ラブライブ〜9人の女神と戦うDr.ライダー達〜   作:蛇廻

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今回も戦闘は無いです・・・。

それでは第18話、スタート!


第18話 地獄の勉強会、スタート!

永夢side

 

部室にいる時に急に花陽ちゃんが飛び込んできた。

 

しかも、かなり慌てて。

 

永「花陽ちゃん、どうしたの?」

 

花「大変です!!ラブライブです!ラブライブが開催される事になりました!!」

 

穂「!?ラブライブ!?」

 

花陽ちゃんの言葉に穂乃果ちゃんが一番驚いていた。が、

 

穂「・・・・って、何?」

 

どうやら分かってなかったらしく、すぐに首を傾げていた。

 

貴「お前・・・・なんであんなに驚いてたんだよ・・・」

 

そんな穂乃果ちゃんに対し、貴利矢さんがツッコム。

 

そして、花陽ちゃんがすぐにパソコンの前に座って説明を開始した。

 

花「スクールアイドルの甲子園。それがラブライブです!エントリーしたグループの中から、このランキング上位20組までがライブに出場。ナンバーワンを決める大会です。噂には聞いていましたけど、ついに始まるなんて・・・・!」

 

穂「へぇ〜」

 

海「スクールアイドルは全国的に有名ですし・・・」

 

凛「盛り上がる事、間違いなしにゃ〜!」

 

花陽ちゃんの説明を受け、穂乃果ちゃんたちはそれぞれの反応を示す。

 

花「今のアイドルランキングから上位20組となると、1位のA-RISEは当然出場するとして、・・・・2位3位は・・・・。ま、正に夢のイベント!!チケット発売は何時でしょうか!?初日特典は・・・・」

 

凄まじい勢いで情報を集め始める花陽ちゃん。

 

当人は行く気満々らしい。

 

そんな状態の花陽ちゃんに、穂乃果ちゃんが質問する。

 

穂「って、花陽ちゃん見に行くつもり?」

 

穂乃果ちゃんがそう言った瞬間、花陽ちゃんの目付きが変わり、椅子から勢い良く立ち上がる。

 

花「当たり前です!!これはアイドル史に残る一大イベントですよ!?・・・・・・見逃せません!!」

 

穂乃果ちゃんに顔を思いっきり近づけながら言う。

 

真「アイドルの事になると、キャラ変わるわよね・・・。」

 

飛「少し怖いぐらいにな。」

 

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ!」

 

飛彩君が言うように、恐怖を覚えるぐらいの変わりようだが、凛ちゃんの反応を見るにいつもの事なんだろう。

 

穂「なぁんだ、私てっきり出場目指して頑張ろうって言うのかと思った。」

 

花「ええええぇぇぇぇぇ!?そ、そ、そそ、そんな私達が出場だなんて、恐れ多いです〜!!」

 

穂乃果ちゃんの言葉に、部屋の隅に瞬時に移動して慌てて否定する花陽ちゃん。

 

真「キャラ変わりすぎ・・・。」

 

凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃ!!」

 

海「まるでゲームをしてる時の永夢みたいですね・・・。」

 

永「え?僕あんな感じなの?」

 

正直僕自身もああだとは思わなかった。

 

自分でも予想外だよ。

 

それにしても、いつからあんな状態になったんだっけ?

 

転生する前からだから、結構昔だと思うけど・・・。

 

こ「でも、スクールアイドルやってるんだし、目指してみるのもいいかも!」

 

ことりちゃんの言葉にハッとして顔を上げる。

 

穂「って言うか、目指さなきゃダメでしょ!!」

 

真「そうは言っても、現実は厳しいわよ。」

 

飛「真姫の言う通り、上位20組は、簡単に思えて簡単じゃない。」

 

海「ですね・・・、確か、先週見たときは、とてもそんな大会に出られる順位では・・・」

 

海未ちゃんは言いながら、パソコンで順位を調べる。

 

しかし、次の瞬間、海未ちゃんが穂乃果ちゃん達を呼ぶ。

 

海「あっ!穂乃果、ことり、永夢達も来てください!」

 

呼ばれてパソコンを見ると、

 

穂「あっ!凄い!」

 

こ「順位が上がってる!」

 

貴「マジかよ・・」

 

順位が上がっていた。

 

飛彩君や真姫ちゃん達も驚いていた。

 

真「うそ!?」

 

飛「まさかな・・・」

 

凛「どれどれ・・・?」

 

花陽ちゃんも後ろから覗き込む。

 

花「あっ!!」

 

こ「急上昇のピックアップスクールアイドルにも選ばれてるよ!」

 

