ハイスクール・クロニクル   作:いるふぃ

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3話 拐われた朔音

[朔音 side]

休みの日。私は気分転換に町を散歩していた。

最近のルーガくんなんだか変だなー…。

 

せい何とかってもの持ってから休みの日はいっつもイシュタルちゃんと修業修業ばっかで全然私とゲームで遊んでくれない!

 

「朔音さん…?」

 

自分の名前を呼ばれた気がした私は「はい?」と振り向いた。

 

「やっぱり朔音さんですね!」

 

「もしかしてアーシアちゃん!?」

 

私の前にいたのは金髪のシスター、アーシアちゃんだった!

 

「こんなところでアーシアちゃん何してるの?」

 

「あ、その…散歩です!この町をもっとよく知りたくて」

 

「そうなんだー。じゃあ私が案内してあげるよ!」

 

「本当ですか!?」

 

こうして私はアーシアちゃんに町の案内をした。

色々な場所で買い物したり、食べたりと何だかデートをしている感じだった。

 

今、私とアーシアちゃんはゲームセンターに来ている。

ゲーム好きの兄の影響で私もゲームは大好きだった。

UFOキャッチャーで遊んだり、アーケードゲームをしたりしてたくさん遊んだ。

 

ゲームセンターを出ようとしたとき、アーシアちゃんはあるUFOキャッチャーの前でじっと止まった。

 

そのUFOキャッチャーを見てみるとそこにあった景品はラッチューくんのぬいぐるみがあった。

 

「アーシアちゃんはラッチューくん好きなの?」

 

「え!?いや、その………はい…」

 

アーシアちゃんは照れくさそうにそう言った。

よし!ならこの朔音ちゃんに任せなさい!!

私はUFOキャッチャーの機械にお金を入れ、機械を操作し、ラッチューくんを見事GET!!

 

ラッチューくんをアーシアちゃんに渡した。

「ありがとうございます朔音さん!このラッチューくんは一生の宝物にします!」

 

「大げさすぎるよー。照れるな~…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう……今日だけの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何か言った?」

 

「いえ、何でもないです」

 

その後、私は噴水広場のベンチで座っていた。

 

「今日は楽しかったね~!アーシアちゃんはどうだった?」

 

「はい!こんなに楽しいのは生まれて初めてです」

 

「よかった~」

 

すると一人の女性が私たちの前に現れる。

 

「み~つけた」

 

誰だろこの人?アーシアちゃんの知り合いかな?

私はアーシアちゃんの方を見ると、見るからにアーシアちゃんは震えていた。

 

「ラリカ様……!?」

 

「全く……逃げるなんて酷いじゃない。レイナーレも激おこぷんぷんよ?さぁ早く帰りましょう?」

 

「嫌です!人を殺めるところへは戻れません!」

 

人を殺める?つまりアーシアちゃんは悪い人たちから逃げてきたってこと?

 

「すいません朔音さん、私……」

 

「大丈夫だよ。アーシアちゃんは悪い人たちから逃げてきたんでしょ?だったらここから逃げよう!!」

 

私はアーシアちゃんの手を握り、必死に走った!

 

 

 

[朔音 side 終]

 

 

 

 

イシュタルちゃんと修業を終えた俺は家へと帰ってきた。

 

「朔音~!今帰ったぞ~!」

 

しかし、朔音からの反応はなかった。

あれ?出掛けてるんか?

靴を見てみると、朔音のだけなかった。

やっぱりどこかに出掛けてるのか。

 

「もしかしたら買い物にでも行ったのかもしれないわね。少しの間待ってみましょ?」

 

「そうだな。とりあえず風呂入るか……。疲れた~…」

 

俺はそのまま風呂場へと向かい、風呂に入った。

 

風呂からあがるもまだ、朔音は帰ってこなかった。

 

「朔音のやつまだ帰って来てねぇのか?」

 

「えぇ。心配ね…そろそろ日も沈むころだし…」

 

それから俺たちは1時間、2時間と朔音の帰りを待った。

 

しかし、朔音は帰ってこなかった。

 

不安になった俺はイシュタルちゃんに言う。

 

「イシュタルちゃん、俺朔音を探してくる。こんな時間になって帰ってこないなんて何かあったに違いねぇ…」

 

「確かにそうね…。いくらなんでも遅すぎるわね…。でも気を付けるのよ?堕天使はまだこの町にいるわ。見かけても戦闘なんてことにならないように…」

 

「ああ、わかってる」

 

俺はそのまま家を飛び出し、朔音を探しに行った。

 

 

「さくねぇぇーーーーー!!!!」

 

俺は朔音が行きそうな場所を必死に探した。

 

しかし、朔音はいなかった…。どこにもいない…。

 

どこに行っちまったんだよ…。

 

俺はあることを思い出した。それはこの間、朔音が会ったというシスターの少女の話だ。

朔音は彼女のことを嬉しそうに話していた。

もしかしたらそのシスターの少女なら何か知ってるんじゃねぇか…?だけどその少女がどんな姿でどんな顔なのか俺にはわからねぇ…。

一体どうすれば……。

 

 

そう思った時だった。

オカルト研究部……。あいつらに聞けば何か知ってるかも知れねぇ…!

 

俺は急いで学園の方へ走った!

 

学園に着いた俺はオカルト研究部の部室に駆け込んだ!

