奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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決勝開始です!


VS王者黒森峰!黒森峰全車VSルノー乙型!?

試合当日!! 

 

俺「今日は決勝!相手は王者、黒森峰!気合い入れていくぞ!」 

 

全員『おお!!』 

 

俺「よーし!各員戦車の整備を続けてくれ!」 

 

 

 

キモオタ「なんとか秘密兵器の完成も間に合いましたね!」 

 

俺「ああ!これで作戦の幅が広がる」 

 

キモオタ「チヘの砲身は結局75mmにしたんですね」

 

男「おう。こっちのほうが榴弾を使いやすいからな。貫通力は低いけど今回はSUとSMKのサポートに回るつもりだからな」

 

 

 

 

俺「で!」 

 

 

俺「あなた達は何をしてるんですかねぇぇぇぇ!!!」 

 

ダージリン「何って」 

 

ケイ「言われても」 

 

アンチョビ「見ての通り」 

 

カチューシャ「出店を出してるだけよ!」 

 

 

 

俺「何故!!」 

 

ダージリン「ケイとアンチョビが屋台をやっているのを見て、面白そうだなと思いましたの」 

 

カチューシャ「屋台は頼れる同志がすぐに用意してくれたわ!」 

 

俺「折角試合見にきてくれたなら挨拶くらいしてほしいなと思うのはおこがましいでしょうかねぇ!!!?」 

 

 

 

アンチョビ「それなら…」チョイチョイ 

 

アンチョビが手招きをする 

 

俺「お、なんだ?」 

 

アンチョビ「まあ座れ」ギギギ 

 

進められたら椅子に座る 

 

俺「おう…」 

 

 

 

アンチョビ「お客さん、ご注文は?」 

 

 

 

俺「金を払えと!?」 

 

ダージリン「30分フリードリンクで2万円ですわ」 

 

俺「ここはメイドカフェか何かですか!?しかもちょっと高い!」 

 

カチューシャ「今ならプラス五万円でカチューシャがあなたを下僕にしてあげる!」 

 

俺「財産と人権を同時に奪ってきた!?」 

 

ケイ「サンダースの反省会への出席も可能よっ!」 

 

俺「ひゃっほう!胃潰瘍は免れないぜっ!」 

 

その扱いの酷さに、未来でいずれ出会うであろうどこかの隊長さんに嫉妬する俺であった。 

 

 

 

 

ちなみに金は払った。後悔はしていない 

 

 

 

選手の整列が始まる 

 

審判「隊長、副隊長、前へ!」 

 

俺「…」ザッザッ 

 

阿部「…」ザッザッ 

 

 

 

まほ「…」ザッザッ 

 

エリカ「」ザッザッ 

 

 

 

エリカ「ふーん、あんた達が相手?見るからに弱そうなチームね」 

 

俺「…」 

 

エリカ「まぐれで勝ってきただけで調子に乗らないでよね」 

 

俺「…戦車道にまぐれ無し。あるのは実力のみ。確か西住流の言葉だったよな?」 

 

エリカ「な…」 

 

俺「戦車道は礼に始まり礼に終わる競技。最初の挨拶でいきなり煽ってくるというのは相手への敬意が欠如しているように見えるが、どうだ?」 

 

エリカ「……」 

 

 

 

ネクラ(お前が言うな) 

 

キモオタ(同感であります) 

 

チビ(プラウダ戦でいきなりセクハラかました先輩は言えませんよね…) 

 

阿部(言えないな) 

 

航海(お前そんな人間じゃないだろ)

 

チョウ(この前戦いはメンタルに攻撃するのは基本トカ言ってマシタ)

 

オネェ(心にも無い事言ってるわね)

 

クロウ(相手がお前のことよく知らなくてよかったな) 

 

 

 

エリカ「あ…あんたねぇ!!」 

 

まほ「エリカ…」 

 

エリカ「隊長!」 

 

まほ「すまない、うちのメンバーが失礼した」 

 

俺「…いえいえ」ニヤ… 

 

エリカ「…覚えてなさい」イライラ

 

 

 

 

 

ここで御舞等高校と黒森峰女学園の戦力を見ていきましょう 

 

御舞等高校 

 

SU-100(フラッグ車)くそみそチーム 

 

一式中戦車チヘ(隊長車)ニーソチーム 

 

Ⅱ号戦車 触手チーム 

 

M3軽戦車中国仕様 ヤムチャチーム 

 

ルノー乙型戦車 ナイトチーム 

 

