奇策とパンツは少女を嵌める   作:すとらっぷ

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大洗と初コンタクト!


大洗女子の栄光 

御舞等高校にて 

 

俺「何ぃ!?サンダースが負けたぁ!?」 

 

チビ『はいっ!しかもたった五輌に!』 

 

もちろん今開催されている第63回戦車道全国大会の話。チビは現地で試合を観戦していた 

 

チビ『サンダースは僕たちも戦ったあのシャーマン軍団です』 

 

俺「え、サンダースの相手どこだっけ…確か無名だったよな!?」 

 

チビ『はい!大洗女子学園、戦車はⅣ号、三突、38(t)、M3リー、89式の五輌です!』 

 

俺「うわぁ…うちと似たり寄ったりの戦力でよくもまぁ…しかも五輌で…」 

 

チビ『しかもしかも!今年の大洗の隊長が凄いんですよ!』 

 

俺「待って、今調べてる……ええと…大洗女子学園…隊長……西住…みほ…?」 

 

チビ『…』 

 

俺「西住……?みほ……?どっかで聞いたことある気が…」 

 

ポクポクポク……チーン 

 

 

 

 

 

 

俺「ああああああああああああああああああああああっ!!!」 

 

 

 

 

俺「黒森峰の元副隊長じゃねぇか!」 

 

チビ『そうですよ!あの西住流家元の娘ですよ!』 

 

俺「まじでぇ!?あの子まだ戦車道やってたんだ!」 

 

チビ『すごかったですよ!追いかけっこからの最後の狙撃!熱いです!』 

 

俺「後で録画したのを見る!これは面白くなってきたぞ!」 

 

チビ『願わくば僕達も出場したかったっ!!』 

 

俺「それは言わない約束だ…」 

 

 

 

チョウ「そういえば昨日エクレールさんが来てたらしいデスネ」 

 

俺「うん、自棄酒ならぬ自棄エスプレッソに付き合わされたよ…あいつの胃腸が悪いのはそれのせいじゃないのか…」 

 

クロス「マジノは一回戦アンツィオに負けたからな…」 

 

俺「機動戦ならあっちに利があるからな…」 

 

キモオタ「アンツィオといえば、次のアンツィオの相手は噂の大洗女子ですな」 

 

俺「ああ…とは言っても俺、大洗についてあんまり知らないんだよな」

 

キモオタ「調べたところここ数年は活躍どころか大会出場すらしてないですね。昔はかなりの強豪だったらしいですけど…」 

 

俺「戦車を見るに、恵まれた環境って訳じゃなさそうだし…やっぱり隊長の影響でサンダースに勝った部分は大きいのかな?」 

 

キモオタ「指揮能力はかなり高いかと。それだけでなく大洗女子の隊長車、Ⅳ号の実力は確かな物です。前の聖グロとの練習試合ではマチルダⅡ三輌撃破、チャーチルと1対1に持ち込んだそうです。惜しくも敗れましたが」 

 

俺「正々堂々やってそれはすごいよ、俺達はアレだったからな」 

 

キモオタ「反則ギリギリの騙し討ちですからね…」 

 

俺「ちょっと興味出てきたな。キモオタ、次に大洗と当たるのってどこ?」 

 

キモオタ「アンツィオ高校です」 

 

俺「アンツィオか…アンチョビも気合い入ってたからな…」 

 

ネクラ「偵察、いくか?」 

 

俺「そうだな…あ、そうだ。ついでに小遣い稼ぐか」 

 

キモオタ「小遣い?」 

 

俺「…」ニヤ

 

 

 

大洗vsアンツィオ戦! 

 

俺「と、いうわけでアンツィオ&大洗観戦兼出稼ぎのお時間だぁ!!」 

 

全員『いええええい!!』 

 

アンチョビ「…お前らも出店だすのか!?」 

 

俺「おう!御舞等名物のケバブだ!割と繁盛してるぞ、食ってくか?」 

 

アンチョビ「今はいらん!」 

 

俺「…そんで、相手は今回のダークホース大洗女子な訳だが、意気込みは?」 

 

アンチョビ「相手が西住流だろうが島田流だろうが勝つ!アンツィオは弱くない!じゃなかった、強いということを証明するんだ!」 

 

俺「おう、応援してるぞー」

 

 

 

俺「さて、俺は試合が始まるまでケバブ焼きますか…」 

 

??「あのー」 

 

俺「あ、はい」 

 

俺(お、噂の大洗の制服…応援にきたのか?) 

