ハイスクール・クロニクル   作:いるふぃ

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駒王学園に入学してから2年経ったある日のことだった。俺、暁 朔夜は身体に異変を感じていた。
気になった俺は育ての親のイシュタルちゃんに相談した。するとイシュタルちゃんはこう言った。
「あなたの体には神器が眠っている。それが何かまではわからない」
神器?なんだそれ?俺はよくわからないまま普段通り学園生活を送っていた。
そしてある休みの日、何かに引かれるように公園をうろうろしていると、黒い羽が生えた女に駒王学園の生徒が殺される瞬間を目撃する。
そして次第に左手が疼きはじめた。


第0章 時空龍覚醒
1話 審判の刻


俺の名前は暁 朔夜。こう見えてもハーフ悪魔である。両親は幼い頃に他界して今は自称女神のイシュタルちゃんのとこで暮らしている。

俺は駒王学園の生徒だ、もうこの学園に入学して2年経った。時ってのは経つのがあっという間だ。あー。ダルい。ダルい。朝方はやっぱりダルい。これも悪魔の体質のせいか?

 

いや、俺の問題か。俺には一人の妹がいる。

名前は暁 朔音。俺たちは異父兄妹だ。朔音の父親は暁財閥の当主。

両親が忙しいがために俺に預けて、ほったらかしの状態である。全く、親が聞いて呆れる。

 

「ルーガくん!朝ごはんできたよー」

 

妹が朝食の準備が出来たと俺を呼ぶ。ルーガってのは悪魔名の俺の名だ。

悪魔としての俺の名はルーガ・ルキフグス。まぁ、悪魔とかの事情はよく知らないんだが。

 

「あぁ、今行く。先に食べててくれ」

「早くしないとスープ冷めちゃうよー!いただきまーす!」

 

俺は服を着替え、リビングへ行く。

今日も妹が元気で何より。俺も朝食食って早く学校行かないとな。

 

朝食を終えた俺たちは駒王学園へ向かう。

 

「なぁ、朔音。学校はどうだ?もうだいぶ慣れたか?」

 

「うん!友達もたくさんできたよ!ルーガくんは?」

 

「俺か?あぁ…まぁそこそこ」

 

嘘である。正直学園に行くのはかなり久々である。

1年の頃はほとんど学園サボって先生に怒鳴られたっけか。

妹が入学するとなるともう休めん。

 

とは思ったものの、正直誰が誰なのかさっぱりだ。

当然、俺に友達と呼べるものはいない。そう、ボッチである。

 

「じゃあルーガくんまた放課後にねー!」

 

妹を教室まで送ったあと、俺は自分の教室に向かう。

席に座り外を見るとまた兵藤たち3人が女子どもに追いかけられている。

あいつらも懲りないな。

 

兵藤を見ていると突然身体に異変を感じる!

何だ…!左手が疼く……。今までこんなことなかったのにな。

 

――――――――――

 

放課後、妹を向かいに来た俺。

「ルーガくん、今日はちゃんと最後まで学園に居たんだね!」

「いつも一緒に帰ってるだろ。てか今日はって何だよ。とにかく帰るぞ」

 

俺は妹と一緒に家に帰っていた。

その途中、兵藤を見かけた。

ん?誰かと一緒だな。

兵藤は俺の見知らぬ学生服を着た少女と一緒にいた。

何か驚いてるな。

すると妹が言う。

「あれ兵藤くんだよね?誰だろあの子?知らない制服だけど、どこの学校だろ?」

「さぁな?それにしても兵藤が女と一緒にいるなんてな。珍しいこともあるもんだ」

「本当だね~。今日のルーガくんみたい」

「だから最近は一緒に帰ってるだろうが!」

すると再び、左手が疼く!

またか!妹が近くにいるってのに!

