奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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まだまだ黒森峰優勢

アニメ基準で書くと黒森峰が強そうに書けなくて困る…


豹変

俺「残念ながら喜んでる場合ではないんだよなぁ…全員よく聞け!」 

 

いつになく真剣な声に雰囲気が重くなる 

 

俺「向こうは残り15輌、こっちの残りは6輌。戦力差は未だ絶望的だ。」 

 

全員『…』 

 

俺「だが、この戦いはフラッグ車を倒せば終わる!フラッグさえ取ってしまえばいいんだ!いいか!これより最後の作戦に移る!」 

 

ぽろっ! 

 

俺のリーゼントカツラが落ちる 

 

チョウ『…ぷ…』 

 

俺「笑うなっ!聞けっ!!今いいところ!」 

 

キモオタ「ブフォ!しまりませんなぁ!」 

 

ネクラ「俺らしいけどねぇ」 

 

俺「うるせぇ!!これより最終作戦“アイドル作戦”を開始するっ!!」

 

 

 

オネェ『KABAさんチーム只今参上!遅れて悪いわね!』 

 

俺「もうマウス撃破しちゃったぞ?」 

 

オネェ『うるさいわねぇ…重戦車の苦悩をもっと知りなさい!』 

 

俺「予算的に無理がある!」 

 

 

 

航海『こちら後悔チーム。敵が隊列組んでやってきたぞ。』 

 

俺「予想到着時間は?」 

 

航海『約三分ってところだな』 

 

俺「誘導出来るか?」 

 

航海『やってみる』 

 

俺「オネェさん、出番だ!ニーソはこれより最終作戦の準備に入る!他の車両は敵を攪乱、俺の合図があったら全力で離脱っ!!」 

 

 

 

俺「いくぞ!」 

 

 

全員『応っ!!』 

 

 

 

 

後悔「ヘイヘイ!お姉さま方!こっちだよ!」 

 

ドンドン! 

 

生徒「敵発見、Ⅰ号」 

 

後悔「撃て撃て!こっちが勝ってるのは連射と速力だけだ!最大限にいかせ!」 

 

ドンドン!カァン!カァン! 

 

Ⅰ号は少し速度を上げる 

 

後悔「敵三輌ついてきた!ティーガーⅡ、パンター二輌の合計三輌!出来る限り遠くに誘導する!」 

 

 

 

阿部「敵車両発見、恐ろしい数だな」 

 

チョウ『出来る限り戦力分散しないとですね……』 

 

オネェ『後悔チームだけでなく、私達も敵の挑発が重要ね…』 

 

ドォン!ドォン! 

 

不良『撃ってきた…』 

 

くそみそ「市街地ぐるぐる回りながら逃げるぞ」 

 

チョウ『ボクは後続を相手シマス!おそらく相手はエレファントやヤークト。駆逐戦車ならなんとか引きつけられるかもしれまセン!』 

 

阿部「頼んだ!」 

 

 

 

航海「撃て撃て撃て!!」 

 

カァン!カァン!カァン! 

 

航海「敵車両に接近!」 

 

パンターの側面にくっつき0距離で射撃する 

 

スガァン! 

 

航海「ヘイヘイヘイヘイ!」 

 

生徒「ムカつくぅ!!チビ戦車の癖にぃ!!」 

 

航海「挑発がてらもっとスピード出してみるか!」 

 

モブ「これスピードどのくらい出るんですかね?」 

 

航海「壊したくないからフルスロットルはしたことないけど、Ⅰ号C型はカタログスペックなら整地ならたしか時速65キロ出たはず。でもコイツならギリギリまでエンジン強化したから75は出るな。でリミッターも外せば」 

 

 

 

航海「上手く行けば恐らく100キロ出せる」 

 

 

 

生徒「何よあのスピードと小回り!全然当たらないじゃない!!」 

 

ドォン!ドォン!ドォン! 

 

黒森峰三輌で追って撃つが弾は外れる 

 

 

 

航海「まあ履帯の強度とかエンジンの調子とか考えて現実は65キロ前後で走るんだけどねぇ…」 

 

もちろんこれでも普通の戦車のスピードではない

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

チョウ「…後続車両、エレファント発見、攻撃シマス!」ドォン! 

 

M3は路地を飛び出しエレファントに砲撃する! 

