BLOOD&Magical HELLSING機関異世界放浪記   作:鴉@地獄よりの使者

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どうも、鴉でございます。

2000字超えたあたりからどうも筆が進まずここまで遅くなってしまいました。申し訳ありません。
あと原作欄をなのはの方に変えた方が良いかなと思い始めたこの頃です。

今回はサブタイプラス次のお話の繋ぎのようなものです。
ではどうぞ。


邂逅(シグナム編)

俺ロランは知らない天井を視界に収めて目が覚めた。

身を起こして周りを見ても自分の見知ったもの、慣れ親しんだものはひとつも無い。

 

「起きたか。なかなか起きないから退屈したぞ。」

キッチンの方へと目を向けると備え付けられたカウンターの椅子に腰を下ろしてワインを煽るアーカードの姿があった。

 

「おはようございます旦那、まさか俺が寝てからずっと飲んでたんですか?」

「当たり前だ、それ以外暇を潰せなかったのでな。にしても別世界のものとは言えいい赤だ。中々に気に入った、お前も飲むか?」

「いいえ、朝からはいいです。それより今は何時ですか?」

「朝の6時だ。そろそろ俺は寝る……、と言いたいところだが棺桶がないな。あれがないと私とセラスは力が弱まる。」

「でしたら後で八神部隊長に会う予定があるので手配して貰えるように頼んでおきますね。では俺は朝のトレーニング行ってきます。」

そう言って用意されていたジャージとスニーカーに身を包み、腰に小太刀2本とポケットに愛用のグローブを入れて周囲の散策がてら日課でやっていたランニングに出かけた。

 

寮を出て30分程適当に走った所で訓練場らしきところに数人の人影を見つける。近づいてみるとこちらに気がついたなのはが声をかけてくる。

 

「おはようございますロランさん、朝早いんですね。」

「おはようございます。捜査官やる前は実働部隊に居たもんでその頃からの癖ですかね。今から朝練かなにかですか?」

「そうですよ、丁度準備運動を終えたところです。良かったら見学してみますか?」

「いいんですか?」

「構いませんよ。あそこに見学用の高台があるので良かったらあそこでどうぞ。」

「ではそうさせてもらいます。」

 

と言って見学したはいいものの内容が自分たちがしてきたもの、また経験したものとは明らかに違う物に驚いていた。

そもそも自分たちがいた世界に魔法なんて代物が無いから当たり前なのだが。

 

今はちょうどホログラムで投影したドローンのようなものを連携して撃破する訓練の様らしい。全体に見ているとみんな筋がいい。スバルさんの突っ込みと重い一撃。周りの状況を瞬時に把握し巧みにフォローと指示を飛ばすティアナさん。スピードを活かした攻撃が持ち味のエリオ君。キャロちゃんはおそらく魔法での強化などが担当なのだろう。魔法の知識が無いためそこまでしか分からない。

「どうですか、うちのフォアード達は。」

 

後ろから声をかけられ振り返る。そこにはピンクの髪のポニーテールの美人が立っていた。少し見惚れてしまうがすぐ意識を引き戻す。

「魔法を絡めた戦闘がどのような物なのかわかってないので上手くは言えませんがいい動きだと思います。少し動きが硬いところもある様ですがそれも時間の問題でしょう。失礼ですがあなたは?」

「申し遅れました、機動六課ライトニング分隊副隊長のシグナム二等空尉です。早速ですが軽く1本模擬戦でも如何かな?腰の刀は飾りではないのでしょう?」

「そこまで言われてしまっては受けないと失礼ですね。フォアード達の朝練が終わり次第訓練場借りましょうか。」

 

その後俺とシグナム副隊長はフォアード達の朝練が終わるまで談笑することにした。その中で簡単にこの世界の魔法について教えて貰っていた。

武道の流派等と同じように魔法にも術式が複数存在するらしい。

大まかには2つ。オールラウンド型のミットチルダ式、近接特化型のベルカ式。その中でもベルカ式にも近代ベルカ式と言うものと古代ベルカ式と言うもの、最近ではミットチルダ式とベルカ式の混合型も存在するらしい。ただその中でも例外は存在するらしい。ちなみにシグナム副隊長は古代ベルカ式の使い手だという。

