俺は異世界転生してまで戦いたくない! 作:AugustClown
失踪?してませんよ、そんな事。
話は出来てたんですが、如何せんモチベが(おいコラ)
では本編どうぞ
「よっと、はい到着〜。意外と敵さん進んでないな。まあ、予想より進んでるよりはいいんだけどさ。」
ワープから出るとそこは森の中で、少し奥に敵軍のと思われるテントが無数にある。今回考えているザックの妨害は戦地病院の壊滅とキャンプ地への毒ガスのプレゼントだ。場所を見る限り、此処にいる兵が全軍とは思えない。
ならば休憩所や、治療する所を潰せば相手にとっては大分痛手になる事は明白だろう。
「さて、んじゃ始めますか。まずは病院から行こうかね。」
気配と足音を消しながらキャンプ地近づいていく。問題視していた戦地病院の発見も分かりやすいようにマークがあった為、難なく見つけることが出来た。有難い事だ。まあ、相手からすれば有難い所か大迷惑なのだが。
「取り敢えず、毒だと対処されるかもしれねぇし全員眠らしてから殺るんで良いか。ホイ。」
テントの後ろ側に忍び込み中に即効性のガス玉を放り込む。勿論自分はガスマスクを装着済み。少しして所々から人が倒れる音がするのを聞いてから中に入る。流石は大軍の戦地病院なことはあり、数千は行かずとも軽く百を超える人がいた。まあ、全員ぐっすり夢の中だが。
「さあ、仕事にかかりますか。」
少し長めのナイフで明らかな重症者以外は動脈を切って処理していく。何故重症者を殺らないかと言えばほって置いても死ぬからだ。余計な手間はかけない。だって面倒くさいしね。
「よし、終了。あとは毒ガス撒いて帰るか。」
幸いキャンプ地の奴らは余りテントから出たがらないのか変装して表から出てトラップを仕掛ながら周辺を散策してみたが人は全くといって居なかった。不自然な程に。
「人いないんだったらここで撒いても良いか。この毒は確か"適応"済みだったな。じゃあマスクなしで大丈夫か。」
「おい、何をしている貴様。」
「何って、毒ガスを撒こうとって、えっ?」
振り向くとそこには赤毛で暑苦しそうな顔をした身長が2mあるのではないかと思われる、がっしりとした体格の大男が立っていた。そしてその男の両手には双剣が握られていた。
「あっ、ヤバ。」
「貴様、敵でありながら我が軍の拠点に忍び込んだ事に飽き足らず毒ガスまで撒こうとは、いい覚悟ではないか。」
「我が軍?マジで?大将さん来ちゃったか。……逃げよ。」
「させるかァ!」
そう叫ぶと大将らしき人物は右手の剣をザックに振り下ろした。
ギィィン!!
金属同士がぶつかる音がする。すんでのところで先程使っていたナイフで剣を受ける。そしてそのナイフに少し残っていた血液を見て男が目を見開き叫ぶ。
「おい!貴様の獲物に付いている血は我が同胞のものか!」
「お前が此処のもんならそうなるな。」
「…っ!貴様ァ、よくも我が同胞を!絶対に許さん!」
男の力が弱まったかと思うと逆の剣で胴を割くように振るう。
それをバックステップで避けながらワープを発動させ、その中から男と同じく双剣を取り出す。
逃げようかとも考えたが此処で退散しても逆に敵の指揮が上がり、面倒なことになると思ったからだ。
はぁ、戦うしかないか。別に倒すって訳じゃないし。少し傷負わして帰ろう。
「敗れた同胞の仇取らせて貰う!覚悟ォ!」
(…奴さん、やる気あり過ぎだろォ…。まあ、俺のせいだけどさぁ…)