 

カァン! 

 

常識ならここで軽戦車の速力を生かし回り込むところだが 

 

チョウ「くっつけ!」 

 

あえて動かず敵の正面に留まる。 

 

チョウ「敵の砲身を避けてくっつけば撃たれはシナイ!」 

 

 

 

生徒「…攻撃させないだけならいい作戦だけど…どうやってもスチュアートじゃエレファントの正面は抜けない!!押しのけろっ!!」 

 

 

 

モブ「チョウ!これからどうする!!装甲抜けないぞ!」 

 

するとチョウはなんてことないように言う 

 

 

 

チョウ「何もボク達が倒す必要はありませんヨネ?」 

 

 

 

 

チョウ「オネェさん!」 

 

オネェ『はいよっ!!』 

 

ドォォォォン! 

 

ズガァァァン!! 

 

SMKの砲撃がエレファントの横っ腹に炸裂っ!! 

 

生徒「な、なんで……?」 

 

チョウ「プラウダ戦で阿部会長がやったことをオネェさんに練習してもらいまシタ。ボク達はほんの少し止められれば良かったんデス」 

 

SMKは家屋を貫いてエレファントを狙ったのだった 

 

 

 

阿部「次右折!その次も右折!次左折!」 

 

不良『阿部会長!ヤバい!前方からラング!ここ道細いから避けられない!!』 

 

阿部「何ぃ!?」 

 

 

 

生徒「フラッグ車発見!ここで仕留めます!!」 

 

ラングがSUを狙う! 

 

 

 

阿部「道なら自分で作るっ!!右折!!」 

 

不良「俺たちはせめて壁に!横っ腹守れ!」

 

SU-100は横にあった柵を踏み潰す! 

 

 

 

生徒「なっ!?弾道修正っ!」 

 

車長「焦るなっ!右に寄りすぎ!」 

 

生徒「うっ!」ドォン! 

 

 

 

弾はSU-100の車体を少し逸れ… 

 

ズガン! 

 

 

 

阿部「くそっ!すまない!砲身損傷!カスっただけだから砲撃は可能だが精密射撃が出来ないっ!」 

 

俺『な!?……解決策は後で考える!とりあえず準備は出来たから敵を撒けっ!!』 

 

不良「すまん、守れなかった…」

 

阿部「バレンタイン一輌と砲身一個なら安いもんだ。むしろ相手さんが焦って無理に俺を狙ってくれて良かった」

 

 

 

俺「どうする…今回の作戦はSU-100が要だ…SMKに代役を頼むか…でもSMKは敵の足止めをしないといけないし…」 

 

不良『隊長、要するにSU-100がフラッグ車に弾を当てられればいいんすよね?』 

 

俺「まあそうだが…遠くから撃てないとなると…」 

 

不良『なら近づいて撃てばいい』 

 

俺「そんなの近づく前に撃たれる」 

 

不良『一か八かの賭けですが…撃たれる前に近づける方法があります…』 

 

俺「教えてくれ、どうする?」 

 

 

 

 

航海『こちら後悔チーム、今からそっち向かうぞ』 

 

俺「…おい、敵はどうした…!」 

 

後悔「市街地を出てもついてきたから適当に沼地に沈めてきた。水のあるところでの戦いで船舶課に勝る者はいない!」 

 

俺「知らない内に大戦果あげてやがる!?まてどうやってやった!?…沼に嵌めた!?…まあいい、出来る限り早めに帰ってきてくれ。これから敵を分断する。オネェさん、出番だ」 

 

オネェ『はいよっ!』

 

 

 

 

チョウ『俺サン!ヤークトティーガー発見されたッポイ…!』 

 

俺「押さえ込めるか!?」 

 

チョウ『いえ…ちょっと…』 

 

俺「諦めるな!それでも御舞等の生徒か!」 

 

チョウ『そういうコトでなく…』 

 

 

 

 

チョウ『ここで倒します』 

 

 

 

 

チョウの目が鈍く輝く… 

 

 

 

 

まほ『ここでフラッグを叩く、全車集まれ…!』 

 

生徒「了解!急ぐわよ!」 

 

ヤークトティーガーの生徒が力強く指令する 

 

生徒「進めっ!」 

 

 

 

チョウ「撃てっ!」ドォン! 

 

スカン! 

