海未side
今私達は、昼休みで教室にいます。今朝少し遅れて来た穂乃果はとてもニコニコしていて、廃校阻止にいい方法を思いついたみたいです。ただ、一緒にきた永夢の方は不安そうな顔でした。一体なにを思いついたのでしょう?
「海未ちゃん、ことりちゃん!聞いて、聞いて!解決策見つけて来たよ!」
そういうと穂乃果は机の上に大量の雑誌やチラシをおきます。内容は・・・
「穂乃果ちゃん、これは?」
「スクールアイドルだよ!最近有名じゃん!!」
ま、まさか穂乃果の案は・・・
「穂乃果ちゃんも今朝まで知らなかったじゃん。」
「永夢君それ言わないでよ!」
永夢と穂乃果が何か言っていますが、今の私には全く聞こえません。私は最悪な案を予想し、バレないようにこの場を立ち去ります。ですがすぐにバレ、教室前の廊下で穂乃果に呼び止められます。
「まだ話は終わってないよ!」
「はあ、どうせ『私達でスクールアイドルをやる!!』とでも言い出すつもりでしょう?」
「うわ!海未ちゃんエスパー!?」
「誰でも想像つきます!!」
「だよね。」
全く穂乃果は。
「だったら話は早いね。今から生徒会に行ってアイドル部を・・・」
「お断りです。」
私は穂乃果の案を却下する。
「なんで!?」
「思いつきで始めたところでうまくいくわけないでしょう!」
私は思った事を穂乃果に伝えます。
「だってこんなに可愛くてキラキラしてて楽しそうなんだよ!こんな可愛い服着て、みんなの前で歌うとか普通はできないんだよ!」
「私はそんな事を言っているのではありません!こんな事で本当に生徒が集まると本気で思っているのですか!?」
「そ、それは・・・人気が出ればだけど・・・」
「その雑誌にあるスクールアイドル達もプロと同じ努力をし、真剣にやって来た人たちです。穂乃果のように好奇心だけで始めてうまくいくはずありません!」
「うぅぅぅ〜」
「とにかく、アイドルはなしです!!」
私は言いたい事を穂乃果に伝えてこの場を去ります。
海未side out
・・・・・・・・・・・・・・・・・
穂乃果side
「やっぱりアイドルはダメなのかな〜?」
放課後、私は屋上で肩を落とす。
海未ちゃんとことりちゃんと一緒にやろうと思ったけど、2人ともあまり乗り気じゃなかったし。いい案だと思ったんだけどな。
「♪〜〜〜♪〜」
「?」
そんな事を考えているとどこかから歌声が聞こえる。歌声と一緒に音楽室のピアノの音も。
私は気になって音楽室に向かった。音楽室には赤髪の女の子がいた。彼女がピアノを演奏している。私はそのピアノの音と、彼女の歌声に引き込まれた。
ピアノの演奏が一段落したところを見計らい、拍手をする。
「ヴエエエェェェェ!?」
彼女は私に気づくとすごい驚いた。私はそれを気にせず音楽室に入り感想を言う。
「すごいすごい!!とても綺麗な歌声だね〜!ピアノを上手だし!!それにアイドルみたいに可愛い!!」
「えっ!?ま、まあ・・・・・それほどでも」
決めた!アイドルに誘おう!
「ねぇ、あなた!!一緒にスクールアイドルやらない!?」
「ゔえぇ!?・・・ナニソレ!イミワカンナイ!!」
彼女はそう言って出て行ってしまった。
「あはは・・・だよね・・・」
穂乃果side out
・・・・・・・・・・・
海未side
私は今弓道場に来ているのですが集中できません・・・
原因は穂乃果がスクールアイドルを一緒にしようと言った事です。その事がなかなか頭から離れません。
「い、いけません。集中しなければ・・・」
『みんなのハートを打ち抜くぞ〜♡ばぁ〜ん♡』
私が打った矢は的に当たりませんでした。
「わ、私は今何を・・・///」
「外したの!?珍しい。」
見ていた先輩にそう言われました。集中です。園田海未!!
『ラブアロ〜シュ〜ト♡』
再び矢を放つも、また的に当たりませんでした。
その後、何回もやるもその度に想像してしまい、結局一度もできませんでした・・・。
すると、
「お〜い。海未ちゃ〜ん!」
誰かが私を呼んでいます。
ことりと永夢?