バレンタイン歩兵戦車 キヨハラチーム 

 

Ⅰ号戦車C型風 後悔チーム 

 

SMK重戦車 KABAさんチーム 

 

 

 

黒森峰女学園 

 

 

Ⅵ号重戦車ティーガーⅠ(フラッグ車)  

 

Ⅵ号重戦車ティーガーⅡ(ケーニヒスティーガー)×2 

 

Ⅴ号G型中戦車パンター×6 

 

Ⅳ号駆逐中戦車ラング×6  

 

Ⅴ号駆逐中戦車ヤークトパンター 

 

Ⅵ号駆逐重戦車ヤークトティーガー 

 

駆逐重戦車エレファント(フェルディナンド) 

 

Ⅲ号中戦車J型 

 

秘密兵器???(超強い) 

 

 

 

戦力差絶望的だね。勝てる気がしないね。 

 

あと秘密兵器って何だろうね(白目) 

 

 

審判「両校、挨拶!」 

 

俺「よろしくお願いします!」 

 

全員『よろしくお願いします!』 

 

 

 

エリカ「……見てなさいよ」 

 

俺(うひょー!目が怖い…!) 

 

 

 

 

 

俺「…チヘたん、今日も頼むぞ」 

 

キモオタ「よろしくお願いします!」 

 

ネクラ「……よろしく」 

 

マサイ「頑張って行きましょう!!」 

 

 

 

俺「お前誰だ?」 

 

マサイ「あなたのチームの装填手であるマサイですよ!?」 

 

俺「すまん、出番がないから忘れてた」 

 

マサイ「ひどいっ!!」 

 

 

出身が有名な部族なだけではキャラが濃い御舞等高校では生きていけないのだ

 

 

 

 

俺「恐らく相手は火力に物を言わせて速攻で片を付けにくる。俺達試合開始すぐに移動を開始、自分達が有利な場所に逃げる」 

 

クロウ「有利な場所?」 

 

俺「今回はチビ戦車が得意なフィールドがあるからな!なおかつSMKなら対応出来る場所が」 

 

オネェ「火力なら任せなさい!」 

 

俺「期待してるぞ!それじゃ、お前らいくぞ!!」 

 

 

 

まほ「これより決勝戦だ。相手は始めて対するチームだが、油断はするな。迅速に行動しろ。グデーリアンは言った。厚い皮膚より速い足、と。ゆくぞ!」 

 

 

 

ヒューーーー…… 

 

 

パポン!! 

 

花火が上がった! 

 

 

 

俺「パンツ!」 

 

阿部『アッーー!』 

 

ゲイ『フォーーー!!』 

 

チビ『よりにもよって決勝戦でなんでその掛け声なんですかぁぁぁ!!!』 

 

 

 

 

 

俺「全車隊列を崩さずに前進、敵は強いが落ち着いていくぞー」 

 

航海『まあ相手との距離は遠いし当分接触はしないだろうな』 

 

チビ『航海さん、それってフラグなんじゃ……』 

 

 

 

ドォォォォン!! 

 

チビ『やっぱりぃ!!?』 

 

もちろん黒森峰の攻撃である。しかもいっぱい

 

ドォン!ドンドン!ドォン! 

 

俺「あいつら森をショートカットしてきやがった!!全車ジグザグに動いて回避っ!!」 

 

ドォン!ドンドンドンドン!ドォン! 

 

俺「んぎゃぁぁ!!流石黒森峰ぇ!!?」 

 

 

 

生徒「前方二時方向、フラッグ車SU-100を発見」 

 

エリカ「よし、標準を合わせろ。一発で終わらせてあげる…」 

 

 

 

俺「みんな!!少々早いがあの作戦やるぞ!」 

 

全員『了解!』 

 

俺「全員煙幕用意っ!!“縁日作戦”!バルーンドッグ展開!」 

 

ボフンボフン!!ボフボフボフン!! 

 

煙幕弾と戦車後部から出る煙幕によってあたりが煙に包まれる! 

