閣螳螂は娯楽を求める   作:白月

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……ふざけた事を……殺してこい……っ!!
やめっ、分かったから!お茶を電気に変えるな!
……あ、ちょっと待って。あの子が行くから私が関わるわ。
雪山+アイツ=お前の召喚かよ……



モブに潰された大切な○○○

荷物を受け取り、発着場を離れる。

 

「懐かしい空気だ。よし、雪山へ行こ―――っ!?」

「馬鹿じゃの……既にお主はアトラルという疑いが発生した。今日着いたお主が直ぐに行ってみろ……そういう噂は何故かすぐ広まるものじゃ。」

「……チッ!」

 

確かに王女の言う通りだ……口頭で渡るものは、それまでの様々な人間の持ち得る情報を考察、意見として発展させた物だ。

何故かそれは現実味を帯び、だが不思議な雰囲気は保ったまま広まる。

店番の時に来た年寄りどもの世間話が良い例だ……

 

「……しょうがない。泊まる場所を決めるか。」

「そうじゃ、興奮するな。」

 

まずは近くの人間に聞く……訳にもいかないな。

普通の人間なら既に泊まる場所がある筈だ。

 

「そこで、じゃが……」

「うん?」

 

王女がバッグから紙を取り出し、見せつけてきた。

 

「そぉい!神選者が作った、この『ダンジョン』に行こう!」

「ダンジョン?」

「実態素粒子アルゴリズムによるホログラムによって再現されたモンスターが徘徊する建造物じゃ。死にかけるとゲームオーバーで入口の安全地帯に戻されるぞ。」

「……」

 

ネセトに組み込めたらどれだけ安心出来るだろうか……まぁ、無理だが。

 

「……腕試しに行くハンターは多いか?」

「多い多い。最上階まで行くと、景品が貰えて称号も与えられるからのう。」

「ふむ……」

「ただ、よくモンスターの襲撃にあって潰れるらしいがの。」

「縄張りに他の生物が大量に居たらそりゃ……」

 

名誉が貰える、か……多少はネセトの強化に繋がるか?

 

「よし、行くか。」

「ノリがいいぞー!」

 

笛を納刀し、撃龍槍を担ぐ。

……撃龍槍の時点で疑われそうだな。

 

 

 

 

ここか……

 

 

「巫山戯るなぁぁぁぁっっ!!!」

「!?」

 

何故、ネセトを覆う様にコイツが建っている!?

殺す殺す潰す潰す……

 

「亡くしてやる……!!」

「ど、どうしたのじゃ―――っ!?」

「きぃぁぁぁぁっっ!!」

「!?!?」

 

 

 

私は走る。

全速力で扉にタックルし、撃龍槍でブレーキをかける。

 

「は、ハンター様!?」

 

「ここに挑む為の場所は何処だ……ぁ?」

「っ!?あ、えと、あちらの階段で―――」

 

くそっ、ここの管理者を叩き殺してネセトを取り戻してやる……っ!!

 

 

 

 

 

な、なんだあの客!?

 

「……鬼気迫る表情で走ってきてますね。」

「こ、怖いから強めのモンスターを配置しておかなきゃ。」

 

 

 

 

 

奇妙な敵ばかりだ。

人間型も多く、一撃で青い光となって消えていく。

 

撃龍槍を振り回し、敵を産出する謎の柱も貫き壊す。

 

「グォォォォッ!!」

「威嚇はぁ!!」

 

大きな緑の人型に向けて撃龍槍を構える。

 

「乱戦時にはしないっ!」

 

腹に穴を開け、笛で叩きちぎる。

こんな雑魚どもに占領されたのか、尚更頭にくる!

出現した階段を駆け登る。

 

 

 

 

「ひっ!?」

「ど、どうしますマスター!?」

 

おかしい……レアとはいえオークを瞬殺だと……

これじゃHRどころか、SRでも太刀打ち出来るかどうか……

本来ならクリアされても問題ないが、コイツだけは攻略させてはいけない気がする。

 

「しょうがない……SSR、阿修羅像を配置だ!」

「了解です!ふんっ!」

 

 

 

 

 

第二層の奥の部屋にたどり着く。

 

「汝の罪を数えよ……」

 

とても大きな体躯で、六本の腕にそれぞれ武器を持っている。

……だが。

 

「うるさい、」

「ぐうっ!?」

 

足ががら空きだ。

撃龍槍が突き抜ける。

 

瞬間移動してから腕を振り下ろしてくるが、想定以内だし私のウイルスでバレバレだ。

 

「いでよ、この世に恨みを抱きし者よ!」

「オルタロスは何匹固まってもオルタロスだ!」

 

確かに一撃で砕けない。

謎の光を放ってくる奴もいる……が!!

