俺は異世界転生してまで戦いたくない! 作:AugustClown
UA1800超えてました!ありがとうございます!
中には評価をして頂いた方も…有難いです。
今回もシリアス回になってます。
では本編どうぞ!
「……オイ、何でこんなことになってんだ?」
「何でってザックお前忘れたのか?入団テストやったらこうなったんだろ?」
「いやジェイク、普通入団テストで負傷者の山が築かれるなんてことないからね?」
「少々やり過ぎましたかね?」
「うん、ギル少しじゃなくて大分だよ……」
「えっ?アーティーアレでやり過ぎなの?結構手ぇ抜いたよ?」
「ロッティ、お前俺の作った武器有るんだから前とは比べ物になんねぇくらい強くなってんだよ。あ〜あ、可哀想」
「……あの、他人事で呟いてないで手伝って貰えます?この大人数をこの少人数で全員回復するの大変なんですけど!」
はぁ、という深い溜め息をつくドールの目の前には文字通り人の山が出来ていた。今日は年に一度の入団テストの日だった。晴れて今年から兵士になった者、上級パーティ入りを目指して受けてきた者、色々いたであろう。然しそんな人達の希望はなんの慈悲も無く砕かれた。では何故こんな事故が起きたか説明するとしよう。
〜1時間程前のギルドにて〜
数えるのも面倒になるほどの多くの人々がウチのパーティ入団テストを受けようとギルド前に集まっているのを窓から覗き、俺は溜め息を漏らす。
「はぁ、なんでこんなにいるんだよ…。面倒だなぁ……アーティー、俺やんなきゃダメ?」
「ダメです。今年はメンバー全員で入団テストやるって決めたでしょ?て言うか元はと言えば去年ザックとロッティがあのロボット壊しちゃうのがいけないんだからね?条件、攻撃に一回も当たらず1km先のゴールにたどり着くだけだったのに…」
「「だって、邪魔だったんだもん」」
「だからって二十体全部ぶっ壊さなくたって良かったでしょ!」
ちょうど去年、俺とロッティ、それにジェイクはあの多くの人達の中にいて、ここの入団テストを受けていたのだが、その内容がさっきアーティーが言ったような内容だった。ロボットの玉に当たんなきゃ何でもいいって言ったのに女々しいなぁ……。
珍しく怒りの色を見せるアーティーにすかさずドールがフォローを入れる。
「ま、まあまあアーティーさんも落ち着いて。今更そんなこと言ってもしょうがないですし……」
「ソーダソーダ、壊れちまったんだからしょうがねぇじゃねぇか!男らしくねぇぞアーティー!」
「ザックさんは煽らない!もう皆さんお待ちかねですし行きましょう?」
「ドール…うん、そうだね。行こうか……」
「ええ!行くのかよ〜」
ギルドのドアが開くとザワザワとうるさかった人々が一気に静かになる。そしてアーティーが今年の入団テストの内容を説明し始める。
「皆さん、今回は我がパーティーの入団テストに参加頂き有難うございます!今年の入団テストの内容としては回復をメインとした魔術師を除く全員を五つのグループに分けて各パーティーメンバーと戦ってもらい、1時間後に立っていた方を合格とします。但し、1度でも意識が無くなった方は失格です。コチラは刃がある武器を使うメンバーは全て刃がない武器に変えて戦うので安心して向かってきて下さい!」
テストの内容に皆ざわめく中、一人の兵士から質問が飛んでくる。大分若い少年のようだ。今年から兵士になったのだろう。
「コチラはいつもの武器を使って構わないのですか?」
「ええ、構いません」
「でもそれじゃあ貴方達が危険なんじゃ……」
「それで死ぬのなら、その程度の実力だったということでしょう。ウチのパーティーに弱い兵士はいりません」
そんなアーティーの力強い台詞に少年や、ざわめいていた周りの兵士は黙ってしまった。まあ、アーティーの言ってる事に間違いは無い。負ければ死ぬ。ただそれだけの事だ。
「他に質問がなければテストに移ります。各々コチラで用意したクジを引いてください。引いた人はその番号の人同士で固まって集まってください。テスト会場までは相手となるメンバーがお連れします」
因みに俺の番号は3番だ。一塊ざっと百人程度を相手取ることになる。俺の相手の中にはさっきの若者もいた。クジを引き、移動する面々の中からこんな声が聞こえた。
「やった!俺あの可愛い子が相手だ!あの子そんな強くなさそうだし当たりだろ!もし勝てたらあんな事やこんな事出来るかも」
「いいなお前!俺なんか1番だからあのアーサー様だぜ?絶対無理だろ?くっそー!俺もあの可愛い子が良かった!」
そんなクズみたいな会話を聞き頭にきた俺はそいつらの前まで行こうとしたが肩に手を置かれ、アーティーに止められる。目線で反論するが首を横に振り却下される。その代わりに俺にギリギリ聞こえるような声でこう言った。
「気にするな。あんなゴミみたいな奴にロッティが負ける訳ないだろ?それに君の武器も有るんだ、実際全員ロッティに相手させても彼女は負けないよ」
「済まないアーティー、ちっと頭に血が上っちまった」
「しょうがないよ、僕だって同じ気持ちだし出来ることなら今すぐにあの下衆を刻んでやりたいが此処は我慢しよう」
「ああ……」
