奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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思えばこのアンツィオ戦、かなり難産だった…


奇策師VS奇策師!拍熱アンツィオ戦!

 

試合当日! 

 

俺「全員準備OKか?」 

 

チビ「OKです!」 

 

阿部「いつでもイケるぜ」 

 

チョウ「了!」 

 

クロウ「問題ない」 

 

不良「おっす!」 

 

俺「今回の戦いの要はお前たちだからな!頑張れよ、キヨハラチーム!」 

 

不良「押忍!!」 

 

不良→番長→清原という図式である。 

 

ちなみに今日のフラッグ車はチヘ。今回の作戦の要は軽戦車なので俺が引き受けたのである。 

 

 

 

アンチョビ「たのもーー!」 

 

何やらアンチョビが装甲車に乗って挨拶に来た

 

俺「お、千代美さん!」 

 

アンチョビ「千代美と呼ぶな!アンチョビと呼べ!もしくはドゥーチェ!」 

 

俺「へいへい、それで、何か用か?」 

 

アンチョビ「試合前の挨拶だよ。この前会ったときは挨拶どころじゃなかったからな」 

 

俺「ああ、うん…そだね…」 

 

もちろん反省はしていない。それどころか胸を見ている。脱いだら凄いだろうな、という確信に近い推測をしつつ握り拳を作るくらいには反省していない。

 

アンチョビ「私はアンツィオ高校のドゥーチェ・アンチョビ」 

 

チョウ「戦車道の人はみんなソウルネーム持ってるんデスカネ…」 

 

クロウ「聖グロも紅茶の名前だったしな…」 

 

チビ「先輩はないんですか?ソウルネーム」 

 

俺「えぇ…考えたことない……テナルディ軍曹?」 

 

クロウ「何故あえて不名誉な名前を選ぶ…」 

 

テナルディ軍曹は戦場を徘徊して金目の物を漁る盗賊である。ちなみに軍人ではない。それどころか実在しない。 

 

 

俺「歴史は苦手だ!有名な軍人とか全然知らない!」 

 

クロウ「思いつかないなら俺が考えてやろう」 

 

俺「お前の考える名前ダサいからやだ」 

 

クロウ「がーん」 

 

俺「もう普通でいいよ!御舞等高校隊長の俺だ!よろしくな!」 

 

アンチョビ「私達は相手が男だろうが女だろうが負けない!じゃなかった、勝つ!今日は正々堂々勝負だ!」 

 

俺「おう!よろしく!」 

 

 

 

〜数十分後〜

 

パッパラパッパッパー!

 

ファンファーレが鳴る… 

 

 

ヒュー…ポン! 

 

試合開始の合図である花火が弾ける

 

 

俺「出撃ぃ!!」 

 

全員『応っ!』

 

 

 

 

 

 

アンチョビ「Avante!」 

 

 

 

アンチョビ「いけいけ!どこまでも進め!勝利を持ち得る者がパスタを持ち帰る!」 

 

ペパロニ「最高っすよアンチョビ姐さん!お前らもたもたすんじゃねぇぞ!」 

 

生徒『おぉーーー!!』 

 

ペパロニ「このペパロニに続けぇ!地獄の果てまで進めぇ!!」 

 

アンチョビ「よし!このままマカロニ作戦開始!」 

 

ペパロニ「オーケー!マカロニ特盛りでいくぜ!」 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

俺「よし!軽戦車軍団!“同人誌作戦”を開始する!」 

 

チビ『了解!』 

 

チョウ『了解!』 

 

クロウ『了解だ!』 

 

不良『押忍!』 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ペパロニ「てめぇら急げ!この作戦はスピードが命だ!」 

 

彼女達が取り出したのは木製のデコイだ。このデコイを相手チームが通るであろう十字路に設置、これで敵に『大量の敵が十字路に配置されている』と思わせ、足止めさせる。足止めされた敵を機動力を駆使して囲んで殲滅する、という作戦であった。 

