ラブライブ〜9人の女神と戦うDr.ライダー達〜   作:蛇廻

16 / 38
第15話 レーザー初陣!

永夢side

 

僕たちは今、音ノ木坂学院のアイドル研究部の前にいる。

 

そこで、昨日の少女と会い、お互い固まった。

 

どうしてこうなったのかと言うと、昨日話した予定通り、部活の申請をするために必要な書類を持って生徒会室に行ったところ、なぜか拒否された。

 

理由を聞くと、どうやらこの学校にはすでに『アイドル研究部』が存在すると。

 

そして、廃校になる可能性がある今、むやみに部活を増やしたくないらしく、似たような部活が存在する以上申請を認めないと。

 

そういうことなら最初に言ってもらいたかったよ。

 

生徒会長はこれで話を終わりにしようとしたんだけど、副会長が

 

希「アイドル研究部と話をつけてくることやね。」

 

と言って来たので、アイドル研究部の場所を聞いてここに来たわけなんだけど・・・・・

 

穂「あ、あなたがアイドル研究部・・・!?」

 

穂乃果ちゃんが驚きの声をあげる。

 

まぁ、驚くよね。僕も驚いてるもん。

 

すると、突然彼女は腰を低くする。

 

に「フニャァァァァァァ!!」

 

いきなり威嚇をして、すぐに部室の中に入って中から鍵を閉める。

 

あまりにも突然のことだったため、僕たちはしばらく呆然としたが、すぐに何があったか理解する。

 

穂「部長さん!開けてください!」

 

穂乃果ちゃんがドアをドンドン叩きながら叫ぶ。

 

だけど、扉は開く気配がなく、逆に中からは荷物を動かしている音がする。

 

すると、凛ちゃんが案を出してくる。

 

凛「外から行くにゃ〜!」

 

そう言って外に向かって走って行く。

 

すると、中からも窓を開ける音がする。

 

その場で少し待っていると、凛ちゃんが部長を捕まえて戻って来た。

 

・・・・なんか、臭いんだけど。

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

部長が目覚めてから鍵を開けてもらい、中に入る。

 

中はどこもかしこもアイドルグッズで、思わず見回す。

 

凛「A-RISEのポスター!」

 

真「あっちは福岡のスクールアイドルね。」

 

海「校内にこんなところがあったなんて・・・」

 

永「すごい・・・」

 

飛「よくもまあここまで集めたな。」

 

に「あまりジロジロ見ないでくれる?」

 

そんなこと言われてもな〜。

 

いやでも目に入っちゃうし。

 

花「こ、これは・・・!?」

 

花陽ちゃんが何かを見つけたのか、驚愕の声をあげる。

 

手には、何かのDVDボックスを持っている。

 

そして、部長の方を向く。

 

花「伝説のアイドル伝説DVD全巻ボックス!持っている人を初めて見ました!」

 

とても興奮した様子で言う。

 

なんかキャラが変わっている気がするんだけど・・・・

 

部長もなんか引いてるし。

 

に「そ、そう?」

 

花「すごいです!」

 

に「ま、まぁね・・・」

 

穂「へぇ〜、そんなにすごいんだ〜。」

 

穂乃果ちゃんがとても能天気に言う。

 

すると、花陽ちゃんは穂乃果ちゃんに凄い勢いで迫る。

 

花「知らないんですか!?」

 

あまりの勢いに穂乃果ちゃんもたじろいでいる。

 

花陽ちゃんはパソコンの前に座り、キーボードを叩きながら

 

花「伝説のアイドル伝説とは、各プロダクションや事務所、学校等が限定生産を条件に歩み寄り、古今東西の素晴らしいと思われるアイドルを集めたDVDボックスで、その稀少性から伝説の伝説の伝説、略して伝伝伝と呼ばれる、アイドル好きなら誰でも知っているDVDボックスです!!!!」

 

と早口で説明してくる。

 

・・・よく噛まずに言えたね。

 

穂「は、花陽ちゃん・・・キャラ変わってない・・?」

 

永「いや、変わりすぎだよ。」

 

飛彩君とか呆然としているよ。

 