・・・・・・・・・・・
私はことりと永夢と一緒に穂乃果がダンスの練習をしている場所に向かいます。
穂乃果は今現在、1人で練習しているようで気になったのです。
「全く、穂乃果には困ったものです。」
「あはは・・・でも海未ちゃん、後悔した事ある?」
「それは・・・」
私は考えます。確かに穂乃果は私やことりだけでは尻込みしてしまう場所でも、私達を無理矢理連れて行ってくれます。そして、素晴らしい景色を見せてくれます。
「海未ちゃん。」
ここで永夢が私に話しかけて来ます。
「昨日、僕は何をすればいいのか分からず、色々悩んでいたんだ。でも、家に帰って、明日那さんと話してこう言われたんだ。『永夢がやりたい事であれば、応援する。』って。だから僕も、君たちがもしやりたくてスクールアイドルをするのなら、全力で応援するし、サポートするよ。それが僕のやりたい事だから。」
と、永夢は私に言ってくれました。
「海未ちゃん。私・・・スクールアイドルやってみようかな。」
「ことり?」
「海未ちゃん、あれ見て。」
ことりの視線の先では穂乃果がダンスの練習をしていました。
それを見て私は1つ決心しました。
「永夢、ことり。私もやってみようと思います。」
「海未ちゃん。」
「うん。」
海未side out
・・・・・・・・・・・
穂乃果side
私はあの後、1人でダンスの練習をしていた。けど、どうしてもうまくいかず転んでしまう。するとそこに、海未ちゃんとことりちゃん、永夢君が来た。
「全く。1人で練習しても意味ありませんよ?やるならやっぱり3人でやらないと。」
「海未ちゃん・・・うん!!」
やった!海未ちゃんとことりちゃんが一緒にやってくれる!これで「後、」?
「僕のこと、忘れないで。僕は君たちと一緒にアイドルをするわけじゃないけど、サポートすることはできる。僕にも手伝わせてよ。」
なんと、永夢君も手伝ってくれるらしい。
「それじゃあ、永夢君はマネージャーだね!これから頑張ろう!みんな!!じゃあ、早速4人で申請書を提出しに、生徒会に行こっか」
私は満面の笑顔で言った。
穂乃果side out
・・・・・・・・・・・・・・
永夢side
僕と海未ちゃん、ことりちゃん、穂乃果ちゃんの4人は生徒会室に来た。生徒会室の中には昨日会った生徒会長と副会長がいた。
「これは?」
「アイドル部設立の申請書です。」
「それは見ればわかります。」
「では、認めていただけますね?」
「いいえ。部活の設立には最低5人以上の部員が必要です。」
「えぇ!そうなんですか!?」
「待ってください。部活動は5人以下でも活動しているところもあります!」
ここで海未ちゃんが疑問に思った意見を言うが、
「それは元々5人以上やったのが、設立後に5人以下になったんや。だから裏を返せば5人揃えば設立できる。後、1人やな。」
「後1人・・・・・・・・。わかりました。みんな行こ?」
穂乃果がそう言って退出しようとするが、
「待ちなさい。どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなたたち2年生でしょう?」
と聞いて来た。それに対し穂乃果ちゃんは、
「廃校をどうにかしたくて!スクールアイドルって今すごく人気があるんですよ?だから・・・」
「だったら尚更、部員が5人以上集まっても認めるわけにはいかないわね。」
「「「!?」」」
生徒会長の言葉に3人は驚き、僕は疑問に思ったことを聞く。
「それは、どうしてですか?」
「部活は生徒を集めるためにやるものじゃないの。思いつきで行動してところで状況が変わるとは思わないわ。」
そして申請書を穂乃果ちゃん達に押し返し、
「こんな事を考えてないで残りの2年、自分のために何をすべきかちゃんと考えるべきよ。それとあなた。」
生徒会長は僕に話しかけてくる。
「あなたは試験生よね?この子達と一緒にこんな事する必要はあなたにはないはずよ。それよりもやるべき事があるんじゃないの?」
「・・・僕は確かに試験生です。ですが、僕がやる事は僕が決めます。やりたいからやる。ただそれだけです。」
そう言って僕は海未ちゃんたちの方を見て、
「もう行こう。失礼しました。」
と言って生徒会室を後にした。