甘く。とりあえず甘く書いてみます。少し感じも変えて…
筆者は勉強に追われてるクリぼっちです…
12/25 朝。
ダブルベッドから起き上がろうとすると刀奈がガッツリホールドしていた。もはや毎朝のことで慣れているが今日は何やら締め付けが一段と強い。理由は昨日の夜に遡る…
「刀奈、明日デートしないか?」
俺は割と勇気を出して、しかし顔には出さずに夕食を食べながら言った。
「あら、朱鷺くんの方からなんて珍しい。でも、いいわね!生徒会長権限で朱鷺くんを休みにしておくわ!」
「いいのか?w ま、ありがたいわ。じゃあ、明日はそういうことで。計画はなんも立ててないけど…行きあたりばったりでいいよな?」
「朱鷺くんならなんか考えてくれてると思ったけど…まぁいいわ。楽しみにしてる。」
刀奈はいつになく可愛い笑顔を見せた。やばい…惚れる…
と、言うわけで刀奈は多分起きているが朝から甘えているためガッツリホールドしているのである。
「仕方ないなぁ…」
俺は刀奈を抱き締め返し、耳元で囁く。あ、パジャマはちゃんと着ているぞ?一線は超えてないからな?さすがにないぞ?
「朝だよ。起きて、刀奈。」
刀奈がゆっくりと俺に顔を向ける。嬉しそうだ。
「おはよう。朱鷺くん。」
この人の悪ふざけから始まったお付き合いだが毎日が輝き、甘くなっている。幸せだ。
とりあえず朝食を二人で作り、食べる。今日はオシャレにポーチドエッグにしてみた。美味しい。
「じゃ、行きましょうか!」
「ん。行こうか。」
二人で外に出た。今日は本来、月曜で終業式なのだが生徒会長権限で俺は出なくていいことになっている。ちょっと不思議な感覚だった。
とりあえず近くのショッピングモール、レゾナンスに向かった。
「刀奈はどこか行きたいとこある?」
「あら、気が利くじゃない?」
「それほどでも。で?どこかある?」
「そうね…服を少し見たいのと…あとはちょっとお菓子の材料を買いたいかしら。」
「お菓子の材料は俺も思ってた。よし、先に服から見に行こう。」
服屋につき、服を選んだ。俺は基本、人のセンスをどうこう言うタイプじゃないが刀奈のセンスはいいと思う。流石やな…
「ねぇ。試着するから見てくれない?」
「ん。了解。」
刀奈は試着室に入っていく…俺は少し気をゆるませる。
(はぁぁ…やばい…心臓が持たない…俺、今日1日平然としていられるかな…)
「…くん!朱鷺くん!」
「はっ!お、終わった?」
「うん…大丈夫?」
「大丈夫、だいじょう…ぶ…」
刀奈は白のTシャツに水色のカーディガン、下はスカートで出てきた。可愛すぎかよ…最高なんですけど…
「だ、大丈夫!?」
「大丈夫…刀奈が…可愛すぎるだけ…」
「…あ、ありがと…」
二人とも顔を赤らめてしまい話せなくなる。刀奈が試着室に戻った。幸せかよ…
「じ、じゃあこれにするわ!か、買ってくるね!」
「えっ!ちょ、まって!」
「ん?どう…」
俺は刀奈が持っている服を取り、そのままレジに向かって強引に買った。
「悪い…ちょっとやり方が荒いのは分かってたけど…やっぱさ、カッコつけたいじゃん?うまく言えなかったからちょっと強引にしちゃった。」
「あ、ありがと。朱鷺くん、時々男らしいわよね。」
「俺はこんなことする柄じゃないけどたまにはさ?ほら、次行くよ!」
「ちょ、待ってよ!」
刀奈が俺の腕に抱きついてきた。先輩とは思えない。そして可愛すぎる。
この後は少し雑貨屋によったり何なりして昼食。カフェに入った。
「刀奈は何にする?」
「私は…サンドイッチにするわ。朱鷺くんは?」
「俺は…オムライスかな。あ、すいません!注文いいですか?」
〜数分後〜
「お待たせしました!サンドイッチとオムライスになります!ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫です。」
「では。ごゆっくりどうそ。」
「「いただきます!」」
「ねぇ、オムライスさ。一口頂戴?」
「ん?あぁ。かまわないぞ…ってねだるのがはぇよ。」
「ほら、早くしないと閉じちゃうわよ?」
口を開けて待つ刀奈。ダメだ。俺、死ぬ…
「あ、あーん。」
「……うん!おいしいわ。ほら、朱鷺くんも!あーん!」
「っ……お、美味しいです…」
「なんで敬語なのよ?」
「なんかさ…ね?」
幸せな昼食を終えてカフェを出ると人が少し増えていた。どうやら学園の生徒が来たっぽい。
「どうする?ひっそりとしてるか?それとも午前中のことを聞かれるの覚悟で堂々としてるか?」
「どうせなら堂々と行きましょ?もう割り切ってるでしょ?」
「まぁ…な。よし、後半戦!」
レゾナンス内のスーパーに向かう途中、何人かの生徒から質問攻めにあった。どうやって躱したかって?刀奈が俺に抱きついてリア充感を全力で出しながら
「「ごめん、デート中なので!」」
と、言って口を出せなくした。ちなみにこれ、毎回毎回俺の理性が崩壊しかけている。腕にあたる柔らかい感触が…役得なんだけどさ…毎回危険な感じに…
「チョコチップと…バニラビーンズは残りあったかしら?」
「確かあったはず…あとは…ん?あれって…」
俺と刀奈はアレの方向を向く。聞こえてきたのは…
「一夏!今日は一緒にクリスマスディナーを作るぞ!」
「一夏さん!今日は私と一緒にクリスマスディナーでしょう!?」
そう。一夏とお二人さんである。
「大変だな…あれは…」
「一夏くんはどっちを選ぶのかしら?」
「さぁな…でもセシリアの料理は殺人兵器だからな…箒についた方がいいけど…一夏のことだから二人とも断らないんだろうな。」
「モテる男は大変ね?」
「あいつは大変だよ…」
「あら、朱鷺くんは?」
「刀奈のランスのおかげで熱烈なやつはいないよw」
そう。話しかけるのがやっとなのだ。少しでも抱きついたりしようものなら死にかける。世は戦乱か?
〜寮 自室〜
「今日はありがと。楽しかったわ。」
「いえいえ。あ、ちょっと待ってね…」
俺は少しバッグを漁り、ラッピングされたものを取り出す。
「はいこれ。プレゼント。雑貨屋でこっそり買ってきた。あけてみ?」
「これ…ブレスレット?」
「うん。まぁ、色違いの俺もつけてるんだけど…嫌だった?」
「まさか!ほんと嬉しいわ。ありがと。」
「なら良かった。よし!夕飯、豪華なの作ろうか!」
「ええ!張り切っていきましょ!」
この後はいつもどおり仲良く夕食を作り食べた。ただ、テンションが上がりすぎて家でもアーンしたのは内緒。
本日の夕食
クリスマスディナー ブッシュ・ド・ノエル。相変わらず甘い。
いつもと変わんなかった…