コードギアス 反逆?の首輪付き   作:Casea

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ACVDまでもう少し。楽しみでござる。
待ち遠しくて主任MAD見ながら炭酸飲んでたらむせて鼻まで来た。
おはながとってもしゅわしゅわしました。




08話 黒の騎士団

「ふむ……」

 

 クラブハウスの一室でルルーシュがイスに腰掛け思考に没頭していた。

 

 

――ユウ・ヘイズ。

 

 異世界から来たという俄かには信じ難い人間。普段は温厚、すっ呆けたような性格で天然なのか? と思えるような言動もしばしば。だが嫌いな人間には容赦がない。食に対しては真剣で先日暴走したが本人は覚えていないという。

 そんな人間をカレンは騎士団に推薦しているが、はっきり言えば何故あいつを推薦したのか理解出来ない。普段のあいつを見ていれば誰でも思うことだ。では何故カレンはあいつをあんなに推す? それについて自分なりに考えてみた。

 

 まずあいつが来た時の場所。クロヴィスがシンジュクゲットーでイレブンの殲滅を命令した際にあいつはその場に居たらしい。そして生き残った。初めて来た場所で兵士に見つからずに行動することが可能だろうか。勿論クロヴィスの放送が入る寸前にこちらに来て見つかったという可能性もあり得るが……。逆にあれだけの包囲網の中でも見付からないように行動する術や、武器を持った集団に対処する方法を会得しているということも考えられる。

 

 次にあいつの格好や体格。あいつが着ていたのはブリタニア軍のKMF搭乗者が着るようなパイロットスーツに似ていた。それから考えるに、向こうの世界の兵器のパイロットだった可能性が考えられる。さすがに何に乗っていたかまではわからないが。向こうの世界はコジマ粒子とかいう物質に汚染されているという話だから、もしかしたら防護服の可能性もなくはない。

 体格についても見た目よりも筋肉は付いているらしい。背丈が近いので俺の服が着れるかと思ったが、少しきつかったようなので大きめの物を貸した。ただ鍛えているだけという可能性もあるが、格好と合わせて考えれば軍属の人間ということが考えられる。

 

 一番気になるのがあいつの口から出たいくつかの言葉。特に気になるのが企業連と呼ばれるものとそれに対する態度。あいつの話では世界を治めているのは企業だったはずだ。そして名称からして企業連とはそれらを統治している組織、もしくは企業のお偉方の集まり。そんな連中に対して敵愾心を見せていたり、発した言葉から考えるにおそらくそれらから逃げていた節がある。そこから導き出せるのは、一つは裏切り者として追われている。一つは犯罪者として追われている。首の機械のことを考えると実験体として捕らわれていたところを逃げ出した、ということも考えられないことはない。

 他にもあいつは兵器等についてやたらと詳しかった。向こうの世界の常識と言ってしまえばそれまでだが……。

 

 そしてカレンからは聞けなかったあいつの推薦理由。カレンにしか話していないのは世話になっている礼か、信頼したからなのか、それとも……秘密を知られたから……? 余程知られたくないことであれば、何としても情報漏洩を食い止めようとするはず。それこそ殺してでも。殺していないことを考えると、あいつが犯罪者という線は薄くなる。それともさほど重大な秘め事ではないのか、情が移って殺すのを躊躇っただけか、いずれにしても秘密とやらを聞かないことには判断しかねる。少なくともギアスのような記憶を操作する力がないのだけは確かだ。

 

 

 あいつに対する考察はまだいくつかあるが、気がかりなのはこのあたりか……。

 ユウが来てから一月程度……あいつを知るにはまだまだ時間が――。

 

 一月……? 待てよ……そうだ……同じだ……。あいつが来た時と、あれが出現し始めた時期は。

 あいつが初めて来た場所はシンジュクゲットー、そしてその場に現れた謎の黒いKMFミスト。丁度日時も同じ。圧倒的な性能を誇っていたのもKMFではなく異世界の兵器だから……? ではホテルジャック事件の時は? 人質に生徒会の三人が捕らわれていた。ミストは態々その姿を衆目に晒してでもシャーリーを助けた。そして先日のテロ騒ぎ。あの時もカレンがいた……。自らの命とカレンの命を救うためにミストを使った……? そしてそれをカレンに知られた……? そう考えると辻褄が合う。パイロットスーツを着ていたのも、ゲットーで生き残れたのも頷ける。だがあいつが言うにはACは確かKMFの2倍ほどのサイズがあると言っていたが、ミストはKMFと同程度のサイズ……。ユウが嘘を付いている可能性も考えられるが……。

 もしあの機体が知られたくないことだとしたら、納得がいく。あれ程の物をブリタニアが放っておくとは思えない。だからカレンに秘匿しておくように頼んだ? そしてカレンもあの機体があれば黒の騎士団の活動が有利になると考え推薦した……?

