戦闘中~刻の城に集いし戦闘者たち~   作:丹田二百ヶ池 阿蓮

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遂に始まった戦闘中。
栄冠は誰の手に輝くのか…


本選の開始
開始の刻


プレイヤーたちは各エリアに分散された状態でゲームが始まる。

エリア数13に対してプレイヤー数は21。少なくとも8エリアに2人いる状態のスタートだ。

 

今回管理人を務めるTがスタートボタンを押そうとした時、Cがある事に気づいた。

 

C「T様、武器屋の設定が為されていないようですが?」

 

T「何?」

 

Tはボタンから手を離して武器屋の確認に移った。

Cの指摘通り武器屋の設定がされていなかった。

 

T「おやおや…仕方ないねえ。じゃあ残り150分にオープンさせることにしようか…」

 

頭をかきながらTはスタートボタンを押した。

その瞬間、時鳥国じゅうに法螺貝の音が流れた。

戦闘中の始まりである。

 

マル「タイマーが動いたようだな…」

 

60B「よし!1位に挑戦!」

 

和那「おっしゃー!皆蹴散らしたるで!」

 

プレイヤーたちはそれぞれの思惑を持って動いている。

 

現在卯の街にいる初参加のネス…

 

ST「この人を狙いたい!というのはありますか?」

 

ネス「うーんそうだなあ…やっぱりスマブラのメンバーですね!共に戦う仲なので弱点もだいたいわかるかなと思ってるので!」

 

スタッフの問いに笑顔で答える野球少年…自信満々だ。

 

一方前回の逃走中で確保第一号という不名誉な称号をゲットした錦は辰の街中心で獲物を探していた…

 

ST「まず誰を狙いますか?」

 

錦「そりゃ出会ったもんを狙うぜよ!シラミ潰しに倒していけば優勝間違いなしぜよ!ハッハッハ!」

 

高らかに笑う錦。

 

実はこの辰の街からスタートした者がいることを彼は知らない。

無論もう一人も知らなかったのだが…

 

しら「狙いとしてはイナイレ組ですかね…サッカーやってる分反射神経がありそうですので…ん?」

 

戦闘中の実力者、しらだ。

彼は高笑いする声を聞き、そこに誰かがいるということに気がついた。

 

しら「あれは…錦選手か…ここは一旦引いておいた方がいいかもしれませんね…気づかれると厄介かもしれないので…」

 

 

一旦、身を引くようだ。

 

獲物を探すプレイヤーたちもいる中、少し変わったプレーをする者がいた。

Mr.ゲームアンドウォッチだ。

 

ゲムヲ「ギタイスレバエモノハカッテニカカッテクレルハズダ…」

 

どうやら彼は丑の街独特の薄暗さを利用し、影に擬態して獲物を待つようだ。

傍から見れば道にバトルボールが落ちているようにしか見えないが、その作戦が功を奏すのか?

 

ゲームは何も事が起きずに10分を経過した。

管理室ではTが設定し直した武器屋のオープンを催そうとしていた。

 

W「T様、何も起きませんね…」

 

T「皆慎重すぎるよ全く…まあエリアがまあまあ広い点を考えると誰とも会っていないということも考えなければならないね。では武器屋を開こう…C!その青いボタンを押してくれ!」

 

CはTに言われた通りに青いボタンを押した。

すると4つのエリアに異変が起こった。

 

武器屋オープンの情報は即座にプレイヤーたちにも伝えられた。

 

リンク「(ビクッ!!)…ビックリした…えっと…?」

 

新八「『寅、巳、申、亥の街にて武器屋が開いた。それぞれ1体限定で忍が60万円で売ってある』…ああ。まだ買えませんね…誰か1人倒さなくちゃ」

 

梨子「おお!これはチャンスね!」

 

残り150分、4つの街に武器屋が開いた。

それぞれ忍を1体60万円で売っているようだ。

 

現在プレイヤーが持っているのは30万円。

少なくとも1人以上倒さなければ忍を買うことはできないが女性プレイヤーは盾を売ることで忍を買うことができる。

 

その情報を見て慌てる者が1人いた。

 

ワリオ「何!?これじゃあ女どもが確実に有利じゃねえか!フンガー!不公平だぞー!」

 

寅の街で一人勝手に騒ぐ男、ワリオだ。

そう騒いでいるうちに彼は何か策を思いついたようだ。

 

ワリオ「そうだ!武器屋をいち早く見つけて奇襲してやろう!ハッハッハ!俺様は賢いのだ!」

 

どうやら武器屋での待ち伏せを考えているらしい…

しかしその近くに黒い影…

 

アルファ「標的発見…」

 

