奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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この話を書いてる途中に気がついたんだけど御舞等の奴らって相当強くなってる気がする。


VSマジノ!クロウの強さの秘密

 

俺「それじゃ、発進!」 

 

ドドドド! 

 

俺「とりあえず手頃なところで止まって相手の様子を見よう」 

 

クロウ「了解!」 

 

 

 

チョウ「…相手チーム発見!ルノーR35!」 

 

クロウ「お!ルノーFT-17!いい趣味してるな!うちのルノー乙お揃いだ!」 

 

俺「よーし、撃ってきたらゆっくり後退しつつ反撃!」 

 

 

 

 

エクレール「こちらスペードブル!敵車両発見!ダイヤブル(FT-17)!クラブブル(R35)、そのまま攻撃!相手を誘い出して!」 

 

生徒「Compris!」 

 

 

 

俺「追ってきた追ってきた!最後尾!車種は?」 

 

チョウ『FT-17二輌、R35二輌、ソミュアS35一輌!』 

 

俺「ソミュア…攻走守の三拍子揃った中々の有能戦車だな…」 

 

クロウ『整地なら40.7キロで走るんだっけ?』 

 

俺「しかもR35が長砲身になってる…俺達スパスパ抜かれるな」 

 

ドォン!ドンドン! 

 

俺「全車ジグザグ走行!」 

 

クロウ『俺~ルノー乙じゃいずれ追いつかれる~』 

 

俺「R35もFT-17も精々20キロ前後しか出ない。隊列崩してまでソミュアが出てくるとは思えないからまだ回避しながら逃げるよ」 

 

 

 

エクレール『ガレット!敵全車そちらへ進んでいます!攻撃用意!』 

 

ガレット「…了解」 

 

 

ガレット「…何が練習相手よ…大したことないじゃない」 

 

 

 

俺「うわ…前方に重戦車…挟み撃ちだな」 

 

チョウ『ルノーシャールB1bisデスネ!』 

 

クロウ「…固そう…」 

 

俺「キモオタ、撃てぇ!」 

 

ドォン!…スカァン! 

 

俺「案の定…弾かれたな」 

 

 

 

ガレット「…そんなうろたえ弾…効きませんわ!撃て!」 

 

ドォン!!! 

 

 

 

俺「回避っ!!」 

 

ネクラ「…んっ!」ギャギャ!! 

 

ズゴォン! 

 

俺「おっそろしい……」 

 

クロウ『後方来てる!挟まれるぞ!』 

 

チョウ「どうします!」 

 

俺「……シャールはこっちで何とかする。ヤムチャとナイトはFT-17を狩れ……クロウ!」 

 

クロウ「なんだ!」 

 

俺「ルノーFT-17の弱点はお前が一番知ってるはずだ」 

 

 

 

 

俺「ルノー使いの格の違いを見せてやれ」 

 

 

 

 

 

クロウ「まずは数を減らさないとな…」 

 

チョウ『先にFT-17から狙いまショウ。FT-17の特徴は?』 

 

クロウ「意外と軽戦車としては正面装甲は固い、でも他は脆い。遅い。あと車長の負担が異常」 

 

チョウ『…あぁ。車長兼砲手兼装填手兼通信手ですもんネ』 

 

クロウ「だから撃った直後は隙が多い。そのときは砲撃気にせず大胆に攻撃」 

 

チョウ『了解!』 

 

クロウ「まあ正面でもM3なら普通に抜ける……はず。不安だから出来る限り側面狙いで」 

 

チョウ『それじゃ、いきまショウ…』 

 

クロウ「よし、なんとかFT-17に撃たせるぞ!」 

 

 

 

生徒「ルノーNC(乙型)がこっちに!」 

 

生徒『撃てぇ!!』どぉん! 

 

 

 

クロウ「正面で受けろっ!」 

 

スカァン! 

 

クロウ「うわぁ…まともに受けるとか重戦車みたいでかっこいいな…左折!」 

 

 

生徒「ルノーNCが来た!装填…ッ…」ガダガダガダ! 

 

クロウ「この不整地で!この速度で!まともに装填出来るかな!」 

 

ドォン!…カンッ! 

 

生徒「うぅ…!」 

 

クロウ「おっ…と、回避!」 

 

ドォン! 

 

R35の攻撃を避ける! 

 

クロウ「チョウっ!」 

 

チョウ『はいっ!撃てぇ!』 

 

ドォン! 

 

生徒「キャアッ!」 

 

パシュ!

 

 

 

エクレール「くっ!ダイヤブルがやられた!」 

 

生徒『あっちも同じような戦車のはずなのに!』 

 

 

 

 

チョウ『もう一丁!』ドォン! 

 

カァン! 

 

たまたま上手く弾を弾けた!