 俺の考え過ぎか……? だがユウがミストの搭乗者である可能性はゼロではない。

 

 ……もしもユウがミストの搭乗者であるならば……。

 

(是非とも手に入れたい駒だ……!)

 

 ブリタニアとの戦いにおいて有利になるなんてものではない。考えていたプランを大幅に修正を加えることが出来る。勿論良い方向に、だ。

 たとえ違ったとしても、あいつは騎士団の考えを肯定していると言っていたし、ゲットーの戦闘で二度生き残ったことを考えると場慣れしていることも大いに有り得る。どちらにしても得難い人材だ。

 

(いいぞ……! 運が向いてきた……!)

 

 ルルーシュはとても嬉しそうにほくそ笑んだ。

 

 

「随分と嬉しそうだな?」

 

 そんな嬉しそうなルルーシュを見て、ベッドの上でピザを頬張っている少女が話しかけた。少女は拘束具の外れた拘束衣を着ている。

 

「なに、素晴らしい手駒が手に入る可能性を思うとつい……な」

 

「何を考えているのかと思えばそんなことか……。それで、どんな奴なんだ?」

 

 そんなことと切って捨てるわりには少女も気になるのか、興味深そうにルルーシュに尋ねた。

 

「なんでも異世界人だそうな」

 

「はっ、異世界人とはな……馬鹿馬鹿しいものだ。お前はそんなものを信じているのか、坊や?」

 

「黙れ魔女め……。お前のような得体の知れない奴がいるんだ、異世界人がいたとて不思議ではあるまい」

 

 少女はムッとしつつも、確かにそうかもしれないと納得した。

 異世界人とやらがどんな奴なのか気になるのか、珍しくピザを食べる手を止めルルーシュのPCに表示されている写真を覗き込んだ。

 

「ほぅ……こいつか」

 

「知っているのか?」

 

「何度か学園で見かけたな。まるで飼い犬みたいな風貌の奴がいると思ったが……」

 

 こいつもペットとして飼いたいとかいう口か? ユウも色々な奴に目を付けられているものだな。

 

「こいつには注意しろよ、坊や」

 

「……何故だ?」

 

 言われずとも最低限ユウの言動は常に警戒はしているつもりではあるのだが。

 

「こいつを白い犬だか猫だと思っていると痛い目をみるぞ? こいつは――

 

 

 ――もしかしたら獰猛な白狼か白虎の類かもしれんぞ」

 

 

 そう言って少女は意味深に笑うと再びピザを頬張り始めた。

 

(あいつが……獰猛な獣……?)

 

 少女の言葉はルルーシュを更なる思考へと誘うには十分だった。

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 あくる日の放課後の生徒会室。全員が見守る中、ユウとリヴァルがチェスの勝負をしている。開始数分であるがもう勝敗がつきそうな状況にある。なんとか巻き返すかと思ったが呆気なくキングを取られて終了となった。

 

「いやーユウって……ほんっとに弱いな」

 

「だから言ったじゃん! 僕弱いって!」

 

 涙目で吠える獣が1匹。

 

「ここまで弱い奴は俺も初めて見るな……」

 

 ルルーシュも呆れ気味である。黒の騎士団に入るかもしれない人材なので戦略面ではどうかと少し期待して見ていたのだが……。チェスはてんで駄目らしい。

 

「何もそこまで言わなくても……くっそ、それもこれもメルツェルさんが悪い! そうに決まってる!」

 

「誰かは知らないけど人のせいにしないの」

 

 ユウに意見するカレンはまるでペットを叱る飼い主である。もはや上下関係が出来上がりつつあった。

 

 ユウは涙ながらにメルツェルとの出来事を語る。

 いつだったかメルツェルが息抜きにチェスをしないかと誘ってきたことがあった。チェスをやったことがなかったユウは最初は断ったのだが、教えてくれるというのでやってみることにした。

ルールも大体分かったので一度手合せしてみようということになったのだがそこで悲劇が起こった。

 

