閣螳螂は娯楽を求める   作:白月

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gggggggggggggggggガァァッ!

うわ、珍しくルーツが吠えて……台パンやめろ。

1.2倍速ハイテンション効果人超身体禁止縛りであのトリル取り切れんわ!!捻り間に合わん、もしくは通り過ぎるし!

また体の操縦精度と状況把握能力上げてるよ……



残奏姫の不運

……次から来る奴は皆殺しにしたいな。

 

明朗快活に生きよう……という思考をする程に頭が狂ってしまったが、とりあえず対策を練り上げた。

 

まず素材玉に必要なネンチャク草と石ころを笛で粉砕、混ぜ合わせる。

 

「ここに。」

「そこに置け。」

 

大量のドキドキノコをナルガから受け取る。

水銀で器を作り、ドキドキノコをすり潰す……?…?――

 

「――起きてください!!」

 

っ!?

頭を抑える……なるほど、ドキドキノコの作用で気絶しかけたのか。

糸で擬似的なマスクを作り、口を覆う。無いよりは多分マシだろう。

 

「身をもって体感した……今からここら辺は危険になる。帰れ。」

「はっ。」

 

粉末と化したドキドキノコに水を入れ、ゴアの翼で掻き混ぜてよく細かくする。

そして事前に作った人間の手のひらサイズの素材玉を投入し、染み込ませる。

 

なんでこれで転移するのかが疑問なのだが……

 

水が蒸発すれば『劣化モドリ玉』の完成だ。

ちなみに本当のモドリ玉を作るたいなら古龍の血が必要だが、今回は要らない。

 

劣化モドリ玉は破裂時の質量の偏りによって飛ぶ方向と距離が決まる。

範囲は確か煙の濃度が40〜60%以上の場所の為、出来るだけ染み込ませた方がいい……のだが、今回は数個入れるだけでいい。

 

後は水銀の容器を複数作り、ドキドキノコの液体を分ける。

ネンチャク草をすり潰し、入れる。

 

液体を掻き回し、それぞれの器が均等にぬめるまで続ける。

水銀を丸くし、内容物が零れないようにしてから散策、竜の巣の卵を盗って割り、中の物を逆さまにして出す。

 

そしてドキドキノコの液体を水銀に薄く広げて水が蒸発するのを待つ。

 

 

三時間後

 

 

ナルガの死体を食い終わった。

液体のチェックをするとかなり乾いていたため、卵の中に入れる。

そしてネセトの内部に保存する。

 

……撃龍槍を磨いてから縄張りを巡回する。

別にハンターだけが敵ではないのだ、縄張りは主張しないと。

 

 

 

 

次の日の早朝

 

 

「――きろぉぉぉ!!」

 

うっ!?

突然の大声に痙攣しながら跳ね起きる。

 

急いで距離を取り、ジンオウガを見る。

 

「コロロロ……?」

「襲撃だ、襲撃!迎撃準備しとけ!」

「キィィ、キァァァ……」

 

何故私にそれを伝える……?

善意か?

まぁ、どうだっていい。

 

 

ネセトに乗り込み、糸を切り離して動かし外に出る。

複数人のハンターがそれぞれ得物を持っていた。

 

水銀を空中に滞留させてから柱に変えて潰す。

二人は装備の硬さで生き残ったが、そのまま柱を変形させて掴み、潰す。

 

……そして椅子に座ったままこちらに神選者が飛んできた。

 

「『既死の兵士《アンデットアーミー》』」

 

新品の死体が立ち上がるが、別に機動性が高くなったわけでもないのだからさっさとネセトの足で蹴り飛ばす。

骨が折れて立てなくなった死体から水銀でミンチにする。

 

「ふん、『死の兆し』」

 

……突然、ウイルスが大量に死んだ。

さっさと排出する。

 

水銀を槍にし、龍の力を纏わせてぶつけるが火花が飛び散るだけで一切貫通しそうにない。

 

「えっ、効かない……!?『バイオエクスプレス』!!」

 

……ウイルスが激しく蠢き出す。

無視し、撃龍槍を口から放つ。

 

「ぐうっ!」

 

水銀で敵の視界を妨害し、ジャンプする。

 

「くそっ、何処に――!?」

 

ネセトの体重を一本の足にかけ、バリアを水銀で足と繋げて空中から押し落とす。

念力の奴とは違い、物理的な攻撃で壊せるようだ。

 

「いや、た、助けて!」

 

バリアにヒビが入る。

水銀と糸で撃龍槍を回収し、更に重さを増やし、糸や水銀で付近の木や岩をネセトに載せる。

 

更に足が沈む。

体の体勢が多少変わり、更に体重を乗せる――

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁっ!!!」

 

っ!?

ネセトは大きく吹き飛ぶ。

ひっくり返りそうになるが、なんとか――

 

「いけぇぇぇっ!!!」

 

大量の水銀の槌で吹き飛ばす!