そうこうしているうちに訓練が終わったらしいそれを見計らって二人で高台から降りていった。

 

 

 

───────

なのはから訓練場の使用許可を取り互いに獲物を構える。

俺は愛用の小太刀である神楽と虎徹。シグナムさんは機動六課の制服からバリアジャケットに装いを変え、剣型のデバイスであるレヴァンティンを構える。

 

見学用の高台に設置されたスピーカーからなのはさんの声が響く

「時間は20分一本勝負。どちらかの降参または戦闘不能により勝敗を決します。それでは始めっ!」

 

互いに地面を蹴り一気に距離を詰める。

上段で振りかぶるシグナム、ロランはそれを神楽で払ってシグナムの向かって左側に回り込む。シグナムもすぐさま体制を立て直してロランを正面に捉える。そのまま目にも止まらぬ打ち合いに移行する。シグナムが打ち込めばロランが受け流し、ロランが打ち込めばシグナムが受け止める。互いにダメージがないまま5分程度その状態が続く。

 

「やるな、私の剣についてこられる剣士に会うのは久しぶりだ。」

「そう言って貰えると剣士冥利につきるってもんですよ!」

 

 

打ち込まれたシグナムの一閃を弾いてバックステップを踏んで大きく距離をとり小太刀を納刀してポケットにしまっていたグローブをはめる。

シグナムはその行動に警戒しているのか、自身のデバイスであるレヴァンティンを構えたまま出方を伺っている。

 

「シグナムさん、ここからは本気で行きます。殺す気で掛かってきてください。」

 

ロランは1度目を閉じて深呼吸し目を見開く。目には殺気が宿りシグナムを威嚇する。その姿にシグナムは口角を釣り上げニタリと笑う

 

「あぁ、そうさせてもらおう。そうでないとあなたに失礼だ。何よりここまでの相手に会うのが久し振りで血が滾る。」

 

次の瞬間互いが踏み込み先程よりも速い速度で打ち合う。

だが少しづつ変化が起き始める。ロランが小太刀を振るうごとにシグナムの動きに少しづつラグのようなものが発生し始め、シグナムの表情にも焦りが出始める。

がしかし激しい打ち合いには変わりはない。

その中で

 

「何のっ、これしきぃぃぃ!!!」

シグナムは上段で振りかぶろうとレヴァンティンを振り上げる。

 

 

それを見てニタリと笑うロラン。そうしてこう言いながら指をパチンと鳴らした。

「チェックだよ。」

───────

 

一方見学していたフォアード陣となのは。

 

「凄いですね、シグナム副隊長と互角に渡り合うなんて。」

 

「魔力強化をしていないとはいえ管理局トップクラスの魔導師相手に互角なんて…、あの人ほんとに何者?」

 

「シャマルさんから聞いた話だと魔力量だけならSSクラスだって。体術とか自体は問題ないからこれは育ったあとが楽しみ♪さっきから片鱗自体は見え隠れはしてるからすぐに開花するかもね。」

驚きの色を隠せないスターズの二人。

それを嬉々とした目で見つめるなのは。

 

「あれだけ早く動いてるのに魔力の強化がないなんて……、僕にもできるようになるかな?」

「エリオ君なら大丈夫だよ。」

年少組はほのぼのした会話を続けた。

 

 

「おぉ、やっとるみたいやね。」

「初見のシグナムとあそこまで打ち合うなんてかなりの腕だね」

「はやてちゃんにフェイトちゃん、おはよう。ちょうど今始まったところだよ。」

『部隊長、フェイト隊長、おはようございます!』

 

全員が挨拶を終えると食い入るようにロランとシグナムの打ち合いを観察した。

 

「それにしてもあんだけ早い打ち合いがよう続くな。」

「相当レベル高いよ。私もあそこまで打ち合えるかどうかわからないかな。でも久し振りにシグナム以外でやりがいのありそうな相手かも。」

そう言ってニコニコとしていたフェイト。

 

