試合当日!
各々の戦車の前で待機中
俺「遂に試合の日だ!この一週間我々は様々なものを犠牲にしてきて練習したぁ!!」
キモオタ「犠牲は主にアニメ、マンガ、ニコ動、2ch。あとハーメルンですな」
チョウ「大したもの犠牲にシテマセンネ」
俺「まあそこら辺は気にしない!ほら、そろそろ聖グロがくるぞ!」
BGM ブリティッシュ・グレナディアーズ行進曲
ダージリン「…」スラァ
ネクラ「おお…本物のダージリン様だ…」ハァハァ
キモオタ「お綺麗でありますな!」ハァハァ
俺「お前ら自重しろよ!」鼻血ダバダバ
阿部「…女に興味は無い。」
~止血中~
俺「急な申し込みに応じていただきありがとうございます!」
ダージリン「構いませんことよ。我々聖グロリアーナ女学院は例え相手が誰であろうと正々堂々と騎士道精神で応じさせていただきますわ。それが男子でも。」
キモオタ「Foooooooooo!」ハァハァ
チョウ「カッコイいいデスネ!」
ダージリン「……」
俺「あ、あんまり気にしないで下さい…」
俺(あぁ…踏まれたい…)
クロウ「そういえば相手チームみんな紅茶飲んでるな…なんでだ?」
チョウ「イギリスをモチーフにしてますからネ?学校でもお茶会開いてるとかなんとか」
阿部「そういえば、うちのチームにも紅茶に詳しい奴がいるぞ?」
俺「え?そんな人いたっけ?」
阿部「ああ、いるぞ?おーい!こっちにこーい!」
奥のSU-85の中からガタイのいい人影がこっちに近づいてくる。
810「おまたせ!アイスティーしかなかったけd」
俺「誰かコイツを黙らせろ!!」
ワーワー!ギャーギャー!オォン!アォン!ンアッー!
コイツに喋らせたら何かが危ない…
聖グロ「………」
※『』の部分は通信ごしの会話です。
試合開始前
俺「それじゃあ始めるぞ!練習の成果を見せてやる!」
阿部『その前に一応、作戦の確認をしたほうがいいんじゃないか?』
俺「ん、それもそうですね。………あんたら、本当にこのチーム名でいいのか?」
チョウ『完璧デス!』
クロウ『我らに相応しい名前だ』
チビ『最高です!』
阿部『むしろこれ以外に有り得ない』
俺「…まぁいいけど…ええと…今回は5対5の殲滅戦だ。作戦としてはこう。まず軽戦車、中戦車が相手を誘い出して、潜伏したSU-85で倒す。うちのチームの強みは囮がいっぱいいることだからな!」
ネクラ「それは果たして強みなのだろうか…」
クロウ『それで、個別にはどう動くんだ?』
俺「…これ、チーム名本当に言わなきゃだめ?」
総員『ダメ』
俺「…最初は俺率いるニーソチームのチヘが敵車両を発見、砲撃してエリアDまで移動。エリアDは高台な。エリアDではくそみそチーム、阿部会長のSU-85で待ち伏せしていて。チョウのM3、ヤムチャチーム、チビのⅡ号、触手チームとクロウ率いるルノー乙、えぇと…チームナイトメアドラグニクスはくそみそチームの補佐をして。」
……
俺「やっぱりチーム名おかしいだろ!」
クロウ『カッコいいだろう?』
俺「だせぇよ!なんだよおまえらのネーミングセンス!かつてこんなに志気が上がらないチーム名なかったよ!」
チビ『ニーソチームの先輩に言われたくないですよ!』
俺「お前らの触手よりはまだマニアックじゃない!」
阿部『俺達はいいよな?』
俺「くそみそも嫌ですよ!」
チョウ「一応みんなも知ってるような中国語にシタンダケド…」
俺「縁起が悪い!!絶対“ヤムチャしやがって…”とか言われるよ!」
キモオタ「…まあ決めてしまいましたし、別に支障はないでしょう…ナイトメアドラグニクスに関しては長いのでナイトと略させてもらいますが…」
俺「…ま、まあな…。本当にいいのか…?」
御舞等高校戦車道チーム
ニーソチーム
一式中戦車チヘ
車長兼通信士 俺 砲手 キモオタ 操縦士 ネクラ 装填手 モブ
くそみそチーム
SU-85
車長兼通信士 阿部 砲手 810 操縦士 モブホモ 装填手 ホモモブ
ヤムチャチーム
M3軽戦車中国軍仕様
車長 チョウ 他モブ
ナイトチーム
ルノー乙型戦車
車長クロウ(黒部)
他厨二モブ
触手チーム
Ⅱ号戦車
車長 チビその他モブ漫画家
モブはネームドに昇格するかも知れない