 

ペパロニ「戦いってのは火力じゃねぇ。おつむの使い方さ!」 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方、御舞等高校の“同人誌作戦”は… 

 

俺『お前ら!この作戦はスピードが命だ!』 

 

彼らが取り出したのは木製のデコイだ。このデコイを相手チームが通るであろう十字路に設置、これで敵に『大量の敵が十字路に配置されている』と思わせ、足止めさせる。足止めされた敵を機動力を駆使して囲んで殲滅する、という作戦であった。 

 

俺「これが御舞等のやり方だぁ!」 

 

 

 

 

 

つまり何が言いたいかというと… 

 

 

 

 

 

作戦がガッツリ被ったのである 

 

 

 

 

ペパロニ「ハッハッハッ!今頃あいつらビビって十字路で立ち往生してるぜ!」 

 

チビ「ハッハッハッ!今頃相手はビビって十字路で立ち往生してますね!」 

 

 

 

生徒「大変ですペパロニ姐さん!前にルノーが!」 

 

ペパロニ「は?なんでバレてんだ!?」 

 

 

厨二モブ「大変だ!前にCV33が5輌!」 

 

クロウ「へ!?なんでバレてんだ!?」 

 

 

 

ペパロニ「まあいいや!アンツィオの機動力についてこられるかってーの!」 

 

クロウ「まあいい!この前のシャーマン3輌に比べれば楽勝だ!」 

 

 

 

 

不良「敵二輌発見!…えぇと…あいつ何だっけ?」 

 

子分「セモベンテっていう駆逐戦車っすよ!砲塔が無い分砲の威力が強いんす!」 

 

舎弟「あいつがここにいると言うことは…作戦がバレたんじゃないか!?」 

 

不良「なにぃ!?」 

 

チビ『あ、不良さん!見られた!』 

 

不良「な、どうする!?」 

 

 

 

 

アンチョビ「おいペパロニ!マカロニ作戦はどうした!?」 

 

 

俺「おいクロウ!同人誌作戦はどうなってる!?」 

 

 

ペパロニ『今敵と交戦中っす!ばれちまいました!』 

 

クロウ『今敵と交戦中!作戦バレた!』 

 

 

 

アンチョビ・俺『何ぃぃぃぃ!?』 

 

 

 

 

アンチョビ「おい!出動だ!敵はこっちに来てるぞ!」 

 

カルパッチョ「はい!」 

 

 

俺「しょうがない!真ん中を突っ切ってフラッグを叩く!ヤムチャとくそみそは俺を守りながら突撃!俺を囮にするぞ!」 

 

不良『俺とチビはどうすんすか!?』 

 

俺「撃ちながら撒いて!」 

 

不良『了解!』 

 

 

 

チョウ「俺サン!前を見テ!」 

 

俺「はぁ!?なんだあれ!?」 

 

 

阿部「デコイが向かい合ってる…な」 

 

俺「嘘だろ!?作戦被ってる!?」 

 

チョウ「相手も完璧に同じ作戦とか有り得ないデショウ!?」 

 

俺「というか設置した奴気づけよ!!」

 

阿部「奇策師、奇策に溺れたな」 

 

俺「策師は策に溺れるけど奇策師は奇策に溺れないってどっかで聞いたんだけどなぁ!!……ん?」 

 

 

 

アンチョビ「マカロニ作戦が破られるなんて!なんて鋭い連中なんだ!…む?」 

 

 

森の道で 

 

 

 

この瞬間、二人の隊長がすれ違う…! 

 

 

アンチョビ「なっ!?全車停止!敵フラッグ車発見!」 

 

カルパッチョ「SU-85は任せて下さい!隊長はフラッグ車を!」 

 

 

 

 

俺「敵フラッグ発見!」 

 

 

 

阿部「あのいいモノ持ってる駆逐戦車はまかせろ!隊長はフラッグを追え!」 

 

俺「よろしく頼む!」 

 

 

 

阿部「旋回急げ!押しのけろ!」 

 

 

カルパッチョ「駆逐戦車同士の勝負…装填のスピードが鍵になる!」 

 

 

 

 

そのころ…

 

 

CV33VSルノー乙型!