「相手の駒一つも取れずに全滅したんだ……」

 

 これは全員がさすがに話を大袈裟に語っていると思ったのだが、あまりの落ち込みように事実だと気付いた様子。

 

「えーっと……それはユウが弱かったの? 相手が強かったの?」

 

「……両方……僕が弱すぎて相手が強すぎただけ……」

 

 今にも泣きそうなユウはもうチェスは二度とやらないと固く心に誓った。

 

 

 

 生徒会が終わった後、ユウとカレンは夕日を眺めながらぼんやりとしていた。

 

「ねぇ……ユウ」

 

 カレンは意を決したように真剣な声と表情でユウの名を呼び、ユウもそれに気付き気持ちを切り替え次の言葉を待った。カレンはユウの方を向き手に持っていた1枚の紙を渡した。

 

「今日の22時頃に、その紙に書いてある場所に来て欲しいの。その時に……全て話すわ。勿論、来るかどうかはユウ自身に任せるけど」

 

 そういうとカレンは返事を待たずしてその場を離れていった。渡された紙を見るとゲットーのとある場所の座標が書いてあった。

 ユウはその場でしばらくぼーっと考え事をした後、自室として使っているクラブハウスの部屋へと向かった。

 

 

――――――――――――――

 

 

 自室でごはんを食べ終えベッドで横になりながら考える。カレンに呼び出された座標はストレイドの傍のビルであることは端末で確認した。カレンが全てを話すと言ったのは、おそらく以前言っていた隠していることとやらだろう。

 彼女が普通ではないのは分かっている。武術もそれなり以上の腕前、ゲットーでのテロ騒ぎの際も割と落ち着いていたし、自分の話をした時も憐憫の情を感じはしたものの終始一貫して僕の目を真っ直ぐ見て話を聞いてくれた。僕が傭兵と知っても変わらず接してくれたことは嬉しいかったが、それは彼女が堅気の人間でないことを示していた。おそらくではあるが彼女自身も戦いに身を置いているのではないかと思う。彼女はやたらと日本の現状や日本人の扱い等について僕の考えを求めてきたことから、日本側のレジスタンスにでも参加しているのではないかと思う。そして今日話すというのは多分それだろう。そして多分……抵抗活動に参加してほしいと言われると思う。

 確かに僕は日本という国が好きだから、この世界の日本という国の現状を看過することは出来ないし、したくない。組織に所属することで換装や補給等の面でも随分楽になるだろう。でもそれは良いように使われるだけではないだろうか? KMFと比べてACの性能は圧倒的で、そんな戦力が自分達に加われば日本の奪還も夢ではない。

勿論彼女が僕を利用しよう等と考えているとは思わないが、だからと言って彼女より上の人間がそう考えていないとは限らない。今日話を聞けばすべてがわかることではあるが……。

 

『良いか、ユウ? 覚えておけ――』

 

 ……そうだったね……ごめんセレンさん、本当に色々忘れちゃってたみたいだ。

 彼女の一言を思い出しただけで迷いは吹っ切れた。やはり僕の中で彼女の存在は大きいようだ。

 

 

 忘れてたけどね……。

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 シンジュクゲットーのとある区画、辛うじて崩壊を免れているといったような感じのビルの前で、カレンが瓦礫の上に膝を抱えて座り俯いていた。それもそのはず、既に22時を20分も過ぎているのにユウが来る気配がない。ユウの身に何かあったとは思い難い、ということは来ないことを選んだのだろう。ユウが来ることを信じて疑わなかったカレンにはショックが大きかったのか目から一筋の涙が零れ、そのことにカレン自身が驚いていた。

 

(なんでこれだけのことで……)

 

 今日他のメンバーにユウを連れて来ることは伝えた。彼が来ることを疑問視しているメンバーもいたが必ず来ると説き伏せた。だが結局来なかった。自分が勝手に思い込んでいただけなので思いが裏切られた、というのはおかしいことであるが、やはり信じていたのにこのような結果に終わったのは辛かった。

 

(結局……私の独り善がりだったのかな……)

 

 結局30分になっても来なかった。カレンも諦めて皆の元に戻ろうかと考えた時に足音が近づいてきた。顔を上げると全力で走ってきたのか膝に手を付き肩で息をしているユウがいた。

 

(来てくれた……)

 