花「通販、ネットに注文が殺到するボックスを二つも持っているなんて・・・・尊・敬・・」

 

に「家にもう1セットあるけどね。」

 

部長が自慢する。

 

花「ほんとですか!?」

 

穂「じゃあ、皆で見ようよ!」

 

穂乃果ちゃんが提案するが、

 

に「ダメよ!それは保存用!」

 

部長に却下される。

 

保存用って・・・

 

花「ガーン・・・!」

 

花陽ちゃんが机に突っ伏す。

 

花「で・・・・伝伝伝・・・・・・ぐす・・・」

 

花陽ちゃん、本気で落ち込んでるね。

 

凛「かよちんがいつになく落ち込んでいるにゃ〜。」

 

飛「どれだけ見たかったんだ。」

 

それね。

 

ふとことりちゃんの方を見ると、上を方に顔を向けていた。

 

に「あぁ、気づいた?」

 

こ「あっ・・・」

 

何か様子がおかしいような・・・・

 

に「秋葉のカリスマメイド、ミナリンスキーさんのサインよ。」

 

永「ことりちゃん、知ってるの?」

 

こ「あっ・・・いや・・・」

 

に「まぁ、ネットで手に入れたものだから、本人の姿は見たことないけどね。」

 

こ「あっ、ふぅ〜」

 

ことりちゃんは胸を撫で下ろし、安心している。

 

こ「と、とにかくこの人すごい!」

 

に「それで、何しに来たの?」

 

部長のその言葉に全員席につく。

 

穂乃果ちゃんが切り出す。

 

穂「アイドル研究部さん。」

 

に「にこよ。」

 

穂「にこ先輩!実は私たちスクールアイドルをやっておりまして・・・」

 

に「知ってる。どうせ希に部にしたいなら話をつけてこいとか言われたんでしょ?」

 

穂「おぉ!話が早い!」

 

に「まぁ、いずれこうなるんじゃないかって思ってたからね。」

 

穂「なら・・・」

 

に「お断りよ。」

 

穂「えっ?」

 

に「お断りって言ってるの。」

 

はっきりと断られた。

 

なんか今日断られてばかりな気がする・・・・・

 

海「私達はμ’sとして活動できる場所を必要としているだけなんです。なので、ここを廃部にして欲しい訳ではなく・・・」

 

海未ちゃんが補足する。

 

に「お断りって言ってるの!」

 

だが、部長・・・にこ先輩は頑なに断り続ける。

 

に「言ったでしょ!?あんたたちはアイドルを汚してるの!」

 

穂「でも、ずっと練習して来たから、歌もダンスも・・・」

 

に「そういうことじゃない。」

 

にこ先輩の言葉に皆首をかしげる。

 

そうじゃないなら、どういうことだろう・・・・?

 

僕たちが首を傾げていると、

 

に「あんた達、ちゃんとキャラ作りしてるの?」

 

・・・・・・キャラ作り?

 

に「そう!お客さんがアイドルに求めるのは楽しい夢のような時間でしょ!だったら、それに相応しいキャラっていうものがあるのよ!いい?例えば・・・」

 

にこ先輩は急に後ろを向き、次の瞬間・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

に「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこに〜♪笑顔を届ける矢澤にこにこ〜♪にこに〜って、覚えてラブにこ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルッ

 

い、今凄い寒気がした・・・・!

 

部室の中の空気はかなり冷たくなっている・・・・!

 

他のみんなの反応は、

 

穂「・・・・・・」

 

海「これは・・・」

 

こ「キャラというか・・・」

 

真「私無理」

 

凛「ちょっと寒くないかにゃ〜?」

 

飛「星空に同意だ。」

 

花「ふむふむ・・・」

 

などなど様々だ。

 

って、凛ちゃんと飛彩君、それ言っちゃったら・・・・

 

に「そこのあんた達・・・今寒いって・・・」

 

やっぱり。

 

凛「えっ、あっ、いえ!すいません!凄く可愛かったです!最高です!」

 

永「もう遅いよ・・・」

 