穂「ホントだ!!ほらコメントも!『新しい曲格好良かったです。』『7人に増えたんですね。』『いつも一生懸命さが伝わってきて大好きです!!』」

 

穂乃果ちゃんがコメントを読み上げていく。

 

凛「うわぁ〜、もしかして凛達人気者!?」

 

飛「だな・・・」

 

真「そのせいね・・・」

 

凛「えっ?」

 

真「最近、飛彩と帰ると・・・・」

 

そう言って、真姫ちゃんは話し出した。

 

<回想中>

 

学校の帰り、真姫と飛彩の二人が帰っていると、

 

「あの!写真いいですか!?」

 

真「えっ!?」

 

そう、声をかけられた。

 

つまり、出待ちというやつだ。

 

声をかけられた真姫は言い淀む。

 

真「い・・・いや・・・」

 

おそらく、断られたと思ったのだろう。

 

声をかけて来た音ノ木坂中学の女の子は目に見えて落ち込む。

 

真「・・・あ〜・・・・」

 

それを見て真姫も気まずくなる。

 

その様子を見ていた飛彩が、ため息をつきながら女の子に声をかける。

 

飛「はぁ〜・・・、ほら携帯を貸せ。」

 

「えっ?」

 

飛「真姫、お前はそこに立て。」

 

真「ヴエエェェェ!?な、なんでよ!?」

 

飛「いいから、早くしろ。」

 

真姫は飛彩に言われて、仕方なく女の子の隣に立ち、飛彩が写真を撮った。

 

<回想終了>

 

こ「出待ち!?」

 

穂「ウソ!?」

 

場所を移動して屋上。

 

真姫ちゃんの話を聞いてことりちゃんは驚き、穂乃果はショックを受けていた。

 

穂「私、全然ない・・・」

 

花「そう言う事もあります!!アイドルというのは残酷は格差社会でもありますから!」

 

凛「でも、写真を撮らしてくれるなんて、真姫ちゃんも変わったにゃ〜!」

 

真「わ、私は別に・・・!」

 

凛「あっ!赤くなってるにゃ!」

 

真「むぅ・・・」

 

からかわれた真姫tyんは無言で凛ちゃんにチョップをかます。

 

凛「にゃ!痛いにゃ〜・・・」

 

真「あんたが悪いのよ。」

 

その時、勢い良く扉が開き、にこさんが入ってくる。

 

に「みんな!聞きなさい!重大ニュースよ!」

 

穂「あっ、にこ先輩!」

 

に「ふっふっふ、聞いて驚くんじゃないわよ。今年の夏、ついに開くことになったのよ!スクールアイドルの祭典!」

 

こ「・・・ラブライブですか?」

 

に「あ、知ってんの・・・」

 

ことりちゃんに先に言われて、テンションが下がるにこさんだった。

 

・・・・・・・

 

場所を変えて、生徒会室前。

 

なぜここに来たのかというと、ラブライブにエントリーするには学校側の許可が必要だからだ。

 

・・・・だけど、

 

穂「・・・・・・・」

 

真「どう考えても答えは目に見えてるわよ」

 

真姫ちゃんの言う通り、あの生徒会長の事だ。

 

絶対に首を縦に振る事はないだろう。

 

凛「学校の許可ぁ?認められないわぁ」

 

貴「結構似てんなぁ、そのモノマネ」

 

穂「だよね〜。・・・・だけど、今度こそ生徒を集められると思うんだけど・・・」

 

すると、後ろの教室のドアが開き、にこさんが顔を出す。

 

に「そんなの、あの生徒会長には関係ないでしょ。私らの事、目の敵にしてるんだから。」

 

花「ど、どうして私達ばかり・・・」

 

に「それは・・・・あっ!もしかして学校内の人気を私に取られるのが怖くて・・・!」

 

飛・真「「それは無い(わ)」」

 

に「ツッコミ早!」

 

にこさんに素早くツッコミを入れた真姫ちゃんは、二人を指差すにこさんを無視して扉を閉める。

 

真「もう許可なんて取らずに勝手にエントリーしてしまえばいいんじゃない?」

 

真姫ちゃんがそう提案してくる。

 

だけど・・・

 

花「ダメだよ!!エントリーの条件に、ちゃんと学校に許可を取る事って書いてあるもん!!」

 

花陽ちゃんが言ったように、エントリー条件に学校の許可を取る事ってしっかり書かれている。

 

だから、勝手にエントリーする事は出来ない。

 

永「やっぱり、腹をくくるしか無いよ。」

 

そう僕が口にした時、

 

大「なんだ?どうした、お前ら?」

 

『!?』

 

生徒会室のドアが開き、中から三年生に転入して来た大我さんがいた。

 

永「大我さん!?どうしてここに!?」

 

