BLOOD&Magical HELLSING機関異世界放浪記   作:鴉@地獄よりの使者

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どうも鴉です。
ついに連休も終わっちゃいますね。
私もそろそ、仕事が始まるのが憂鬱で仕方ないっす。

まぁそんなことは置いといて今回は主人公の大幅な戦力増強回です。



覚醒

「ヤベェな……、こいつぁ死んだかも……。意識が朦朧としてきやがった……」

「死んじゃダメだよ!シグナムたちが来るまでもうすこしだから!」

「とは言ってもそろそろここも持たないよ!!!」

 

俺ロランはとある遺跡にとある調査に来ていた。

目的ははやてから依頼を受けレリックの捜索、まぁ俺はまだ実物見たことないけど。

で、俺がなぜ死にかけているかと言うと簡単に言えばミレニアム側の吸血鬼の襲撃を受けたわけだ。襲撃してきたのが低級レベルの吸血鬼2人だったためそれ自体は手こずることなく捌けたがそこから先が不味かった。

 

どうやら遺跡の防衛システムを作動させてしまったようで戦闘をした通路の至る所から魔法陣が出現し俺たちに対して砲撃を仕掛けてきた。その上AMFの出力も上がってしまったせいでなのは達の戦力もガタ落ち。そんな中1発のレーザーがフェイトを襲った。それを俺は突き飛ばしてフェイトを庇う。

俺に障壁等で身を守ることなど出来るわけもなく無慈悲にもレーザーは俺の体の心臓近くを貫通した。その上ミレニアム側の吸血鬼の増援10人以上が来てしまった為とりあえず祭壇のようなものが置かれた部屋に籠城することで今は事なきを得ている。

 

がしかし状況は最悪と言ってもいい。AMF環境下で動ける俺は急所を貫通し、まともに動けない上に意識が落ちる寸前。フェイトが必死に回復魔法を掛けてはくれているが気休め程度にしかなっていない。

なのははなのはで出入口に障壁を張ってバリケードを貼ってくれているが吸血鬼10人相手にはあまりにも消耗が激しく、破られる寸前である。旦那とシグナムさんがフォアード陣を連れて到着するまは持ちそうにない。

そんな俺中俺の意識は暗闇へと落ちていく。

──────────────────────

 

 

──目覚めよ……

聞こえてきたのは若い男の声。

聞いた覚えはないはずなのに懐かしく感じる。

俺が目を開けると金色の草原に立っており、目の前には漆黒の毛並を持った狼がこちらを見据えていた。

 

───こんなところでくたばる程お前は弱い男か?

 

「参ったな、死んですぐに幻覚を見てるみてぇだ。狼が目の前で喋ってやがる。その言葉は聞き捨てならんが俺は死んだ身だ。今の俺には何も出来んよ…」

 

───お前、自分が何者か分かっておらぬようだな。

 

「……どういう意味だ?」

 

───知りたければ教えてやる、だが今はそれどころではない。

そこでお前に2つ選択肢をやろう。このまま死んでお主の傍らにおる仲間を見捨てるか、我を纏いそれを救うか。さぁ、選べ!!!!!

 

そう言って狼は俺の事を威嚇する様な目で俺を見てくる。

俺の答えは決まっていた。

 

「んなもん決まってる!俺に出来ることがまだ残っているなら何だってやってやる!だから力を貸せ、狼!」

 

───よくぞ言った、それでこそ我が主だ。

我が名は皇牙(おうが)、お前の一族が守ってきた鎧の化身だ。受け取るがいい!

 

そう言うと狼の体から眩い光が放たれ、俺は目を閉じてしまう。

目を開けるとそこに狼の姿はなく漆黒の鞘に納められた二振りの直剣が宙に浮いていた。俺はそれを迷うことなく腰に差すと頭の中に狼闇の声が響く。

 

───腰の剣を抜き天に向けて2本で円を描け、さすれば我を召喚できる。

初陣と参ろうか、我が主よ。

 

「足引っ張んじゃねぇぞ?」

 

俺は軽く悪態をつくと言われた通り剣を抜き天に円を描く。

すると西洋風の鎧が纏われた。顔の部分は狼のような形をしている。

 

「黒雷騎士皇牙、いざ参る!」

そう名乗ると俺の視界は光に包まれた。

 

