※が、その代わりちょっとだけ頭が弱くなっています。
※原作再構成物です。
これらを留意してお読みください。
ここは、木の葉の里。昼の商店街。
「あいつらばっか忍術使ってズルいってばよ
…」
一人の少年がトボトボと歩いていた。
「カトンって言ってたケド意味わかんないってばよ…イテテ、やけどが痛いっ!」
その身体は傷だらけで、
「というか何も俺を的にしなくても…」
しかし、誰も気に留めることはしない。
それどころか、
─クス、クス
─いい気味ね
容赦のない陰口と嗤いを浴びせる。
「…どうやったらカトン?ってやつデキんのかな…」
その悪意は炎を灯し
─バケモノめ
─早く死ねばいいのに
「こう、ちょっと手の上にコンロを置くようなイメージで…」
憎悪の波となって、彼に襲いかか…
「…んぎゃああああ!火っ、火がぁっ、手に火がぁあああ!や、やけど!やけどしちゃうってばよおおおおおおお」
…らなかった。
これはそんな純粋すぎる彼─うずまきナルトが織りなす波乱万丈な物語である。
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「…危なくチャーシューになるとこだったってばよ」
突然の前足発火にパニックに陥った焼豚予備軍ことうずまきナルトが、己の120%の力でブンブンと腕を回し続けること約2分…
ようやく愛しのラーメンのメイントッピングといっても過言ではない名脇役チャーシューになる運命を退け、人間としての歩みを再開し始めた彼は商店街を抜け、家までの道のりをとろとろと歩いていた。
顔は慣れぬこと(始めての炎上)でしょぼくれ、肩はだらりと落ちていた。
しかし彼にとってたいていのハプニングはもう慣れっこで、年相応のリアクションに過ぎないのかもしれない。
そうして少々焦げ臭い己の手を見つめながら、道なりに進んでゆく。
すれ違うたび向けられる人の目も、進むに連れて無くなってゆく人気も、もはや誰一人周りに居ないことさえも気にせず歩み続けること少々。
そこにはアパートがあった。
それも、飛び切りボロい。
なんなら人は誰も住んでいないのでは無いかとさえ思われるような、どこか寂寥な心地のするこのアパートではあるが、唯一の住人であるナルトは此処をとても気に入っていた。
そもそも他の住処に移るといことが出来ないのもある。
しかし家には、自分の育った部屋に自分で育てた植物、どうにかこうにか手に入れた数々の家具達。
そういった努力の結晶のような物に囲まれて過ごすことは、ナルトにとってまさしく癒やしであった。
つまるところ、愛しのマイホームなのである。
ようやく見えてきた我が家に向かって意気揚々と歩みを進めるナルト。
しかし突然、腹の虫がなり始める。
歩みを止め、彼は再びいい焼け色の己の手を見つめた。
「…自分の手って、うまいのかな」
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「…っはぁー!うまいっ!うまいってばよ!」
…もちろん、自分の手を食べたのではない。
熱々のスープが身体も心も温める至高の一品、カップラーメンである。
決して血迷って齧り付いてしまった訳ではない。
肉ダシのガツンと香るジャンキーなスープに程よく千切れる細めの麺がよく絡み、また艷やかに浮かぶかやくが味に彩りを添える。
3分の時が運ぶ最上の至福、カップラーメン。
帰宅するも空腹に押し潰されそうになったナルトは、全てを差し置きヤカンとこのカップラーメンを手に取ったのだ。その間たったの30秒。
(きっと空腹には火影さえも叶わないんだってばよ…)
この世の幸せが何たるかを今一度確認しつつ、器に残るスープをゆったりと口に流し込む。
そうして、全てを食い尽くした後に訪れる満腹感と幸福感に包まれながら、ナルトは床にゴロンと寝転んだ。
空腹というピンチを乗り越えた身体が求めるのは休息だけである。
帰ってきてからやる予定だった家事を全てほっぽり投げ、彼はうつらうつらと夢に落ちていった。
明日行われる試験を、頭の片隅に浮かべながら…
なるべく原作沿いでいけるようにしたい(願望)
次話から本格的に変更点を明かしていく予定です。