 

生徒「危なかった!」 

 

クロウ「チョウ!そのまま進め!」 

 

ギャリリリリリリ! 

 

M3がそのままFT-17とすれ違う! 

 

生徒「な、砲塔旋…」 

 

チョウ『撃てぇ!』 

 

ドォン!…パシュ! 

 

 

 

ルノーFT-17二輌撃破! 

 

 

 

エクレール「くっ!流石はあの黒森峰と互角に戦ったチーム!やりますわね…クラブブル!挟みますわよ!」 

 

生徒『Compris!』 

 

 

 

俺「…さてと」 

 

ドォン!カァン! 

 

俺「…抜けねぇ」

 

 

 

ネクラ「…あくまで予感なんだけど」 

 

キモオタ「どうしました?」ドォン!カァン! 

 

ネクラ「近い将来、B1bisはどっかのチームに注目を奪われそうな気がする」 

 

キモオタ「何の予感ですか……?」 

 

 

 

 

そど子「…くしゅん!……風邪かしら……?」 

 

 

 

俺「キモオタ、履帯狙って。剥き出しだから狙いやすいだろ」 

 

キモオタ「…距離700m…止まってくれれば必ず当てます」 

 

俺「わかった、次弾回避出来たら止まって狙撃」 

 

ネクラ「了解」 

 

キモオタ「せめて500…欲を言えば300mまで近づければ装甲抜けるんですけどね…」 

 

 

ガレット「撃てっ!」 

 

シャールが火を噴く! 

 

 

 

俺「フルブレーキッ!」 

 

ドォン! 

 

ネクラ「ん…っ!」ギギギ! 

 

回避成功! 

 

俺「撃てっ!」 

 

キモオタ「っ!!」 

 

ドォン!…ドゴン! 

 

榴弾が履帯に命中し、履帯を破壊する! 

 

 

 

ガレット「…ちっ!なんて命中制度ですの…」 

 

俺「今だ!進め!」 

 

ブルォォォォォン!! 

 

 

 

 

クロウ「くっそぉ!やっぱりR35は強いなぁ!」ドン! 

 

チョウ『独特な形のせいで弾が弾かれますネ!』 

 

 

 

エクレール「くっ!NCとスチュアートでなんでここまで戦えるんですの!?」 

 

生徒「エクレール様!また煙幕が!」 

 

エクレール「…メルドッ!!」 

 

 

 

クロウ「チビ戦車の機動戦には煙幕がつきもの。よく学べ!」 

 

チョウ『撃てぇ!!』 

 

ドォン!…パシュ! 

 

R35撃破! 

 

 

 

 

ガレット「履帯が外れた……でも…まだ戦える!撃て!」 

 

ドォン! 

 

俺「回避っ!」 

 

 

 

ガレット「回避した先を狙え!」 

 

ドォン!! 

 

シャールは2つの砲を有している… 

 

 

俺「ま、間に合え!回避っ!」 

 

ネクラ「くっ…!」 

 

ズガァン! 

 

 

俺「く、駆動輪がやられた!」 

 

ネクラ「ちっ…お互いただの砲台か…」 

 

 

 

マサイ「距離、約310m、次弾装填済みです」 

 

 

 

俺「マサイ!?」 

 

マサイ「この距離ならギリギリ抜けるはずでしょう?さあ早く!」 

 

キモオタ「外しません…」 

 

俺「…撃てっ!」 

 

キモオタ「っ!!」ドォン! 

 

 

 

ガレット「装填急いで!」 

 

ガチャコン! 

 

ガレット「Feu…!」 

 

ドォン!! 

 

 

 

ガコォン!! 

 

 

 

………パシュ! 

 

 

 

ルノーシャールB1bis走行不能! 

 

俺「うっし!」 

 

キモオタ「駆動輪急いで直さないと!」 

 

ネクラ「いそげー」 

 

俺「駆動輪直すって時間かかるぞ…」 

 

クロウ『俺!助けて!』 

 

俺「どうした?」 

 

クロウ『どうした?じゃない!何とか騙し騙しソミュアと戦ってるけどそろそろキツい!』ドォン! 

 

相手の砲撃の音が聞こえる 

 

チョウ『俺サン加勢できますカ?』 

 

俺「駆動輪壊れたから無理そう。そっちでどうにかして!乙型はともかくM3ならギリギリ抜けるはず!」 

 

チョウ『了!』 

 

クロウ『ともかくって言うなぁ!』 

 

 

 

エクレール「くっ…やりますわね…」ギュルル… 

 

フォンデュ『あのM3…速い…』 

 

エクレール「煙幕が晴れたら攻撃を仕掛けますわよ!」 

 

 

 

 

クロウ「…俺がソミュアの動きを止める。チョウ、頼むぞ」 

 

チョウ『了!!』 

 

 

 

フォンデュ『煙幕晴れます!』 

 

エクレール「スチュアート発見!Chargeー!!」 

 

ソミュアの砲がM3を捉える… 

 

 

 

クロウ「おらぁぁぁぁ!!」 

 

ずがぁぁぁん!! 

