奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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アンツィオ戦決着!


拍熱アンツィオ戦!不良達の必殺戦法!

 

アンチョビ「よし!1輌撃破!フラッグ車は裸!勝てるぞ!この大会で勝って、全国大会でも勝つ!アンツィオは弱くない!じゃなかった!強い!」 

 

 

ペパロニ『すいませんアンチョビ姐さん!CV33が3輌やられた!』 

 

アンチョビ「って…なんだって!?い、一端フラッグ車の所に集合!体勢を立て直す!」 

 

 

 

俺「撃て!」 

 

キモオタ「了解!」どぉん! 

 

 

生徒「ぐえっ!」パシュ! 

 

アンチョビ「ああ!こっちのCVもやられた!」 

 

 

 

カルパッチョ「負けてたまりますかぁ!!」

 

阿部「押しのけて撃て!こっちのほうが重量は上だ!」

 

ズガァン!!

 

戦車同士がぶつかり合う!

 

カルパッチョ「くっ…流石に重い!」

 

阿部「中々やるな!」

 

カルパッチョ「でも…こうやってぶつかり続けてれば…!」

 

 

 

阿部「装填急げ!」

 

カルパッチョ「装填済よ!」

 

 

またもや向かい合う二輌!

 

カルパッチョ「弾が軽いこっちのほうが有利になってくる!」

 

阿部「しまった!装填がまだ!」 

 

カルパッチョ「貰った!」

 

ドゴン!

 

阿部「履帯がやられた!畜生!」

 

カルパッチョ「横から決めて!!」ガチャッコン! 

 

 

 

ドゴン!…シュパッ

 

御舞等高校SU-85走行不能!

 

 

 

 

 

不良『すまねぇ!遅れた!』 

 

俺「よし!よく来た!阿部がやられたらしいけど、十分時間を稼いでくれた!この森を抜けたら何にもない土地があるからそこで決着つけるぞ!」 

 

不良『了解!』 

 

 

 

 

 

アンチョビ「開けた土地に出た……ってフラッグ車がいない!?って逃げてる!?」 

 

そこにいたのはバレンタイン歩兵戦車だけだった。チヘは森の中に逃げ帰っている。 

 

 

アンチョビ「ふっ!バレンタインの砲ならP40の正面装甲は抜けない!あいつを倒して集合!今度こそフラッグ車を叩くぞ!」 

 

 

 

不良「いくぞお前ら!ビビったら終わりだかんな!」 

 

子分「腹くくりました!」 

 

舎弟「しゃぁ!行きましょう!」 

 

不良「砲塔旋回!」 

 

ギギギギギ 

 

不良「突撃!」 

 

子分「押忍!」 

 

 

その突撃は異様なものだった

 

アンチョビ「は!?あいつら何を考えてるんだ!?」 

 

バレンタインはP40に向かって突撃を始めた。だが、砲塔を180°回してP40と正反対に砲口を向けながら 

 

アンチョビ「初心者で操縦に不慣れなのか…?」 

 

アンチョビ「まあいい!どっちにしてもバレンタインじゃこっちの装甲は抜けない!そしてこっちの砲ならどこでも抜ける!正面から撃ち抜いてやる!」 

 

アンチョビ「Spara!」 

 

不良「いくぞ!ビビるなよ!フルスロットル!」 

 

子分「うおおおおおお!!」 

 

不良「舎弟!」 

 

舎弟「スイッチオン!」 

 

 

 

どがぁぁぁん!! 

 

バレンタインの後方に爆発が起こる! 

 

 

アンチョビ「…は?」 

 

 

 

 

 

戦車が、空を飛んだ! 