────────────────────

 

一方その頃なのは達は窮地に立たされていた。

『あと5分程でそっちに着く!もう少し耐えてくれ!』

シグナムの言葉も虚しくなのはの障壁は限界を迎えようとしていた。

 

「少しくらいなら私だって!なのは、ロランのことお願い。あとは私が…」

そう言ってフェイトは破られ掛けていたなのはの障壁に重ねがけする形で障壁を展開。それと入れ替わるようになのはは俺に対して治癒魔法を掛ける。

 

「もう少しだから頑張って……!」

だが無情にもフェイトの障壁はその後約2分程で破られ、ゾロゾロと吸血鬼が部屋へと入ってくる。

 

 

「やっと追い詰めたぜ、そろそろ俺らの飯になってくれや。」

「こんな美人の血ならさぞ美味いんだろうよぉ。」

「まず犯しに犯した押した後にゆっくりと血を吸ってやろうぜ」

『賛成ー!!』

なのはとフェイトの事を吸血鬼達のいやらしいねっとりとした視線が襲う。

 

「そう簡単にやらせるとお思いですか?」

「これでも修羅場は潜ってきたあと少し持たせればアーカードさんも来てくれる!ロランもきっと助けられる!」

いやらしい視線に嫌悪感を抱きつつも自分のデバイスを構えてロランを守るように立つ2人。

今にも吸血鬼達が襲い掛かろうとした時、ロランの体から眩い閃光があたりを包む。

閃光が収まりロランの方を見ると漆黒の鎧を纏った騎士が立っていた

「遅くなってすまんな。なのは、フェイト、あとは任せろ。」

「「ロラン(さん)!」」

2人の声が重なる。その声はとても信じられないと言った感じであった。それもそのはず、つい数分前まで大量出血で意識が落ちる寸前だった人が今は鎧を纏い目の前に立っているのだから。

その光景に驚いているといきなり吸血鬼2人の頭が胴体から落ちる。

吸血鬼達も何が起きたか分からず狼狽えている。

その直後ロランの足元に跪く赤と白の鎧を纏った騎士が2人いることに気が付いた。

「「ご帰還お待ちしておりました、我が王よ。」」

1人は若い男性、もう1人は若い女性の声である。

「白雷騎士轟牙(ごうが)、参上仕りました。」

「蒼雷騎士蒼牙(そうが)、同じく参上仕りました。」

白い方から男性の声、蒼い方から女性の声が聞こえてくる。それにその声には聞き覚えがあった。

 

「その声まさか…、それに俺が王ってどういう………!」

「王よ、これが終わりましたらお話いたします。先ずはこやつらの始末を。」

「なのは様、フェイト様、ここは我らと王が引き受けます。少し離れていてください。」

 

そう言うと轟牙は肩にがついた大剣、蒼牙は背中に担いだ二本の短槍を持ち吸血鬼達に突っ込んでいく。

「まぁそういうこった。黒雷騎士皇牙の初陣、見ていてくれ。」

「そんな体で行かせられないよ!」「そうです!あたし達でなんとか……」

そう言って轟牙達のあとに続こうとするとなのはとフェイトに引き止められる。

それに少し苦笑いを浮かべてから優しく2人の頭を撫でてこう言った。

「そう思ってくれているだけで嬉しいよ。さっきまで守ってもらったんだ、今度は俺が守る番だ。まぁ帰ってきたら少し甘やかしてくれると嬉しいかな。」

「……わかりました、帰ったら私たち二人と1回ご飯で。」

「美人2人と食事なら絶対帰ってこないとな。じゃあ行ってくる。」

2人の頭から手を離すと腰の剣を抜き轟牙達に続く。

それを見送るなのはとフェイトの頬は薄く赤く染まっていた。

 

 

 

突然現れた鎧の集団に動揺を隠せない吸血鬼達。

それもそのはず、吸血鬼という種族は人の殺気を読み取ることが出来る。がしかし先程首を落とされた吸血鬼達は一切それを察することなく首を落とされたのだ。

しかし腐っても根幹は闘争を好む吸血鬼。怯むことなく手に持ったアサルトライフルで応戦してくる。

それを轟牙は大剣を盾のようにして防いで前に進む。一方の朱羅は二本の槍を器用にまわして弾丸を弾きながら突き進んでくる。

「この程度の飛び道具でッ……!」

「我らに傷を付けられると思うなッ!」

2人は自分の得物で目の前の敵を一人づつ切り伏せる。

 

