BLOOD&Magical HELLSING機関異世界放浪記 作:鴉@地獄よりの使者
小説初挑戦ということで、自分の好きな作品をクロスオーバーさせてみました。
お見苦しい点は多々あると思いますが生暖かい目で見守ってください。
今回は導入部分となります。
ではどうぞー
「おかえり、伯爵。」
「ただいま、伯爵。」
ここに最強の吸血鬼、アーカードが帰還した。
それと時を同じくしてHELLSING機関の舞台に入隊した二人の男。ロラン・T・ブルックス、伏龍大悟が起こす戦いの物語が今静かに幕を開ける。
その時から3年の時が流れた。
俺はロラン・T・ブルックス、HELLSING機関の所有する部隊に所属している21歳。
それと兼任して最近、吸血鬼に関する事件の捜査権を取得した新米捜査官でもある。今は俺の初の事件現場であるロンドン郊外のとある屋敷に向けて昼下がりの田舎道を車で進んでいる最中である。
「初めての事件かぁ、やり合うのは慣れてるが捜査とかはなんか緊張するなぁ。」
「初っ端から緊張してどうすんだよ。」
二言目に話したこいつ、伏龍大悟《ふくりゅうだいご》は同時期に入隊したおれの相棒。実はガキの頃からの付き合いだったりもする。所謂腐れ縁である。
そんな他愛ない話をしている内に現場となった屋敷に到着した。
周りにはkeepoutの黄色いテープが貼られ厳戒態勢が敷かれている。俺達ふたりは胸の捜査官のバッチを警官に見せて中へと入る。入った途端目を疑った。そこには俺たちが所属するHELLSING機関のトップであるインテグラ・ヘルシング、その従者である最強の吸血鬼アーカード、その眷属セラス・ヴィクトリアの三名の姿があった。俺たちはすぐさま三人の元へと走っていくのである
「遅かったな、新米捜査官殿。」
「マスターを待たせるとはいい度胸だな、小僧共」
「マスター、あんまり新人の子虐めちゃだめですよ。ごめんね、この人すぐこういうこと言っちゃっうから」
インテグラ、アーカード、セラスの順で話してくる。
「「とっ、到着が遅くなり、申し訳ありません!!!」」
「自分はロラン・T・ブルックス捜査官であります!」
「同じく捜査官の伏龍大悟であります!」
深々と頭を下げて謝ると敬礼して官姓名を名乗る。
…………正直御三方から溢れる威圧感で初っ端からチビりそうですはい。
だって現場に来たらいきなり組織のトップ3人がお出迎えなんて状況になったらこうもなるでしょう。そもそも何で捜査依頼の連絡受けてから速攻で捜査官の詰所から飛び出してきたのになんで詰所より現場が遠いはずの本部にいる御三方が居るんだよ。と、心の中で愚痴を零してみるがそんなことをした所で状況が変わるわけでもないので頭の片隅へと思考を追いやり目の前の事件の操作へと思考を切り替えるのである。
「さてと、遅くはなったが捜査官殿も到着した事だし中へ入るぞ。」
「足を引っ張るなよ、ひよっ子。」
「私は外見張ってますね、何かあったら読んで下さい。それとマスター、あんまり新人の子虐めてるといつものやつやったげませんからね。」
「善処しよう。にしても婦警、お前も言うようになったな」
「当然です、マスターが帰ってくるまでの30年、私があなたの代わりやってたんですから。嫌でも自身つきますよ。」
さらっとこの方爆弾発言してないか?
あの見た目で年齢推定50オーバー?!
吸血鬼ってのはつくづくぶっ飛んでると再認識した瞬間である。ちなみにセラス嬢の見た目は20代前半である。
そんな事を考えている内にインテグラ、アーカード、大悟は中へと進んでいる。
その後を追うように自分も屋敷の中へと進む。屋敷の大きなエントランスに入ると天井まで吹き抜けており、正面には大きな階段がある。
【バイ〇ハザード1の洋館エントランスのイメージ】
入ると同時にこの1年間で嫌という程嗅いできた血の匂いと無残な姿で徘徊する十数体のグールの姿が目に入る。奴らが俺達4人に気がつくと一斉に襲い掛かってくる。
「やっぱこうなるのかよ……」
「愚痴を吐いてる暇があったら武器を抜かんか馬鹿者が!」
インテグラにどやされつつ懐のホルスターから相棒であるデザートイーグルを抜くと向かってくる1匹の頭に向けて発砲、その瞬間頭は弾け飛び脳漿や血が辺りに飛び散りグールは屍へと帰っていく。
4人で掛かった為向かってくるグールを捌くのに30秒も掛からなかった。
流石は
銃声を聞いたセラスが身の丈高くある銃と言ったらいいのか分からない物を担いで中に入ってくる。
流石に外の警備の事が気になったようで大悟が問いかける
「セラスさん、外の警備の方は?」
「後から来た君たちの古巣の人達に任せてきたよ。グールがいるなら吸血鬼がいる可能性が高い。なら戦力は多い方がいいでしょ?」
そう言って人懐っこい笑みを俺達に向けてくる。セラスさん、その笑顔反則です。