※今回のフィールドはアニメ第四話の聖グロ戦のフィールドから大洗の市街地を抜いたものだとご想像下さい。つまり森とか崖とか平地とか
チビ『先輩…』
俺「どうした?」
チビ『今回の囮作戦、なんといいますか…』
俺「安易っていいたいんだろ?」
チビ『え、あ、…はい。』
俺「流石にあんな強豪校にこれだけで勝てるとは思ってない」
チビ『え゙…』
俺「そこで俺はこんな奇策を考えた」
阿部『奇策?』
俺「いいか?俺達の勝機は“俺達が初心者”であることだ。」
ネクラ「…初心者であることが勝機?」
俺「戦車道を長くやっている奴らは発想も戦車道の定石を守る。初心者ほど熟練者が考えつかない意外な手を持ってたりするからな。俺達は定石を持っているか?」
810『…(持って)ないです。』
俺「そして俺達は男子高校生だ。俺達男子高校生以上に発想、つまり妄想が得意な人間はいるか?」
キモオタ「ブフォ!いませんなww」
俺「妄想においては俺たちは無敵!いいか!これから作戦を説明する!」
俺「各車の隊長、全員パンツを脱げ!」
全員『………………………………ハァ?』
俺「“純白のおぱんつ作戦”を開始する!」
審判「試合開始!!」
俺「いくぞ!パンツ」
阿部『アッー!』
ゲイ『フォーー!』
クロウ『くっだらねぇ!!』
ネクラ「これがやりたかっただけだろ……」
ダージリン「…前車前進」
ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト
この一瞬でわかる両校の品の違い。
~というわけで偵察~
俺「すげえな…あんな速さで隊列が乱れてない…」
キモオタ「こっちの砲では向こうの正面装甲は抜けません。どうしますか?」
俺「そこは性欲でカバーかな?」
キモオタ「……はい!」
ネクラ「待て、そこは原作的に“戦術と腕かな”じゃないのか…」
俺「だって俺達男子高校生だし。あとメタ発言乙です。」
ネクラ「……」
俺「大和魂のほうが良かった?」
ネクラ「よくないよ…」
俺「そんじゃ、ジョーク挟んで緊張解いたところでいきますか!」
カラコロカラコロカラコロカラコロ
俺「敵、前方より接近中、砲撃準備!」
モブ「装填完了です!」
俺「キモオタ、当てられるか?」
キモオタ「…距離、810」
810『ンアッー!』
キモオタ「…余裕で当てられます!」
俺「目標、チャーチル歩兵戦車!」
………
俺「撃てぇ!!」
ドォォン!
弾は一直線に飛んでいき…
カァァァン!!
キモオタ「ふっ…命中であります…」
俺「案の定弾かれたけどな、引き付けながら逃げるよ、ネクラ!」
ネクラ「了解…」
ダージリン「当てて来ましたわね…」
オレンジペコ「少し甘く見ていたかも知れません。どうしますか?」
ダージリン「こちらもお相手しますわ。全車、前方のチヘを攻撃」
ギギギギ
俺「おぉ!狙ってきたぞぉ!発進!」
ドォン!ドォン!ドォン!
俺「ええ…と、できる限りジグザグ走行をして攻撃を受けないようにして!向こうの主砲だと紙装甲のチヘじゃ一撃でやられる!」
ネクラ「…了解」
キモオタ「うっひゃぁ!揺れますなぁ!!」
ダージリン「我が校はどんな走りをしようと、紅茶を一滴たりとも零しはしない…」
俺「うわっ!スポドリこぼした!!」
キモオタ「馬鹿!なんでフタあけといたんですか!」
俺「うわ、ズボンびっちゃびちゃ…」
一方そのころ御舞等の様子は
阿部「お前、かわいい顔してるな…やらないか?」
チョウ「エ?…ナ、何ヲ?」
チビ「…うーん、チャーチルを擬人化した場合受け?攻め?」
漫画家モブ「うーん…誘い受け?」
チビ「それだ!」
クロウ「やはりこのルノー乙も我々に相応しい名前が必要だと思う。」
厨二モブ「やはりナイトメアは必要だろうな…」
俺『もしもし!敵さんを連れてきたぞ!予想到着時間あと三分!』
阿部「アッー…っと、ニーソチームから連絡だ!全員持ち場につけぇ!」
クロウ「え、もうなのか?早すぎる…」
810「おい早く動けよ、あくしろよ」
クロウ「…了解」
俺「あと600mで射程内!間違って俺撃つんじゃないぞ!」
阿部『了解だ…最初に出てくるのは撃たない。』
前方からチヘが飛び出してくる
俺「オーケー!全員準備いいn」
クロウ『突撃ぃぃぃぃ!!』
高台から飛び出すルノー乙!