「何だよあのチート鎧は!」

「あんなのいるなんて聞いてねぇぞ!」

「俺らに喧嘩売ったお前らが悪い!」

天井近くまで跳躍し2人の吸血鬼に対して剣を振り下ろし、縦に真っ二つに斬り捨てる。

残った4人の吸血鬼は撤退を選択。出口へと走り出す。

「逃がすとお思いですか?」

蒼牙の足元にベルカ式の魔法陣が浮かぶと出入口に蒼い雷の柱が遮った。

それに触れた1人が感電し、ボロ炭に変わった。

 

「あとは俺がかたを付ける。轟牙、蒼牙、手を出すなよ。皇牙、力を貸せ!」

「「御意に」」

──いいだろう、だが無理はするなよ。

 

皇牙に呼びかけると同時に俺の足元に黒いベルカの魔法陣が現れ手に持った直剣は独特な形をした大剣に姿を変え、黒い雷を帯びていた。

 

「なんなんだよお前らは!ただの魔導師狩りだと思ったら化け物狩りじゃねぇか!」

「お前らに化け物とは言って欲しくないな!奥義!『皇牙黒雷斬!』」

二本の大剣を振り抜くと斬撃が飛び吸血鬼を絶命させる。

「地獄で悔い改めな。」

そう言うと鎧を解除され亜空間に転送される。その後脱力し倒れそうになったところを蒼牙に支えられる。

「「ロラン(さん)!!」」

それを見たなのはとフェイトがすっ飛んでくる。

 

「大丈夫です、気を失っているだけです。」

蒼牙はなのはの方にロランを預けなのは達から背を向ける。

 

「待って、貴方達は何者?」

フェイトの問いに轟牙が答える。

 

「我が王にお伝えください。事情を知りたいのであれば機動六課所属のタツヤ・シノノメとミユキ・シノノメを訪ねてほしいと。それと祭壇にある黒い箱を王に。あれは王がもつべきものですので。では我々はこれで。」

大剣で地面を突くと白いベルカの魔法陣が現れ、どこかへ転移してしまう。

フェイトにロランを預けなのはが祭壇に置かれた黒い箱を手に取り箱を開ける。

中に入っていたのは黒い髑髏の指輪とデフォルメされた黒い狼のマスコットが寝息を立てていた。

箱が置かれた祭壇の最上部に目をやればレリックの姿も確認できる。

なのははレリックの封印処理をし、箱を手に戻ってくる。

「箱の中身は何だった?それにロランが王ってのも気になるね。」

フェイトに箱の中身を見せる。

「アクセサリーってことは継承の証みたいなものなのかな?そっちのワンちゃんみたいなのはユニゾンデバイスみたいだけど……」

「帰ったらタツヤ君とミユキちゃんに話聞かせて貰わないといけないみたいだね。」

 

それから程なくしてシグナム達が到着しロランは精密検査のためクラナガンの病院へと搬送された。

 

 

──────────

「まさか彼が皇牙の継承者だとはね。想定はしていたが本当になると驚くものだな。」

不気味な笑みを浮かべてどこから撮ったか分からない戦闘の映像を眺めている少佐がいた。

 

「今回もあまり上手くいきませんでしたな。」

レンズの大量に着いたメガネを掛けたブロンドの男ドクが話しかけてくる。

 

「まぁいいさ、あいつらは所詮クローン。いくらでも替えは効く。それよりも例の件の方はどうなった?」

「はい、滞りなく進んでおります。」

「よろしい、では計画を次のステップに進めるとしよう。我が女王達の復活の時だ。そこにあの男の席はない。」

 

少佐の後ろには培養液に満たされたカプセルがあった。その中に浮かんだ金髪と銀髪の2人の少女がこれから波乱を呼ぶことをこの時まだ誰も知らない。




詳しい解説等は次回に回したいと思います。

こんなペースでやってて完結するまで何年かかるのか怖くなりました(笑)
まぁゆっくりのんびり書いて行きますんでお付き合いください。

ではまた~(・ω・)ノシ
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