 

 

「ダメなものはダメよ!」

 

入ると何やらお取り込み中であった。

 

「貴方は確か……暁くん?」

 

「………取り込み中のとこ悪い。お前らに聞きたいことがある!」

 

俺は朔音が行方不明になったことをオカルト研究部の全員に話した。

 

「なるほど。事情は大体わかったわ。そのシスターはもしかしたらイッセーが会った…」

 

「アーシアだ…。間違いない!」

 

アーシア?それが朔音が言ってたシスターの名前か?

 

「そのアーシアって少女は今どこにいるんだ!?」

 

俺はリアス先輩に突き詰めた。そして先輩は俺にこう言った。

 

「恐らく堕天使のところにいるはずよ…堕天使の目的が何なのかはわからないけど」

 

「その堕天使はどこにいる?」

 

「教会よ。……もしかして行くつもり?」

 

「当然だ…。朔音は俺の大切な妹だ」

 

それを聞いた先輩はある提案をする。

 

「それじゃあ私たちに協力してくれる?」

 

「何をすればいい?」

 

「私たちはこれから教会に向かうわ。貴方にはイッセーたちと一緒に動向してほしいの。私と朱乃は裏口に向かうわ。貴方とイッセー、子猫、祐斗は正面から向かってちょうだい」

 

俺は兵藤たちと共に教会に向かった。

 

茂みに隠れる俺たち。俺は兵藤に言う。

「悪いな……俺のワガママに付き合ってくれて…」

 

「気にすんなよ。それに俺もここに用がある…」

 

「用…?なんだ?」

 

「アーシアは俺の大事な友達だ。だから俺はアーシアを助け出す」

 

兵藤がそう言うと、塔城が立ち上がる。

 

「子猫ちゃん…?」

 

「……向こうもこっちに築いているはずです」

 

そう言って塔城は教会の扉を蹴り飛ばした!

 

マジかよ…あんな小さい体であんな馬鹿力。信じられねぇ…。

 

感心していると三人は教会の中へ入る。

 

俺も置いていかれないようにあとを追う。

 

すると……

 

「やあやあやあ。再会ですね~。感動的ですね~」

 

神父の格好をした一人の男が現れた。

 

「誰だアイツは?」

 

「フリード・セルゼン……はぐれエクソシストだ」

 

はぐれエクソシスト?はぐれって悪魔だけじゃねぇのか…。

 

「おや~?見慣れないお顔の方がいらっしゃいますけど、どちら様~?」

 

俺のことか?そういやイッセーたちは面識あるようだが俺は初対面だったか。

 

俺はフリードに言う。

 

「俺の名前は暁 朔夜!俺の妹……暁 朔音はどこにいる!!」

 

怒鳴り声で言うもののフリードはびびる様子すらなく…。

 

「あぁ~。あのクソシスターと一緒に付いてきたクソ人間ならこの教会の地下にいらっしゃいますよ~」

 

地下か……それがわかれば充分だ!

 

フリードは続ける。

 

「まぁ…行けたらの話ですが。何しろ俺ほら。めちゃくちゃ強いんで」

 

俺は兵藤たちの前に立ち、三人に言う。

 

「この汚ならしい口調のシスターは俺が引き受けた。お前らは先に地下に行きな」

 

俺の言葉に祐斗が言う。

 

「君一人では危険だ!僕たちも…」

 

「いいから行け!……心配すんな。こんな野郎に負けてたらルキフグスの名が泣くぜ…」

 

さぁ~て。相棒、準備はいいか?

 

『もちろんだ。しかし、良いのか?イシュタルには戦闘は控えろと』

 

な~に。気にすんな。どうせ嫌でもこうなるはずだったんだ。今はとにかく朔音を取り戻す……!

 

『了解した』

 

 

 

行くぜ、時空龍の籠手!!

 

 

 

「禁・手!!!!!!」

 

 

 

 

[イシュタル side]

 

ルーガくんが朔音ちゃんを探して数時間が経過した。

まだ見つからないのかしら……?

 

私はただ二人の帰りを待つことしかできなかった。

 

その時、微細な波動を感じた。

 

これは……ルーガくんの中にいるドラゴンのもの?

 

 

ということはまさか……。堕天使と戦ってる?

全く、人の言うことろくに聞かないんだから。

 

とにかく今はこのことを彼に報告しておくべきね。

 

私はある人物に通信をした。

 

「お久しぶり。イシュタルよ。元気にしてる?」

 

『おぉ!誰かと思えばイシュタルか!ああ、俺は元気にしてるさ。お前のとこはどうだ?』

 

連絡に応じたのは中年の男性。

相変わらずのノリね、全く。

 

「ええ、お陰さまでね。それより、堕天使が何人かこの駒王町にいるのだけど何か知らない?」

 

『なに?知らねぇな。初耳だぜ』

 

「そう……。じゃあ今起きてることを説明するわ。この駒王町に4人の堕天使や大勢のはぐれ神父がいるわ。何も起こさなければ私もこんな連絡入れなかったのだけど……」

 

『その言い方だと何か問題を起こしたそうだな』

 

「ええ、ルーガくんの妹が拐われたわ」

 

『なるほど。それで俺にどうしろと?』

 

「その4人の堕天使の処分はこっちで済ませても問題ないわよね?」

 

男は少し間を開けてから私に言う。

 

『……ああ。お前に任せる』

 

「わかったわ。感謝するわ。また近いうち会いましょう。会わせたい人もいるし」

 

『ああ。待ってる。じゃあな』

 

こうして男との連絡は終わった。

感謝するわ、堕天使の総督。

 

よし、これで心置きなく暴れなさいルーガくん。

 

[イシュタル side 終]

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