 また涙を流しそうになったところを必死で抑え、半分笑いながら、半分恨めしそうに話しかけた。

 

「随分と重役出勤じゃない」

 

「ほんっとーにごめん! ……ベッドで考え事してたら寝てた」

 

 カレンは色々深く考えていた自分が馬鹿らしくなってしまった。やっぱりどこまで行ってもユウはユウだった。

 

「私の感傷を返しなさいよほんと……」

 

「ごめんね。泣かせちゃったみたいで」

 

「なっ、泣いてないわよ別に!」

 

(なんでこういうところは鋭いのよ……ケモノのくせに……)

 

「その格好……やっぱりあの時いたのは君だったか。ゲットーの倉庫でブリタニアの装甲車に追い詰められていた時に居たよね」

 

「気付いてたんだ……。うん、あの時はありがとう。御蔭でこうしてちゃんと生きてる」

 

 そう言って見せるようにクルッと一回転する。その動作を見て心の中で可愛いを連呼する獣が1匹。緊張感の欠片もない。

 

 

 

 

 カレンについて来るように言われビルの中へ入って行くと地下へ向かう階段があり、それは地下道へ続いているようだった。中は店があったり人が生活しているわけではないので当然暗く、カレンが懐中電灯で照らしながら進んで行き、ユウも後ろから無言でついて行く。

 しばらく歩くと天井が崩落して月明かりが差し込んだ明るい開けた場所に出た。そこに黒い服に身を包んだ複数の男女がおり、特に目を引いたのはマントを身に纏いフルフェイスのマスクで顔を隠した一人の男だった。

 

「例の人物を連れてきました」

 

 カレンが敬語でマスクの男に話しかけた。

 

「ご苦労だった、カレン。そして……初めまして、ユウ・ヘイズ」

 

(なぁ~るほどね。僕の想像は大体当たってたけどこれは予想外だわ)

 

「初めまして、ゼロ。僕のことを知っているとは驚いたよ」

 

 河口湖以降、テレビで見ない日がないくらい取り上げられていたゼロ。ユウはまさかカレンの所属が黒の騎士団だったとは思いもよらなかった。

 

「それで……彼女はどこまで話してくれたんだい?」

 

 ユウは普段のように能天気に振舞ってはいるが目が笑っていなかった。

 

「心配する必要はない。彼女は君との約束を守り我々には何一つ漏らしていない」

 

 それを聞いたユウが少し安心したように見えてカレンもほっとした。

 そしてカレンが本題を口にした。

 

「私の本当の名前は紅月カレン、日本人よ。あなたには是非とも、私達"黒の騎士団"に入って欲しいと思ったの」

 

「それはやっぱりあれがあったから?」

 

「それもあるわ……だけど、あなたと話して、あなたと一緒に行動して感じたの。あなたにも私達と一緒に戦って欲しいって。あなただって今の日本の状況を良く思っていないはずよ。あなたには日本を救うだけの力も実力ある。だから私は今日あなたをここへ呼んだの」

 

「我々は君の秘密とやらは知らない。だから何故カレンが君をここまで推薦するのかはわからないが、彼女の気持ちに嘘偽りはないことは君にも伝わったはずだ。ユウ、我々に君の力を貸しては貰えないかな。……言っておくが、もし拒否するというのであれば我々も秘密を守る為の処置を講じねばならん。不本意ではあるがね」

 

「わかりやすい脅しをどうも……。それじゃあ最初から僕には拒否権はないじゃん」

 

 そう言いながらもユウの顔は笑っている。

 

「条件付きでならその誘いを受けるよ」

 

「条件……? 何だ、言ってみると良い」

 

「一つ、僕は傭兵だ。タダで働く気は毛頭ない」

 

「なっ!? テメェ! 金でもせびろうってのかよ!!」

 

 黒の騎士団の一人、玉城がユウの条件に噛付いた。玉城は短気な性格であるため、度々周りと衝突することがあった。

 

「師の言葉だけどね。『傭兵がタダで働くな』 そう教えられたんだ」

 

 

『良いか、ユウ? 覚えておけ。傭兵がタダで働くな。もしタダで働くならそれは――だけだ』

 

 

「それはつまり自分には報酬を受け取るだけの価値がある、ということか」

 

「報酬分くらいはしっかり働くさ」

 

「テメェがそこまで役立つようには見えねぇけどなぁ!」

 