 

エクレール「!?」 

 

ルノー乙型がソミュアに体当たりする! 

 

エクレール「くっ!」 

 

大きな隙が生まれる! 

 

チョウ『食らえッ!!』 

 

その隙を使い、ソミュアの横に回り込む! 

 

 

 

フォンデュ「させませんわっ!!」 

 

R35がM3を狙う! 

 

チョウ「…っ!」ガチャン! 

 

チョウがM1919を構える 

 

チョウ「撃たせないッ!!」 

 

ダダダダダダダダダダダダ!! 

 

機銃による煙幕! 

 

フォンデュ「…Bon Sang!煙幕ばっかり!撃てぇ!」 

 

ドォン! 

 

弾は外れる! 

 

チョウ「撃てッ!!」 

 

ドォン! 

 

至近距離からの攻撃! 

 

 

 

ズガン!……パシュ! 

 

 

 

エクレール「……はぁ…やられましたね…」 

 

 

 

ソミュアS35、走行不能!

 

 

 

マジノ女学院、残り一輌

 

フォンデュ「……くっ!」 

 

 

 

クロウ「…さてと、」 

 

チョウ「最後の一仕事…デスカネ?」 

 

 

フォンデュ「……」 

 

 

 

クロウ「いけぇ!」 

 

チョウ「撃てぇ!!」 

 

ドドォン!! 

 

重なる砲声… 

 

パシュ! 

 

R35、走行不能! 

 

 

エクレール「本日はありがとうございました」ボロボロ 

 

俺「お、おう…」 

 

エクレール「それで!何かアドバイスを下さいませっ!」 

 

俺「うん……試合中考えたんだけどよ…」 

 

エクレール「…はい」 

 

 

 

聖グロ戦、パンツを活用して勝利 

 

サンダース戦、チビを空に飛ばす 

 

アンツィオ戦、戦車を飛ばす 

 

プラウダ戦、建物を解体する 

 

黒森峰戦、ボーソーゾクスタイル 

 

 

 

 

俺(何をアドバイスすればいいんでしょうねぇぇぇぇ!!!)

 

俺(どうするんだよっ!考えてみれば俺達今までロクな戦い方してねぇよ!マジノにパンツ脱げなんて言えるかっ!!) 

 

エクレール「…あの」 

 

俺「ああ!はいはい!ええっとねぇ…」 

 

俺(どうする…考えろ…考えるんだ…) 

 

俺「パンッ……煙幕をもっと使ってみよう!」 

 

エクレール「ぱん…?」 

 

俺「そこは気にしなくていいから!ほら!乾いてたら土埃上げて走るだけでも十分な煙幕になるから!」 

 

エクレール「…なるほど」 

 

俺「あとR35が折角長砲身なら狙撃も出来るはず!R35が上手く狙撃出来る状況を作る練習も必要だなっ!」 

 

俺(よしっ!それっぽいこと言った!) 

 

エクレール「なるほど…勉強になりましたわ!」 

 

 

生徒「あのっ!ルノー乙型に乗ってた人ですよね!」 

 

クロウ「ん?そうだよ」 

 

生徒「あ、あのっ!どうやってあんなにスムーズに装填が出来るんでしょうか!…私もFT-17に乗っているのですが……どうしても上手くいかなくて…」 

 

クロウ「」 

 

チョウ「…?どうしたんですカ?クロウサン?」 

 

 

 

 

 

クロウ(言えない………ずっとジョジョ立ちしてたらいつの間にかインナーマッスルとバランス感覚が鍛えられていて揺れる車内でもスタイリッシュに装填が出来るようになってたとか言えない…そのジョジョ立ちの効果によって余裕が出来て砲手としての仕事も集中出来るようになったとか言えないっ!) 

 

生徒「……あの~」 

 

クロウ(どうする…正直に教えるか…?しかしそんなことをしたらおしとやかなお嬢様がジョジョ立ちしてるとかいう面白すぎる状況が生まれてしまう……) 

 

生徒「あの~」 

 

クロウ(早く答えなければ……) 

 

 

 

 

 

 

クロウ「ジョジョ立ちすればいいと思うぞ!」 

 

クロウ(言ってしまったぁぁぁぁぁぁぁ!!) 

 

 

 

次の日、マジノ女学院戦車ガレージの前でジョジョ立ちする生徒の姿が目撃されたという…




ちなみに奇策を抜いたら俺君の指揮能力は本編登場隊長の中で最下位。絹代よりは上。ここらへんの原作キャラとの能力比較に関してはネタになりそうなので今度やります

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