ラブライブ〜9人の女神と戦うDr.ライダー達〜   作:蛇廻

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第3話 原作始動!!少女達との出会い

 

 永夢side

 

 僕が初めて変身し、バグスターを倒してから1週間が経過した。

 

 あのあと海未ちゃんは家に帰り、ポッピーは僕のスマホやパソコンから現実世界に出てきたり、ゲーム内に戻ったりしている。

現実世界にいるときは人間の姿になり、その時は仮野明日那と名乗っている。本人にそう呼ぶように言われた。

 

 「さて、今日から学校だけど僕は試験生だから少し早めに行って理事長に挨拶に行かなきゃ。」

 

 そう。あれから1週間が経過し、今日から学校に通うのだが、僕は試験生として通うため初日は理事長のところに挨拶に行く必要がある。

だから少し早めに行く必要がある。(そう紙に書いてあった。)

 

 とりあえず朝ごはんを作り、身支度を整えよう。そう思い僕はキッチンに行って朝ごはんを作り始める。

まあ、朝ごはんといっても簡単なものでお茶漬けだけどね。

 

 さて、次に学校の制服に着替えて荷物を持つ。といっても初日だからほとんどないけどね。

 

 「永夢、おはよう。準備できた?」

 

 「あ、ポッピー。おはよう。準備は大丈夫だよ。」

 

 「今日から学校だよね?色々大変だと思うけど頑張ってね〜〜!」

 

 「うん!!それじゃあいってくるね!!」

 

 「いってらしゃ〜い!」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 「ふう、着いた。ここか。」

 

 家を出てから歩いて数分。目的地の音ノ木坂学院に辿り着いた。

 

 とりあえず警備員さんに事情を話し理事長室に案内してもらう。

 

 「ここが理事長室だ。」

 

 どうやら着いたようだ。

 

 「ありがとうございます。」

 

 警備員さんと別れ理事長室の扉をノックする。

 

 『どうぞ。』

 

 「失礼します。」

 

 返事が返ってきたので僕は中に入る。

 そこにはベージュ色の髪の優しそうな女性がいた。

 

 「初めまして。私は音ノ木坂学院の理事長を勤めている南比奈と言います。」

 

 「こちらこそ初めまして。今日から試験生としてこちらの学校に通うかとになった宝生永夢です。これからよろしくお願いします。」

 

 「よろしくね。まずはあなたがこの学院の最初の試験生ということで、なぜ共学化することになったのかを説明します。実はこの学院は今年で生徒募集を打ち切り廃校になります。」

 

 「えっ、廃校!?」

 

 「はい。ですが、そう簡単に廃校にするつもりはありません。そのための共学化であり、試験生なのです。」

 

 なるほど、共学化にして男子学生も取り入れて廃校を阻止しようという事か。

 

 「事情は分かりました。」

 

 「飲み込みが早くて助かります。生徒達にはまだ廃校の件と共学化、そして試験生のことは知らせていません。今日の朝礼の時に話す予定です。あなたにはその時に生徒の前で話してもらいたいのですが構いませんか?」

 

 確かにいきなり男子生徒がいるとみんな驚くと思うから話した方がいいだろう。

 

 「構いません。あまり生徒を混乱させるわけにもいきませんしね。」

 

 「ありがとうございます。それではそろそろ時間なので体育館の方に移動しましょう。」

 

 ・・・・・・・・・・・・

 

 移動してここは体育館。

 今は生徒会長が話しをしている。

 

 『続きまして、理事長の挨拶です。理事長先生お願いします。』

 

 おっと、理事長の番のようだ。

 

 『みなさん、お久しぶりです。春休みはいかがお過ごしだったでしょうか。さて、今日はみなさんに大事なお知らせがあります。実は、この学院は廃校になります。』

 

 そう理事長がいった瞬間、体育館の中が騒ぎ出した。

 

 『お静かにお願いします。みなさん驚かれたと思います。もちろんすぐにというわけではありません。少なくとも今の1年生が卒業したらになります。そしてもう1つ。今回の廃校になる件に対して考えた結果、この学院を共学化することにしました。』

 

 再び騒がしくなる。それもそうだろう。今まで女子校だったこの学校の伝統を壊しているんだから。

 

 『そのためにも今年は1人の男子生徒を試験生としてきてもらいました。それでは彼に挨拶してもらいましょう。壇上に上がってください。』

 

 お、呼ばれた。それじゃ行ってくるか。僕は壇上に上がり挨拶する。

 

 『みなさん初めまして。今日から試験生としてこの学院に通うことになりました、宝生永夢です。』

 

 永夢side out

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 海未side

 

初めてバグスターと遭遇し、永夢と会い、ゲーム病の存在を知ってから1週間が経過しました。

 

 今日から高校2年生になります。

 

 「お〜い、海未ちゃ〜ん!」

 

 「ことり!」

 

 彼女は私の幼馴染の一人、南ことり。ベージュ色の髪の毛のおしとやかな女の子です。

 

 「穂乃果ちゃん、遅れるって。」

 

 「どうせまた寝坊したのでしょう。いきましょう、ことり。」

 

 穂乃果というのは私のもう1人の幼馴染で、元気いっぱいな女の子なのですがよく寝坊したりするんです。これ自体はよくあることなので私たちは先に学校に向かいます。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 学校に着き、私たちは今体育館にいます。春休み明けなので朝礼があります。今は生徒会長のお話が終わり理事長がお話をしているのですが、理事長から驚くことを言われました。

 

 『この学院は廃校になります。』

 

 そう、この音ノ木坂学院が廃校になる、ということです。まさか自分の通っている学校が廃校になるとは思いもしないので、体育館の中な一気に騒がしくなります。しかも、それだけではなく、

 

 『今年は1人の男子高生を試験生としてきてもらいました。』

 