「なんでだろう、フェイトちゃんがシグナムさんに感化されて戦闘狂に寄っていってる気がするんだけど。今のフェイトちゃんの表情模擬戦前のシグナムさんとそっくりだもん。」

「そういうなのはちゃんも私らが合流した時も似たような顔しとったで?大方鍛えがいがありそうとか思っとったんやろ?」

「にゃははー、バレた?」

そう言ってペロッと舌を出しておどけて見せるなのは。

それを見て若干呆れるはやて。

 

 

「まぁ無理せん程度にしといてや?一応お客人兼うちの大事な臨時フォアードやねんから。」

「あれ?あの人たちの局員登録って今日じゃなかったっけ?」

「それがダメ元で連絡してみたら担当官がちょうど残業してはったみたいで対応してくれはったわ。とりあえず魔導師ランクの選定は三日後。てことで基本的なところは頼むで、高町教導官殿。」

「もちろん、1日もあれば基本的なところはさらえると思うよ。戦闘技術自体は今見ただけでも申し分ないし少なくとも総合AA位は取れるんじゃないかな?多分セラスさんもその位は。あとはアーカードさんがわからないけど多分前の2人よりも戦闘力なら上っぽいからAAAまでは硬いんじゃないかな。」

「なのはさん、試合が動きそうですよ。」

 

ティアナからの声に体調陣も再び視線を試合に戻すとロランがシグナムから距離を取ってグローブを嵌めているところだった。

 

 

「グローブ?なんでまたこの戦闘中に付けてるんだろ?」

「単に付け忘れただけじゃない?」

「少なくとも僕達よりも戦闘経験あるような人がそんな初歩的なミスするとは思えないんですが…」

「なのはさん、昨日の戦闘でロランさんってあのグローブつかっていましたか?」

キャロ、スバルエリオの順で会話が進む。その横でなのはに質問するティアナ。

 

「うん、たしか使ってたはずだよ。私はその時後方援護だったから詳しくは見れてないけど。」

「てことはどう使うかはまだ誰も知らんわけやね、なんか仕込んであるのは確かやろうけど。あのタイミングで付けるってことは隠し球または必殺の何かに違いないやろうし。」

 

各々が考察している間にシグナムに変化が起こり始めた。

 

「何かシグナムさんの様子おかしくないですか?」

「えっ?あんまり変わらないように思うけど?」

「あんたよくそれでフロントアタッカーやってられるわね……」

 

エリオ、スバル、ティアナの掛け合いの傍らで隊長陣が苦い顔をしている。

それに気がついたのかキャロがフェイトに問いかける。

 

「フェイトさんどうしたんですか?苦虫を噛み潰したような顔になってますよ?」

「私そんな顔になってた?まぁいいか、キャロ、多分この試合ロランさんが勝つよ。」

「なんで分かるんですか?」

「さっきからシグナムの動きがおかしいの。体を動かそうとした瞬間から動き出すまでに一瞬だけどラグみたいなものがあるの。それにたまにロランさんの手が刀を落とさない程度に握られたり開かれたりしてるの。さっきまでそんなことしてなかったのに。」

 

「とここでフォアード皆に問題。今のフェイト隊長の言葉から導き出されることはなんや分かるか?」

「分かりません!」

「少しは頭使いなさい!」パコンッ!!

はやてからの問題に元気よくわからない宣言をしたスバルの頭にティアナのツッコミが入る。すぐさまスバルに対してティアナからの解説が入る。

 

ティアナ「動きにラグがあるってことは何かに邪魔されてるって事。てことはロランさんが何かしらの妨害をしているって事になる。でも目に見える形で怪しいのは手を握ったり開いたりしているだけだから何をしているかまではわからないけど。」

 

エリオ「魔力糸とかですかね?それともバインドの応用?少なくとも現状では何かしらの妨害を受けていると迄しか分からないですね。」

 