「まだ吸血鬼がいるかもしれんと言うのに呑気に話をしている場合か。先へ進むぞ。セラス、伏龍は一階を捜索、アルファと呼称。アーカード、ブルックスは私と二階の捜索、こちらをブラボーと呼称。逐一無線で連絡は取り合うこと、いいな?」
「了解した、マイマスター。」
「「「了解しました!!」」」
そう言ってインテグラが指示を飛ばしすぐ行動に移された。
それから順調に捜索は進み、数回グールの群れと鉢合わせることはあったが危なげなく処理していた。そこにセラスから無線が入る。
<こちらセラス。ブラボー応答願います>
「こちらブラボー、ロランです。どうされましたか?」
<一階の食堂にすこし気になる物があってね。こっちに合流できる?>
「インテグラだ、すぐ向かう」
<了解しました、>
二階を後にしてセラス達アルファの待つ食堂へと向かう。
一階へと降りるとセラスが部屋の前で待機していた
「インテグラ様、こちらです。中で大悟くんが現場検証に入ってます。」
4人が中に入ると壁には見たこともない文字が羅列されていた。
床には血で書かれた直径3m程の魔法陣の様な模様、その真ん中で大悟は証拠などの捜索を行っていた。インテグラ達も魔方陣の中の大悟の元へと歩み寄る
「インテグラ様。この部屋、どう見られますか?」
「見たところ何かの儀式を行っていた様だな、魔方陣にも壁の文字にも見覚えはない。本部に戻って解析をしなければならんな。1度本部へ戻るぞ。」
そう言ってインテグラが部屋の入口へと1歩進めたところで魔方陣が怪しく光り出し、光の壁が5人を覆う
「何だこれはっ!?」
「こんなもの。こいつでぶっ飛ばしてやりますよ!みんな下がって!」
セラスが肩に担いだキャノン砲、ハルコンネンを壁に向けて発砲する。凄い衝撃と共に壁の中は爆煙に包まれた。しばらくし爆煙が晴れた光景を見た瞬間、皆驚愕の表情を浮かべる。壁は割れる所か傷の一つも入っていないのである。
「どうしてっ!?こいつでもぶち抜けないなんて!」
撃った本人のセラスは驚きを隠せないでいる。すると部屋の入口から初老の男が入ってくる。
「こんばんわ、王立国教騎士団の諸君。私の作品は楽しんで貰えているかね?」
「誰だ貴様っ!我らHELLSING機関を敵に回して、タダで済むと思っているのか!」
「籠の中の鳥である君たちになのか出来る?」
インテグラが怒りを露わにするが男の言う通りである。
実際ハルコンネンですら割れない壁がある以上現在俺達に取れる手段は無いに等しい。
「それとお役目ご苦労、伏龍大悟。いや、ウォルター・C・ドルネーズ。」
「はい、マスター。誘導するのに苦労しましたよ。」
大悟がそう答えると同時に顔に手をかざす。するとみるみる大悟の顔が別の誰かに変わってゆく。見た目は20代の青年である。
俺を含めインテグラ達も驚愕の表情を浮かべる。
完全に変わりきると同時にいとも簡単に壁からするりと抜け出してしまう。そのままマスターと呼ばれた男の隣に立つ。
「お前、本当にウォルターなのか?」
そう問いかけるインテグラの声はいつもの凛々しいものではなく、まるで怒りを抑え込むような声の震え方をしていた。
「えぇ、お久しぶりでございますインテグラ様。元ヘルシング家執事ウォルター・C・ドルネーズであります。お目にかかるのは33年ぶりですかね。」
「何故だ、お前はあの時、第二時ゼーレヴェ作戦の時に死んだはず!なぜ今になってまた私の前に現れた!?」
「それはいずれ分かることでございます。今お教えする訳には参りません。そろそろ時間でございます。ではインテグラ様、アーカード様、セラス様、そして元相棒のロラン。良い旅を。」
そう言い終えると歪んだ笑みを浮かべて一礼する。
壁と魔法陣が発する光が更につよくなる。
その光の強さに気を失いそうになりながらも壁にすがりつき
「嘘だよな大悟!?お前が裏切ってたなんて!嘘だと言ってくれよ!」
「済まないなロラン、目の前にある事は全て真実だ。お前の親が死んだあの事件も俺が仕組んだことだ。お前との友達ごっこは全て演技だったのさ!じゃあな、哀れなロラン君。」
「待てよっ…!まだ話は……!」
そう言い終える前に一層光が強くなり、気を失った。
最後に見た大悟の。いや、ウォルターの顔に後悔の色が浮かんでいた事は印象に残っていた。
如何だったでしょうか?
少し伏線等は撒いてみたつもりですがやっぱり難しいですね( ̄▽ ̄;)
えっ?なのは要素出てきてねぇじゃねぇかって?
次から出しますので許してつかぁさい( இ﹏இ )
て事で次回から舞台をロンドン郊外からミッドへと移しますのでお楽しみにー。
あとから気づいたのですが用語解説等忘れていたので、解説ページ載せておきます。(間違ってたりしてたらごめんね)
誤字脱字報告、ご意見ご感想は随時承っております。
これから作品完結を目指して精進致しますので宜しくお願い致します。