IS 好きな人は一個上。   作:春の初音

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遂に付き合った2人。(仕方なくという理由で)
どうなる?常人じゃない2人の初日のお話。


第八話 不器用で器用な恋愛

ー初日 朝ー

(あれ、もう朝か…支度しな…い…とぉぉ!?)

 

可愛い寝息。可愛い寝顔。少し癖っけな水色の髪。完全無欠ないつもの感じが崩れている。なんで…なんであなたは隣にいるんですかぁぁぁぁぁぁあ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

責任をとってもらうという名目で付き合ってもらうことになった日。フレンチトーストを食べ、楯無さんは帰ったはずだった。いや、絶対に帰った。シャワーを浴び、一人暮らしの癖で鍵、更にはチェーンまで掛けたはずだった。戸締りもガッツリしたはずだった。何故いるんだ!?窓も壊されてない。鍵を開けられるのはいつもの事だから仕方ないとしてもチェーンはどうした!?確認しに………行けない。ガッツリホールドされてる。どうしたらいいのぉ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 

 

 

 

 

 

 

「くっ…まだ起きない…俺弁当作らないとなのに…!」

「………zzz」

 

起きたいのは事実だ。だが割とホールドが強い上に起こしてしまうのもなんか気が引ける。というか意識が覚醒したからわかるが…俺の…背中…理性が…崩…壊…する…!

 

「むにゃ…ん〜!あ、朱鷺君おはよう。」

「平然と起きるなっ!」

 

危ない…あと1歩でまじで崩壊する所だった…

 

「あら?嬉しくないの?」

「嬉しいですけど!焦るんですよ!」

「敬語なんて固くない?もっとほら、ね?」

「先輩でしょうが、あなたは!」

「でも、彼女でしょ?」

 

くっ…その小悪魔的な笑いは…ずるいっ…!

 

「わかった。降参。じゃ、これからは2人の時はタメで行くからね。」

「あだ名は?」

「それは…楯無だけだとマジで固いし…」

「じゃあ私の本名、教えるわ?」

 

お?やっときた!

 

「本名?」

「そう。楯無って言うのは更識の当主の名前なの。まぁ、本名は家族にしか言っちゃいけないんだけど…彼氏なら多分大丈夫だから!」

「いいのか?その適当感…」

「いいの。じゃ、耳借りるね…」

 

やばい…息が…ちょっ…色っぽい…

 

「刀奈。」

「えっ?」

「私の本名。更識刀奈って言うの。」

「わかったよ。刀奈。」

 

幸せ感が半端ない。初日でここまでいく?

 

「私は…朱鷺君のまま呼んでいい?」

「ん。了解。よし!弁当つくろう!」

 

 

 

 

 

 

弁当作成中…

 

 

 

 

 

「そう言えばどうやって俺の部屋に入った?チェーンもかけてたはずなのに?」

「あぁ…チェーンね…変えちゃった☆」

「は、はい?」

「朱鷺君がお風呂に入ってる時に変えちゃった☆」

「はぁ!?」

 

話を聞くとこうらしい。楯無…刀奈が帰った後、俺はいつもの癖で鍵だけをかけた。これ食べ終わったら風呂に入るとフレンチトーストを食べながら伝えていたのを刀奈が覚えていた。俺は言った通り風呂に入ったのだがそのタイミングで刀奈が部屋に侵入。押したら開いちゃうチェーンに変えておいたらしい。しかもそのチェーン、よく見ないと違いがわからない。

 

 

 

つまり、始めから入る気満々だったのである。フレンチトーストを食べていた時から。

 

 

 

 

「はぁ…その気満々かよ!」

「えぇ!一緒に寝る気しかなかったわ!」

「始めから言ってくれよな…ちゃんとOKしたのに…」

「それじゃ朱鷺君の驚く顔が見れないじゃない?」

「ぐっ…それもか…」

 

それなら…

 

「なぁ、織斑先生に許可を貰ったんだよな?同室で一緒にいていいって。」

「えぇ。そうだけど?」

「ならもう荷物全部持ってきて。とりあえず2、3ヶ月滞在できるくらいの。」

「2、3ヵ月?どうして?」

「人の噂も七十五日。とりあえずそれくらい。ざっと今日中に荷物持ってきといて。」

「分かったわ。一切合切持ってくるわ。」

「あ、あと、ベットをもし変えられそうなら変えといて。」

「OK!」

「よし!じゃ学校行きますか!」

俺はドアを開け、刀奈が後ろからついてくる。

 

 

 

…しまった。2人で一緒に出てしまった。周りの目が…光ってる!

 

「刀奈…」

「なに?」

「走るぞっ!」

 

 

 

その後はクラスに着くまで全力ダッシュ。クラスについたら他クラスの女子はどうにかなったがクラスの女子+一夏に質問攻め。答えられるものだけをただただ答え続けた。もはや尋問だった。初日から…体力が…持たねぇ!

 

 

 

 

 

帰宅後…

「刀奈?」

「何かしら?」

「確かに俺はベッドを変えられそうなら変えとけと言った。だけど…」

「だけど?」

「シングルからダブルじゃねーよ!1個から2個だよ!」

「えぇ〜いいじゃない!そのくらい!カレカノなんだよ?」

 

まずい…ベッドに追い込まれた!刀奈が上から攻めてこようとする。

これ、学祭で一夏がこんな体勢になってたよな?ってそれどころじゃないっ!

 

「これは学生で許される範囲か!?」

「生徒会長権限で可能よ!」

「ここで行使するなっ!」

「てか、朱鷺君だって朝、同棲しよ?って言ったのよ?」

「なんか意味が違うっ!」

 

嬉しい。確かに嬉しい…が、何かが違う。学生…違う…

 

トントン

「朱鷺いるか?飯食いいこーぜ!」

 

一夏は開けながら入ってきてしまった。

一夏は状況を見た。見てしまった。みるみる一夏の顔が青ざめていく。

 

「お、お幸せに……」

「ま、まて一夏!た、助けて…」

「朱鷺君?私、食べちゃっていい?」

「ダメに決まっとるだろうがっ!」

 

 

 

 

 

俺は…とんでもない人と付き合ってしまったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 




学生の付き合いじゃないよね?これ?
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