大「俺は一応生徒会に入っているからな。」

 

貴「そうだったのか。どうりで同時期に転入して来たわりに見かけないわけだ。」

 

貴利矢さんの言う通り、普段大我さんを見かける事が無い。

 

生徒会の仕事をしていたのか。

 

海「あの〜」

 

大「?」

 

海「あなたは・・・?」

 

そういえば海未ちゃん達は大我さんに会うのは初めてだったね。

 

大「あぁ、そういえば初対面か。俺の名前は花家大我。三年生に試験生として転入して来た。これでも一応生徒会所属だ。よろしく頼む。」

 

海「は、はいっ!」

 

穂「よろしく願いします!」

 

大「それで、お前達はどうしてここに?」

 

永「あぁ、そうでした、実は・・・・」

 

僕が事情を説明すると、大我さんは代案を出して来た。

 

大「だったら、直接理事長に許可をもらいに行けばいい。その行為自体は禁止されてないからな。」

 

穂「えっ!?そんな事できるんですか!?」

 

海「確かに、部の要望は原則生徒会を通じて、と書いてありますが、直接理事長の所に行く事が禁止されている訳では・・・」

 

成る程・・・

 

永「でも、いいんですか?生徒会がそんな事提案しても・・・」

 

大「大丈夫だ。問題は無い」

 

真「この方法ならなんとかなるかもね。なんたって、親族もいるわけだし♪」

 

真姫ちゃんがそう言うと全員で一斉にことりちゃんを見る。

 

こ「ほぇ?」

 

・・・・・・・

 

さらに場所を移動して理事長室前。

 

僕達はその前に立っていた。

 

穂「さらに入りにくい緊張感が・・・!」

 

貴「そんな事言ってたら、いつまでたっても進まないぜ」

 

貴利矢さんがそう言った直後、理事長室の扉がいきなり開いた。

 

希「あれ?お揃いでそうしたん?」

 

中から副会長が顔を出し、その後ろから生徒会長も出て来た。

 

穂「うわ・・・生徒会長・・」

 

に「タイミング悪!」

 

後ろにいるにこさんが呟く。

 

絵「何の用ですか?」

 

真「理事長に話があって来ました」

 

生徒会長の言葉に、真姫ちゃんが強気な発言をする。

 

絵「各部の理事長の申請は、生徒会を通す決まりよ」

 

真「申請とは言ってないわ!ただ、話があるの!」

 

飛「真姫、相手は上級生だぞ」

 

真「うっ・・・」

 

真姫ちゃんがタメ口で言ったが、飛彩君が止める。

 

永「それに、生徒会の許可なら大我さんが出してくれました」

 

絵「なっ!?」

 

永「生徒会を通してから来ましたし、特に問題は無いのでは?」

 

絵「・・・・」

 

僕が生徒会長に先ほどの事を言うと、生徒会長は何もいえなくなったのか何も喋らなくなった。

 

そこに、誰かがドアをノックする音が聞こえた。

 

「どうしたの?」

 

ドアの方を見ると、理事長が微笑みながらそこに立っていた。

 

こ「お母さん・・・」

 

「話なら中で聞くわ」

 

・・・・・・・・・

 

理事長室には、二年生組と三年生のにこさん。それと、なぜか生徒会長と副会長もいる。

 

残りの一年生組は外で待機している。

 

「へぇ〜、ラブライブね〜」

 

理事長にはラブライブの動画を見てもらった。

 

海「はい。ネットで中継される事になっています」

 

こ「もし、出場できたらみんなに学校の名前を知ってもらえる事になるともうの!」

 

海未ちゃんとことりちゃんが発言する。

 

だけど、そこに・・・

 

絵「理事長、私は反対です」

 

予想通り、生徒会長が反対してくる。

 

絵「理事長は学校のために、学校生活を犠牲にする事はすべきでは無いとおっしゃいました。であれば・・・」

 

生徒会長は自分の意見を言ってくるが、理事長はそれを遮るように

 

「そうねぇ〜、でもいいんじゃないかしら?エントリーするくらいなら」

 

穂「本当ですか!?」

 

「えぇ」

 

理事長の発言に穂乃果ちゃん達は喜び、僕と貴利矢さんは驚きを隠せなかった。

 

思ったよりもすんなり許可をもらえたからだ。

 

絵「ちょっと待ってください!どうして彼女達の肩を持つんです!?」

 

「別にそんなつもりは無いけど?」

 

絵「なら、生徒会も学校存続のために活動させてください!」

 

「ん〜・・・それはダメ」

 

絵「意味がわかりません!」

 

「そう?簡単な事よ?」

 

絵「・・・・」

 