 

俺「ご注文は?」 

 

??「ケバブピタサンドを10個下さい」 

 

俺「…………10個?」 

 

??「はい、10個」 

 

どうみても細身の女子高生である。10個食べる胃袋があるとは考えにくい 

 

俺(恐らく仲間と食べるんだろうな…) 

 

俺「はーい!ケバブ10個!」 

 

 

 

俺「はいお待たせしました!」 

 

??「あら~美味しそうですね~」 

 

俺「ありがとうございましたー!」 

 

俺(…ふぅ………!?) 

 

その少女はケバブを持ったままベンチに座り食べ始めた! 

 

俺(な…奴は一人で食いきるつもりなのか……) 

 

と、考えているうちに二つ目に手をつけている 

 

俺(あ、有り得ない!あんなボリュームあるケバブを一人で10個!?しかも女の子が!有り得ない!!) 

 

 

 

数分後… 

 

??「ごちそうさまでした」 

 

俺(…うそ…だろ…) 

 

 

 

 

 

俺「いやー!お疲れ様!」モグモグ 

 

アンチョビ「お前はなんでナチュラルに私達に紛れて料理食べてるんだ?」 

 

俺「まあ気にしなさるな」モグモグ 

 

みほ「あの…ええと…」 

 

俺「あ、自己紹介してないよね。御舞等高校の隊長の俺だ。よろしくな」 

 

みほ「あ、どうも…」 

 

俺「いやー、熱いね!胸熱だね!かっこよかったよ!」 

 

みほ「あ、ありがとうございます…あの~隊長ということは俺さんも戦車道やってるんですか?」 

 

俺「うん、珍しいだろ?男子の戦車道」 

 

 

 

優花里「御舞等高校、初めて公式戦に出場した男子戦車道チームですね!」ニョキ! 

 

みほ「ゆかりさん!?」 

 

俺「おお、覚えてもらってて嬉しい」 

 

優花里「奇想天外な作戦が特徴の学校ですよね!」 

 

俺「…うん、良く言えばそうなるね……」 

 

アンチョビ「普通ロケットブースターで戦車飛ばすか?」 

 

優花里「イギリスのバレンタイン歩兵戦車ですね!」 

 

ヤンヤヤンヤガヤガヤアオンオオンンアッー! 

 

 

 

 

沙織「うわっ!男子がいる!」 

 

華「どこの学校でしょうね?」 

 

沙織「私達のファンかな!どうしようサインとか求められたら~やだも~」 

 

麻子「違うと思うぞ」 

 

沙織「うーん、でもあんまりイケメンじゃないなぁ」 

 

麻子「何気に失礼だ」 

 

華「そういえばあの人、試合前に外でケバブを売ってましたよ」 

 

沙織「え、華まさか試合前に食べたの!?」 

 

華「とは言っても少しだけですよ?」 

 

沙織「わっ!さっきの男子がこっち向いた!え、こっちを見つめてる!?やだも~!」 

 

麻子「いや、沙織のほうを向いてるというより…」

 

 

 

俺「あ!?さっきの大量にケバブ食っていった人だっ!!」 

 

キモオタ「な!?さっき言ってたケバブ10個一気食いの人ですか!?」 

 

俺「間違えない…奴だ…」 

 

みほ「え?華さん!?試合前にそんなに食べてたんですか?」 

 

俺「え!?せ、選手なのか!?」 

 

みほ「はい、あんこうチームの砲手です」 

 

俺「な…あんだけ平らげた直後に試合だと…普通吐くぞ…そんな馬鹿な…」 

 

 

 

 

 

華「あら?」 

 

 

 

 

大洗vsプラウダ戦 

 

俺「ファイトぉぉぉぉ!!」 

 

キモオタ「どっちの応援ですか?」 

 

俺「どっちも…とはいってもこの状況じゃ…プラウダが勝つだろうな…」 

 

現在大洗はプラウダに包囲されている 

 

俺「俺達は壁ブチ抜いたけど…」 

 

キモオタ「大洗が同じことをするとは思えませんねぇ…」 

 

 

 

 

 

 

 

アアアン アン アアアン アン 

 

 

俺「ん?」 

 

みほ「あの子会いたやあの海超えて♪頭の灯りは愛の証、燃やして焦がしてゆーらゆら♪」 

 

 

 

俺「…キモオタ」 

 

キモオタ「はい」 

 

俺「撮れ」 

 

キモオタ「準備出来てます」 

 

ニコンD500が構えられる 

 

パシャ!パシャパシャ! 

 

大洗女子のあんこう音頭は正確に記録に残されるだろう 

 

 

大洗vs黒森峰戦! 

