俺「撃てっ!!」
ドォン!カァン!
俺「そりゃ抜けないよね…」
ドガァァァァァァァァァン!!
俺「回避っ!!」
ギャリリリリ!
俺「全車一斉攻撃!」
ドガドガドガドガァァァン!!
シュゥゥゥゥゥ……
ダメージを受けた様子はない
俺「建物に隠れろっ!!」
ズドガァァァァン!!
建物が跡形もなく消え去る !
俺「あの化物に対抗出来るのなんてSMKくらいだろっ!!オネェさん!今どこ!!」
オネェ『今向かってる!!この戦車足回り弱いから全速出すと怖いのよ!!!』
俺「SMKの助けは見込めない……重戦車無しでどうする……」
不良『隊長!今こそあの作戦をやるべきときでは!?』
俺「あの作戦……あの作戦…かっ!!…相手はマウス…ちょうどいい……全員アレやるぞ!!」
チョウ『…本気でアレやるんデスカ…?』
阿部「やるしかないだろう…」
俺「作戦名“喧嘩上等”を開始するっ!!」
マウス生徒「あいつ等、どこに隠れた…ちょこまかと逃げてばかりで………」
エリカ『でもこれで二輌倒して相手の残り車両は六輌。こちらは十六輌…』
まほ『フラッグ車を叩かなければ意味がない…』
エリカ『…油断は出来ませんね』
まほ『…ああ。奴らは常識では考えられない奇想天外な作戦でここまで登りつめてきた……』
エリカ『でも、どうやってもマウス相手じゃ……』
マウス生徒「あの戦車の砲ではマウスは抜けないですよね!」ギャリリ
マウス生徒「ん?今変な音が…」
ギャリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!
マウス生徒「ん?………はぁ!?」
エリカ『どうしたの!?』
俺「“待”ってたぜェ…!!この“瞬間(とき)”をよォ!!」
参考画像
マウス生徒「り、リーゼントで特攻服を着た奴らが来ました!!」
エリカ『はぁ!?』
パラリラパラリラ!!
騒音を鳴らし、“御舞等参上!”の文字が踊る旗をはためかせ、バッチリリーゼントを決めた特攻服を着た男が俺である
不良「俺達はもう野球なんかやらねぇって言ってるだろ、川藤!」
チョウ「不良サン…それ暴走族じゃ無いデス…」
何故かメンバーの全員がリーゼントである。
阿部「…ぬんっ!」
俺「阿部会長!?確かに上半身脱いで腹にサラシ巻いてって言いましたけど、下も脱げとは言ってませんからね!?」
阿部「何人たりとも俺のモノは止められねぇ!!」
俺「やめろ!戦車から乗り出すな!色々な問題で失格になる!………いやモノにサラシを巻けとは言ってないっ!!」
マウス生徒「ぎゃぁぁぁ!変態と暴走族が同時にっ!!」
俺「お、奴さんビビってんじゃねぇか?」
不良「シャバイ奴らだなぁ……あぁん?」
チョウ「えぇと…チョット待って下サイ、台本確認するノデ……ええと…“ヒャハハハハハ!たっぷりかわいがってやろうぜぇ?”」
810「あくしろよ、ヨツンヴァインになるんだよ」
俺「前々から気になってたけど野獣先輩の語録だけじゃ辛くなって他の語録に手出したなコイツ」
俺「全員!アレ持ったか!?」
不良「隊長…じゃなかった、総長!さっさとやっちまいましょうよ!」
俺「そうだな!いくぞぉ!!」
オラァァァァァァァァ!!
マウス生徒「う、うう撃てぇ!!」
ズドガァァァァン!!
ズガァァン!!…
阿部「回避っ!!!」
見事に回避!
俺「進めぇぇぇぇ」パラリラパラリラ
阿部「うおおおおおお!!」ギャリリリリリリリリリリリ!