 

「ふんっ!……!?」

 

振り下ろされた腕を走り、笛を振りかぶる。

 

「潰れよ!」

「ブチ切れろ!」

 

私を巨大な手が潰す。

その前に笛で頭を殴り吹き飛ばす。

 

「ぬうっ!?たかが一匹に……この我が……!?」

「死ね!死ね!死ね!」

 

図体だけのデカブツの頭に、笛を振り下ろし、反動で跳ね返った所を再び振り下ろす。

 

早くネセトを返せ……

たかが一人の人間の意思で私を止められると思うな……!

 

 

 

 

 

 

「ど、どうしよう!?」

「こういう時はフレンド機能で助けを求めましょう!」

「そうか!……助けてくれ、邪極龍ヘルバニッシュ!」

 

UUR……アルティメットウルトラレア。

名前の通り破滅的な力を持つ、上から二番目のユニット。

それならばこの怪物を……!

 

 

 

 

 

 

……突然、私の思考が穏やかになる。

私の前に立ち塞がるは謎の黒い龍。

 

「……お前は俺を倒しに来たのか?自主的に帰った方がいいぞ?」

「うるさいな。私の前に物理的に立ち塞がる障害は大小関係無く殺し尽くすだけだ。」

「ヘルファイア!」

 

神選者の使う魔法か。

私に効くような炎ではない、無視して突っ切ろう。

 

「リズムクローズ。」

 

黒い壁が正面に出現、撃龍槍を使いながら右に跳ぶ。

壁からは大量の手が出現していた。

 

「ダークネス!」

 

一々宣言してくれるからありがたいな。

龍に槍を突き立てる。

流石に見た目的にも突き抜ける事は無いか……

 

「うっ!?……強いなお前。」

「お前はバルラガルに数十分殺され続けろ。」

「舐めた事を……っ。」

 

私が槍を抜くと同時に、龍は飛んだ。

 

「メテオ!!」

 

ネセトの頭ぐらいの岩が大量に出現、落下してくる。

素材に使えるかと思ったが……くそっ、地面に当たると消えるのか。

 

「ふははっ!絶望して動けないか!」

「じゃあ当てろ。」

 

それだけの岩を落とせるのだったら勢いを強くして永遠と狙い続ける方が当たるだろうに。

……むしゃくしゃしてきた。

 

「ふん。業責の火炎!!」

 

岩落としをやめ、レーザーを放ってくる。

地面が切り裂かれ、壁を貫通する。

 

 

 

……無意識に私の足が走り出す程の嫌な予感が走る。

 

 

 

『はぁい、判定に抵触しましたわ〜。』

 

……あのルーツか。

雷で何かを浮かせ、それを通じて叫んでいるようだ。

建造物からも声がする。

 

『判定とは?』

『無知は罪ですのよ〜。』

 

 

「大丈夫かの、ルカ!?」

「王女、飛び降りるぞ!」

「えっ!?」

 

切れ目に走り、雪が積もっている大地へ跳ぶ。

 

 

『さてさて、最期に言い残す事はありますかしら?』

『いけ、ヘルバニッシュ!』

「お前も地に落としてやるよ!」

 

邪黒龍が切れ目を広げ、飛び出してくる―――

 

 

 

 

「……っ、死ね、死ね!死んで死んで死んで……はぁ、歯向かうのね―――」

 

ルーツが爆発する。

 

 

 

 

 

 

建造物は消え去っていた。

ルーツも居なくなっていた。

 

 

つまりネセトの場所が開いたという事だ!

人間は居ない、急いで掘り出そう。

 

 

 

「……ルカ、この短時間で色々起きたのに驚かないのかの?」

「ネセトが先だ。」

「極限化で恐怖の本能だけが削られたのかのう……」

 

王女の言葉は一切掘り起こすのに必要な情報ではない。

 

ゴアの翼で雪をかき分け、撃龍槍で氷を叩き割る。

……一年は経っていないのにこんな深く埋まるのか?

 

「あー、隠すために深く埋めたんじゃよ。」

「そうか。」

 

お、頭が見えてきた。

よし、あと少しだ。




今回起こったこと

・ポッケ村に到着
・ダンジョンへ行くという口実でネセト回収
・ネセトの上にダンジョン
・ダンジョン攻略?
・神選者がルーツの怒りに触れる
・そんなことよりネセトだ!












神選者の情報ですか?






・『モンハンの世界でダンジョン経営してみた!』
打ち切り

・『皆を越えて、幾多の世界を救う』
第二章で打ち切り

・『様々な職業についてみた』
モンハン章、突然終了



三作品のご冥福をお祈りします
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