戦闘シーンは少しだけ書きます。本番はVSセシリアで。
若干無理あるけど山田先生ならあんな感じで受けてくれそうだよね!
楯無さんとゴタゴタあった3日後。あの後、何回か楯無さんが部屋に出没している。帰ってきたら、風呂から出たらトイレ開けたらどこからでもでてくる。嬉しいがもはや年齢が関係なくなってきていてどうなるか分からない。…まぁあの人だか仕方ない。
練習の方は三日間、先生にバレないようにファンネルを何本か一気に動かす練習をしていた。無許可で展開してるからね。怒られないようにしてた。しかし織斑先生に一回バレて脳震盪を起こしかけた。あのゲンコツ危険すぎる…ただ、練習の甲斐あって4基なら自分も動きながら動かせた。ファンネルは思ってたより動かすのが難しい。頭がこんがらがってしまうのだ。もう少し動かしたいんだけどさ…トホホ…
第三アリーナ。ピットでFXを展開した。
「やっぱカッコイイな…こんなことできる日が来るとは…」
機体はほんとにAGE-FXのカラーリング。ファンネルは鮮やかな緑色に光っている。
「さて、行くとしますか…元代表候補生にボコされに…」
俺はカタパルトを使って出撃した。
「じゃあ始めましょうか!」
山田先生は既にアリーナにいた。ラファール・リヴァイブを身にまとい空中で待機している。
「にしてもカッコイイ機体ですね!その後ろで円形に浮いているのがCファンネルってやつですよね!先生、少し調べたんですよ!」
と胸を張る山田先生。目線が…固定され…危ない!
「これは…まぁビットみたいなものだと考えてください。使い方は大量にありますけど。」
「そうなんですか…あ、そうそう!先生今日は白石君のために仕事を片付けてきたので徹底的にやれます!頑張りましょう!」
なんという張り切り具合だ…ありがたいけど、身体壊さないかな…
「じゃ、まずは1戦、お願いします!」
「はい!じゃ、行きますよ!」
試合開始直後、お互いにライフルを撃ち牽制。距離をとる。
俺の方は射撃を継続。一応パッケージやらなんやらのおかげで割と精度は高いのだがそれでも全く当たらない。山田先生の乗っているのは第二世代のはずなのにまるでそんなことを感じさせない挙動だった。
ラファール・リヴァイブ、第二世代最後発とはいえ第三世代、いやFXには追いつけないと思っていたが流石山田先生。俺の射撃はひょいひょいかわすし時々見失ったかと思うと狙撃をくらう。なんという操縦技術の高さ。おそるべし。
ある程度した頃、山田先生が攻勢に入った。突然アサルトライフルを連射しながら突っ込んできたのだ。一見無茶に見えるが弾幕が少し薄くなったところを的確に狙って突っ込まれた。流石にこっちも焦るがファンネルを動かしどうにか耐える。
最初の方に話したファンネルの自機との同時操作の話を詳しくしておくと1、2基だとほぼ完璧に操ることが出来る。射撃をしながらでも近接で戦いながらでも楽勝。三基になるとどちらかに集中するとどちらかの操作が少しだけぶれる。四基はかなりぶれる。五基はほとんど出来ない。みたいな状態だった。個人的にはもうすこしうごかしたいのだが。ちなみに止まった状態だと14基全部は無理だが8から10基ぐらいなら動かせた。しかし止まった状態だと…ねぇ?ただのカカシですな。
この後、20分ぐらい対決を続け一旦着陸しISを解除した。対戦は引き分け。押して押し返しての繰り返しだった。山田先生から講評をきく。
「どうでしたか?先生の目から見て。」
「そうですね…射撃の精度は高いと思います。オルコットさんは完璧な射撃型で精度もとても高いですが、あそこまで白石君の精度が高ければ全然戦えると思いますよ。近接はまずまず。もう少し弾幕を突破して相手の懐に入る感じが欲しいですね。少し安全策に走ってる感じがします。」
すごい…分かりやすすぎる講評…!あの対戦の中でここまで見ているとは…流石…
