◎side
黎斗が正体を明かし、その場を去った後。
しばらく呆然としていた永夢達だったが、徐々にその場を去って行った。
全員、何がなんなのか分からないといった顔だった。
そして、貴利矢もその場を去ろうとした時・・・
永「待ってください!」
永夢が貴利矢に声をかけ、貴利矢は立ち止まる。
永「黎斗先生が正体を明かした時、貴利矢さん言ってましたよね?やっぱりって・・・」
貴利矢は先程の事を思いだし、
貴「あぁ、確かに言ったな」
肯定する。
永「もしかして、貴利矢さんは知っていたんですか?あの仮面ライダーが先生だった事・・・・」
貴「あぁ・・・結構前からな。確証はなかったが、なんとなく気づいてはいた」
永「どうやって気づいたんですか?少なくとも、不審なところはなかったはずですが・・・」
永夢の疑問に、貴利矢は笑って答える。
貴「これでも一応、監察医を目指してるんでな。観察眼は他の人よりはいい方だぜ?それに、俺にはあの転生特典もあるからな」
永「転生特典?」
貴「あぁ、詳しい事はまた後日教えてやる。とりあえず今は、これからどうするか考えろ」
そう言って貴利矢は帰っていく。
永「・・・はい!」
・・・・・・・・・
場所を移動してCR。
そこには永夢以外に海未、飛彩、真姫、ポッピーがいた。
ポ「えぇ〜!!黒い先生が新任のエグゼイド!?」
飛「違う!新任の先生が黒いエグゼイドだ!」
衝撃すぎたのか何言ってるのか分からなくなるポッピー。
すぐに飛彩が言い直したが・・・・。
海「データ収集のために私達・・・というより永夢達を利用してみたいで・・・。その目的は究極のゲームを作る事」
真「そもそも究極のゲームって何よ?」
ポ「も〜!ピプペポパニックだよ〜!!」
後ろのモニターには、先日永夢達が助けた衛生省大臣官房審議官である日向恭太郎が映っていた。
恭『話は聞いたよ。こちらでも確認をとったところ、すでに檀黎斗は行方を眩ましている。彼の家も、もぬけの殻だった』
海「そうですか・・・・」
恭太郎の言葉を聞いて全員顔が暗くなる。
恭『こちらでも調査を続ける。何か分かった事があれば、連絡する』
そこまで言って、画面が消える。
真「・・・ふぅ〜、なんか緊張した〜・・・。っていうか、海未も永夢も、いつの間にあんな人と知り合ったのよ?」
永「この間バグスターに襲われていたところを助けたんだよ」
海「そのあと、多少お話したぐらいです」
永夢と海未は平然というが、普通なら真姫のように緊張するはずだ。
飛「とにかく、檀黎斗のことは衛生省に任せよう。学生である以上、下手に動けないからな」
飛彩がもっともな意見を言う。
永「そうだね・・・」
・・・・・・・・・・・・
次の日、永夢達が教室で自分の席に座っていると、ヒフミトリオが穂乃果にサインをねだってきた。
穂「えっ?サイン?」
「これから有名になるんだから、記念に一枚書いてよ♪・・・・・・さっき園田さんにも書いてもらったんだけど・・」
穂「えっ、どこに?」
そう言って色紙を見る穂乃果。
永夢も気になったのか、席を立って一緒に見る。
海未のサインは、色紙の隅っこの方に小さく書かれていた。
穂・永「「ちっちゃ!!」」
「でしょ?恥ずかしいから、これが限界だって・・。だから、穂乃果は大きく書いて!」
穂「えっ?じゃあ・・」
穂乃果は色紙いっぱいに書いていく。
その結果・・・
穂「ごめん、入りきらなかった〜」
「ホント、あんた達極端よね・・・」
永「確かにね」
永夢も同意見らしく、頷く。
「さっき、矢澤先輩にも頼んだんだけど・・・」
に『すいません。今プライベートなんで』
「って・・・」
永「プライベートって・・・別に芸能人ってわけでもないのに・・」
ごもっともな永夢の意見である。
永「そういえば穂乃果ちゃん。今日、貴利矢さんは?」
今日はまだ貴利矢の姿を見ていないらしく、永夢は穂乃果で聞いた。
穂「あぁ、なんかやる事があるらしくて、今日は休むって」
永「ふ〜ん・・・。あれ?ことりちゃんは?」
永夢が周りを見ると、ことりの姿がなかった。
穂「そういえば・・・」
・・・・・・・・・・・
ちょうどその頃、ことりは廊下である封筒を見てため息をついていた。
その封筒は、留学案内の封筒だった。
・・・・・・・・・・・
さらに同じ時、貴利矢は自分の家にいた。
貴「さて、そろそろ話を聞きに行くか・・・」
そういうと、貴利矢はるガシャットを取り出した。
そのガシャットには、『HEAVENS DOOR』と書かれていた。
そのガシャットを起動すると、貴利矢の目の前に光の扉が現れる。
貴利矢がその扉を潜ると、真っ白い空間へと移動する。
「また来ましたか」
貴利矢に話しかける一人の人影・・・・・永夢達を今の世界に転生させた女神様だ。