 

 

俺「大洗ファイトぉぉぉぉ!!」 

 

クロウ「ファイトぉぉぉぉ!!」 

 

俺「ぶっ潰せぇぇぇぇぇぇぇ!」 

 

全員『アアアンアン!アアアンアン!』 

 

現在、あんこうスーツに身を包んだあんこうもっこり…じゃなくて御舞等高校生徒が踊っている 

 

 

阿部「アアアンアン!アアアンアッー!」モッコリ!! 

 

810「こっちきてンアッーンアッー!暴れんなよンアッーンアッー!」モッコリ!! 

 

 

 

ネクラ「これは通報不可避じゃないか……?」 

 

俺「そうだな」モッコリ!! 

 

ネクラ「お前もか…!?」 

 

 

 

ダージリン「あら、素敵な格好をしてらっしゃいますわね」 

 

ペコ「…」 

 

ダージリンはユニークで面白いと本気で思ってるっぽいがオレンジペコが全力で目を逸らしている。どうやら関わりたくないようだ

 

もちろんそんな涙目で逃れようとするロリを見逃すような主人公じゃない

 

俺「おお、ダー様!ペコさん!」 

 

逃さない、会話に持ち込む!

 

ダージリン「なんでしょう…みほさん達が着れば可愛らしいのに…あなた方が着ると…無性に通報したくなりますわね!」 

 

俺「なんでだよ!」 

 

ネクラ「いや、その格好だからだけど…!?」 

 

ふははは!恥じ入るがいいペコよ、主人がその場に留まる以上従者もその場に留まるしかないのだぁ!貴様に出来るのはモッコリから目を逸らすのみ!その逸した目線の先にカニさん歩きで入り込んでやろうぞ!そして赤面するといい!ハッハッハァ!!

 

 

 

 

 

 

主人公は通報されて警察に追いかけられた

 

 

 

 

 

逃げ切ったから逮捕歴は付かなかった

 

 

 

 

俺「ゼェ…ゼェ…そういえばさ…」 

 

キモオタ「あ、着替えたんですか」 

 

俺「警備員が来たから流石に止めた…阿部会長はまだ逃げてる」 

 

ネクラ「oh…」 

 

俺「それより、何故かこの場にアンツィオがいないんだよな」 

 

キモオタ「総統なら来そうなもんですけどね…」 

 

俺「どうしたんだろ?」 

 

 

 

 

 

 

アンチョビ「…zzz」 

 

 

 

 

試合開始!

 

 

 

俺「おい見ろよ!チヌたんだぞ!」 

 

キモオタ「おお!我らがチヘたんの後継が!」 

 

ネクラ「アリクイ…」 

 

俺「頑張れぇ!!アリクイさんチーム!!」 

 

 

ドゴォン!…パシュ! 

 

三式中戦車走行不能! 

 

俺「」 

 

 

 

 

 

俺「マウス撃破したぁぁぁぁ!!」 

 

キモオタ「89式が!89式が活躍してる!感動です!」 

 

ネクラ「でもヘッツァーが…」 

 

俺「へったぁぁぁぁん!!泣かしてくれるぜぇぇ!!………!?おおう!?乗ってる人が……ロリ美少女だと…!?」 

 

 

 

俺「1対1だ!Ⅳ号とティーガーの一騎打ちだ!!燃えるぅぅ!!」 

 

キモオタ「あのポルシェティーガー!いい仕事しますな!」 

 

 

 

俺「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 

 

キモオタ「なんですかあのターン!」 

 

ネクラ「…真似出来るかな…あのターン…」 

 

俺「極力止めよう…予算がいくらあっても足りないよ…」 

 

 

 

 

優勝、大洗女子学園!! 

 

 

 

俺「ウオオオオオオオオ!!」 

 

キモオタ「俺氏!勝ちましたよ!大洗があの黒森峰に勝ちましたよぉ!!」 

 

ネクラ「すごい……」 

 

 

 

俺「…今から大洗女子のグッズ作るぞ。キモオタ、陸の秋葉原に連絡」 

 

キモオタ「Tシャツ、タオルを始めとする多数のグッズを発注済みです。各チームのマークをラバストにしてみたりしました」 

 

俺「完璧だ……ボロ儲けだよ……」 

 

大洗、無事優勝!御舞等、無事商売成功!

 

 

 

 

 

 

 

アンチョビ「…ん…んにゅ…」zzz 




本編主人公との邂逅回で危うく逮捕されるような主人公でいいのだろうか…いや、いい!

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