀者は、私が統括する世界の人間ではなく、日本の世界の住人で間違いがありません。正しんだ場所が日本であっただけであり、その人の国籍は不明、また自分の身分を証明をできるものを持っていなかったとされ、その首謀者には名前が登録されませんでした。そのまま野垂れ死にその魂を導くのを担当をしていたのは、当時日本の担当をしていた…私の上司になる女神アクア様です。それでは今回の出来事についてお話いたします。………………」
そうしてエリスは今回起こったことの顛末、そして今の世界の状況を包み隠さず神々の前で説明した。
「……以上で私からの説明は終わります。ご清聴ありがとうございました。」
そういいエリスは深々と頭を下げた。
「ありがとう。女神エリス。さてこれからその世界における判断なんじゃが、私の判断から言わせてもらうと、今後いっさい、異世界からそちらの世界に送る転生者の制度を廃止とする。日本の担当する神ももちろんじゃがほかの世界を担当する神も例外ではない。分かったな。」
そのゼウスの判断にエリスは面食らいすぐに反対する。
「少し待ってください!今転生者の制度を失くされたら、これからますます私の担当する世界の人々が窮地に立たされるんです!ただでさえこちらの戦力となる転生者が4分の3以上いなくなったのに、これから一人も送られないならだれがこの世界を救うんですか!!」
「そんなの決まっているじゃろう。これまで送り込んだ残った転生者とお前が担当しているその世界での住人しかいないじゃろう。」
「っ!?」
「なぜ驚く?そもそも当たり前の話じゃろうが、死んだ人間を導く神がなぜそんな死にあふれた世界に導かなければならんのだ。今までは死んだ冒険者は確かにいたが、確かに幸せに過ごしたり未練もなくきれいに成仏したり、その制度によって実際に現状を維持できていたから、強くは言わなかったんじゃがこの状況になってしまえば、その評価も改めないわけにもいかんじゃろう?」
「っ!」
その言葉にエリスは反論はできなかった。自分もその世界の人間の魂を導く役割を担っている。もし違う世界に送るとしたら、今の自分の世界のようなことが起こっている場所になんて送りたいとはひとかけらも思わないだろう。だからといって何も言わずに引き下がったらもっとたくさんの犠牲者が自分の世界で起こることになる。
「しかし今の現状では、どう考えても戦力も数も向こうの方が上。そんな状況で何もしないなんて…」
「誰が何もしないなんて言った?」
「えっ?」
いまいち理解できないエリスは
「えっだって…転生者の制度を廃止にするんじゃ?」
「確かに廃止にするとは言った。じゃが何もしないなんてそんなことは言ってないじゃろう。勝手に早とちりしおって…」
あきれるゼウスにエリスは気まずくなった。
「も、申し訳ございません!どうにも頭が回らなくて」
「大丈夫じゃ。無理もない自分の世界でのことで頭がいっぱいだったんじゃろう?とりあえず落ち着けい。」
「は、はい…」
エリスはその場で深呼吸し、気持ちを落ち着けた。その様子を見てから、ゼウスは話し始めた。
「確かにエリスの言う通り、今のままじゃと分が悪い。だから託すのじゃ…今いるその世界の者に…」
「だからそれじゃあ…「話は最後まで聞けい。もちろんこのままとは言わん。だからどうじゃろう?この場に話しを聴いてくれている神々よ。そなたたちの力をその世界で生きている者たちのために貸してくれぬか?」
どの神々も面食らった顔をしていた。誰よりも上の存在である神が頭を下げたのだ。
「もちろん全て寄こせと言うつもりはない。そなたらも自分の世界のバランスを保つために力を使っているからの。じゃが一つの世界の危機なのじゃわかってやってくれないかのう?ほれおぬしも頭を下げんか。もとはおぬしの世界の問題じゃろう?」
そう言われ、固まっていたエリスも弾かれたように頭を下げる
「すいません!!私だけでは恥ずかしい話どうにもできそうにないのです!お力をお貸しできないでしょうか?お願いします!!」
そう言って頭を下げるエリスとゼウス。この状況で断れるのは、たとえ神でもいないだろう。自分の世界の住人はその神の子供のようなもの。そんなの簡単に切り捨てられるはずがない。しかしある一つの問題が発生する。その問題について気付いた神が手をあげ、
「すいません。力を分けるのには、私は喜んでお貸ししましょう。しかし規約上その世界の人間への直接干渉は、我々天界では禁則事項のはず、そんな状況でどのようにして力を与えるのです?そして誰でも神の力を使えるのは、不味いんじゃないでしょうか?」
その質問には予想していたのか
「もちろんそうじゃ。誰でも我ら神の力が使えたら、我らの神の名が廃る。だからその線引きはそなたたちがしてもらいたい。そなたら神が作ったダンジョンの試練で。武器の持ち主は武器が決める。そういうことじゃ。」
「そんな!!神が作った試練に打ち勝てる人なんて私の世界には…」
そういうエリスにゼウスは睨み
「自分の世界の人間を信じない神など神ではない。そうは思わんか…エリスよ」
そう言われて、はっとする。
(そうだ私があの世界での女神…幸運の女神エリスなんだ…自分が信じないでだれが信じるというのか。)
「それに今の冒険者の力で神の力を持てたとしても、それを扱えるだけの力量を持っているとは思えん。それも加味しての判断じゃ。まあ…要するに結局はあの者たち次第じゃろうな…わかってくれたかのうエリス?」
「はい分かりました。その素晴らしい判断に感謝しますゼウス様。」
そう言い、頭を下げるエリス
「諸君らもそれでいいな?」
そうゼウスが尋ね、ほかの神も異論がないといったように黙っている。
「反対もないので、この会議。この結論でこれで終了とする!!早速準備に取り掛かる。」
神々は準備を始める。5分後その場に居座った神々の準備が出来上がる。
「皆の者準備はいいな?…ふむ。ではエリス世界へのゲートを開けてくれ」
「分かりました!!」
エリスは指で天井に巨大な魔方陣を描き、
「ゲート開放!!」
その世界でのゲートが開かれた。
「それでは、その世界に生きる者たちよ。汝らがどのような決断をするか楽しみにしながら拝見させてもらおう。そなたらの世界に祝福あれ!!」
そう言い、神々は自分の力をその世界に分け、消えていった…………
アイリスとくれめうが契約を交わしたその日が終わり、また新たな日が始まる瞬間
その日神々が作られたダンジョンが世界各地から出現した
第6話お読みいただきありがとうございます!!
同じ単語が何度も飛び出して大変読みづらかったりイライラしたと思います。さて今回は、自分が好きな漫画の元ネタをほぼ丸パクリさせていただきました(笑)
さて次回は、話を戻して二人の話をダラダラしていけたらと思ってます。
毎度先の読めそうな展開に飽きずに応援してもらえると嬉しいです。
それではまた次回の話で!