奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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ついに御舞等高校にも重戦車が!…もちろん普通の戦車では無く…


オネェ襲来

プラウダ戦の次の日… 

 

御舞等高校ガレージにて… 

 

俺「遂に決勝だ…」 

 

キモオタ「初出場でここまでこれるとは思いませんでしたな…」 

 

ネクラ「次の対戦相手は?」 

 

俺「黒森峰女学園…流石に全員知ってるな?」 

 

クロウ「強豪、王者、最強、九年連続優勝、去年アクシデントがあって負けたが、それさえなければ勝ってたなんて言われてるな」 

 

俺「その通り。しかも相手の隊長は西住まほ。西住流の家元の娘だ。」 

 

チビ「強そうですね…粉蜜柑」 

 

俺「実際強い…。参加する戦車も強力なものばかりだ…」 

 

チョウ「…で、何をやってるんデスカ?」 

 

 

 

俺「重戦車を呼び寄せる儀式」 

 

クロウが書いた謎の魔法陣を囲んでメンバーが踊っているこの状況。気が違っているとしか思えない 

 

チビ「あの子会いたやあの海越えて、頭の灯りは愛の証♪」 

 

クロウ「やーれんソーランソーランソーランソーランソーラン!」 

 

阿部「やらないか~やららないか、やら、やらかいかい♪」 

 

あんこう音頭、ソーラン節、やらないか(阿部ダンサーズ)などそれぞれ謎の踊りを踊っている 

 

チョウ「…いや、こんなので重戦車なんて手に入らないデスカラネ!!」

 

俺「しょうがないじゃないか!!万策尽きたんだよ!」 

 

チョウ「万策?」 

 

俺「相手は超強い…そろそろ本気で重戦車が必要だ。だけど流石に重戦車をレンドリースしてくれる学校はなかった…資金もないから買えない…だから奇跡にすがった!」 

 

クロウ「俺!祈りが足りないぞ!」 

 

チョウ「ああ…思い出されたかのようにクロウサンの厨二病設定がっ!」 

 

 

 

??「お困りのようだな!!」 

 

俺「そ、その声は!!」 

 

キモオタ「聖グロ戦前にちょっとだけ出てきてそれから出番が0の校長先生!!」 

 

校長「そうだ!最初の戦車の紹介から一切の出番がなくて最近若干寂しい校長だ!」 

 

俺「で、その校長がなんの用だ?」 

 

校長「火力不足に悩んでいると聞いてな…ついに私の出番が来た…と」 

 

俺「何か手があるのか…」 

 

校長「重戦車が欲しいのだろう?…それなら、ある!!」 

 

俺「何ぃ!?」 

 

校長「この学園艦のどこかに眠っているという伝説の重戦車がな…」 

 

俺「…それは…どこにあるんだ」ゴクリ 

 

校長「それはな…」 

 

 

 

校長「学校の地下にあった」 

 

 

 

俺「…はぁ?」 

 

 

 

校長「この学校で戦車道始めてからいろいろ学校の資料調べたら…発見した」 

 

俺「…あのさ」 

 

校長「ん?」 

 

俺「最初から調べておけよっ!!!!」ズガッ! 

 

校長「な、殴ったな!?親父にも殴られたことがないのに!」 

 

俺「うるせぇよ校長!!そんなものあるなら軽戦車軍団で頑張る必要もなかったじゃないか!!」 

 

校長「いや……重戦車はお前らにはまだ早すぎるかなと…そう判断したんだ」キリッ 

 

俺「人の目を見て言え!」 

 

校長「というか私校長…生徒に殴られるって…」 

 

俺「そんなことより!その戦車の元に案内しろ!!」 

 

校長「……はい」 

 

 

 

 

御舞等高校グラウンド 

 

校長「見ろ!これが御舞等高校の最終兵器だ!!」 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 

 

俺「こ、これは!!」 

 

チョウ「見たことない戦車デス…」 

 

 

 

校長「SMK重戦車だ!!」 

 

 

 

キモオタ「多砲塔戦車…!」 

 

クロウ「格好いいな!多砲塔戦車!」 

 

ネクラ「というか…でかいな…」 

 