俺「って馬鹿ぁ!」
クロウ『いくぞナイトメアデュラハン!!敵を全部焼き払え!』
俺「馬鹿!厨二病特有の“あれ?俺めっちゃ強いんじゃね?根拠ないけど”を発揮するんじゃない!!無理だから!突撃で勝てる相手じゃないから!」
クロウ『撃ちまくれぇ!!』
オレンジペコ「…何故か飛び出して来ましたよ?」
ダージリン「撃ち抜いてやりなさい。」
クロウ『お命頂戴!』
ダージリン「撃ちなさい」
ズドーン!
クロウ『突げk』
ドーン!………シュコッ!
白旗が飛び出る。
俺「ほんっとあの馬鹿…」
阿部『どうする?』
俺「…一斉に砲撃!くそみそ以外は装甲抜けないから履帯を狙って!」
全員『了解!』
俺「全車、撃てぇ!」
ドドドン!!
阿部『外した!』
チョウ『弾かれたマシタ!』
チビ『外しました!』
俺「まあしょうがないか…一端撤退!若干予定が狂ったけど、あの作戦やるぞ!」
ダージリン「逃げたわね…追撃するわよ。マチルダ二両は私と一緒に行動、他二両は敵車両を探し出して」
俺「俺達の奇策!見せてやる!全員全速力で持ち場に移動!」
全員『了解!』
ルクリリ『……あの、隊長』
ダージリン「どうかしたの?」
ルクリリ『500mほど先に敵車両を発見しました』
ダージリン「…!…そう、ならば撃ちなさい」
ルクリリ『いや、あのなんといいますか…』
ダージリン「どうしたの?はっきりいいなさい」
ルクリリ『あの…どうやらぬかるみにはまったようで…無理やり抜けようとしたのか、エンジンから煙出して止まってます。…あ、白旗上がりました』
チヘ「プシュー」チーン
ダージリン「…はぁ?」
聖グロモブ『隊長!こっちも白旗が上がった車両を発見!』
Ⅱ号「…」チーン
ダージリン「」
オレンジペコ「自爆…ですか…?」
ダージリン「ええと…特に何の工夫もせずに三両撃破してしまいましたわ…」
オレンジペコ「…え…えと」
聖グロ『…どうします?』
ダージリン「…一端集合して他を探しましょう。まだSU-85も見つかってないことですし…」
ルクリリ「集合だそうよ!車両旋回!」
ゴトゴトゴトゴト
俺「よし!今だ!全速前進!バレる前にケツにぶち込んでやれ!」
キモオタ「了解!」
ゴトゴトゴトゴト!
俺「てぇ!!」
ドォォォン!
ルクリリ「…へ?」
ズガァァン!…パシュ!
白旗が上がった
チビ「全速力!敵戦車の側面にくっつけ!」
漫画家モブ「了解!」
ゴトゴトゴトゴト!!
聖グロモブ「は!?」
ぴとっ!
Ⅱ号がマチルダの側面にくっつく
聖グロモブ「バカな!?白旗があがっていたはずじゃ!?」
チビ「いつからこれが白旗だと錯覚していた!」
聖グロモブ「は!?」
チビ「そんなことはどうでもいい!くらえ軽戦車流必殺技!」
チビ「だいしゅきホールド!!」
だいしゅきホールドとは!
WoTプレイヤーなら誰もが知っている軽戦車の必殺技である!軽戦車が敵の側面にピタリとくっついて砲撃を繰り返す!大きな敵は俯角が取れないので反撃が出来ないのだ!
聖グロモブ「離れろぉ!!」
チビ「だが断る!撃て撃て撃て撃てぇ!触手の如く絡みつけ!」
ドンドンドンドン!
聖グロ「嫌ぁぁ!!こんなちみっこい戦車にやられる!」
チビ「いけぇぇぇぇぇ!!」
ドォン!
パシュ!
丁度車体の隙間に弾が入る!
