俺は異世界転生してまで戦いたくない! 作:AugustClown
書いた表の意味としてはロッティの可愛さをより読者の方に知って貰うこと、裏の意味はただのネタ切れです…だって、思いつかないんですもの!
1000UA突破ありがとうございます!ありがたや、ありがたや
では本編どうぞ
国中にザァァァという何とも鬱陶しい雨音が響いている。雨は嫌いだ。ジメジメするし、服や髪が濡れるのもそうだが何よりもやることが無くなる。元よりインドア派な俺ではあるが、前世なら兎も角この世界には娯楽という物が少ない。ゲームなんてあるはずもない。だから、雨は嫌いだ。
「雨止まないね〜」
「そうだな〜、誰か天候操るスキル持ってるやついねぇかな〜」
「そんな子いたらいいね〜」
窓のつまらない景色を見ながら俺とロッティははぁ…とハモり気味にため息をつく。いつもなら明るいロッティも雨の日はいつも若干テンションが下がる。ロッティも雨が嫌いなのだ。理由を昔聞いたら外で遊べないからだそうだ。もう1つ理由はあるがまあ、これは今関係ないのでいいだろう。マジで暇なので何か暇潰せそうな事を考えていたら、1つ案が浮かんだのか、ロッティの頭の上にエクスクラメーションマークが浮かぶ。
「そうだ、お菓子作ろう」
「おい、なにどこぞの古都のCMみたいな言い方してんだよ…」
「コト?何それ?」
「いや、いい。何でもねぇよ」
「ふぅん、変なザック。それで、これからお菓子作りをしようと思います!」
「へぇ、頑張れよ〜」
「何言ってんの、ザックも一緒に作るんだよ?」
「はぁ!?」
驚いてる俺を完全にスルーしながら腕を引っ張り、ロッティはキッチンへと連れいく。何で俺までやらないといけないんだ…まあ、お菓子作り含め料理は嫌いではないが、何故今なんだ?正直面倒だ。
「ロッティ俺はやるなんて言ってないんだが?」
「え〜、やろうよ〜。それにザックだって他にやること無いでしょ?」
「まあ、確かにないけど…」
「ならいいじゃん!それに…」
「それに?」
「昔みたいにザックに教えて欲しいなぁって……ダメ?」
「ウッ……はぁ、しょうがないな」
「やった!有難うザック」
流石にロッティに上目遣いで頼まれたら断れないだろう。願わくばこれが狙ってやってないことを願おう。尻に敷かれるのは俺としてはのぞむことではない。それにロッティは弄る方が可愛いのだ。(俺からしたらだが)
「それで、何を作るんだ?」
「ん〜、何を作ろっか?ザック何がいい?」
「そうだな〜、アップルパイはどうだ?」
「いいね〜、でも私作ったことないよ?」
「そりゃそうだろうな、だってロッティに教えてないし、それに教えて欲しいって言ったのはロッティだろ?」
「ハハハ、そうでした…」
実際、ロッティに料理の基礎を教えたのは俺なのだ。それに加えロッティが作れるお菓子は全部俺が教えたのだ。えっ?何でお前が料理出来るのかって?独り身の男の家事スキルをナメちゃいけない…!あれ?どうしてだろう涙が止まらないや、HAHAHA!笑うしかねぇや!ともあれ俺とロッティは材料を出して調理を始めた。
「取り敢えず林檎を一センチ幅にいちょう切りにして…」
「うんうん……」
〜数十分後〜
「出来た〜!」
「お〜、いい感じだな!流石俺の許嫁だな」
「あ、有難う///」
「それよりも早く食おうぜ。折角の出来たてが冷めちまう」
「そうだね。じゃあ」
「「いただきます」」
アップルパイを口に運ぶと、サクッという軽い食感と共に林檎の甘みと若干の酸味、仄かなシナモンの香りが口いっぱいに広がる。隣を見ると嬉しそうな笑顔を浮べながらアップルパイを食べているロッティがいる。最近ロッティを見ていてよく思うがお前の姉御属性どこ行ったの?ただの乙女やん!てか女子やん!いや、ロッティは女子なのだが、特に最近キャラ崩壊が激しすぎる気がするんだ。おい、その凶器を離すんだ!お前らだって分かるだろう?独り身だった人間の近くにこんな可愛い生き物置いたらどうなるかぐらい!あっ、ちょっ、マジでやめて下さい!まだ俺死にたくないッスよ!