貴「あぁ、また聞きたい事も増えたしな。それに、これが俺の特典の一つだしな」
貴利矢は先程のガシャットを見せる。
貴利矢の転生特典の一つ、『いつでも女神と会い、話せる権利』だ。
あのガシャットは、そのために通る扉を開くためだけもものだ。
「それで、今回は何が聞きたいんですか?」
貴「あんたはもう知ってるだろうけど、檀黎斗が正体を明かした」
「えぇ、知ってます。見てましたからね」
貴「その時にあいつが言っていた言葉・・・・『前世でバグスターやゲーマドライバー、ガシャットを作った』って言っていた。それはどういう事なんだ?」
貴利矢は知りたい事をいきなり聞く。
貴「前世って事は、あいつも俺達と同じ転生者だって事だ。・・・・あいつを転生させたのもあんたなのか?」
「・・・・・」
貴利矢の質問に、女神は何も答えない。
貴「あんたは俺達を転生させる時、『神の手違い』でバグスターウイルスがあの世界に流れたって言っていた。それは本当なのか?・・・・実際は、あんたがあの世界にバグスターを流したんじゃないのか?」
「・・・・・はぁ〜」
貴利矢の質問を全部聞いた女神は最初は黙っていたが、やがてため息をつく。
「そうですね・・・。そろそろあなたには話すべきかもしれませんね。事の真相を・・・」
◎side out
・・・・・・・・・・
永夢side
現在、部室にて。
穂「うわぁぁ〜!!出場したら、ここで歌えるんだ〜!!」
凛「凄いにゃ〜!」
穂乃果ちゃんと凛ちゃんがパソコンの画面を眺めてうっとりしていた。
に「何うっとりしているのよ!」
にこさんがそう言うが、だんだんとウルウルしてくる。
に「ら・・・ラブライブ出場くらいで・・・・うぐぐ・・」
そこまで言って後ろを向く。
に「ぐす・・・やったわね!・・・・ぐす・・・ニコ!」
大「お前も似たようなもんじゃねぇか」
大我さんがツッコンだが、すぐに後ろに振り向く。
に「喜ぶのはまだ早いわ!決定したわけじゃないんだから!!」
大「切り替え早ぇなおい!!」
でも、ここでふとある疑問を思い浮かべる。
永「でも、本当に出場するんですか?ラブライブ。あんな事があったのに・・・」
僕が口にすると、みんな固まった。
今現在、黎斗先生は行方知らずで、学校に姿を見せていない。
絵「確かに、私も思ったわ。どうすればいいんだろうって。でも、私達も最終目標は廃校の阻止。ここで立ち止まるわけにはいかないと思うの」
絵里さんが自分の考えを言ってくる。
永「確かに、そうですね」
に「よーし!気合い入れて行くわよ!!」
絵「みんな、ちょっとこれ見てくれる?」
絵里さんはノートパソコンを操作し、みんなに画面を見せる。
そこに写されていたのはUTX高校のホームページ。
そこには、ある事がデカデカと書かれていた。
穂「七日間連続ライブ!?」
凛「そんなに!?」
A-RISEのページには、ラブライブ出場に向けての活動などが詳しく書かれていた。
希「ラブライブ出場チームは2週間後の時点で20位以内に入ったグループ。どのスクールアイドルも最後の追い込みに必死なん」
絵「20位以下になったところも、まだ諦めていないだろうし・・・今からなんとか追い上げてなんとか出場を勝ち取ろうとしているスクールアイドルもたくさんいる」
真「つまり、ここからが本番ってわけね」
絵「ストレートに言えばそう言う事。・・・喜んでいる暇はないわよ」
絵里さんが立ち上がって言う。
穂「よぉし!!もっと頑張らないと!」
絵「とは言え、特別な事を今からやっても仕方ないわ。まずは、目の前にある学園祭で精一杯いいステージを見せる事。それが目標よ」
近々、学園祭をやる事になっていて、アイドル研究部はそこでライブを披露するつもりだ。
まずは、そこでいいライブを見せようっていう事だ。
に「よし!そうと決まったなら、早速この部長に仕事を頂戴!!」
絵「じゃあ、にこ。うってつけの仕事があるわよ」
に「・・・・え?何?」
・・・・・・・・・・・
「居合道部!午後2時から一時間の講堂の使用を許可します!」
「「やった〜!!」」
居合道部と思われる二人が手を握り合って喜んでいた。
永「・・・あの〜・・・これは?」
絵「昔からの伝統らしくて・・・」
絵里さんが言うには、学園祭の講堂の使用権は毎年くじ引きで決めているらしい。
当たりは金色のボールで、それ以外の色だった場合は講堂を使用できないらしい。
次はアイドル研究部の番。
引くのは部長であるにこさんだ。
穂「にこちゃん、頑張って!!」
穂乃果ちゃんの応援を受けながらズンズンと進んで行くにこさん。
「それではアイドル研究部さん!どうぞ!」
に「見てなさい・・・」
にこさんがガラガラを回し始める。
そして、ボールが転がってきた。
そのボールの色は・・・!!
