奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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※主人公の考え=作者の考えじゃありません。今のうちに逃げを打っとく


チヘカチコミ!西住流総本山!

俺「というわけで、ニーソチームin西住流本家!」 

 

キモオタ「本当に来たんですね…」 

 

俺「敵の戦い方を知るには本物を見るのが一番だからな!」 

 

ネクラ「…見るだけのつもりならチヘはいらないだろう?…戦るつもりだな?」 

 

俺「…ノーコメ」 

 

 

 

俺「たのもー」 

 

ガタガタガタガタガタガタ 

 

西住流「!?」 

 

正門から戦車で乗り込む! 

 

俺「見学に来ました~」 

 

キモオタ「見学って態度じゃない…」

 

 

 

 

眼鏡「ええと…入門希望かしら?」 

 

俺「ええと…手合わせ的な?」 

 

眼鏡「…困るのよねぇ。あなた達みたいな勘違いしてるにわかは西住流にはいらないの…しかも男…」 

 

俺「…」イラァ☆ 

 

ネクラ(一応大会で決勝に出るんだけどなぁ…) 

 

キモオタ(あんまり確認してないのかも知れないですね) 

 

ネクラ(…おかしいな…俺達名立たる強豪を倒してるはずじゃ…)

 

眼鏡「戦車道はね、乙女のたしなみなの。あなた達みたいな…」 

 

俺「ほぅ…そんな男子に戦車で負けたら恥ですもんねぇ…そりゃ戦いたくないですわぁ……だからそんなに口論に持ち込むんですね?」 

 

眼鏡「なっ!?」 

 

俺「いや?男子なんかに負けたら恥ずかしいですからねぇ?しかも天下の西住流が…逃げてもしょうがないですよぉ?」 

 

眼鏡「…私が…逃げる……?いいわよ!ボコボコにしてあげる!ついてきなさい!」 

 

俺(煽り耐性ひっくいなぁ…)ニタァ 

 

 

 

西住流戦車演習場 

 

キモオタ「…相手の戦車、Ⅳ号D型ですね」 

 

眼鏡「この演習場を使っての一対一のタイマンよ。文句ある?」 

 

俺「ティーガーとかパンターとか使わなくていいんですかぁ?」 

 

眼鏡「あんた達を倒すのにそんな戦車いらないわよっ!!それにそんな失敗作で西住流に勝てるとでも思ってるの?」 

 

ネクラ(その失敗作相手にⅣ号使うのかよ……)

 

俺「ハハハ、どうでしょう?」ニヤニヤ 

 

眼鏡「ムキィィィ!!」 

 

 

 

 

キモオタ「煽りますねぇ…」 

 

俺「あのお高く止まった感じが嫌いだ。それと個人的に西住流が好きじゃない」 

 

ネクラ「その心は?」 

 

俺「そもそも西住流戦車道は硬い重戦車並べて戦う戦車道だ。そんなの誰が真似出来るんだ?金持ちが勝つだけなんだよ。まさに『札束で殴り合う武道』ってな。なーにが乙女の嗜みだ」

 

キモオタ「嘘ですよね?」

 

俺「ん?」

 

ネクラ「それもあるだろうけど何か隠してるな?」

 

キモオタ「らしくもない。そんなこと言う割にはサンダースやプラウダは好きですよね?理由つけて何を隠しました?」

 

俺「お見通しかよ…嫌なもんだな。………………去年の黒森峰対プラウダ戦を見たことあるか?」 

 

キモオタ「ああ…あの事件のことですか…川に落ちた仲間を助けにいったらその隙を突かれて十年連続優勝を逃したって…」 

 

俺「そう、そのこと。あと後色々調べたんだけどよ、その助けに行った子、副隊長だったんだけど、戦車道辞めたんだって。今どうしてるかは知らん」 

 

ネクラ「…色々嫌な想像が働くな。……西住流は必ず勝つための戦車道、だったよな」 

 

キモオタ「…当たりもきつかったでしょうね…」 

 

俺「戦車道の無い学校に行くのがベストかもな…そういう話聞くとなーんかいけ好かないんだよなぁ……」 

 

キモオタ「それにしても意外ですね。そういうことに影響されない人だと思ってました」 

 

俺「…その子が可愛かった。それだけ」 

 

