IS 好きな人は一個上。   作:春の初音

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こんにちは。春の初音です。
久しぶりすぎますね。本当に申し訳ございません。
多分今後もこのようなこのことが続くかもわかりませんが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ついに簪と接触します。果たして心を許してくれるのか?
注目の第13話、どうぞ。


第十三話 真面目と頑固は紙一重

会社から戻ってきたあと、俺はその足のまま整備室に向かった。

 

まだ夕食までには時間があるし、かといって部屋に帰ってもゴールデンウィークの課題はほぼほぼ済んでいるのでたいしてやることがないのだ。

 

ちなみにIS学園の課題、普通の国数英理社等は一般的なものだがIS関連の課題が出されるのが違いである。

 

専用機持ちは自身のISの整備、および技術向上が課題になっていた。

要するに休みの間でもISから離れるなってことだよね。

ご丁寧にアリーナは専用機持ち用に1つ、先生が抑えているようだった。俺自身もこの前、セシリアと射撃訓練を行ったばかりだった。

 

ちなみに。今俺の周りは意外にも良好だった。この世界に来る前は不安だったがセシリアは原作以上に柔らかいキャラでお嬢様口調も気にならなくなっていた。

 

ただ、箒とセシリア、時々鈴まで混じってくる痴話喧嘩は程々にして欲しいものだが。

 

一般生徒は相川さんと特に仲が良い。原作どうりの明るいキャラははなしやすかった。

 

話を戻して。多分一般生徒はISの知識増強とかだったはず。

 

5月までの復習、加えて今後実技で使う技術の確認であったりだった。

 

もちろん古い電話帳のような指導書があるものの、あんなもの全てを覚えきれるはずがなくほとんどの生徒が重要な部分をちゃんと読み、それ以外は一読しただけなので大変なのである。

本音が部屋で

 

「こんな量覚えきれないよ~」

 

と嘆いていた。仕方ないね。後で教えますか…

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、整備室に来た理由はもちろん更識簪に接触するためである。

 

正直な話、簪が心を許してくれるとは思えない。

 

刀奈と交際していると思われているためその差し金と思われても仕方がない。

 

恐る恐る整備室の中に入るとディスプレイに張り付いている簪がいた。

目の前には打鉄弍式。プログラミング中のようだ。

 

簪の作業が一段落したところで俺は整備室に入る時以上に恐る恐る声をかけた。

 

「すいません…更識簪さん。少しお話が…」

 

簪は振り返り俺の方を見る…が、やっぱりか。ひどく冷たく鋭い目をした。

 

「…お姉ちゃんの彼氏が私になんのよう。」

 

嫌悪なんてものじゃない。語尾に殺気すら感じるほどだった。

原作以上にひどい気がする。

俺は臆することなく、できる限り警戒されないように言った。

 

「あ、いや、お姉さんの件じゃないんだ。別件。率直に言うと本音のこと。だからそんな構えないで聞いてほしいな。」

 

簪は警戒を解かないが少し雰囲気が緩んだ気がした。

 

「で、結局なんのようなの。」

 

殺気は無くなったけど硬いな…

覚悟を決めて言った。

 

「単刀直入に言う。本音と仲直りしてほしい。」

 

「…なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないの。」

 

こじれてんなぁ…プラモひとつなのに…

 

「そうだね…簡単に言うと本音の居候生活をどうにかしてほしいと言いますか…今本音さんはうちに泊まっておりまして…戻ってほしいと言いますか。」

 

簪は椅子を回し、体ごとこちらに向けた。

 

話し合う余地はありそう…

 

「…本音が貴方の部屋に泊まってるのは知ってる。でも戻ってほしい理由は何?あなたは関係ないんじゃない?」

 

デスヨネー

分かっているとはいえ、少し頭に血が上った俺は少しキツめに言った。

 

「関係ないことはない。分かっているとは思うけど居候が一番の理由じゃないんだ。正直それなりに仲のいい友達が、誰かと喧嘩してるとなれば仲直りしてもらいたい。いつまでも拗れてたところでなんの解決にもならない。」

 

「………」

 

図星…か。仲直りするつもりはあるか。

 

「それくらいはわかっているんでしょ?なんで仲直りしないの?」

 

「……お姉ちゃんの彼氏である貴方には言えない。」

 

「ちょっと待った。今は貴方と本音の話だ。俺の話は関係ないだろ。」

 

「…信頼に欠ける。私たちの話なら尚更口出ししないで。」

 

まぁ…そうなるよね。2回目のデスヨネー状態。

頑なな簪にお手上げだった。

 

「わかった。ただ忘れないでくれ。嫌味な言い方になるが今、ルームメイトが他の人の所にいること、そして…他人とはいえ仲直りして欲しい人がいること。じゃ。」

 

「………」

 

簪が首を振ることなかった。ただ最後、少しだけ目に色が出ていたから多分大丈夫だろう。そう思って俺は部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

 

「…とっきーおかえり〜」

 

部屋に帰ると本音は課題を進めていたが明らかに反応が遅い上に目は死んでいる。限界突破をしているようだ。

 

そんな本音に俺は質問をぶつけた。

 

「…なぁ本音。帰ってきて早々聞くのもなんなんだが…なんで簪と仲直りしようとしないんだ?」

 

「ふぇ〜?」

 

俺はここ数日で気づいていた。本音と簪は仲直りしようとしていないことを。喧嘩しているから避けるのはわかるのだが近づく素振り、というか仲直りしようとする態度や言動を1回もしていない。

主従関係にあるのなら少しくらいそういう態度をとってもいいのでは?と。

 

「仲直りする気がないのか?」

 

つい強い口調になってしまったが本音は受け止め、こう言った。

 

「…かんちゃんは昔から真面目…というより頑固だから、一回喧嘩しちゃうとすっごい時間を置くか、とんでもないことが起きるかしないと仲直りしようとしてくれないの。

だから今はそうなるのを待ってる。それだけだよ〜」

 

「…なるほど。わかったよ。」

 

「何が〜?」

 

「こっちの話。ほら課題やるぞ。」

 

「はぁぁぁぁい…」

 

こうして課題を済ませ、夕飯も済ませ床に着いた。




大変遅くなりました。
申し訳ございません。
今後共々よろしくお願い致します。
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