SU-100がマウスの横につく
俺「これで俯角がとれないから撃たれないな!」
不良「うおおおおおお!!」
マウス生徒「な、近すぎて俯角がとれないっ!!」
俺「チビ戦車だからなぁ!!」
マウス生徒「だ、だけどそのチビ戦車じゃ0距離でもマウスは抜けない!」
不良「なあ?不良っていったらやっぱり木刀とかメリケンサックとかだよなぁ?」
マウス生徒「はぁ?いきなりなによ?」
不良「でもなぁ…こんなのも…使うんだぜ?」
すると不良は戦車の中から瓶を取り出した
マウス生徒「…なんだそれ」
不良「火炎瓶」
俺「全員火炎瓶投げつけろぉぉぉ!!」
全員『うぇーい!!』
マウス生徒「はぁ!?ちょ、お前らやめろ!」
瓶に燃料のガソリンを入れて投擲し続ける!ちなみに火炎瓶は様々な軍が実際に使用したれっきとした武器である。
俺「おりゃおりゃおりゃおりゃ!!!」ポイッパリーンポイッパリーン
阿部「ぬんっ!!」バリリーン
チョウ「先輩、この予備燃料も入れますカ?」
俺「おお、一斗缶!ぶちこめー」
ガッシャーン!
不良「オラオラオラオラ!!」がっしゃぁぁぁん!!
俺「なんでも入れろー」
ガラガラガラガラガチャンガチャンゴロゴロゴロ
マウス生徒「やめろぉぉ!……いや、待てよ、ただガソリンに引火させて爆発させたとしてもマウスを倒せるような爆発が生まれるとは考えにくい…あれ?こいつらのやってること…意味ないんじゃ…」
俺「…なんて、そんな風に思ってるのはまるっとお見通しだ!。確かにさっきのバルーンデコイ爆弾は戦車に大きなダメージは与えられなかったな…だけど!俺達の狙いはこっちだ!!」
俺は機銃の弾を大量にスリットに投げ込む!
俺「気づかなかったのか?さっきから俺達がスリットを狙って火炎瓶を投げていることにっ!」
阿部「全員離脱っ!!」
ギャギャギャギャ!!
全車が高速でマウスから離れる!
俺「いくぞ!撃てぇ!!」
ドォン!
チヘから放たれた砲弾はマウスへと飛んでいき、装甲に到達、火花を散らす
火花は表面についたガソリンを辿り急速に燃え上がる
そして炎はスリットへと進み中へと侵入
その爆風により、中の機銃の弾がマウスの中を暴れまわる!!
ガガガガガガガガガ!!
俺「マウスはいくら装甲が厚くても、流石に中のパーツにまで装甲つけられないよねぇ!!」
弾がマウスのエンジンを貫いた
……パシュ!
俺「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!マウス撃破ぁぁ!!」
観客「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」
おっさん「マウスを喰ったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
見学に来てた戦車道ショップのおっさんも大歓喜
戦車道のルールによると
『参加可能な戦車は終戦までに、戦線で活躍または設計が完了し試作されていた車輌と、それらに搭載される予定だった部材を使用した装備品のみ。』ピクシブ百科事典より引用
火炎瓶はドイツ軍、ソビエト軍は実際に対戦車用として装備、日本はノモンハンのときに戦車兵が火炎瓶を使用
しているのでルール上はセーフ。ルノー乙型やM3中国仕様など多重国籍戦車を選んだ理由はここにあって、使える装備品の幅が広くなるという理由。ルノー乙型は元はフランスの日本戦車なのでフランス、日本の二ヶ国の装備が使える。M3に関してはアメリカ、中国はもちろんの事、日本の装備を鹵獲して使ったという記録があるので3カ国分の装備が使える。
前の作戦で使ったバルーンドッグはちゃんと元ネタがあり、アメリカ、ドイツ、日本、イギリスが使ってます。ただ調べた上でちゃんと膨張式だと分かったのはアメリカのみ。でも技術的には余裕で作れるよね!セーフセーフ。
参考画像
【挿絵表示】
第一みぽりんだって二次大戦には無かった携帯で連絡取り合ってるもん!多少のルール違反は許容されるもん!
以上、本編で回収する予定がないから今白状した裏設定でしたー