凛ちゃんを切っ掛けに、他のメンバー(マネージャー以外)もフォローをするが、にこ先輩は怒り、「出て行って!」と、僕たちを追い出す。

 

穂「にこ先輩〜」

 

穂乃果ちゃんが声をかけるが、当然中からの返事はない。

 

そこに、副会長がやって来る。

 

希「やっぱり追い出されたみたいやね。」

 

永「やっぱり・・・?副会長はこうなるとわかっていたんですか?」

 

希「さぁ?」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

穂「スクールアイドル!?」

 

海「にこ先輩が?」

 

希「一年生の時やったかな・・・・。同じ学年の子と結成してたんよ。今はもう、やってないんやけどね・・・・・・」

 

僕たちは今、副会長からにこ先輩の過去を聞いている。

 

それを聞いた僕たちは驚きを隠せなかった。

 

まさかにこ先輩がスクールアイドルをやっていたなんて・・・・

 

こ「やめちゃったんですか?」

 

希「にこっち以外の子がね・・・・。アイドルとしての目標が高すぎたんやろうね・・・。他の子はついていけず、一人辞め・・・・二人辞めて・・・・。だから、あなた達が羨ましかったとちゃう?歌にダメ出ししたり、ダンスにケチつけたりできるって事は、それだけ興味があって、見てるって事やろ?」

 

そう言って副会長は去って行った。

 

副会長の言った事も一理ある。

 

だけど、僕たちは何をすればいいのか・・・・・

 

そんな事を考えながら、僕は海未ちゃん、穂乃果ちゃん、ことりちゃんと傘をさしながら帰っていた。

 

こ「なかなか難しそうだね。にこ先輩。」

 

永「うん・・・」

 

海「先輩の理想は高いですから・・・。私たちのパフォーマンスじゃ、納得してくれそうにありませんし・・・・。説得に耳を貸してくれそうにありませんし・・・。」

 

僕たち3人はとても悲観的だったが、穂乃果ちゃんだけが違った。

 

穂「そうかな〜?にこ先輩はアイドルが好きなんでしょ?」

 

永「そうだけど・・・」

 

穂「それでアイドルに憧れてて・・・。私達にもちょっと興味があるんだよね?」

 

こ「うん・・・」

 

穂「それって、ほんのちょっと何かあれば、上手く行きそうなんだけど・・・」

 

海「具体的に乏しいですね・・・」

 

穂「それはそうだけど・・・・ん?」

 

永「あれ?」

 

貴「よっ、穂乃果、永夢。」

 

永・穂「「貴利矢さん(くん)!?」

 

悩んでいるとき、僕たちの目の前にはなぜか貴利矢さんがいた。

 

海「二人共・・・知り合いですか?」

 

穂「うん!家の隣に住んでいるんだ!」

 

永「この間、ちょっとね。でもなんで?」

 

貴「ただの散歩さ。後ろの二人は初めましてだな。自分の名前は九条貴利矢。よろしく〜」

 

海「私は園田海未です。よろしくお願いします。」

 

こ「私は南ことり。こっちもよろしくね!」

 

貴利矢さんに合わせて、二人も自己紹介をする。

 

貴「それで、なんか悩んでたけどどうしたん?」

 

永「それが・・・・・」

 

僕は悩んでいた事を簡単に伝える。

 

内容を聞いた貴利矢さんは顔をうなずかせる。

 

貴「なるほどね。それでどうすればいいか悩んでたわけか。」

 

穂「そうなの・・・・どうすればいいと思う?」

 

穂乃果ちゃんに聞かれた貴利矢さんは少し考え、

 

貴「それに関しては詳しい事は言えないが、多少は強引に行った方がいいぜ〜。それにほら、あそこを見てみろ。」

 

永「ん?」

 

貴利矢さんが指差した方向には、見慣れたツインテールの少女がいて、ここを去って行った。

 

こ「今の・・・多分・・・」

 

海「もしかすると・・・・」

 

穂「・・・・・・・・・・」

 

こ「声かけると、また逃げちゃいそうだし・・・」

 

穂「う〜ん・・・・あっ!・・・ふふっ。」

 

