IS 好きな人は一個上。   作:春の初音

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お久しぶりです。春の初音です。名前、変えました。
投稿が遅れてすいません。新生活が忙しくて…
12話、スタートです。


第十二話 会社にいるのはリアルなそれ。

本音がうちに来た次の日。世の中はゴールデンウィークなるものに入った。学園では出かける人が増え、寮内は割と静かで本音のこともあまり噂になっていないようだった。

 

とりあえず言われた通り本音を俺の部屋に置いておくことを決め、荷物整理をした。旅行バッグの中の半分はお菓子が占めており、制服や私服は思っていたより入っていなかった。

 

簪との仲直りはしっかりと作戦をねってから行こうと思う。

まぁ…何度も言っているとおりどうにかなるであろう。

 

今日の問題は本音と簪の仲直り…ではなく俺の

この世界の実家

のことである。

 

第一話を覚えているだろうか。

この世界の俺は大手ISメーカーの御曹司。

父は白石純、母は白石楓である。

そう。この2人…もとい2人の会社である白石重工から呼び出しを食らった。

 

正直、俺はこの会社や2人のことは架空の存在だと思っていた。

設定上あるだけのオブジェクト的な存在だと思っていたがどうやら違ったようだ。

 

だが原作にはない存在なのでどんな会社なのか、ましてやどんな人なのか。一応実家であるにも関わらず何も知らないため怖くて怖くて仕方が無い。

 

まぁ、行くしかないんですけど…とほほ…

 

場所はIS学園からモノレールで数駅とそう遠くない場所。ひと駅前からその姿が見えた。

 

「えっ?そんなでかいの?やばくね?」

 

表すなら横浜ランドマークタワーくらい。いや、もう少しでかいか?まぁ、でかかった。とりあえず。

 

中は近代的。時代が時代だから仕方ないね。エントランスとその隣にあるカフェには誰でも入れるようになっているのだが、どちらもとても綺麗にされていた。

 

「金かかってるな…」

 

とりあえず受付に向かう。

 

「すいませーん」

 

「はい、どういった御用…!!エ、エレベーターにご案内します!」

 

「は、はい!」

 

俺のこと見ただけでわかるのかよ…

 

俺は受付の方に誘導されるがままにエレベーターに乗った。

 

「えっと…親…社長は上に?」

 

「はい。朝からお待ちしておりました。もうすぐ到着します。」

 

「…わかりました。」

 

すぐにエレベーターは最上階に到着した。

 

「着きました。社長が奥でお待ちです。」

 

俺は受付の方に会釈をして、エレベーターを降りた。

さて、どんな人がいるのか…

 

社長…いや、この世界の俺の親父は背中を俺に向けて座っていた。

わりとすらっとしていて後ろ姿からでもスーツが似合うとわかる。

 

そんな親父の第一声に俺は驚かされた。

彼は後ろ向きのまま俺に驚愕の一言を放つ。

 

「…やぁ、朱鷺。久しぶりだね。…もうかれこれお前が一人暮らしのために家を出て数年か?…全く、親の気も知らずに連絡も大丈夫しか言わないし…まぁいい。それよりどうだ?この2次元の世界は楽しいか?」

 

「…今2次元って言って…」

 

「そりゃそうだ。ここは俺たちからしたら”2次元”だろ?」

 

そう言って彼は俺の方に向いた。

 

「…!!!!」

 

「2回目になるけど久しぶりだね。お前ならこの世界に来ると思ってたよ。」

 

「お、親父!?リアルな親父!?」

 

そう、この世界のISの大手メーカー「白石重工」のトップは

 

「そう。白石純。お前の3次元の父であり、2次元の父だ。」

 

まさかのリアルな親父だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長室に2人、3次元の父と子がいた。2次元の世界に。

 

「ど、どうして…」

 

「どうして?能力者であるお前は分かるだろう?」

 

「えっ、親父も…?」

 

今、正直少し腰が抜けておりいつも通り話せていなかった。そんな息子に対して親父は普通のテンションで会話を続ける。

 

「あれ、知らなかったのか?俺もDimension Butterflyの”元”能力者。今は能力は譲った。楓にな。」

 

「母さん!?えっ、Dimension Butterflyって次の能力者はランダムじゃ…それに”元”能力者ってことは今は…定住!?えっ、でもメールとか電話とか連絡来てて…はぁ!?」

 

「落ち着け。しっかり話すから落ち着け。………大丈夫か?話すぞ?まず、俺が突然能力を手に入れるだろ?で、1回2次元に飛んで、色々試した後、3次元に帰ってきて楓にこのことを話してどの世界に行くか決めたんだ。」

 

「…なんで親父と母さんがこの世界に?」

 

「お前が来るならこの世界だと思ったからだよ。勘だ、勘。」

 

「…なんかびっくりだわ…」

 

「まぁ、いいだろ。で、この世界に来る時にISメーカーの社長の役割を持つ設定をした。主に武装を作る会社にしたから原作にはほとんど影響が出ていない。そして楓に能力を譲渡。そして楓が定住してお前に能力を譲渡したってわけだ。…あぁ、そうそう。この能力は譲渡するか、次の人をランダムに選択するか決めることが出来る。それだから楓も、お前も、来れたわけだ。あと、メールや電話なんかはどういう原理か知らんが繋がる。何でだろうかな。」

 

「…なるほど…だいたい事情は飲み込んだよ。…あぁでももうひとつ聞かせて。親父に…”天災”は来なかったか?なんかうさぎみたいな人…」

 

「………来たよ。まぁ、何をされたかは篠ノ之束御本人に聞くといい。」

 

「分かった。ありがとう。…最後にひとつ。ISのコアはまだ余ってるか?」

 

「ISのコア?そういやこの前天災が1個置いてったぞ。”いずれ必要になる”って書き置きを残して。」

 

「分かった。このことはまだ俺も計画段階だからそのうち伝える。取っておいてくれ。」

 

「分かった。じゃ、気をつけて帰れよ。あと、時々でいいから顔出せよ。」

 

「ほいほい。じゃ、また今度。」

 

俺は社長室を出た。昼に出てきたが時間は割とすぎていた。俺はISの通信を刀奈にいれる。

 

「…もしもし?今大丈夫か?」

 

「えぇ。大丈夫よ。本音ちゃん、大丈夫そう?」

 

なんとなくだが刀奈の声に少し安心した。あの人のことだから倒れないとは思うが少し心配なのだ。

 

「とりあえず大丈夫。いろいろ計画も立ててるよ。」

 

「あらそう。なら安心ね。今日は何してたの?」

 

「今日は実家に…」

 




これからも頑張っていくのでよろしくおねがいします。
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