BLOOD&Magical HELLSING機関異世界放浪記   作:鴉@地獄よりの使者

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どーも、鴉です。

牙狼要素入れたものの本家牙狼とは全く異質のものになり果てそうです。
牙狼ファンの皆様の、申し訳ありません。
今回はロランに関してはそんなに動きはないですが他のところで動き出します。


明かされた事実、そして逃走

クラナガンのとある病院へと搬送されたロラン。

搬送中に意識は戻り、現在は精密検査を受けている。

 

「にしてもえらい災難やったな。ただの回収任務やったはずがあんな修羅場になるやなんて。」

「うちの隊員であるならあのくらいの修羅場は抜けてもらわなければ困る。」

現在は六課の指揮をグリフィスに預けはやてとインテグラも合流している。

この場にいるのは現場にいたなのはとフェイト、救援に来たシグナムとアーカード、フォアード陣の4人、あとははやてとインテグラである。

なのはとフェイトがはやて達に今回の事の顛末を話していると検査室から担当医が出てくる。その言葉は信じられないものだった。

 

「彼の傷はもう既に完治しています。念の為明日まで入院という形を取りますが明日の朝には退院出来るでしょう。」

 

その場にいた全員が耳を疑った。つい数時間前まで死にかけていた男の傷がもう完治している。いくら凄腕の魔導師が回復に当たったとしても瀕死の傷を完治させることはまず無い。

ましてや明日の朝には退院出来るなんて常識では考えられない。

その場にいた全員が驚愕し顔を見合わせていると検査室から入院着のロランが電動車椅子で出てくる。

「みんな、心配かけたな。」

そう言うとフェイトが真っ先に胸に飛び込んでくる

「どんだけ心配したと思ってるの!ほんとに死んじゃうんじゃないかって……!私……!」

そう言って泣き出してしまった。

 

「淑女を泣かせるとは英国紳士の風上にも置けんな。」

「まったくだ、まぁ生きて帰ってきただけマシだがな。」

「うちのフェイトちゃん泣かせるなんて……」

インテグラ、アーカード、なのはから手厳しいコメントを受けてロランは苦笑いを浮かべながら優しくフェイトの頭を撫でていた。

「ここじゃ邪魔になるから病室で話そか。」

はやてがそう言うと後ろに居た医師が検査室と同じ階の廊下の突き当たりの病室へと案内する。

 

病室へと入った一同、しばらくの間談笑することになるのだがロランのそばにはフェイトがくっついていて『コイツらバカップルかよ』とみんなからツッコまれていた。

そんな中なのはが思い出したかのように遺跡から持ち帰ったデフォルメされた狼と髑髏の指輪が入った箱をロランへと渡し、救援に来た騎士達の伝言を伝える。

 

「じゃあ明日帰ったら1番に会わないとな。なのは、タツヤたちにアポ取っといてくれ。」

「わかりました。さて、そろそろ私たちは帰ろうか。まだ仕事も残ってるしね。」

「じゃあねロラン、明日また迎えに来るから。」

そう言ってなのは達は六課へと帰って行った。

 

全員がいなくなったのを確認するとなのはから貰った黒い箱を開ける。

中に居たのはこちらを見つめる黒いデフォルメされた狼とぱっちりと目らしきものを見開きこちらに視線を送る髑髏の指輪であった。

「……………」

ロランはそっと箱を閉じてベッドの横の小さな机に箱を置いて横になった。

箱の中から

「そっ閉じするでないわ小僧!」

「いきなりひどいぜマスター!」

「そうギャンギャン騒ぎなさんな、ちょっとしたジョークさ。」

 

ベッドに座り直すと棚の上に置いた箱を膝の上に起くと皇牙は箱からで出て膝に乗る。髑髏の指輪は箱から出して手の上に置く。

 

「で、そっちの狼は皇牙ってのは分かるがあんたは?」

「俺は黒雷騎士付きの魔導具、魔導輪のライバだ。よろしく頼むぜマスター。」

「おう、よろしく。俺はロラン・T・ブルックス、長いからロランでいいぜ。改めて皇牙もよろしく。」

そう言ってライバを左中指にはめる。

「うむ、互いに顔合わせも出来たところで本題に入ろう。お前がなぜ皇牙となれたのか。」

 

皇牙のその言葉にロランの表情が真剣になる。

「確かに疑問だったんだ、なんでこっちの世界に来たこともない俺がいきなり適合したのか。まぁ偶然かもしれねぇがな。」

「話としては簡単だ。お前はこの皇牙の鎧を受け継ぐ家系の子孫だからだ。それと同時にお前は人ではない。」

 

その言葉にロランはポカンとしている。

「んな馬鹿な。えっ、俺が人じゃない……?」

「まずは1つ昔話をするとしよう。」

ロランは姿勢を正し話に耳を傾けた。

 

【*次のアスタリスクが来るまではカギ括弧はロラン、何もなしは皇牙のセリフとなります】

時代は遡り数百年前、ベルカ戦乱時代と呼ばれた時代の話だ。

各地で有力者が乱立、各地で戦が起こり血で血を洗う泥沼の時代であった。

 

そこにとある有力者の家があった。『聖王家』だ。

その家臣団の中にお前の祖先の家『サエジマ』の一族が居た。

サエジマの一族にはほかの家臣団には特徴が幾つかあった。

・ほかの魔導師や騎士よりも魔力保有量が多い

・高い身体能力

・血を摂取し自身の身体機能や魔法の威力の強化をすることができる

大まかに言ってこの三つがある。

今言った特徴を発動させるには条件として【人の血を摂取する】というのがある。故にサエジマ一族は影ではこう呼ばれていた。

 

 

【血狼騎士団】と。

なぜ狼と称されたかは分かるな?