そしてグループごとに人が集まったのを確認すると会場へと移動して行き、会場となるドーム状の戦闘訓練場の中へと入っていく。訓練所は中心をくり抜いたように環状線に大きな部屋が五つに別れている。
部屋に着くと俺は環状線の内側に、テストを受ける者達は外側に立たせた。そして両手を横に広げながらやや大きめの声でおちゃらけた様に言った。
「よかったなお前達!多分俺が一番テストの相手としては簡単だぞ!なんせ俺は基本的に戦闘には参加しないんでな!頑張って1時間を過ごしてくれ!」
そんな唐突な俺の宣言に周りはざわめき始める。まあ、そうだろう。上級パーティーのメンバーが自分は弱いと宣言したのだから。此処で先程の若者からまた質問が飛んでくる。
「あ、貴方は武器を出さないのですか?他の方々は皆さん装備してらっしゃたのに貴方は持ってすらいらっしゃらないみたいですが…… 」
「ああ、そうだな」
「貴方本当に上級パーティーメンバーですか?」
「勿論だとも!質問はそれくらいにして構えたらどうだ?そろそろ開始の合図が出るぞ?」
「貴方が言えたことですか?」
若者がそう言った瞬間開始の合図が鳴り、遠距離である魔法や矢が一斉に飛んでくる。また、それに遅れながらも近接の兵士達が距離を詰めてくる。俺ははぁ…と溜め息を一つつき、飛んでくる魔法やら矢やらを特大のワープを発動して全て向かってくる近接の兵士へとプレゼントする。
「ど、どうなってやがんだ?跳ね返って来たぞ!?」
突然の事で理解が追いついていない兵士達はどんどんと跳ね返された攻撃にやられていく。フレンドリーファイアとはなんともまあ、滑稽な事だ。まあ、俺のせいなんだけどなwwwなんて事を思っていると隣の壁の向こうから地響きのような音が聞こえた。
「まさか……ロッティのやつ、やりやがったな!」
音が段々と大きくなり突然地面が砕け始め、遂には五つの部屋を区切っていた壁さえも崩れて大きな一つの部屋になった。テスト会場は外壁には無数のヒビが入り、何とかドーム状をしている状態になってしまった。周りをみるとなんとか無事な者もいるようだった。
「確か隣の部屋はジェイクだったか……おーい、ジェイク!生きてるか〜?」
大声でそう叫ぶと少し遠くの元は地面だった物がはじけ飛びジェイクの姿が見えた。
「ゴッホゴホ!し、死ぬかと思った!」
「死にゃあ良かったのに」
「あぁッ!?てかお前の嫁さんどんなパワーしてやがんだ!」
「ん?ただロッティの事を弱そうとか言った挙句汚らしい目線を送った輩がいたんでな、フルパワーにしといた」
「おめぇは鬼かっ!」
「あっ?調子乗ったゴミ共には現実見せんのが一番手っ取り早いだろ」
そんな事を喋っていると全ての元凶であるロッティが笑顔で手を振りながらコッチに駆けてきた。うん、カワイイ。俺これずっと見てられるわ。そんな時ロッティに一筋の光が向かってきた。幸い魔力無効が働いてた為、ロッティに怪我はなかったが危ない所だった。光の先を見るとあのゴミが何が怒ったかわからから様な顔をしてコッチを見ていた。
「アイツ!……殺す」
「おい!まっ…」
ジェイクの制止も振り切り一気に目の前まで距離を詰める。唐突に目の前に人が現れた為ソイツは腰が抜け尻もちをつく。
「オイお前、何俺の嫁に汚らしい目線送ってくれてんだ…身の程弁えろゴミカスがぁ!」
「はぁっ!?よ、嫁!?何言ってんだおm……ブハァッ!」
一発、もう一発と交互に鳩尾に拳を捩じ込んでいく。途中からは蹴りも混ざっていった。何発入れたか分からないほど嬲り最後にダメ押しとばかりに全力で殴りかかったがその拳は男に当たることは無かった。
「……やり過ぎだザック。それ以上やったら死ぬ」
「なぜ止める、アーティー」
「話を聞いていたかい?それ以上やったらこいつは間違い無く死ぬ。ここまでボコボコにするのを黙認したんだ、感謝して欲しいくらいだよ」
「ああ、済まないアーティー」
「まあ、僕もコイツの片割れを開始と同時に狙って30発くらいぶち込んで殺しかけちゃって思いとどまったから同罪だけどね」
この後きを失っているものは比較的地面の崩壊の影響が少ないギルの所に積み上げるように放り投げ、テストは再開された。まだあの若者も残ってはいたものの、10秒もかからず俺に倒された。再開したはいいものの、5分もかからずに終了した……。
そして時間は今へと戻り、時間になったので迎えに来たドールがそれを見て頭を抱え溜め息をつき、その後から付いてきた回復職のテスト受験者はありえないものを見るような目でそれを見ており、中には気絶してしまった者もいた。因みにこの後、ドール達の回復を受けたあのゴミ共は意識が戻るなり俺とアーティーを見るなり悪魔でも見たような顔をして脱兎のごとく逃げていった。それを見ていたドールは俺達に何をしたんですか!と言わんばかりの眼光鋭い目線を飛ばして来たが全力でスルーさしてもらった。
こうしてウチのパーティーの入団テストは終了した。
あのさ、ザックさんロッティ好き過ぎじゃね?
やばいよね、書いといてなんだけどwww
ああ〜、糖分過多の話書きたい。でも流れ的に書けねぇ…。
どうしよう、マジで…www
感想・批判どちらも待ってます。誤字脱字などもあったら知らせて頂けると嬉しいデス
ではまたノシ