白旗が上がった
聖グロモブ「なんで…!?」
ルクリリ「なんでアンタたち生きてるのよ!確かに白旗が上がってたはず…」
俺「ああ、すまない!これ白旗じゃないんだ!」
ルクリリ「は?」
俺「これ俺のパンツなんだ!」
純白の白ブリーフを上に掲げる
ルクリリ「………はぁ!?」
時は遡って作戦説明のとき
俺「各車隊長、全員パンツを脱げ!」
ネクラ「…なんで?遂に露出症が発症した?」
俺「ちゃうちゃう、これを棒に引っ掛けて走行不能を演出する」
チビ「白旗の代わりにするってこと!?」
チョウ「そ、それは流石に無理なんじゃないカナ?」
俺「なんで?」
チョウ「ヘッ?それは…形的にも無理があるし…ネェ?」
俺「…お前ら、人間って生き物は第一に何を見て物を認識すると思う?」
阿部「認識?」
チビ「うーん…どういうことですか?」
810「(わから)ないです。」
俺「答えは色。昔、こんな実験があった。その実験はあるデパートのトイレを使って行われた。」
阿部「…トイレ…?」
俺「実験の内容は、トイレの男女マーク、あれをデザインは変えずに色だけを反対に変えたら人はどういった行動をとるのか、というアホらしいものだった」
ネクラ「結果は?」
俺「男性は全員青色をした女子トイレへ、女子は全員赤色をした男子トイレに向かった。一切の迷いなく。」
阿部「…ほぅ?」
俺「つまり形よりも色を優先したんだな。あと青は男、赤は女っていう固定観念もその結果の一因だ。」
俺「つまり戦車から出ている白旗は負けの印という固定観念を持っている、そして敵を発見してその他のことに注意力が無くなっている奴らなら俺達が走行不能だと錯覚するはず!…まあ多少はパンツに細工して旗っぽくみせるけどな」
クロウ「…それならパンツなんて使わずに普通の旗持ってきたほうが良かったんじゃないか?」
俺「俺達は白旗を上げるんじゃない。汚れてしまったパンツを乾かすだけなんだ。汚れたパンツを乾かしていたら偶然相手がそれを白旗と錯覚してしまっただけなんだ」
チョウ「…」
キモオタ「おお!実に御舞等らしい変態的な作戦ですな!」
ネクラ「…なあ俺」
俺「なんだ?」
ネクラ「聖グロの騎士道ってなんだっけ」
俺「そんなもん犬に喰わせとけ」
聖グロ「そ、そんなの反則でしょ!」
俺「うーん?少なくとも『試合中、濡れてしまったパンツを乾かしてはならない』みたいな文はなかったはずだぜ?」
聖グロ「もっと正々堂々戦いなさいよ!」
俺「馬鹿モン!たった一週間の急造チームで正々堂々なんてやったら試合にならないくらい一瞬でやられるに決まってるだろ!!」
聖グロ「情けない!」
ルクリリ『攻撃を受け走行不能!チヘが動きました!』
ルクリリ『こちらも走行不能!やられました!』
ダージリン「な…!」
ティーカップが落ちる
パリーン
ダージリン「お、おやりになる…でもここまでy」
突如、巨大な砲撃音が鳴る!
ダージリン「!?」
オレンジペコ「…!?前方敵車両!SU-85です!」
聖グロ3「くっ、マチルダⅡ被弾!」
ダージリン「まだ動ける!?」
聖グロ「正面装甲かすっただけなのでなんとか大丈夫です!」
阿部「ところで俺の主砲を見てくれ。こいつをどう思う?」
810「 暴れんなよ、暴れんな…」
810が慎重に二発目照準を合わせる
ダージリン「前方の車両を攻撃!」
阿部「発射アッーーーー!!」
810「ンアッーーーー!」
どっかアッーん!
ダージリン「撃ちなさい!!」
ズドーン!
二つの砲弾が交差する。
聖グロ3「くっ…!」
ガコォン!…パシュ!
阿部「アッーーーー!」
810「 ンアッー!(迫真)」
ガコォン!…パシュ!
くそみそチームが放った砲弾は敵のマチルダⅡに命中し撃破、しかしダージリンのチャーチルが放った一撃がSU-85に命中。
阿部「…ぶち込まれちまった…」
810「 まぁ、多少はね?」
現在、御舞等高校三両
対
聖グロリアーナ女学院二両
御舞等、優勢
実験云々のソースはテレビです