 

 

「お前や轟牙、蒼牙達の鎧が狼を模した物だからか」

 

そういうことだ。ちなみに皇牙はサエジマ一族直系の当主が受け継ぐ鎧だ。

故にあの若い騎士達は王と称したのだ。

轟牙達の他にも多く騎士はいたが今でも鎧が受け継がれているか、また家として続いているかどうかは分からないがな。

鎧を纏ったものはまさに一騎当千、伝承では1人で数万の大軍を相手にした事もある。鎧の付随としてまだ力がある上に皇牙にはまだ秘密がある。まぁそれに関してはまた後日話すとしよう。

 

 

そして時は流れ戦乱期の末期に1人の女性の聖王が現れた。

『オリヴィエ・ゼーゲブリヒト』という女性だ。

彼女は戦乱を終わらせるため聖王家が居城としても使っていた戦艦『聖王のゆりかご』の使用を決断する。

ゆりかごは聖王をコアとして起動するのだがオリヴィエはそこに少し細工を施した。もし自分という存在が暴走等してしまう危険を鑑みてもう1人コアとしての役割を家臣のひとりに与えた。それが当時のサエジマ一族の長であった『コウガ・サエジマ』だ。

ゆりかご起動により戦乱を収めることには成功したがそこから先が地獄であった。

戦乱が終わり戦には必要だったサエジマ一族の力、それを抑える聖王家がなくなった為その力を恐れて迫害を受けるようになった。その迫害から逃れるためコウガの妻であったカオルはある決断をする。当時サエジマ一族の臣下に居た研究者、『レオ・フドウ』が研究していた【別次元への移動】を利用して自分たちを別世界へ送り血を残し、時が来ればベルカに帰還するというものだ。

当初の予定ではサエジマ一族全員で転移する予定であったが転送時に事件は起きた。

魔法陣が暴走したのだ。ほとんどの者は魔法陣から脱出出来たがカオルを含めた本家筋の者とその従者十名は逃げ遅れそのまま転送されてしまった。

レオも痕跡を追っていたが亡くなるその時まで見つけることは出来なかった。

これがお前の血族、サエジマ一族の辿った歴史の一部だ。

【*】

「てことは俺が偶然にもこっちの世界に来たのはある意味では運命なのかもな。それと1つ気になったんだが数百年も前に居なくなった人の血筋の人間だってよく分かったな。」

 

そこにライバが割って入ってくる。

 

『そりゃそうだぜ、人には必ず魔力の波長ってもんがある。代を重ねて多少の変動はあるが根幹が変わることはほぼねぇ。だから分かったのさ、コウガの子孫だって。まぁあまりにも異質な波長が混じってたから確信に至るまでだいぶかかったがな。』

「そういうことだ。」

「まぁ何にせよ今は体を休めるとするか。アイツらと戦争おっぱじめたら休める暇なんてねぇだろうし。」

ロランが時計に目をやると22時を回っていた。

「では我も少し休むとしよう、明日から何やら忙しくなる予感がする。」

「俺もそんな気がするぜ。」

そう言って皇牙は自身が収められていた箱の中に入り、1人と1匹と1つは眠りについた。

次第に自体が動いていることを知らずに。

───────────────────────

時は少し遡りロランがクラナガンの病院で検査を受けている頃、とある場所で事態は思わぬ方向へ動いていた。

 

「少佐殿、これはどう言う事か説明してもらいたいのだが?」

「なぁに、簡単なことさ。君の役目は終わったのだよ、ジェイル・スカリエッティ君。君からプロジェクトF関連や戦闘機人の技術もうちの技術者に習得させた。これ以上君に居られて邪魔されるのも癪なのでね。ここで消させてもらうよ。」

 

そう言って指を鳴らすと少佐の後ろに控えていたナチス・ドイツの軍服を着た男が数名が手に持ったアサルトライフルをスカリエッティに向ける。

「なるほど、そんなことだろうと思ったよ。私だってそれを予見d……」

スカリエッティが言い終わる前に男達はライフルを発砲、スカリエッティを蜂の巣へと変化させた。

だらりと椅子に体重を預けることとなったスカリエッティ。死亡確認のため一人の男がライフルの先の銃剣でスカリエッティの遺体を何度かつつく。すると頭がゴロリと床に落ち、そこで死んでいるはずの男の声が響いた。

首の断面からきかいのパーツやコードが見える。

要は身代わりのロボットである。

 

『話は最後まで聞くものだよ少佐殿。すでに私はそこにはいない。こうなることが分かっていて留まるほど私も馬鹿じゃない。せっかく私のことわ理解してくれるかもしれない人と出会えたと思ったのに非常に残念だよ。既に私の研究成果や娘達は回収させてもらった。次会うときは敵同士だ。それではさらばだ、少佐殿。』

 

「してやられたな。まぁいい、研究データさえあればまだどうにでもなr……」

『緊急用自爆装置が作動しました。1分後後に起爆します。早急に脱出してください。繰り返しm…』

「まさかここまでやってるとは、まぁいい。歯車は回り始めた。あとはどう転がるか楽しみだ。あとは頼んだぞ本物のわt………」

轟音と共に少佐とスカリエッティの研究施設は消滅した。

 

 

「ドクター、研究施設の自爆装置の起爆を確認しました。」

「やはり仕掛けてきていたか。ではこちらも急ぐとしよう。あちらの移送と先遣隊の移動状況は?」

「現在移送組は二手に別れ片方はチンクとセインが。もう片方にはウェンディとセッテが付いています。クアットロ達の先遣隊は順調に移動中、まもなくこちらとのランデブーポイントに到達します。」

「宜しい、こちらも急ぐとしよう。目指すは【機動六課】だ。」

 

 




次回はロランから一旦離れて隊舎に戻ったなのは達の話にしたいと思います。
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