 

M3の砲撃は弾かれる! 

 

生徒「M3スチュアート発見!」 

 

車長がハッチから飛び出す! 

 

チョウ「スチュアートじゃないシ!金門之熊ダシ!!」 

 

曲がり角を曲がる! 

 

生徒「追えっ!」 

 

ヤークトティーガーも追うように曲がる… 

 

チョウ「全速後退っ!!」 

 

ズガン! 

 

そのまま逃げると見せかけてM3がヤークトティーガーの側面に密着!

 

生徒「なっ!押しのけなさい」 

 

 

 

 

チョウ「動くなッッッ!!」 

 

 

 

 

 

生徒「何を言……ッ!?」 

 

チョウ「動くなと言っているだろう……」 

 

チョウは普段の気弱な表情を消し去り、冷酷な笑みを浮かべる 

 

その手は改造により車体上部に取り付けられたブローニングM1919重機関銃を掴んでいた 

 

生徒「な…なによ…?そんなので脅したって」 

 

バババババ!! 

 

生徒「ひっ…!?」 

 

銃弾がヤークト車長のすぐ真横を通る 

 

チョウ「……僕達は勝利に手段は選ばないんですよ」 

 

冷たい口調で語りかける

 

 

 

チョウ「だから例え“事故”であなたに銃弾が当たっても何も気にしない……ここは丁度建物の影になって中継のカメラも取れない…審判からも見えにくい所に誘い込んだんだ」 

 

ダダダッ!! 

 

今度はハッチの真横を撃つ 

 

生徒「ひぃッ!?」 

 

チョウ「“事故”ならしょうがないですよねぇぇぇぇ!!」 

 

ダダダッ!! 

 

チョウ「手元が狂ってあなたの頭を撃っちゃいそうですよぉぉぉぉ!!」 

 

瞳孔が開き、眼球が揺れる 

 

生徒「ひ…いぃ…」 

 

チョウ「何を恐れてるんですか?楽しみましょうよ!楽しみましょうよ!楽しみマショうよ楽シミまショウヨ楽死みまショウヨタノシミマショウヨォォォォォォ!!!」 

 

チョウは気が狂ったかのように叫び声を上げ機銃を乱射する!! 

 

チョウ「ヒャハハハハハハハハハハハ!!!!」 

 

生徒「…ぁ…ぁ………」 

 

生徒は気絶してしまったようである 

 

 

 

チョウ「今っ!!」 

 

いきなりチョウがいつもの調子に戻り、M3が急発進! 

 

どぉん! 

 

履帯を切断! 

 

チョウ「いけっ!」 

 

ダダダダダダダダダ!! 

 

観測装置だけを狙い機銃を撃つ! 

 

操縦士「ひぃっ!!」 

 

チョウ「安全は保証されていても目の前に銃弾がきたら怖いですよねぇ…」 

 

モブ「……さっきのお前の方が怖いよ」 

 

チョウ「いいから倒しテッ!」 

 

モブ「了解…!」 

 

ヤークトの後ろに回り込んで弱点、まさに薬莢捨てるとこを撃ち続ける!! 

 

ドンドンドンドン!

 

パシュ! 

 

ヤークトティーガー撃破!

 

 

 

モブ「チョウ、一応聞くけど…さっきのクレイジーなトリガーハッピー野郎は素じゃ…ないよな?」 

 

チョウ「まさかっ!全部演技デス!カメラの視覚云々も全部ブラフ!そんな事実は無いデス!」 

 

モブ「…今日のベストオブゲス野郎は…お前だよ…」 

 

チョウ「…少し脅しすぎましたかネ…」 

 

モブ「…あの子がこれからも戦車道を続けられることを祈る」 

 

 

 

俺「…もしかしてチョウ…俺よりえげつないんじゃないか」 

 

チョウ『酷いッ!』 

 

俺「通信で会話聞いてたけどあれ怖すぎるからな!?相手チビってると思うぞ!?」 

 

チビ『失禁プレイと聞いて』 

 

俺「お前…撃破されたのに復活するなよ…」 

 

チビ『同人誌作家魂に火を付けた先輩が悪いです。いいですか?まず同人誌における放尿プレ』 

 

ブチッ! 

 

現在、御舞等六輌、黒森峰十輌




作品史上最ゲスは主人公じゃなかった!

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