・・・・・・・・・・
場所を移動して屋上。
穂「どーーーーしよーーーーー!!
穂乃果ちゃんが頭を抱えて叫んでいる。
に「だ、だってしょうがないじゃない!!くじ引きで決まるなんて知らなかったんだから!!」
にこさんが言い訳じみた事を言う。
凛「あー!開き直ったにゃー!!」
に「うるさーい!」
花「うぅ・・・なんで・・・なんで外れちゃったのぉ!?」
花陽ちゃんはフェンスにしがみついて泣いている。
真「まぁ、予想されたオチね」
真姫ちゃんはいつも通り。
希「にこっち・・・・うち信じてたんよ・・・?」
希さんは珍しく膝を抱えて座っていた。
に「うるさいうるさいうるさーーい!!悪かったわよ!!」
にこさんが引いた色は白。
つまり外れだ。
よって、アイドル研究部は学園祭で講堂が使用できないことが決定した。
だから屋上で悲壮感に明け暮れているのだ。
絵「気持ちを切り替えましょう。使用できないのに、いつまでも悲観しててもしょうがないでしょ?」
絵里さんが手を叩いてこの空気をどうにかしようとする。
海「でも、どうするんです?グラウンドも体育館も運動部が使用すると思いますし・・・」
今の僕達の問題、どこでライブをするか。
その疑問を立ち直りが早かった海未ちゃんが言う。
に「・・・部室とか・・?」
部室で踊る情景を思い浮かべる。
大「狭いな」
に「むぐぐぐ・・・」
今度は穂乃果ちゃんが案をだす。
穂「あっ!じゃあ、廊下は!?」
廊下でライブしている様子を想像する。
穂『μ’s!ミュージック〜・・・スタート!!』
永「いや、おかしいでしょ」
即却下する。
に「そうね」
穂「にこちゃんがクジ外すから、必死で考えてるのに!?」
永「ねぇ、それだったら・・・」
僕は考えた場所を口にする。
永「屋上でやればいいんじゃないかな?」
穂「あっ!そうだよ!ここで簡易ステージを作ればいいんじゃないかな!?お客さんもたくさん入れるし!」
希「屋外ステージって事?」
こ「確かに人はたくさん入るけど・・」
ことりちゃんが渋るが・・・
穂「何よりここは、私達にとってすごく大事な場所!ライブをやるのに相応しいんじゃないかな!?」
穂乃果ちゃんが自分の考えを述べる。
希「確かに、それが一番μ’sらしいライブやね」
凛「よーし!凛を大声で歌うにゃ〜!」
絵「それじゃ、各自歌いたい曲の候補を出してくる事。それじゃあ、練習を始めるわよ!」
他のメンバーも賛同し、屋上でライブする事が決定した。
でも、この時は誰も考えていなかった。
このライブで・・・・・
あんな悲劇が起こる事を・・・・・。
・・・・・・・・・
絵「え?曲を?」
翌日の部室。
打ち合わせの会議をしていると、穂乃果ちゃんがある提案をしてくる。
穂「うん。昨日、真姫ちゃんの新曲を聴いたら、やっぱり良くて。これ、一番最初にやったら盛り上がるんじゃないかなって」
絵「まぁね。でも、振り付けも歌もこれからよ?間に合うかしら?」
穂「頑張ればなんとかなると思うの」
絵里さんが心配そうに言うが、穂乃果ちゃんは迷う事なく答える。
海「でも、他の曲のおさらいもありますし」
花「私、自信ないな・・・」
花陽ちゃんが海未ちゃんに続くて言う。
穂「μ’sの集大成のライブにしなきゃ。ラブライブの出場がかかってるんだよ」
希「まぁ、確かに一理あるね」
穂「でしょ?」
希さんの言葉に、穂乃果ちゃんが嬉しそうにする。
穂「ラブライブは今の私達の目標だよ。そのためにここまで来たんだもん」
花「ラブライブ・・・」
穂「このまま順位を落とさなければ、本当に出場できるんだよ!たくさんのお客さんの前で踊れるんだよ!」
穂乃果ちゃんは立ち上がり、メンバーを見渡す。
穂「私、頑張りたい。そのためにやる事は全部やりたい。・・・駄目かな?」
絵「・・・・・反対の人は?」
絵里さんが代表してみんなに聞く。
それに異を唱える人は誰もいなかった。
穂「みんな・・・ありがとう!」
みんなは呆れたような顔をしているが、どこか嬉しそうな表情だった。
絵「ただし、練習は厳しくなるわよ。特に穂乃果。あなたはセンターボーカルなんだから、みんなの倍はキツイわよ。分かってる?」
穂「うん!頑張る!」
穂乃果ちゃんは元気良く答える。
本当に大丈夫だろうか・・・・?
今回もガシャット紹介はないです。
次回はできると思います。
それと活動報告の方にアンケートを実施しています。
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