ネクラ「やっぱりそういうことかよ…!」 

 

俺「そんじゃ、逆恨みをぶつけにいきますか!」

 

 

 

眼鏡「ムキィィィ!!あいつら!雑魚のくせに人を馬鹿にしやがって!」 

 

ぶりっ子「まぁ~私達なら~余裕で勝っちゃうんですけどね♡」 

 

クールさん「…あの人達…この前の試あ」 

 

眼鏡「あんな雑魚!西住流にかなう筈無いわよ!ほら、さっさと出撃!」 

 

クールさん「……了解」 

 

 

俺「さて、相手は西住流、黒森峰戦の練習だぞ!」 

 

キモオタ「どんな作戦で行きますか?」 

 

俺「今回、主砲換装してきたんだっけ?」

 

キモオタ「はい、決勝の為に新たに二種類の砲身を買いましたが、今回は初速と貫通力の高い57mmを持ってきました」

 

俺「Ⅳ号側面を近めで撃てば倒せるっぽいな…ひとまずは様子見……」

 

カタカタカタカタ

 

履帯の音が微かに聞こえる

 

俺「しっ!」 

 

ゴガガガガガガガ 

 

キモオタ「…エンジン音ですね」 

 

ネクラ「どうする?」 

 

ガガガガ……ガガ… 

 

キモオタ「止まった…?」 

 

俺「ヤバい!うってくる!」 

 

ネクラ「なっ!?」 

 

ズガァァン!! 

 

俺「二撃目くるぞ!発進!」 

 

ガガガガ! 

 

ズガァァン!! 

 

俺「うわっ!ジャストミート!?」 

 

チヘが隠れていた茂みが形を無くす! 

 

 

 

ぶりっ子「うーん、よけられちゃったぁ♡」 

 

眼鏡「ちゃったぁ♡じゃないわよ!何外してるのこのへたっぴ!」 

 

ぶりっ子「あぁん?メガネザルに言われたくないわ?」 

 

眼鏡「あ?」 

 

 

 

 

俺「流石西住流!なんて射撃技術!お見それしましたぁ!!」 

 

キモオタ「さっきいけ好かないとか言ってませんでしたっけ!?」 

 

俺「舐めてたね!こんなに速攻で見つけてきて撃ってくるとは思わなかったね!」 

 

ネクラ「馬鹿言ってる場合じゃないよ…どうするの?」 

 

俺「そうだな…相手のいる方向に撃ちかえして」 

 

キモオタ「了解!」 

 

俺「撃てぇ!!」 

 

ドォン! 

 

俺「ネクラ、木の間をジグザグに動きながら相手に近づいて」 

 

ネクラ「ん」 

 

俺「キモオタ、狙いは履帯、壊して」 

 

キモオタ「了解!」 

 

 

 

ぶりっ子「当たんない~♡」 

 

眼鏡「真面目にやれ下手くそ!」 

 

ぶりっ子「ああん?もっとマシな指示してから文句言えやクソメガネぇ!」 

 

クール系「…」グイッ! 

 

ガガガガ!! 

 

眼鏡「ちょ!今狙撃中!」 

 

クール系「ここで戦車から放り出されたくなければ喧嘩はやめて、まともに戦って下さい」ゴゴゴゴゴゴ 

 

眼鏡「…はい」 

 

ぶりっ子「…はい」

 

 

 

 

キモオタ「捕捉…」 

 

俺「撃てっ!!」 

 

ドォン! 

 

 

 

眼鏡「フルブレーキッ!!」 

 

クール系「…んっ!」 

 

ギャギャギャギャギャギャ! 

 

ドゴォン! 

 

弾が外れる! 

 

 

 

ネクラ「あのチームの車長と操縦士…やる…とっさの判断でよけた…」 

 

キモオタ「久々に外しました…」 

 

俺「キモオタは試合じゃ命中率100%だったからな…」 

 

キモオタ「次は外しません…!」 

 

俺「うーん、でも普通に戦っても勝てそうにないな…」 

 

ネクラ「どうする?」 

 

俺「そうだな…ちょっと外出ていいか?」 

 

ネクラ「なんで?」 

 

俺「機銃使う。キモオタは牽制でどこでもいいから当てて。ネクラにはちょっとやってもらいたいことがある」 

 

ネクラ「やってほしいこと?」 

 

俺「俺の言うとおりに走ってくれ。やりたいことがある」 

 

キモオタ「やりたいこと?」 

 

 

 

俺「知ってるか?丸太って最強の武器らしいぜ?」 

 

 

 

 

眼鏡「そんなへなちょこな砲撃じゃ抜けないわよっ!」 

 

ドォン!カァン!ドォン!カァン! 