俺「…むしろいいのか…強力な戦車を導入しようとすると大抵アクシデントが起こるんじゃないかな…」 

 

キモオタ「ええと…この戦車は主砲が強い、装甲も厚い…」 

 

俺「強いじゃん!絶対良からぬことが起こる!」 

 

キモオタ「そのかわり足まわりが悪いです」 

 

俺「よしっ!欠陥がある!!」 

 

ネクラ「欠陥で喜ぶなよ…」

 

クロウ「…さてと、これに誰が乗るんだ…」 

 

俺「足まわりが弱いんだろ?出来れば試合中でも上手く応急処置ができるやつがいいな…」 

 

チビ「と、なると阿部会長ですか?」 

 

阿部「こんな2本も生えてて回るチンコがあってたまるか!俺は乗らんぞ!」 

 

ネクラ「すごいな…阿部さんって戦車のことをチンコだと思ってるのか…」 

 

俺「だから駆逐戦車に乗ってるのか…」 

 

チョウ「それで…誰が乗るんですか…」 

 

 

 

??「アタシ達の出番ね!」 

 

俺「そ、その声は!」 

 

キモオタ「サンダース戦のときにちょっとだけ出てきた美術部部長のオネェさん!!」 

 

オネェ「ふっ…乙女のたしなみに御舞等高校の乙女が参戦よ!」 

 

俺「でも初心者に重戦車、しかもクセの強い多砲塔戦車を扱えるのか…?」 

 

オカマ「ふふふ…これでもアタシは中学までは戦車道をやっていたのよ!」 

 

クロウ「何ぃ!?」 

 

オカマ「まぁ性別がアレだから締め出されちゃったけどね…」 

 

俺「オネェさん…」 

 

オカマ「でもね!今回は違う!御舞等高校の生徒として!乙女のたしなみを出来るの!確かに本当にアタシがもう一度戦車道を始めていいのか迷っていたところはあった…だからこんなに時間がかかって、決勝前になっちゃったけど…それでも、アタシを迎えてくれるかしら…」 

 

俺「もちろん!」 

 

クロウ「それより、メンバーがそろうか?SMKはデフォルトで7人の搭乗員が必要だぞ?」 

 

オネェ「それに関しては問題無いわよ!」 

 

オネェさんが手を叩くと後ろからゾロゾロとメンバーが集まる! 

 

オカマ’s『オネェのコミュ力、舐めちゃいけないわよ!!』 

 

色々と濃いメンバーが集まる! 

 

俺「こ、濃い…」 

 

 

 

俺「さて、と…重戦車が手に入ったとはいえこっちが不利であることに変わりは無い…」 

 

キモオタ「相手の情報は?」 

 

俺「おそらくティーガーやらパンターやらを使ってくるだろうな。アンチョビの情報だとフラッグ車はティーガーⅠだって。」 

 

ネクラ「…」 

 

俺「他に前の試合で確認出来たのはヤークトティーガー、ヤークトパンター、ラングってところかな」 

 

キモオタ「うーん……強い…」 

 

俺「それにもう一つ、あっちは秘密兵器を持ってるらしい」 

 

クロウ「秘密兵器…絶対ヤバいやつだよな…」 

 

チョウ「潜入はするんデスカ?」 

 

俺「今からは無理だな…でもそのかわりに行く場所はある」 

 

ネクラ「またアンツィオか?」 

 

俺「いや西住流本家に乗り込むぞ!」 

 

キモオタ「…はぁ?」 

 

俺「西住流について知るためには西住流そのものを見に行く必要があるからな!」 

 

航海「…まさか、また…」 

 

俺「航海!大発持って来い!!」 

 

航海「…ですよねー…はぁ…」 

 

 




SMK重戦車 KV-1の元となったソ連の試作多砲塔重戦車。強力な76.2 mm戦車砲と副砲に45 mm戦車砲 が付いてる変態戦車。フィンランドとの冬戦争で投入され、敵の戦車砲の攻撃を優秀な装甲で弾き返すも、雪溜まりにハマって行動不能になった。その後重すぎて輸送も出来ずその場でスクラップにされた可哀想な奴。

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