穂乃果は少し唸ったが、何か思いついたのか、不敵に笑う。

 

永「何か思いついたの?」

 

穂「うん!これって海未ちゃんと一緒じゃない!?」

 

永「?」

 

海「へ・・・・?」

 

何を言っているのかさっぱりわからない。

 

穂「ほら、海未ちゃんと知り合った時・・・」

 

どうやら、穂乃果ちゃん達が海未ちゃんと初めて会った時の事が、今回の件で使えるらしい。

 

海「そんな事ありましたっけ?」

 

穂「あの頃の海未ちゃん、恥ずかしがり屋さんだったから〜」

 

永「それは今もじゃない?」

 

海未ちゃんは恥ずかしがる。

 

海「それと、今の状況が関係あるんですか!?」

 

穂「うん!ねっ!!」

 

穂乃果ちゃんはことりちゃんに同意を求める。

 

こ「あー、あの時の!」

 

穂「そうそう!!」

 

どうやらことりちゃんには思い当たる部分があるらしく、穂乃果ちゃんに同意する。

 

対して海未ちゃんは頭に?を浮かべている。

 

まぁ、穂乃果ちゃんの解決策にかけてみるか・・・・

 

そう考えていると、

 

『『ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ』』

 

永・海・穂・こ・貴「「「「「!?」」」」」

 

急にゲームスコープが鳴り出す。

 

しかも二つ分。

 

どこからか考えていると、僕の隣に立っていた貴利矢さんが懐から僕が持っているのと同じ、ゲームスコープを取り出した。

 

永「!?・・・・まさか、貴利矢さんも・・・・・?」

 

貴「まさか永夢もだとはなぁ。早く行こうぜ、患者が待っているしな。」

 

貴利矢さんはゲームスコープで患者の場所を確認し、その場所に向かう。

 

永「あっ、ま、待ってください!」

 

僕は急いで後を追う。 

 

その僕の後ろを、海未ちゃん達も走る。

 

・・・・・・・・・・

 

現場に着いた僕たちは周囲を確認し、苦しそうにしている人を見つける。

 

永「大丈夫ですか!?」

 

僕らはすぐに駆け寄り、ゲームスコープで確認する。

 

案の定、彼からはバグスターウイルス反応が検出された。

 

それを確認した僕と貴利矢さんはゲーマドライバーとガシャットを取り出す。

 

貴利矢さんのガシャットは黄色のガシャットだ。僕らがドライバーを腰に巻き、ガシャットを押そうとすると患者に異変が起こり、急に苦しみだしたかと思うと、その体はバグスターユニオンに変えていく。

 

その様子を見た僕たちはガシャットを押す。

 

『MICHTY ACTION X!』

 

『爆走バイク!』

 

僕はいつもの動作を、貴利矢さんはその場で一回転する。

 

永・貴「「変身!」」

 

ガシャットをドライバーに挿入する。

 

するとパネルが出現し、僕はいつものを、貴利矢さんは前に来たパネルを蹴って押す。

 

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?I`m a 仮面ライダー!』

 

俺はエグゼイド、貴利矢は両腕にタイヤを持つ、頭にハンドルのような物が付いている姿に変わった。

 

 

 仮面ライダーレーザー・レベル1

 

 

エ「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

レ「さぁて、ノリノリでいくぜ!」

 

永夢side out

 

・・・・・・・・・・・・・

 

◎side

 

エグゼイドとレーザーはタイヤの形をしたバグスターユニオンに向かっていく。

 

『ガシャコンブレイカー』

 

エ「うおぉりゃ!」

 

レ「オラオラ!」

 

エグゼイドはガシャコンブレイカー・ハンマーモードで、レーザーは両腕に持っているタイヤから銃撃を行い、攻撃していく。

 

バグスターユニオンは転がって攻撃してくる。

 

エグゼイドとレーザーはそれぞれ横によけ、攻撃を与えていく。

 

エ「これでも喰らえ!」

 

『マッスル化!』

 

エグゼイドはマッスル化のエナジーアイテムを取り、ガシャコンブレイカーで思いっきり叩く。

 