前回の逃走中で賞金500万円を手に入れた猛者、アルファだ。

 

アルファ「襲撃リスク…低い。襲撃後の展開…悪し。総合…ノー。相手の作戦待ち…」

 

どうやら攻撃には出ないらしい。

 

ST「忍を狙いに戦わないのですか?」

 

アルファ「忍はいらない」

 

ドライに答えるアルファ。命令されることは幾度とあるが、命令する方は苦手なようだ。

彼はそのまま寅の街で身を隠すことに徹している…

 

一方亥の街の武器屋を目指して走る和那…

 

和那「正直言うてこの盾役立たんと思うてんねん…ほら、ウチ背高いやろ?やっぱ忍でそれをカバーしたいし…おっと!」

 

急に走るのをやめて建物の中に隠れる和那。

その先に他のプレイヤーを見つけたようだ。その正体は西園信助だ。

 

和那「今信助君おったわ…危ない危ない…」

 

間一髪で戦闘を逃れた和那。

一方の信助は気づいていないようで、スタッフと会話しているようだった。

 

ST「優勝候補に挙げられているようですが、貴方にとってこの人は厄介そうだなと思う人はいますか?」

 

信助「そうですね…強いて挙げると大江さんですね」

 

建物の中に隠れていた和那が思わず反応する。

 

和那『えっ!?どういうことやそれ?』

 

彼は彼女が近くにいるということを知らずにその理由を語り出した。

 

信助「大江さんって、『背が高い』じゃないですか。でもそれで油断させて『長身』から放つ球でノックアウトさせてきそうで結構厄介に感じてるんですよ。だから『大きい人』には気をつけていきたいなと思っています!」

 

和那「…ちょっとシメてきますわ!」

 

『背が高い』、『長身』、『大きい人』…これらのワードに和那は彼女自身の中で何かが切れたようだった。

彼女は脱兎のごとく信助の前に飛び出した。

 

和那「このーっ!!!」

 

信助「うわっ!!?」

 

彼女の鬼気迫る威圧感と表情に信助は身構えるのが少し遅れてしまった。

彼は今戦うのは明らかに不利だと判断したか逃げることを選択したようだ。

 

和那「誰が大きい人やねん誰が!!」

 

信助「うわうわ!!!」

 

猛ダッシュで信助を追う和那の姿はまるでハンターを彷彿させるようだ。

 

信助「こうなったら…!えい!」

 

信助は抵抗だと言わんばかりにバトルボールを投げたが和那は持っていた盾で上手くガードした。

そして丸腰になった信助に力任せに一発投げた。

和那の放った球は信助の右足に当たり、そのまま地面へと落ちた…

 

信助「あっ!しまった!」

 

『西園信助撃破:残り20人』

 

和那「よっしゃ!1人撃破したったで!」

 

彼女は怒りを忘れて撃破したことに喜びを見せているようだ。

これによって信助が持っていた30万円は和那の手に渡った。

 

【西園信助:30万円→0円】

【大江和那:30万円→60万円】

 

信助「うわー!やられた!」

 

撃破されたショックのあまり地面にへたり込む信助。

和那はすっきりしたかのように武器屋へと足を向けに去って行った…

 

和那「おっと!ボールは拾っとかんとな!」

 

信助が撃破されたという情報はすぐさまプレイヤーたちに伝えられた。

 

マリオ「『亥の街にて西園信助が大江和那により撃破された。残り20人』?マンマミーヤ!」

 

ワリオ「よくやったぞノッポ!的が小さい厄介者が消えてくれて助かってるぞ!ハッハッハ!」

 

60B「第一号はやっぱりイナイレ組なのね…あはは…」

 

いきなり優勝候補の西園信助が撃破されるという波乱の展開で始まった戦闘中…

果たして優勝は誰の手に渡るのか!?




T「開始14分でようやく1人目か…これはタイムオーバーの勝者なしということも考えねばならんな…(まあその方がこちら的には得だが)」

C「そうですね…(勝者のない戦闘中…イメージがわかないなあ…)」

W「後は…こうするのか…シナリオはしっかりと読んでおかないと…(なんて書いてあるんだ?字が汚くて読めないよこれ…)」

~おまけ・色んなキャラに優勝候補の予想を聞いてみた!その1~

=予想屋弐科(オリキャラ)の予想=
本命:西園信助(既に撃破)
対抗:アルファ
穴 :菊地真
大穴:Mr.ゲームアンドウォッチ
ネタ:60B

=ルイージの予想=
本命:アルファ
対抗:志村新八
穴 :Mr.ゲームアンドウォッチ
大穴:クッパ
兄弟:マリオ

では次回もお楽しみに!
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