「ご馳走様」
「お粗末様」
「美味しかったよ」
「有難う。でも、それはザックの教え方が上手なのもあると思うよ?」
「そんなもんか?」
「うん、凄く分かりやすかった。……そう言えばもう結構外暗いね。今日は早めに寝よっか」
「…ああ、そうだな」
そこまで時間が経っている気はしなかったのだが、窓の外を見るともう日は沈んでいた。午後からお菓子作りを始めたのは覚えていたが、まさかここまで時間が経っているとは思っていなかった。互いにシャワーを浴び、おやすみと挨拶を交わし自室に入った。以外と疲れていたのか差ほど時間を取らずに眠りへと落ちた。
ドンドンッ!と不躾な音で俺は意識を呼び起された。窓を見ると雨は更に酷くなっており、雷鳴が響いていた。何故だろう、嫌な予感がする……。そしてまた扉の方から音が鳴り、それに加え聞き覚えのあり過ぎる声が聞こえた。
「ザッグ〜、開げでぇ〜!お願い〜!!」
「……何の用だ」
「いいがら開げで〜!」
「はぁ…」
用を聞いたがほとんど分かりきっている為、自分の嫌な予感が的中したことを確信しながら扉を開けると顔が涙やら何やらでグチャグチャになったロッティがおり、俺に抱きついてきた。そう、ロッティは雷が苦手なのだ。村にいた時も二人で出かけた際に雷雨になった時はこのように泣きじゃくりながら抱きついてきた。この国では比較的雨は少ない為雷を聞き慣れていないということもあり、成人男性でも雷が苦手というやつがいるほどだ。俺なんかは前世で飽きるほど聞いてるため、全然怖くない。寧ろ何故かテンションが上がる方だ。小学校の時、学校の授業中に雷が落ち、停電した時なんて他の男友達とはしゃいだもんだ。(作者体験談)話は逸れたが取り敢えずロッティは雷が苦手なのだ。
「おいロッティ、くっつくなよ」
「やぁだァ!朝までずっとこのままでいるのぉ!」
「朝までって……はぁ…」
こうなったロッティは一切言うことを聞かない。というか、精神年齢が小学校低学年かそれ以下になっている。何かとなりのト○ロのメイに見えてきたわ。そしたら俺はサツキになるのか?
「それに男女一晩一緒の部屋ってのも不味いだろ(俺面白がってあの二人にしたけど)、危機感はねぇのか?」
「ザックだったらいいもん…どっちにしたってどうせ結婚するし。初めてするのが結婚する前か後かだけの違いだもん」
「そういう問題じゃないだろ!?」
「ザックに襲われるのより、雷のが怖いもん!」
そう言い放った瞬間俺の正面に抱きついていたロッティが凄まじい速さで背中に位置を変え、物凄い力で俺のことを締め上げた。あの、言ってることとやってることが噛み合ってないんですがこの子……。取り敢えずベッドまで移動し、ロッティの体を背中から俺の体の左横にどうにかズラし、ベッドに座った。この時もロッティは雷がなるとビクゥっと体を震わしていた。余程怖いらしい。
「おいロッティ、本気で一晩ここにいるつもりか?」
「…うん」
「どうなっても知らないぞ?」
「……うん」
「ならいい、でも後から文句は言うなよ?」
「……うん」
その15分後泣き疲れたのかロッティは可愛い寝顔を晒していた。そのお陰で束縛から解放された俺はロッティの方へと体を回転させ、そっと口付けをしてその日2度目のおやすみを言って眠りについた。
どうでしたか?今回は大分糖分過多だったと思いますがまあ、本筋に関係ありませんし問題ないですね!
若干その本筋の流れが思い付きつつあるので次からは本筋に戻ると思われます。
感想・批判どちらも待ってます。誤字脱字などもあったら知らせて頂けると嬉しいデス!
ではまたノシ