上からはエグゼイド、下からはレーザーの銃撃をくらい、バグスターユニオンは爆発する。

 

そして、分離した患者が落ちてくる。

 

エ「よっと」

 

落ちてくる患者をエグゼイドはブロックを出して空中でキャッチする。

 

エ「患者を頼む」

 

海「わかりました。」

 

穂「任せて!」

 

こ「うん!」

 

患者を海未たちに任せ、エグゼイドとレーザーは分離したバグスターを見る。

 

そのバグスターはバイクに乗っている、金と銀、青色の体をしている。

 

「ブンブブーン!俺様はモータス!着いて来てみやがれ!ブブーン!」

 

そのバグスター、モータスはそういうとバイクを動かして逃げようとする。

 

エ「逃がすかよ!大変身!」

 

レ「よっしゃ行くぜ〜!二足!」

 

エグゼイドはいつもの動作で、レーザーはその場で一回転してレバーを開く。

 

『ガッチャ〜ン!』

 

『レベルアップ!』

 

『マイティアクションX!』

 

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

 

エグゼイドとレーザーはレベル2になる。

 

が、レーザーの見た目は座席部分にゲーマドライバーが巻かれたバイクそのものだった。

 

エ「え?」

 

海「ば、バイク・・・?」

 

こ「バイク・・・・だよね?」

 

穂「バイクだー!」

 

レ「あー、見た目に関しては気にするな!永夢!乗れ!」

 

エ「あ、あぁ、わかった!」

 

エグゼイドはレーザーの上に乗り、モータスを追いかける。

 

それと同時に、レーザーのキメワザスロットのスイッチを押し、場所を変える。

 

『stage select』

 

エグゼイドが選んだ場所はレース場。

 

下手に障害物もないため、モータスを見失うことなく追いかける。

 

「ブンブーン!オラオラ遅えぞ!」

 

レ「おい永夢!もっとスピード出せ!」

 

エ「おう!」

 

レーザーに言われスピードを上げるエグゼイド。

 

レース場のコースに存在するカーブを難なく曲がって行くエグゼイドとモータス。

 

カーブを曲がる瞬間、エグゼイドはうまくモータスの横を通り、前に出る。

 

「んなっ!」

 

エ「よっしゃー!!」

 

レ「ナイスだ永夢!!」

 

モータスを抜かしたエグゼイドはそのままゴールに向かって走って行く。

 

そんなエグゼイドとモータスの前に巨大なジャンプ台が現れる。

 

レ「よし、そろそろ決めるぞ、永夢!」

 

エ「あぁ、Finishは必殺技で決まりだ!」

 

エグゼイドはレーザーに装着されているゲーマドライバーから爆走バイクガシャットを抜き、レーザーのキメワザスロットに入れる。

 

『ガシャット!』

 

まずエグゼイドが、その次にモータスがジャンプ台で飛ぶ。

 

飛んだ瞬間、エグゼイドはキメワザスロットのスイッチを押す。

 

『キメワザ!爆走 CRITICAL STRIKE!』

 

レーザーのモーター部位から勢いよく炎が吹き出し、モータスに直撃する。

 

「ぐあぁぁ!」

 

モータスはハンドルから手を離し、地面に向かって落下して行く。

 

その間にエグゼイドは地面に着地し、ゴールに向かう。

 

モータスが落下し、爆発したと同時にエグゼイドはゴールする。

 

エ「よっしゃー!」

 

レ「やったな永夢!」

 

『ゲームクリア!』

 

・・・・・・・・・・・・・

 

次の日、外では雨が降っている中、にこは一人で部室に向かっていた。

 

その表情は少し暗かった。

 

部室の前に着き、にこは扉を開ける。

 

「「「「「「「「お疲れ様でーす。」」」」」」」」

 

マネージャーを含めたμ’sメンバー全員が部室の中にいた。

 

予想外の展開に動きが止まるにこ。

 

穂「お茶です、部長!」

 

に「部長!?」

 

こ「今年の予算表になります、部長!」

 

に「なっ!」

 

凛「部長ー、ここに置いてあったグッズ、邪魔だったんで棚に移動しておきましたー。」

 