 実際のところ、ユウの事情を知らない騎士団の面々にはただの学生にしか見えない。そんな少年が一体何の役に立つというのか。

 

「ユウ、あれのこと……もう話してもいいんじゃない?」

 

 カレンに言われユウはしばらく考え込んだ後、端末を弄り始めた。皆何をしているのかわかっていない。

 だが次の瞬間、ユウの後ろに空から何かが降ってきた。風圧で砂煙が立った為何が落ちて来たかは見えなかった。煙が晴れた瞬間にユウとカレンを除いた全員が息を呑んだ。煙の中から赤い光と共に黒い巨体が姿を現した。

 

「ミ、ミミミ……ミストォ!?」

 

「これで満足?」

 

 カレンが衝撃で吹き飛ばされ転がっている玉城に向かって話しかけた。

 

「これが僕の戦力だよ。……それともこれじゃ不満?」

 

「いや。ではその条件を呑もう」

 

(不満などあるものか……! 最高の戦力だよ……お前は!)

 

 他の騎士団メンバーは度肝を抜かれ呆然と立ち尽くし、夢を見ているのかと自分の頬を抓る者もいた。恐ろしいほどの戦闘能力を誇るあのミストが目の前にいる。

 

「すっげぇ……本物だよな……」

 

「中に誰か乗っているのか?」

 

「いや、ここまではリモートコントロールで来させた」

 

「遠隔操作かよ……ってことは異世界人ってのは本当なのか……?」

 

 カレンが新しくメンバーに加えたいという人物が異世界人だと聞いた時、皆笑っていた。異世界などあるはずがないと思っていたから当然だ。しかし小型端末を弄るだけでKMFを操作できる技術などは聞いたことがなかったので強ち嘘ではないのかもしれないと思い始めていた。

 

「見惚れてくれるは良いけど、まだ話しは終わってないよ」

 

 水を差すようにユウは他の条件を話し出した。

 機体の弾薬の調達や修理の費用は騎士団持ちとすること、機体を置いておく場所を設けること、機体の整備を手伝うこと、自分が居ない時には機体に一切触れないこと、

そして機体を使う時以外は自分は騎士団の活動には話し合いを除いて参加しないこと、等の条件を突き付けた。

 

「機体を使う時以外は参加しないというのは?」

 

「僕こんな見た目だから姿を見られるとすぐ身元ばれるしね。あ、報酬は任務に参加しない時の分はいらないから」

 

(ふむ……クリア出来ない条件はなさそうだな)

 

 資金はギアスを使えばいくらでも確保出来るし、何より自分達の活動を肯定して資金提供してくれる者達もいたので問題ないと判断。機体についても問題にはならないだろうと考える。

 

「良いだろう、条件を呑もうじゃないか」

 

 そう言うとゼロは手を差し出したが、ユウはその手に応える前に最後の条件を突き付けた。

 

「最後に……絶対裏切らないこと」

 

 そう言ってユウはゼロと握手をした。

 

「まさか……裏切るなどしないさ」

 

「そう願っているよ。もし、仮に、万が一、裏切るようなことがあれば……」

 

 そう言ってユウはにっこりと笑った。

 

『つまらない裏切りを後悔させてやる……良い見せしめだ』

 

 昔、任務を受けた際にAFのスティグロが共同任務を放棄しこちらに攻撃してきたことがあり、彼女の言葉に従いこの世から消してやったことを思い出した。あの時のセレンさんの怖さったらなかった、等と考える。

 

「歓迎しようユウ。ようこそ黒の騎士団へ!」

 

 こうしてユウは黒の騎士団の一員となった。

 戦力の大幅な増強に皆も喜びカレンもユウが入ってくれたことに心の底から喜んでいる中で、ルルーシュは自分にギアスの力を与えた少女、C.C.(シーツー)の言葉を思い出していた。

 

『もしかしたら獰猛な白狼か白虎の類かもしれんぞ』

 

 戦力としては申し分ない。だがどうしてもあの言葉が不安の種となる。

 

(あいつの言葉が当たっていないと良いが……)

 

 今は自分の心配が杞憂に終わることを祈るしか出来なかった。

 

 




気を付けないと頭悪いルルーシュが出来上がってしまう……。
というか今回は少し言葉がおかしいところとかある気がする……うむむ。もし変だと感じたらご指摘お願いします。

それと気付いてる方もいらっしゃるかもしれませんが、ロスカラもちょいちょい混じってます。

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