 

 

 

生徒「敵フラッグ見失いました!!」 

 

エリカ「チッ!煙幕なんて忍者か何か!?」 

 

まほ『落ち着け、今日は風が強い。煙幕はすぐに晴れるだろう。落ち着いて待て』 

 

エリカ「了解!!」

 

 

 

 

 

俺「クロウ…頼むぞ!」 

 

クロウ『了解!!』 

 

俺「ナイトチーム以外は“東の森”に進んでくれ!ナイトは作戦終了後、目的地にて合流!各員健闘を祈る!」 

 

全員『了解!』 

 

 

 

 

 

生徒「煙幕、晴れます!」 

 

エリカ「くっ……逃げられたか…?………ん?」 

 

煙幕が晴れたその一瞬、エリカは敵のⅠ号と一式を見た 

 

エリカ「逃げるのが少し遅かったみたいね!敵は“西の森”に進んだ!追いなさい!」 

 

生徒「了解!」 

 

エリカのティーガーⅡ、そしてパンター二輌が先陣を切って追い、その後から全車輌が後を追う。 

 

 

 

俺「黒森峰は量と火力で敵を撃破していくはずだから、多分下手に分隊せずに攻撃に回ってる全車で“俺達”を追うだろうな」 

 

チビ『その間に僕達は移動を続ける、と』 

 

俺「そういうこと。後はクロウ達の無事を祈るって感じだな。あいつならなんとか出来るとは思うけど…」 

 

 

 

 

クロウ「厨二!追ってきてるか!?」 

 

厨二「ああ!恐ろしいほどにな!」 

 

クロウ「了解!そろそろ頃合いだな…バルーンドッグを放て!!」 

 

厨二「了解!!」 

 

厨二はルノー乙型の後ろについていたロープを切断する!

 

 

 

 

生徒「敵車両発見しました!!」 

 

まほ『わかった…攻撃開始』 

 

エリカ「……待ってください!様子がおかしいです!」 

 

まほ『どういうことだ?』 

 

エリカ「エンジン音もしなければ動きもしない…」 

 

生徒「…まさか」 

 

 

 

エリカ「偽物!精巧に作られたデコイです!!」 

 

 

 

まほ『騙されたか……私達はまだ奴らを侮っていたのかもしれないな……』 

 

エリカ「…っ」

 

 

 

パンターが一輌、デコイに近づく 

 

生徒『……これは…金属に見えるのはペイントで本当は風船のようですね』 

 

縁日とかで売ってる犬の形をした風船から着想、制作したものである。かなり近づかなければ風船だとは見抜けないだろう。それもそのはず、オネェさん率いる美術部を総動員して作ったデコイだ。金属質のペイントにこだわりが半端では無い。

 

そして

 

 

 

 

クロウ「今だ!撃てぇ!!」 

 

ドォン! 

 

小さい車体を利用し隠れていたルノー乙型が発砲!

 

砲弾は真っ直ぐ敵……ではなく風船デコイに向かっていき… 

 

生徒『へ!?』 

 

砲弾がデコイを割り━━━ 

 

 

 

ドガァァァァァァァァァン!! 

 

 

 

デコイが大爆発を起こす!! 

 

 

 

 

クロウ「よしっ!逃げるぞ!」 

 

厨二「ういよっ!」 

 

 

 

 

エリカ「なっ……!?」 

 

まほ『何が起きた…報告をしなさい』 

 

エリカ「敵のデコイが爆発を起こしました!現在状況確認中です!」 

 

先程のパンターからの報告を受ける 

 

生徒『白旗は出ていませんか、履帯に少しダメージを受けました!あとエンジンから変な音がします!』 

 

エリカ「…チッ……認めたくないけど…やるじゃない…」 

 

 

 

チビ『あのー、僕のⅡ号型のバルーンがアホみたいな大爆発を起こしたんですけど…何をやったんですか?』 

 

俺「ああ、バルーンの中に圧縮火薬とネジとか釘とか入れて、空気に気化ガソリン混ぜた」 

 

チビ『バルーンⅡ号ぅぅぅ!!酷いぃ!』 

 

阿部『それにしても、あれだけの爆発でも戦車は動けるんだな…白旗は確認出来なかったらしい』 

 

俺「実は爆発だけなら大した威力にならないんだよね。もちろん熱いから生身の人間はアウトだけど戦車は多少の炎なら耐えるし。一応攻撃力あげるためにネジとか釘とか混ぜたけど…大したダメージじゃないだろうな」 

 

航海『爆弾の周りにネジとか…テロリストかよ…』 




うまく言い表せない縁日の犬型風船。戦車型バルーンを膨らませるときは空気入れシュコシュコしてたら間に合わないので薬品使って内部に一気に酸素を発生させる仕組み。

75mm砲を装備したチヘは実は二式砲戦車ホイだったりするけど呼び方は一式中戦車チヘで統一

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