に「あっ、こら!勝手に・・・」

 

真「さ、参考にちょっと貸して。部長のおすすめの曲。」

 

花「な、なら迷わずこれを!」

 

花陽はそう言って伝伝伝のボックスを見せる。

 

に「あー!?だからそれは!」

 

それを見て身を乗り出すにこ。

 

そんなにこの肩に手を乗せる穂乃果。

 

穂「ところで次の曲の相談をしたいのですが、部長!」

 

海「やはり次は、さらにアイドルを意識した方がいいかと思いまして・・・」

 

こ「それと〜、振り付けも何かいいのがあったら・・・」

 

穂「歌のパート分けもよろしく願いします!!」

 

色々な事が一度に起こり、しばらくにこは口を開け呆然としていたが、状況を理解する。

 

に「こんな事で押し切れると思ってるの?」

 

それに対して穂乃果は、

 

穂「押し切る?私はただ相談しているだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属の、μ’sの7人が歌う、次の曲を!」

 

に「・・・・・7人?」

 

穂乃果たちはにこに笑顔を向ける。

 

にこはそんな穂乃果たちを見回すが、やがて諦めたのか、

 

に「・・・・・厳しいわよ。」

 

穂「分かってます!アイドルへの道が厳しい事ぐらい!」

 

に「分かってない!あんたも甘々、あんたも、あんたも、あんた達も!」

 

そう言って穂乃果たちを指さしていくにこ。

 

に「・・・・いい?アイドルっていうのは、笑顔を見せる仕事じゃない、笑顔にさせる仕事なの!それをよーく自覚しなさい!」

 

・・・・・・・・

 

生徒会室。

 

アイドル部が一つの部活になった紙を見て渋い顔をする絵里。

 

そんな絵里に希は、

 

希「エリチ・・・・・見てみ・・」

 

外を見ながら話しかける。

 

そこには、

 

希「雨・・・・止んでる♪」

 

振り続けていた雨が止んで、青空が見え始めていた。

 

・・・・・・・・

 

新たににこを加えたμ’sメンバーは屋上にいた。

 

にこは穂乃果たちを指を差す。

 

に「いい!?やると決めた以上、ちゃんと魂を込めてアイドルになりきってもらうわよ!!分かった!?」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

に「声が小さい!」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

そしてにこが後ろを向いている最中に、穂乃果たちは

 

こ「上手くいって良かったね♪」

 

穂「うん!」

 

海「ほんとにそんな事ありましたっけ?」

 

こ「あったよ!あの時も穂乃果ちゃんが・・・」

 

 

<回想>

 

とある公園で遊ぶ穂乃果とことり。

 

そんな二人を木の影から見てる海未。

 

次の瞬間遊んでた穂乃果と覗いてた海未の目が合う。

 

海未はとっさに木の影に隠れる海未。

 

だが、穂乃果は

 

穂『見ーつけた!!』

 

海『ひゃう!』

 

海未に声をかける。

 

海未は怯えていたが、

 

穂『次、あなたが鬼だよ!』

 

海『え?』

 

穂『一緒に遊ぼ!』

 

と誘う。

 

海未はポカンとしていたが、次第に笑顔になり、

 

海『はい!!』

 

と、穂乃果たちと遊び始めた。

 

こうして、幼馴染3人組ができた。

 

<回想終了>

 

◎side out

 

・・・・・・・・・・・

 

永夢side

 

今、μ’sは屋上でにこさん指導の元、とある特訓をしていた。

 

まぁ、その内容は・・・・

 

に「にっこにっこにー!・・・はい!」

 

「「「「「「にっこにっこにー!」」」」」」

 

に「全然ダメ!もう一回!にっこにっこにー!・・・はい!!」

 

「「「「「「にっこにっこにー!」」」」」」

 

に「つり目のあんた!もっと気合い入れて!」

 

真「真姫よ!」

 

・・・この「にっこにっこにー」の練習ばかり。

 

そろそろアイドルらしい歌やダンスの練習を・・・と思ったけど、指導しているにこさんの顔は昨日では考えられないほど笑顔だった。

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。