……ウイルス感知範囲外から一気に駆け抜けてきたか。

 

一度水銀を盆に戻し、地中から大量の水銀を汲み出す。

 

「大丈夫!?」

「な、なんとか……」

 

別に私は会話が終わるまで待つ気は無い。

水銀の刃を発生させる。

 

「SMASH!!」

 

緑色の閃光と共に跳んでくる。

撃龍槍は避けられるだろう。

 

そこで私は水銀と共にネセトに設けたギミックを動かす。

 

「――っ!?」

 

水銀だけではない。

先日の街の残骸を纏めたボールを足から射出する。

破壊する為に体勢を崩した奴を水銀で叩き壊す……事は出来ず、地面に叩きつける結果になった。

倒れている奴に顔を向けて撃龍槍を放つ。

 

「ヘルバリアっ!!」

 

……ちっ、撃龍槍を防がれ――

 

 

 

キィィィィィッ!!

 

 

空を機械が飛んでいく。

 

飛行機か。

だが、大量の黒い点が見える――

 

数十秒後、森のあちこちから火が上がった。

温度に耐える事と酸素が無い事は別だ、さっさと逃げるとしよう……

 

「現れよ、恵みの王、蝿の悪魔よ!ベルゼブブ!!」

 

突然私の前にネセトの半分程の大きさの虫が出てくる。

大量の脚に水で刃を形成し私に襲いかかってきた。

 

水銀の盾を作り、ネセトで突進して虫を押して場から離れる。

 

「グチチャギチチチ!!」

「オオオオ!!」

 

奇妙な咆哮をネセトを震わせて打ち消す。

 

しばらくそのままでいると突然抵抗が無くなり、私はバランスを崩す。

水銀の向こうから水が飛び散り、ネセトの上空で虫の形になる。

 

「ガチャチャギシィィィイ!!」

 

水銀で押し潰そうとするが、体はかなり硬く軋みさえしない。

 

空を飛行機が飛んでいる。

 

虫が脚を動かすと水がネセトを穿とうとする。

私は水銀を薄く三角錐に広げて水を浴びない様にする。

 

「――SMASH!!」

 

ネセトが大きく吹き飛ぶ。

そして――

 

「はぁぁぁ――っ!?」

 

再び爆発が森を襲う。

水銀を分厚い盾にして弾を防ぐ。

 

更に大量の生物が空を舞っている。

 

「「ォォォォォッ!!」」

 

小さな爆弾が降り注ぎ始めた、走って離れよう。

 

 

 

 

 

「爆撃完了。次の転移装填を行いながら高度を上げる。」

 

神選者からアトラル・カの報告を受けた航空部隊は爆撃を行っている。

水銀で防ぐなど、明らかにアトラル・カの能力ではない行動をとった事を確認出来た為、二人の神選者は無駄死にでは無かったと判断されただろう。

 

「こちら第29番航行空母『アミエスタ』管制塔。異常反応を検知した為、即座に退避しアミエスタ上空で待機せよ。これは条例に基づく強制命令である。繰り返す、こちら第29番航行空母『アミエスタ』管制塔――」

 

命令に従い爆撃機が退いていく。

バゼルギウス隊も基地に直接帰っていく。

 

 

 

数機のナパーム弾やバゼルギウスの爆燐が零れた所から燃え上がる森林をネセトは走る。

 

 

 

別にネセトの表層の岩が燃えても問題ない。

さっさと逃れようと思った所で突然ナルガが私の横を走り始めた。

 

「皆驚きましたよ!まさか空襲が起こるなんて、ね!」

 

申し訳なさそうな声で話しかけてくる。

……だが、ジンオウガは気づいていたのでは?

 

「炎から逃げるしかない以上、あの龍と闘いになりますが頑張って下され!拙者は貴女様を追う神選者と子供達を襲う輩を皆殺しにしますので!それでは!」

 

ナルガは消えた。

ウイルスが全く役に立たず、後ろの奴らは死んだのか、この先に何がいるのかが分からない。

それでも私は走る。

 

 

 

 

 

青黒い液体が飛び散る。

 

擦れた翼から赤い光が漏れる。

 

 

 

それは禁忌の龍。

 

醜悪なる禁忌の龍。

 

 

 

走ってくる瓦礫を前にして龍は大きく吠えた。

 

それは威嚇。

 

ネセトを前にして威嚇する実力をこの龍は持つ。

 

 

 

 

《黒冠龍・モルドムント》

 

数匹のバゼルギウスと飛行機を踏み砕きながら戦闘態勢に入った。




その頃 ギルドは現代武装兵により制圧されていた。
古龍観測隊も給油の際に仕掛けられた爆弾により破壊され、連絡がいかない。

「こちら突撃工作隊『A-3』作戦終了。」
「『A-2』終了。」
「こちら作戦司令本部。A-3は付近の資料を回収後、帰還されたし。以上。」
「『A-3』了解。」
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