IS 好きな人は一個上。   作:春の初音

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お久しぶり…なんてものではないですね。大変遅くなってしまい申し訳ございません。春の初音です。私事ではありますが、この度大学生になりました。
前回の内容がもはや飛んでいるに等しいですが頑張って書いていきたいと思います。
それでは第十六話目、戦闘後の話です。どうぞ。


第十六話 仲良しこよし、束は恐し

無人機戦闘から帰還した後、俺はコアを持って教員のいるアリーナの監視室に向かった。

恐る恐る入ってみるとそこには一仕事終えたものの、まだ張りつめている織斑先生と山田先生がいらっしゃった。

 

「先生方、お忙しいところ失礼します。先の無人機から切り離したコアです。いやぁ…とんでもないもの仕掛けられましたね…」

 

俺が話しながらコアを渡すと織斑先生が丁重に受け取ってくれた。そのまま気まずそうな顔で織斑先生が口を開いた。

 

「…ご苦労だった。すまない、教員が出れないばかりに戦闘をさせてしまった。攻撃も熾烈でかなり消耗しただろう。今日はゆっくり休んでくれ。ISはこちらで預かって整備に回すこともできるが…自分でやるか?」

 

「ではお言葉に甘えて今日は休みます。整備もお願いします。」

 

「わかった。二三日で返せると思う。すまなかった。」

 

「いえ、無人機による被害がなかったのは不幸中の幸いです。先生方も後始末、頑張ってください。

 

「…ああ。」「はい!皆さんを安心させられるよう頑張ります!」

 

 

織斑先生と山田先生は生徒を不安にさせない、安心と元気に満ちた返事をしてくれた。

 

 

俺は、挨拶をし、監視室を出た後かなり考え事をしていた。

先の戦闘で本音と簪はたぶんどうにかなったと思う。少なからず昨日までの冷戦状態からは解放されたはずだろう。

 

問題は束のほうである。父親の会社に行ったとき”彼女がコアを渡した”と言っていた。

このことから束は俺の存在に気付いているにしても協力的なほうだと思っていたのである。

 

だがしかし、残念ながら現実はそううまくはいかないようで。あの無人機から放たれたビームは間違いなく俺を狙っていた。アリーナのシャッターを突き抜けて狙ってくるなど尋常ではない。おそらくあの無人機は束が遠隔操作していたと考えるのが無難だろう。

 

しかし何故?箒や一夏に手を出した覚えはないし、織斑先生にも危害は加えていない。何ならやられている側である。

俺がこの世界にとって異物だかr「もすもすひねもす~?考えこんでる顔してるねぇ~?」

 

「束っ!…さん、突然個チャ開くのは心臓に悪いです…」

 

「あれ、意外と驚かないね。やっぱり君が私を、ひいてはこの世界を知っているからかな?」

 

「…いきなり核心に触れてきますね。ばれているなら話しても構わないでしょう。そうですね、私は確かにあなたを知っている。もちろん深くは知り得ませんが。ではこちらも一つ質問をば。あの無人機はあなたが操作していたものですか?」

 

「おっ、ちゃ~んとわかってたんだね!その通り、束さんの操ってたものだよ!」

 

「ではなぜ私を狙ってたんです?あのビームは明らかに乱発されたものじゃない。狙撃に近いものだった。なぜです?」

 

「なぜって、そりゃ君のレベルを確かめるためだよ!」

 

おかげさまでこちとらしにかけてるんですがねぇ!

とは口に出さず、ビジネスモードを崩さず何とか続ける。

 

「そうだったんですか、おかげで合点がいきましたよ。」

 

「そうかいそうかい、んじゃ私もやりたいことは終わったからお開きにしようかな」

 

「あぁ、最後に一つだけ。あなたが私や父に友好的なのはなぜです?あなたは人嫌いなはずでは?」

 

問うと束は一瞬フリーズした後こう答えた。

 

「君たちは私から見ると人ならざる存在だからだよ。私が嫌いなのはこの世界の人であって、君たちは違うだろう?」

 

「なるほど、なんとなくわかりましたよ」

 

「じゃあ私からも一つだけ。」

 

「なんです?」

 

束は目を閉じ少し考えこんだ後こう言った。

 

「とっきーにとってこの世界は楽しい?」

 

あぁ、そうか、君はそういう人間なんだな。なんてセリフが俺の頭をよぎった。

 

「えぇ、もちろん。望んでここに来たんだ、楽しくないわけがない。」

 

そういうと束は一見ほほえましく見える、しかしその裏に明らかに何かを隠した笑みを浮かべてチャットを切った。

 

「…心臓に悪いからやめてほしいなぁ…先が思いやられるな」

 

そんな愚痴を吐きながら自室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

「お帰り、とっきー!」

「お、お帰り、なさい」

 

帰ってみるとどうやら予想通り仲良さげな本音と簪がいた。

 

「どうやらその様子だともう大丈夫みたいだな?」

 

「うん~、もう大丈夫~。とっきーに知らせたいと思って二人で待ってたの~」

「この度はありがとうございました…。あと不愛想にしてごめんなさい…」

 

相変わらずのほほんとしている本音と恐縮しきっている簪。原作通りの感じが目の前にあることに少し安堵した。

 

「いえいえ、困ったときは何とかするから。同い年なんだし更識さんもそんなに恐縮しないでほしいな。」

 

「うん…本当にありがとう…」

 

そういって簪は帰っていった。これで一件落着であろう。

して、振り返ってみると何やら本音が見慣れない挙動をしている。どうした?

 

「本音さーん、なんか、落ち着きがないみたいだけど大丈夫ですか~?」

 

声に反応した本音は一瞬ためらい、こっちを向いた。

 

「えっと、うん、大丈夫、大丈夫…」

 

ほ、本音さーん?何事ですか~?

 

「どうしたほn「とっきー!」はっ、はいっ!」

 

大きな声で呼ばれて驚いてしまった。見ると本音は何やら改まって恥ずかしそうにこっちを向いていた。

 

「あのねとっきー…今回は本当にありがとう。私の役割を思い出させてくれて。こんなこというのはガラじゃないけど感謝してます…」

 

さすがに本音は恥ずかしそうな様子だった。

 

「そりゃどうも。こちらとしては仲直りしてくれてよかったよ。さ、明日には刀奈が返ってくるから荷物まとめるぞ。」

 

「…そ、そうだね。手伝うよ~」

 

「手伝うじゃなくてお前がやるんだよ!」

 

その後も、荷物整理を済ませたが本音は何やら歯切れの悪そうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 




これからもちょくちょく書いていきますので応援よろしくお願いします!
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