「問題のファンネルですが…もう少し同時操作の数を増やしたいですね…止まっているときは多めに動かせますけどいつ狙撃されてもおかしくないですから…」
「ですよね…個人的には6基は同時に操作したいんですよ。少しやりたいことがありましてね…」
「やりたいこと?どんな事ですか?」
山田先生が不思議そうに、そして楽しそうに俺に聞いてきた。
「それはですね…ゴニョゴニョ」
「なるほど…それは6基は必要ですね…じゃあ練習しましょう!」
その後、夕方のアリーナの終了時刻まで練習は続いた。おかげで6基は同時に動かせた。精度もそれなりに高い。
「いやぁ〜ありがとうございました!おかげで勝てそうです!」
「いえいえ!でも油断しないでくださいね!」
山田先生らしい笑顔。この職が、人を助けることが心から好きなのだろう。
「じゃ、先生はこれで。お疲れ様でした!」
「お疲れ様です!」
山田先生とわかれた後、俺はそのまま寮に向かった。
部屋の扉を開ける。音一つしない。
(今日は来てないか…)
少し寂しさを感じた。毎日、いや部屋に戻る度に、いや扉を開ける度にいる楯無さん。もはや家族状態だったからか少し寂しかった。
と、思った俺が馬鹿だった。この部屋、もとい寮の部屋は入口から少し廊下兼キッチンがある。そこに風呂場もある。その先に行かないと部屋の奥は見えないのだ。なんと楯無さんはシングルベットの上でガッツリ寝ていた。多分俺を驚かせようと待っていたが予想外に俺が帰ってくるのが遅く、日頃の疲れもあって寝てしまったのだろう。
俺はとりあえず椅子にかかっている毛布をかけてやる。流石に何も無いのは寒いしね。春とはいえ。
(可愛いな…)
そんなことを思ってしまった。何かと騒がせる彼女だがこう、何もないと普通に可愛い人である。
多分、よっぽど疲れていたのだろう。流石だよな…生徒会長で、更には高校生で更識の当主だもんな…そりゃ疲れるわ…
こんなことを思いながら俺は俺で戦術の仕上げに入る。時間的にはもう夕食の時間だが楯無さんを寝かせたまま行くわけにも行かないのでずっと部屋にいた。今日は部屋で自炊かな。
「………ふわぁ〜…あれ?朱鷺君いつのまに…」
楯無さんが起きた。寝起きはレアシーンである。
「やっと起きましたか。もう…疲れてるならちゃんと休んだほうがいいですよ。ま、寝顔見れたのは個人的に大きいですけど。」
「なっ…不覚…まぁいいわ。さて、なんか悪かったわね。帰るわ。」
「えっ?帰っちゃうんですか?」
「えっ?」
「いや、どうせ…と、言っちゃうとアレですが多分ご飯食べてないんでしょう?この時間だと食堂ももう閉まってるんでなんか作りますよ。まぁ、こんな遅くに食べすぎるとあれなんで軽めに。」
時間はもう10時過ぎ。俺はさっき夕飯を食べたが楯無さんは寝ていたからもちろん食べていない。なんなら普段もろくに食べていないのだろう。
「あら、いいの?じゃあお言葉に甘えて。」
「じゃ、少し待っててください。」
朱鷺side
「お待たせしました。」
作ったのは軽めのおつまみに近いもの。カプレーゼ的なのを作った。
「じゃ、いただきます!」
「いただきます。」
…うん。これなかなか…
「あら、美味しい!男子なのに出来るのね〜」
「まぁ、長らく一人暮らしですし。両親が両親なのでね…」
経歴のアレが入るがここまで料理がうまいのは3次元の経験があるからだろう。食にはこだわっていた方だ。
おつまみ的なものなのですぐに食べ終わる。
「ありがと。助かったわ。」
「いえ、こちらこそ。楽しかったですよ。」
「そ、そう?ならよかったわ。」
あ、顔が赤い。そっか…これで確信。
「じゃあね。」
「おやすみなさい。」
ヒロイン、楯無決定。
というわけで練習風景でした。すこしヒロインの部分も入れました。
次回!ついにVSセシリア編です!