 

 

 

 

不良「これが俺たちの、天空飛翔だ!!」 

 

アンチョビ「嘘だろぉぉぉぉ!!?」 

 

 

 

 

 

~回想~ 

 

時は戻ってチビとの練習の時 

 

チビ「これが新しい装備です」 

 

不良「…なんだこれ?」 

 

チビ「これはですね…ロケットブースターです」 

 

不良「は?」 

 

チビ「昔の戦争で、塹壕によって戦車が進めない、なんてことが多々あったんです」 

 

不良「まあそうだな」 

 

チビ「そのときイギリス軍が考えたのが、軽戦車の後ろにロケットブースターしこたまつけて塹壕飛び越えようぜ、っていう作戦です」 

 

不良「それが…これだと」 

 

チビ「そう、バレンタイン歩兵ジャンピング戦車です。ただこれ、下手したら着地のときにひっくり返っちゃうんですよね」 

 

不良「ならどうするんだよ」 

 

チビ「びびって下手に速度下げると逆に失敗するんで速度下げないで下さい。最適な速度は……」 

 

 

 

不良「着地!」どぉん!

 

見事に着地する! 

 

アンチョビ「P40を飛び越えた!?……はっ!?」 

 

不良「砲は既にお前に向いてる!」 

 

そう!不良が突撃前に砲塔を回したのは、敵を飛び越えたときに、すぐ背後を撃てるようにするためだった! 

 

アンチョビ「何ぃぃぃ!?」 

 

不良「例え相手が重戦車だろうとエンジンを撃ち抜けば倒せる!」 

 

どぉん! 

 

アンチョビ「うわぁぁ!」 

 

ズガァァァン!!…パシュ! 

 

 

アンツィオ高校、フラッグ車走行不能!勝者!御舞等高校!! 

 

不良「よっしゃぁ!!」 

 

俺「二回戦突破ぁぁぁ!!」 

 

 

〜試合後〜

 

 

アンチョビ「あぁー!勝てると思ったんだけどなぁ!おめでとう!」 

 

俺「ありがと、うちもチョウがいなかったら負けてた…」 

 

アンチョビ「優勝しろよ?応援してるからな!だよな!」 

 

生徒『うおおおお!!』 

 

俺「どうしようアンツィオ高校が天使すぎるんだが」 

 

クロウ「メンバー全員が勝者を応援出来るとか…本当凄いなこの学校…」 

 

アンチョビ「うちの自慢の生徒だからな!」フフン! 

 

 

 

 

アンチョビ「さてと…お前ら準備に取りかかれ!」 

 

生徒『おおおおお!!』 

 

俺「え?何が始まるの…?」 

 

アンチョビ「ふっ…諸君!試合だけが戦車道じゃない!試合に関わった選手、スタッフを労う…これがアンツィオの流儀だ!」 

 

全員『おおおお!!』 

 

食事パーリー!無料で!

 

貧乏学生大歓喜!! 

 

 

 

チョウ「食費が!浮ク!」 

 

不良「野郎共!食い尽くせ!」 

 

阿部「俺は他人のメシだって構わないで喰っちまう人間なんだぜ?」 

 

クロウ「と、いいつつ俺のピザ取らないで下さい」 

 

俺「…ごめん、うちの奴ら一切遠慮ないからな…」 

 

アンチョビ「いいんだ、むしろドンドン食べろ!」 

 

俺「それじゃあ…遠慮無く!」 

 

 

楽しい食事会の始まりである!おいこらそこ!唐突に連絡先聞かない!

 

 

アンチョビ「それにしても驚いたなぁ」 

 

俺「ん?何が?」モグモグ 

 

アンチョビ「まさか戦車が飛ぶなんてなぁ…」 

 

俺「ああ、あれな!あのロケットブースター、たまたま戦車道ショップで見つけたんだ。レアなんだって」 

 

アンチョビ「あんなもの売ってるのか…まあ戦車で飛ぶなんてバレンタインくらいのものだと思うけどな!」 

 

俺「まあそうだな!いくら軽戦車でも飛ぶなんてな!ハハハ!」 

 

この時アンチョビは知らなかった。今後劇場版で自分も戦車で飛ぶことになろうとは… 

 

 

 

アンチョビ「………ん?」モグモグ

 

 

 

とぅーびーこんてにゅー…




もう主人公どうでもいいからチョビ勝たせたいと何度思ったことか…

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