 今年は男子高生が1人、通うみたいです。どういう人なのでしょう。私はその人を見てまた驚きました。

 

 『みなさん初めまして。今日から試験生としてこの学院に通うことになりました、宝生永夢です。』

 

 その男子生徒は1週間前に会い、ゲーム病について教えてくれた永夢だったからです。

 

 海未side out

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 永夢side

 

 僕は今、2年1組の教室の前にいる。あのあと担任の先生に挨拶をし、この教室の前で待ってるように言われたため呼ばれるまで待っている。

 

 朝礼の挨拶?それは軽い挨拶で済ませたよ。

 

 「さて、みんな知ってると思うが、今日からこのクラスに試験生が通うことになる。一応の挨拶はさっきしたが、念のためもう一度してもらう。宝生!入ってくれ!」

 

 先生の声がして僕を呼んでくる。もう一度挨拶か。なんて言おうかな。

 そんなことを考えながら僕は教室に入る。

 

 「初めまして。先ほども言いましたが、僕の名前は宝生永夢です。趣味はゲームで、夢は医者になることです。男子生徒が僕だけで少し不安なところもありますが、今日からよろしくお願いします。」

 

 とりあえずこんな感じかな。

 

 「う〜ん、普通だがまあいいだろう。」

 

 「いや、先生は何を求めていたんですか。」

 

 「それじゃあ宝生は、園田の隣な。園田!手をあげてくれ。」

 

 「は、はい。」

 

 あ、海未ちゃんだ。まさか同じクラスだとは。

 

 「あいつの隣な。何かわからないことがあれば、園田に聞いてくれ。」

 

 「あ、はい。分かりました。」

 

 僕はそう言ってその席に移動する。

 

 「久しぶり、海未ちゃん。」

 

 「はい。久しぶりですね、永夢。」

 

 「よし、今日のところはこのぐらいだな。これでHRを終わりにする。それじゃあ。」

 

 どうやらこれでHRは終わりのようだ、そう思ったら周りのみんなが立ち上がり一気に僕の周りにくる。転校生にとって最初の試練みたいなものだろう。すごい質問攻めにあっている。内容は「前はどこに住んでたの?」だとか、「好きな食べ物は?」とかそういう質問だった。僕はそれを1つ1つ答えていく。

 

 質問もある程度落ち着いたので、学校内の少し探検することにした。今日は特に授業はないし、開始時間まではある程度時間があるからね。

 

 そう思い廊下を歩いていると、掲示板を見かけ、そこには何枚もの廃校のお知らせが貼ってあった。こんなに同じ紙を貼る必要はないと思うけど。

 そんなことを考えていると、視界の端に見知った人がはいる。青い髪、海未ちゃんだ。隣の2人は友達かな?と思っているとその内の1人が急に倒れた。え?

 

 「ほ、穂乃果!」

 「穂乃果ちゃん!」

 

 それを見て何があったか気になった僕な話かけることにした。

 

 「う、海未ちゃん?何があったの?」

 

 「あ、永夢!すいません、少し手伝ってください!」

 

 「え?あ、うん。」

 

 その後、僕は彼女たちと共に倒れた子を保健室に連れていき、教室に戻る。

 

 「とりあえず、挨拶しようか。もう知ってると思うけど僕は宝生永夢。よろしくね。」

 

 「は、はい。私は南ことりです。こっちもよろしくね。」

 

 彼女の名前は南ことり。どうやら海未ちゃんとは幼馴染らしい。それにしてもどっかで見たような。どこだっけ?

 

 「ところで少し気になったんだけど、」

 

 「うん?何?」

 

 「海未ちゃんとは知り合いだったの?なんかお互いすでに知ってるような感じだったから。」

 

 「ああーそのことね。海未ちゃんとは1週間前にあってね、引っ越してきたばかりで道に迷ってたところを助けてくれたんだ。」

 

 実際のところは違うけど本当のことは言えないからね。

 

 「そうなんですか。」

 

 「そうそう。あ、あと名前は永夢でいいよ。海未ちゃんにもそう呼ばれているし。」

 

 「分かった。それなら私のこともことりでいいよ。」

 

 「分かった。ところで、さっきの子は?なんで倒れてたの?」

 

 「彼女は私たちの幼馴染の子で、今日は寝坊して朝の朝礼に出席していないんです。」

 

 それはそれで問題のような気がする。あれ?でもそれって、

 

 「朝礼に出席してなかったので理事長の話を聞いておらず、廃校の張り紙を見て気を失った、というところです。」

 

 なるほどね〜。

 

 「それだけこの学校が好きだったのか?」

 

 「いえ、あれは勘違いしているんです。」

 

 「「?」」

 

 するとそのタイミングでさっきの子が帰ってきた。・・・すごいうなだれて。

 そのまま椅子に座ると頭を机に突っ伏す。

 

 「うう〜どうしよう!!全然勉強してな〜い!!」

 

 「「は?」」

 

 いきなりどうしたのかと思った。ことりちゃんも僕と同じ反応で、海未ちゃんは「やっぱり。」って顔をしている。

 

 「廃校ってことは別の高校に入らなきゃいけないってことでしょ!?編入試験とか受験勉強とか!」

 

 どうやら本当に理事長の話を聞いてないらしく、海未ちゃんのいうとおり勘違いをしていた。

 

 「落ち着きなさい穂乃果!!」

 

 「海未ちゃんとことりちゃんはいいよー!勉強ができるから。成績もいいし、それに比べて穂乃果は〜!?」

 

 「だからちゃんと話しを聞きなさい!!私たちが卒業するまで廃校にはなりません!!」

 

 「ホェ?」

 

 どうやらまずはそこの説明からだな。と、ため息をつきながら思う永夢だった。

 

 

 

 


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