生徒会長はしばらく理事長を見るが、やがて部屋を出て行った。

 

希「エリチ・・・」

 

に「ふん!ザマァ見ろっての!」

 

にこさんが生徒会長をバカにし、穂乃果ちゃん達は未だに喜びに溢れていた。

 

が、そんなムードも理事長の発言で崩れ去った。

 

「ただし、条件があります」

 

永「条件・・・ですか?」

 

「勉強が疎かになってはいけません。今度の期末試験で1人でも赤点を取るような事があれば、ラブライブへのエントリーは認めませんよ?いいですね?」

 

貴「あぁ、成る程」

 

こ「ま、まぁ!流石に赤点は無いから大丈夫かとぉ〜・・・・あれぇ?」

 

後ろを向くと、穂乃果ちゃん、凛ちゃん、にこさんの3人が床に突っ伏していた。

 

永「えぇ〜・・・・」

 

・・・・・・・・・

 

穂「申し訳有りません!」

 

凛「ません!」

 

今現在、部室の机に三本指をついて、謝る穂乃果ちゃんと凛ちゃんの二人。

 

海「小学生の頃から知ってはいましたが・・・穂乃果・・・」

 

穂「数学だけだよ!ほら、小学校の頃、算数苦手だったでしょ?」

 

貴「自慢気に言われてもなぁ・・・」

 

花「4×7?」

 

穂「・・・26?」

 

『・・・・・・・』

 

貴「まさか数学じゃなくて、算数ができないとはな・・・」

 

貴利矢さんの言う通り、まさかここまでだとは思わなかった・・・

 

花「凛ちゃんは?」

 

凛「英語!凛はどうしても英語だけは肌に合わなくて〜・・・」

 

飛「勉強は化粧品じゃないんだがな・・・」

 

花「た、確かに難しいよね」

 

凛ちゃんは英語か・・・

 

確かに英語は難しいね。

 

僕も昔は苦手だったし。

 

凛「そうだよ!だいたい凛達は日本人なのにどうして外国語を勉強しなくちゃいけないの!?」

 

真「屁理屈はいいの!」

 

凛「にゃ〜・・・真姫ちゃん怖いにゃ〜・・・」

 

飛「落ち着け、真姫」

 

真「せっかく生徒会長を突破したってのに、テストの点数が悪くてエントリー出来なかったら、恥ずかしすぎるわよ!」

 

貴「それは俺もやだな」

 

凛「そうだよねぇ〜・・・」

 

凛ちゃんもそこは理解してるんだな。

 

に「ま、全くその通りよ〜」

 

にこさんの声が聞こえ、そっちの方向を見るが、見た瞬間に全員ジト目になった。

 

なにせ持っている教科書が上下逆さまだったからだ。

 

に「あ、赤点なんて絶対に取っちゃダメよ!」

 

永「にこさん・・・教科書逆さまです・・・」

 

海「動揺しすぎです・・・」

 

まさか、1年、2年、3年からそれぞれバカな人が選出されるとは・・・。

 

海「とにかく、試験まで穂乃果には私とことり、永夢と貴利矢が、凛には花陽と真姫、飛彩がついて、弱点教科をなんとか底上げしていく事にします。」

 

真「まー・・・それはそうだけど、にこ先輩は?」

 

希「それは、ウチが担当するよ。」

 

大「それと俺もな」

 

永「副会長。それに大我さんも」

 

にこさんには誰がつくか考えていると、副会長と大我さんが入ってきた。

 

穂「いいんですか?」

 

に「い、言ってるでしょ!にこは赤点の心配なんて・・・」

 

すると、副会長がいきなり両手は上に上げ、にこさんの胸を掴んだ。

 

に「ひっ!」

 

希「嘘つくと、ワシワシするよ〜?」

 

に「わ、わかりました・・・・。お、教えてください・・・」

 

希「はい、よろしい♪」

 

軽く脅迫だね・・・。

 

永「すいません。大我さんにまで手伝ってもらっちゃって・・・」

 

大「心配すんな。生徒会の方も問題はねぇ。俺はお前達の事をなるべく支えていきたいからな」

 

永「そうですか、ありがとうございます。」

 

こうして、期末試験までの地獄(バカ3人のみ)の勉強会がスタートした。

 

 

 

 




『宝生永夢のガシャット紹介コーナー』

永「今日紹介するガシャットはこれ!」

『TADOLU QUEST』

永「タドルクエストは、剣と魔法を駆使したRPGゲーム。このゲームのデータが入っているガシャット、『TADOLU QUEST』のガシャットをゲーマドライバーに挿入する事で、飛彩君が変身する仮面ライダー、仮面ライダーブレイブに変身できるんだ!」

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