 

クロウ「くそっ!当てでも当てても復活してきやがる!」 

 

厨二モブ「あいつらゾンビかよ!」 

 

どぉん! 

 

クロウ「命中!」 

 

またCV33が飛び出してくる! 

 

厨二モブ「また復活した!」 

 

 

 

ペパロニ「お前ら行くぞ!」 

 

生徒「はい!」 

 

ルノー乙がCV33に囲まれる! 

 

ペパロニ「Spara!」 

 

ダダダダダ! 

 

厨二モブ「いたたたたた!!」 

 

クロウ「痛い!地味に痛い!」 

 

厨二モブ「気を確かに!別にルノーとシンクロしてるわけじゃないからな!?俺達は痛くない!」 

 

クロウ「いつだって俺たちはシンクロ率400%だ!」

 

厨二モブ「気を確かに!」

 

ペシペシと軽く叩く

 

クロウ「ハッ!う、おう…それにしても何故こんなにCV33が出てくる…」 

 

 

 

 

 

クロウ「…そうかわかったぞ!あいつら撃たれても白旗出てない車両を立て直してるんだ!」 

 

厨二「軽さで威力を殺してるのか!!」 

 

クロウ「ならウィークポイントを狙い撃つしか…って!…この速度で走行間射撃とか無理だろ!?」 

 

厨二「やるしかないでしょ!?」 

 

 

ところ変わって…

 

 

 

俺「不良!撒けたか!?」 

 

不良『全部チビに押しつけてきた!』 

 

チビ『助けて!本当助けて!』 

 

俺「わかった!合流するぞ!」 

 

不良『了解!』 

 

チビ『無視ですか!?』 

 

俺「チビはできる限り遠くにセモベンテを誘導して!」 

 

チビ『あーもう!了解!』 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

クロウ「くっそ!的が小さい!」 

 

厨二「クロウ!隊長ならどんな風に敵を倒すか考えろ!発想の転換だ!」 

 

クロウ「俺ならどうやって敵を倒すか……外道…奇策………あ、」 

 

 

 

クロウ「体当たりで崖から突き落とそうぜ」 

 

割と鬼畜な答えが出た

 

 

 

クロウ「気合い入れろ!」 

 

厨二「おう!」 

 

クロウ「いち、にの、さん!」 

 

ずがん!! 

 

アンツィオ生徒「うわ!?体当たり!?」 

 

アンツィオ生徒2「うわわわ!!?」 

 

ひゅーーズドーン!…パシュ! 

 

落下のダメージで白旗が上がる!

 

クロウ「よっしゃ!次はあいつた!」 

 

ずがん!! 

 

生徒「いやぁぁ!!」 

 

ひゅーーズドーン!…パシュ! 

 

クロウ「これいけるぞ!」 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方、森林にて

 

アンチョビ「今だ!フラッグ車もらった!」 

 

どぉん! 

 

P-40に狙われるチヘ!食らえば命は無い!

 

俺「ヤバい!」 

 

チョウ『ヤラセルカ!!』 

 

俺「チョウ!?」 

 

ぶぅぅぅん!! 

 

M3がチヘに被さる! 

 

ずがん!!…パシュ! 

 

M3走行不能! 

 

チョウは自分が身代わりとなりフラッグ車を守ったのだ! 

 

チョウ『うぅ…やられマシタ…』 

 

俺「チョウ!怪我はないか!?」 

 

チョウ『大丈夫デス!後は頼みます!』 

 

俺「ヤムチャしやがって……後は任せろ!」

 

 

 

ヤムチャの犠牲を乗り越え、勝負は続く!




もうアンツィオのキャラも戦車も大好き過ぎて泣ける

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