 

眼鏡「ん?一式から誰か出てきた?機銃?」 

 

タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ! 

 

二十連射! 

 

しかし弾は明後日の方向に飛んでいく… 

 

ぶりっ子「機銃、全然当たりませんね~♡」 

 

眼鏡「ふんっ…口ほどにもないわね」 

 

クール系「何か…おかしい…」 

 

 

 

 

クール系「……違うっ!!」  

 

眼鏡「え?」 

 

 

ぎ……ぎぎぎ… 

 

バダーン!! 

 

Ⅳ号の前に生えていた木が倒れる! 

 

眼鏡「回避ッ!」

 

 

 

俺「嘘だろ!?あの木直撃コースだったのに避けるのかよ!?」

 

ネクラ「どうする!?」

 

俺「次やるぞ!!!」 

 

タタタタタタタタタタタタ! 

 

ぎぎぎ…ぎぎぎ…バダーン!! 

 

俺「今度はⅣ号前方に木倒した!乗り越えられる前にできる限り接近!」 

 

ネクラ「了解…!」 

 

ブロロロロロロロ!! 

 

全速力でⅣ号に突撃する! 

 

眼鏡「一式が来るぞ!速く砲塔回せっ!!」 

 

ぶりっ子「んぬぬぬぬぅ!!」 

 

 

 

 

俺「十分近づいた!撃て!」 

 

キモオタ「この距離なら流石に外しもしないし弾かれもしないっ!!」 

 

ドォン! 

 

先に撃ったのはⅣ号だった!

 

俺「くっ…!」

 

しかし効果は軽微、うまく弾いた!

 

俺「撃ち返せ!てぇ!!」

 

ズガァァン!!……パシュ! 

 

Ⅳ号の白旗が上がる! 

 

 

俺「…ゼェ…ゼェ…」 

 

キモオタ「流石…ですね……射撃も操縦も練度が高かった…」 

 

ネクラ「確かに、強いな…」 

 

 

 

眼鏡「うそ…」 

 

ぶりっ子「なんであんな雑魚戦車に…」 

 

眼鏡「あんたが外したからっ!」 

 

ぶりっ子「ああん?アンタがちゃんと指令出さないからでしょ!?」 

 

クール系「…黙れ」ゴゴゴ 

 

二人『…はい』 

 

 

 

 

俺「ありがとうございました!」 

 

クール系「ええ、こちらこそ…」 

 

俺「ところで、後ろでお互いの足を踏み合ってる二人は」 

 

眼鏡「…」ゲシゲシ 

 

ぶりっ子「…」ゲシゲシ 

 

クール系「気にしないでほしい。それより、あなた達は御舞等高校の生徒?」 

 

俺「お、正解。よく知ってましたね」 

 

クール系「決勝で黒森峰と戦うらしいからね。まあ、あいつらは知らなかったようだけど…」 

 

二人『うっ…』 

 

俺「まあ西住流の強さがわかってよかった……あと簡単に挑発に乗ってくれてよかった」ボソッ 

 

眼鏡「うっ…」 

 

ぶりっ子「アンタがベタな挑発に乗らなかったら…」

 

眼鏡「あぁん?」 

 

ぶりっ子「あ?」 

 

ボコスカボコスカ 

 

俺「…あの二人は…?」 

 

クール系「…練度は高いんだけど…はぁ……」

 

俺「苦労してるようで…」




相手の西住流門下生はリトルアーミーの三突組がモデルです

西住流の真骨頂は火力、防御力、機動力、冷静な判断力を総動員して強烈な電撃戦を仕掛けることにあります。ですが作中の黒森峰は火力と防御力に偏重しすぎて他が疎かになっていると思われます。黒森峰=西住流ではないんですねー。リボンの武士では改善しようと変わり始めましたが。何が言いたいかというと、俺くんの西住流批判(前半)は作者の本心じゃないよ!貧乏戦車道は大好きだけどね!

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