「ルーガくんどうかした?顔色悪いよ?」

「心配すんな…。少しお腹痛いだけだ。早く帰るぞ、イシュタルちゃんが待ってる」

 

何とか誤魔化して俺は家に帰った。

 

そしてその晩。

俺はイシュタルちゃんにこのことを伝えた。

「なるほど。左手が疼くねー…。いつ頃から?」

「今日から突然だ」

「ふーん…。で、どんな状況で疼くの?まさかずっとじゃないでしょ?」

「そうだな…。俺のクラスに兵藤ってやつが要るんだが、そいつが近くに来ると疼くんだ」

「まさかあなたゲイなの?」

「んなわけあるか!はっ倒すぞ駄女神!!」

大爆笑するイシュタルちゃん。ったくこの人の冗談は度が過ぎる。

爆発するイシュタルちゃんに俺は言う。

「で!どうなんだよ!何か知らないのか?いつまでも笑ってんじゃねぇよ」

「ゴメンゴメン…!あまりにいいノリ突っ込みだったからツイ!で、あなたの疼きの原因だけど、恐らく神器(セイクリッド・ギア)のせいでしょうね」

せい……なんだって?

俺が首をかしげるとイシュタルちゃんは言う。

神器(セイクリッド・ギア)っていうのはね。不思議な能力を所持者へ与える異能の一種よ。まぁそのうちわかるわ。あなたがその兵藤くんが近づくと疼くってことは彼も神器(セイクリッド・ギア)を宿しているってことでしょうね。まぁ残念なことにどんな能力なのかはわからないわ」

兵藤が俺と同じ?その神器(セイクリッド・ギア)ってのを宿している?

「どうやったらそのせい何とかは使えるんだ?」

「いいわ、教えてあげる」

俺はその晩、イシュタルちゃんに神器(セイクリッド・ギア)について教わった。

 

お陰様で寝不足になったが……

 

 

――――――――――

今日は休みの日であった。

 

暇だなー。

 

そう思っていると……

 

『解放しろ……』

 

頭の中に声が聞こえた。

 

誰だ!

 

その一言のみで声は聞こえなくなった。

 

俺は暇潰しにゲームセンターに向かった。

アーケードゲームにクレーンゲーム。

遊びまくったが気がつけば財布が空だ。はぁ~。帰るか……。

 

帰る途中、近くの公園をうろうろしていると、黒い羽を生やした女がいた。

 

目の前には誰か倒れている?俺はその顔を見ると……。

 

 

「兵藤!!!」

 

俺はあまりの驚きに声をあげて名前を叫んだ。

すると女がこちらに振り向き言う。

 

「おや?人間が1人紛れ込んでいたようね」

俺は女に言う。

「テメェ何もんだ……?人間じゃねぇことは確かだよな?」

「あなたが知る必要はないわ。だってここで死ぬんですもの……」

 

女が手から光の槍を出現させる。

「見られたからには死んでちょうだい……」

 

女は光の槍を俺に目掛けて投げる!

殺される……!?

こんなとこで殺されて……たまるかぁぁぁ!!!!!

 

そう想った時、左手が光だした!!

 

 

 

『Stop The Time』

 

 

気がつくと目の前で槍が止まっていた。

辺りを見回すと、女も静止していた。女だけじゃない、葉っぱも、噴水も、何もかもが静止していた。

 

『当然だ、ここは止まった時の中』

誰だ!その声…昼間俺に語りかけたときの!

『いかにも。私の名前はクロノス。時空を支配するドラゴンだ。現在は君の左腕にある籠手に魂を封印されている』

籠手…?俺は自分の左腕を見ると、そこには緑色の龍の籠手があった。

『そう、それが今の私だ。よろしく頼むよ、ルーガ・ルキフグス。君が特異点で良かった』

特異点?何だよそれ。

『細かい話は後だ。今はここから退散しろ。話はそれからだ』

でも兵藤が!

『無駄だ。あの男はすでに死んでいる。助けても無駄だ』

くっそ……!俺はまた見捨てるのか……!

 

俺はそのまま無我夢中で走って逃げた!

そして家の近くにたどり着いた。

すると……

『Restart』

音声のあと、静止していた全てのものが動き始めた。

 

今度は動いてる……?

『我が神器(セイクリッド・ギア)時空龍の籠手(クロニクル・ギア)の能力はあらゆるものの時間を静止させる。例えそれが神であってもだ』

 

クロニクル……ギア。それが俺の神器(セイクリッド・ギア)!?

 

 

ここから俺の物語は始まるのであった!




次回

「堕天使と聖女」
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