スバル「魔力糸とかの線は薄いと思う。さっきなのはさんが言ってたみたいに片鱗が見えているとはいえ魔力糸、しかもシグナム副隊長の動きを制限できるほどの強度が確保できるとは思えない。」

 

キャロ「それに魔力を感じたならシグナム副隊長だったら距離を取るなりして対策を取るはず。でもそれをしなかったってことは魔力が使われたということ自体が否定できるってことですよね?」

 

 

隊長陣はそれを聞いて顔を見合わせる。

その直後シグナムの「貰った!」と言う声が聞こえ全員が試合に目を戻す。

その直後ロランが指を鳴らすとシグナムの動きが止まり、微動だにしなくなった。

─────────

「チェックだよ。」

俺はそう呟くとシグナムの喉元に小太刀の切っ先を向けた

 

シグナムは何が起こっているか分からないようでしばらく呆然としていたが状況が飲み込めると納得したような表情でこう言った。

「参った。久しぶりだよ、こうやって負けを味わうのは。」

「まさか俺もこれを出させられると思いませんでした。」

そう言ってロランはグローブを撫でてから指を鳴らす。するとシグナムの体に自由が戻る。

 

「で、一体私に何をしたんだ?魔力の反応もなかったぞ?」

「簡単な手品ですよ。」

そう言ってグローブをはめた手をひとつの大きな瓦礫に向けるて指を動かし、何かを掴む動作をすると一気に後に引っ張った。

すると瓦礫が粉々に粉砕される。

「見えないワイヤーで拘束させてもらいました。名を『アラクネ』ギリシャ神話に出てくる蜘蛛から取りました。最も命名は俺じゃありませんがね。」

 

「ただの剣士と侮っていた様だな。完敗だ、また良ければ手合わせ願えるか?」

「俺で良ければ何時でも。次は真剣に剣士としてお相手します。」

 

そう言って硬い握手を交わす。

それから少し談笑ているとなのはたちが高台から降りてきた。

そこからいくつかフォアード陣からの質問を受けているとはやてが話しかけてくる。

 

「おはようロランさん。まさかうちのシグナム倒してまうとは思わんかったわ。」

「ありがとうございます八神部隊長。あとあんまり堅苦しいのも嫌なのでさん付けはなしでお願いします。出来れば敬語も。」

「ではこっちも八神ではなくはやてと呼んでな、あとこっちに話す時も敬語はなしで。で、挨拶は置いといてロランに手伝って欲しい事があるんよ。」

「俺に出来ることなら是非とも。で、何をやるんですか?」

「今うちの課で扱っているロストロギア『レリック』の回収任務や。ほんまやったらうちのフォアード陣達に行かせたいところやねんけどちょっとそういう訳にもいかんでな……」

「何か問題が?」

「あまりにもAMFの濃度が濃くてうちの隊長陣でやっとってレベルなんよ。そんなところにフォアード送ったら回収どころか未帰還の可能性まで出てきてしもてな。そこで魔力や魔法に頼らずに戦えるロラン達に出てもらおうと考えたんよ。でもアーカードさん達は得物が得物だけにデバイスが仕上がるまでは前線には出せへん。だから今回は隊長陣2人とロランで行ってもらうわ。ちなみにもうインテグラさんからは許可は貰っとるから。」

「わかった、いつごろ出発になる?」

「今から1時間後に。昨日使ったヘリポートまできてくれる?それか時間までなのはちゃんかフェイトちゃんと居ってくれてもええけど。」

「なのはさんは訓練があるだろうからフェイトさん、同行していて構いませんか?」

「構いませんよ。あと私となのはも敬語なしで結構です。」

「わかりました、これ以降はそうします。という事でフェイト、よろしくな?」

「えぇ、よろしくロラン。」

 

 

この数時間の後ロラン、なのは、フェイトの身にあんなことが起こるとはこの時まだ誰も知らない。




やっぱ自分に文才や構成力が無いのが悔やまれます。
とりあえず死力は尽くして書きますので暖かい目で見守っていただけると幸いです。

心が折れ内程度に感想や評価も受け付けておりますのでよろしければお願い致します。
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